「怒鳴る人」に関する専門家の意見やアドバイス
怒鳴られた時のスマートな切り抜け方
誰だって怒鳴らて気分の良い人はいません。しかし、怒鳴る人は突然、だれかれ構わず怒鳴ることもあります。それをスマートに回避したり、もやもやしたりせずスマートに切り抜ける方法を知っていれば嫌な気持ちも半減するでしょう。『すぐに怒鳴る人、すぐに怒る人に怯えない技術』(江波戸武士)には、以下のような記述があります。
「イライラしている人や怒りやすい人と、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?
それは、相手の言うことを真剣に受け止めないことです。相手は精神状態が悪いので、ものごとのネガティブな側面ばかりが見えるようになっています。コンビニに行けば店員の態度にムカつくし、職場では他人のダメなところを見つけ出し非難するのです。
あなたが何をしていても、相手はあなたのダメなところを指摘してきます。そして、自分が怒っている原因を、あなたのせいにするのです。そんな人に、『自分のことを分かってほしい』と期待するほど、あなたのイライラが増大されていきます。相手は相手の問題で、イライラしているのです。だから、相手の機嫌をとるのは、あなたの責任ではないのです。相手に批判をされても、それはあなたが悪いから、というわけではないのです。
常にイライラしていてネガティブなことばかり言う人とは、なるべく距離をとったほうがいいと思います。相手は他人とコミュニケーションができる状態ではありません。だから、必要最低限の関係にとどめておくことが重要です。相手に近づけば近づくほど、あなたは自分のダメなところを非難され、ネガティブな言葉を浴びせられ続ける、ということを忘れてはいけません。」
非難される言葉やネガティブな言葉を言われたり、怒鳴られたりしても、決して真に受けないようにしましょう。怒りっぽい人は、相手を選ばず、近くにいる人にそのようにする傾向があります。
自分の怒りのバロメーターを知って、怒鳴らない人になろう
誰かに怒鳴って、自分がスッキリすれば、それで構わないでしょうか。いろんな人を失いかねません。怒りっぽいと感じる人は、自分がどれくらいの尺度で怒ってしまうのか、数値化してみることで、客観的に自分を見つめ直すことができそうです。『[図解] アンガーマネジメント超入門 怒りが消える心のトレーニング』(安藤 俊介)には、以下のような記述があります。
「私たちは、体温や血圧が高いと薬を飲んだり、気温で着る服を決めたりします。商品の価値を値段で見ることもあるでしょう。仕事では、今月の来店客数や売上高を見て、次月の対策を立てたりします。
つまり何らかの尺度、数値をもとに、物事をコントロールしているわけです。そして、私たちは思っている以上に多くの尺度に囲まれて生活しています。
尺度があると、『この数字は大変だ』『大丈夫だ』などと、その程度を測ったり、『この数字だから、こうしよう』と対策を立てたりできるからです。
誰もが当たり前のように体調をコントロールしようとしますが、怒りを自分でコントロールしようとする人はあまり多くありません。
それは『怒りの尺度がない』ことにも原因があります。自分の怒りの程度がわからないので、判断できないからなのです。
怒りのレベルで自分を知る
イライラを感じたら、自分の怒りを数値化してみましょう。その怒りが10段階でどのレベルなのかを記録します。尺度の目安は次ページに示しましたが、どれに当てはまるかは自分の感性で決めてかまいません。
まずは練習として、これまで怒った経験にレベルをつけてみましょう。『イライラした』『ムカついた』など。似たような言葉で表される過去の怒りでも、意外とレベルに差があることに気がつくはずです。
怒りのレベルを測るメリットには、主に次のようなものがあります。
①怒りを客観的に見られるため、冷静になれる
②レベル別の対策が取りやすくなる
③気づいていなかった怒り、押し込めてしまっていた感情に気がつく
④自分の怒りの傾向を知ることができる(自分にとって大切なことがわかる)
なお、頭の中でレベル分けするだけでなく、ツイッターやアプリ『感情日記』などで記録するのもおすすめです。」
どんなことで、どれくらい怒ってしまうのかを「見える化」するだけなので、簡単に試すことができます。人間関係を良好に保つためにも、自分のイライラを人にぶつけないようにしましょう。
<参考文献>
『すぐに怒鳴る人、すぐに怒る人に怯えない技術』(江波戸武士)
『[図解] アンガーマネジメント超入門 怒りが消える心のトレーニング』(安藤 俊介)
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