膣の「上つき・下つき」ってなに?
そもそも「上つき・下つき」の意味って?
膣の上つき、下つきとは、膣の入り口がクリトリスよりについているか肛門よりについているかの違いです。クリトリスよりについていれば上つき、肛門よりについていれば下つきということになります。
具体的には肛門から4センチ程度離れていれば上つき、それより肛門に近ければ下つきです。今回の記事では、自分の膣が上つきか下つきかの判断をする方法をご紹介しています。自分の膣がどちらなのかを確認したい方は、ぜひ続きもご覧ください。
上つき・下つきの割合はどのくらい?
膣が上つきか下つきかは、個人の体質の違いや年齢によっても異なります。一般的に40歳以前の女性は下つきが多く、年齢が高い女性は上つきになってくることが多いとのことです。
上つきと下つきの割合は、40歳以下では下付きの方が多く1対4くらいの割合だと言われています。年齢が上がると半々ぐらいの割合にかわっていくそうです。
そのほか体質によっても個人差があるので、年齢が40歳以下だから、またはそれ以上だからということで、上つきか下つきかを判断することはできません。自分の膣の位置は、直接触るなどして確かめてみるのが一番正確です。
膣の位置によっておすすめの体位も違う
膣か上つきか下つきかによって、セックスで快感を得やすい体位が変わってくることもあります。膣が上つきの場合は正常位など男性のペニスが高い位置にくる体位がおすすめです。反対に後背位は、上つきの場合膣に入りにくいことがあるので、下つきの女性に向いていると言われています。
どうもセックスのたびにペニスが入れにくい、痛みがあるといった人は、向いている体位が違っているかもしれません。今回の記事では上つきの人に向いている体位、下つきの人に向いている体位をご紹介していますのでぜひご参照ください。
下つき・上つきの確認方法
触ってみる
膣が上つきか下つきかを確認するには、自分の膣を触ってみるという確認方法が一番シンプルです。膣の入り口が肛門から4センチ以上離れているようなら上つき、それより肛門側にあるようなら下つきとなります。
触っただけではよくわからない場合は、指の長さをあらかじめ定規などではかっておくと目安になりやすいでしょう。また親指と他の指とで肛門と膣の距離を測り、その長さを後で定規などで測る方法もあります。
色々な体位を試してみる
膣の上つき下つきを自分で確かめるのは、なんとなく抵抗があるという人は彼氏に協力してもらっても良いでしょう。セックスをするときにいろいろな体位を試してみて、良さそうな体位を探してみましょう。
正常位が一番良さそうなら上つきの可能性が高く、バックが良いなら下つきの可能性があります。また、膣の上つき下つきはあなたよりも彼氏の方が詳しい可能性も。彼氏に聞いてみると案外すぐにわかることもあるでしょう。
鏡に割れ目が映るかどうか
膣が上つきの人は鏡に割れ目がはっきりと映ります。直立した状態で鏡に股の割れ目が映っていたら、あなたの膣は上つきということです。反対に割れ目がうつらない人は下つきと判断しても良いでしょう。
ちなみに幼い子どもは割れ目がはっきりと見えるほどの上つきです。成長するにしたがって肛門側に膣が移動していくため、成人女性になると下つきの女性の方が多くなります。
オナニーしやすいかどうか
オナニーがしやすいかどうかも上つき下つきの判断基準になります。上つきの女性の方が自分で膣にさわりやすいので、膣に指を入れやすい人は上つきと言えます。
仰向けの状態で腕を伸ばさなくても膣の中まで指が入るようなら、上つきと判断しても良いかもしれません。また上つきの人は、ピッタリと足をつけて伸ばした状態でも膣に指が届きやすいという特徴もあります。
上つきの人におすすめの体位
正常位
上つきの人にピッタリな体位は「正常位」です。上つきの人は正常位でセックスをするときに、ペニスの位置がちょうど良いため、スムーズにペニスを出し入れすることができます。
下つきの人が正常位をすると位置が下なので男性のペニスが入りにくく、また動きにくいという難点が。下つきの人が正常位をする場合はクッションなどをお尻の下に入れると、挿入がスムーズにできるかもしれません。
対面座位
膣が上つきの人は、対面座位もおすすめの体位です。後ろを向くよりも向き合った状態でペニスを挿入した方が、位置が近いので挿入しやすくなります。また、対面しながら座った状態でペニスを挿入するので、お互いの愛も対しかめ合うことができるでしょう。
下つきの人は対面で行うと膣の位置が遠くなるので、なかなか挿入できないといったことが起こりがちです。膣が下つきの人はややお尻を持ち上げるようにすると、ペニスが挿入しやすくなるでしょう。
騎乗位
騎乗位も上つきの人におすすめの体位です。膣が前の方についているため、男性のペニスを自分で挿入するときにも目で確認しながら挿入できます。また自分で動かすときも動きやすいという利点があります。
下つきの人も騎乗位ができないというほどではありませんが、膣の位置が後ろ側についているので、男性の腹部の上の方に座ってしまう格好に。お腹に近いところに座らなくてはいけないので、男性が「重い」と感じる人もいるかもしれません。
側位
側位とはお互い横向きになって挿入するスタイルの体位です。横向きになってペニスを挿入するので、上つきの方が密着度が上がってよりセックスの快感を楽しむことができます。また他の体位に比べて体力も消費しないので、ゆったりとセックスができるでしょう。
下つきの人が測位をする場合、やや密着度が下がるので満足度も下がる可能性が。側位でペニスが入らない場合はあまり無理をせず、他の体位でセックスを楽しむ方がベターです。
下つきの人におすすめの体位
バック
バックは膣が下つきの人にとても向いている体位です。下つきの人の膣はお尻をパートナーに突き出したときによく見える位置にあります。なので男性もバックで挿入がしやすく、動きやすいのです。
上つきの人もバックができないわけではありませんが、上の方に膣がついているので位置が遠くなり、出し入れするときにペニスが抜けてしまうこともよくあります。上つきの人でペニスが抜けやすい場合は、立った状態で机などにひじをつく姿勢がおすすめです。
背面座位
背面座位も下つきの人におすすめの体位です。座った男性の上に後ろ向きに座って、セックスをします。下つきの人は後ろ側に膣があるので、背面の方がペニスの出し入れをしやすく、快感も得やすくなります。
お互いの顔を見ることができませんが、そのぶん羞恥心などを捨てやすい体位です。座位は男性が動きにくい体位なので、女性が積極的に動く必要があります。そのぶん自分の気持ち良いポイントを探りやすい体位と言って良いでしょう。
立位
膣が下つきの人に向いている体位に、立位という体位もあります。立位とは、二人が立った状態で女性の後ろからペニスを挿入する体位のことです。膣が後ろ側についているので、比較的挿入しやすくなります。
足がピンと伸びている方がイキやすいという女性も多いので、セックスでイキたい下つきの女性は立位を試してみても良いでしょう。なお上つきの人は立位の場合、前屈をする姿勢で後ろから入れてもらう方法もあります。
屈曲位
下つきの女性が性的快感を得やすい体位に、屈曲位という体位があります。屈曲位とは正常位の変形のような体位で、男性の肩に女性の両足をかけてペニスを挿入するというものです。
屈曲位でセックスをすることで、下つきの場合でも膣の位置も高くなりペニスが挿入しやすくなります。また膣の中の敏感な箇所にペニスが当たるので、中でイキやすくなるという利点も。中イキしたい下つきの女性は屈曲位を試してみるといいかもしれません。
上つき・下つきの把握はかなり重要!
ここでは上つき下つきを把握したことで起きた変化について、体験談を交えてご紹介していきます。
痛みから解放された!
「セックスのときバックをしてるとペニスが入りにくいし、入っても動かれると痛いしで大変でした。でも自分が上つきだって自覚してからは、正常位など自分に合った体位を試すようにして痛みから解放されました。」(30代女性)など、上つきか下つきかを自分で把握していないと、セックスのときに痛みなど苦痛を感じることも。
痛みや不快感を我慢しないで、快感を得られるセックスをするためには、自分の膣が上つきか下つきかを判断することは大切なことです。上つきか下つきかいまいちわからないという場合は、男性と一緒に気持ちが良い体位を探していくと良いでしょう。
入れにくい出しにくいが解消された
「私はちょっと前まで自分が下つきだってわからなくて。正常位でいつもセックスしてたんですけど、彼氏のペニスが入れにくくて…。入ってもすぐに抜けちゃうし。
下つきだってわかってからはクッションを置いたり足を上げたりして、セックスが良くなりました。」(20代女性)など、自分が下つきだと把握することで気持ち良いセックスの方法がわかったという女性も。
正常位をするのでも、膣の位置によって入れやすい入れにくいということが出てきます。膣の付き方を把握していれば、入れにくい場合でも膣の位置を何らかの方法で調整するなどの方法を取ることができるでしょう。
動きやすくなった
「私は座位が好きなんですけど、対面で座位をするとすぐに抜けて動きにくいし不満だったんです。でも下つきなんだって気が付いてから背面で座位をするようになって。今はすごくセックスが良くてうれしいです。」(30代女性)など、膣の位置を把握していないとセックスのときに動きにくいといったことがあるようです。
セックスの快感を積極的に得たいという人は、セックスの最中の主体的に動きたいことが多いでしょう。膣の位置を自分で把握していれば、自分が動きやすい体位もわかるようになります。
快感を得られるようになった
「彼氏は正常位が好きなんですけど、私は下つきだったので彼氏がすごく動きがギクシャクしてて気持ちよくなりにくかったんです。下つきだってわかってからは屈曲位を試してみて、セックスがすごく良くなりました。」(20代女性)など、セックス時の動きにくさから快感が得にくいということも。
膣口の位置を把握することで、いろいろ試さなくても、動きやすい体位がだいたいわかるようになります。セックスの時間を無駄なく楽しむために、自分の膣の位置を把握しておくことが大切でしょう。
年齢が進むと上つき・下つきが変わる場合もある
成人期の女性の7割強は膣口が下つきだと言われており、その割合は年齢が上がるにしたがって半々ぐらいになってくるようです。40代以上の女性になると、膣が上つきになってくる場合もあるため、定期的に膣の位置を確認しておいた方が自分に適した体位を把握しやすくなります。
膣が上つきか下つきかによって向いている体位が違う
膣が肛門から離れている上つきの女性は、膣が前がわについているので正常位などの対面での体位の方が快感が得やすいでしょう。膣の付き方によって、快感を得やすい体位は異なるので、自分の膣が上つきか下つきかは把握しておくのがおすすめです。
上つき・下つきに関する専門家の意見やアドバイス
医学的には存在しない
ここまで紹介してきた上つき・下つきについてですが、実のところ、医学的な所見は無いと言われています。この件について『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)には、以下のような説明が書かれていました。
「女性の性器に関して、よく『上つき』『下つき』ということがいわれます。これには、膣口が前の尿道口寄りのほうに位置していると『上つき』、肛門に近いほうに位置している と『下つき』という説と、女性が立ったときに、小陰唇の上の合わせめのあたりが見えると『上つき』、見えないと『下つき』といわれるそうですが、医学的な診断(所見)ではありません。
膣口の位置に関しては、そもそも標準の膣口の位 置などはありません。たとえば恥丘は、若い女性はふっくらしています が、年齢とともに脂肪が減りやせてきます。若い女性は立ったときに、恥骨が高くて性器の合わせめあ たりが見えにくいので『下つき』、年齢が上がって恥 丘がやせてくると『上つき』に。もっと高齢になり、 性器が萎縮し小陰唇などが膣の中に引き込まれていくと、また『下つき』になるわけです。」
こう説明されているのを見ると、なるほど…と納得できる部分もありますよね。医学的な診断は無いという事ではありますが、明確な研究結果などが説明されている訳ではないので、もしかすると人によっては上つき、下つきといった事があるのかもしれません。
どちらにせよ、女性の身体というのはとても未知であり、神秘的ですよね。
挿入後10秒停止で気持ち良くなる!
『しみけん式「超」SEXメソッド 本物とはつねにシンプルである』(しみけん)には、「挿入後は約10秒静止」という見出しが存在します。
この見出しの中には、「正常位から始めるケースは多いと思いますが、『どの体位でも』挿入したら10秒は動かさないこと。膣が入ってきたペニスをホールドしようとするので密着度が増して気持ち良さがアップし、かつ女性の性交痛の予防にもなります。」という、AV男優のしみけんさんが実戦している内容が赤裸々に書かれているのです。
また、続けて「セックスで女性を痛がらせてしまったり、気持ち良くないセックスをする男は、挿入後すぐに激しいピストンをしてしまうケースが本当 に多いです。『10秒は動かさない』を守るだけで、セックスの気持ち良さは数倍に上がります。」とも。
この方法の良いよころは、どのような体位にでも有効という所でしょう。女性からの支持が厚いしみけんさんが説明しているということもあり、上つき、下つきなどが関係し、一定の体位が痛く感じる場合は、試してみる価値があるのではないでしょうか。
排卵前後で膣の皮膚の厚さが変化する
女性には生理といった毎月の身体のサイクルが存在します。それにより、膣の皮ふの厚さが変化するという事が説明されている書籍もありました。それは、『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)です。
「月経前になると女性のエストロゲン値が変化することによって、膣上皮が薄くなります。膣上皮とは膣の最も表面にあたり、ペニスと接触する部分です。薄い ほうが感度がよくなるのでは……と思われそうですが、膣上皮はセックスの摩擦に耐えるための組織なので、これに厚みがないとペニスが膣内を擦るたびに痛みが生じることもあるといわれています。
反対に、膣上皮が厚くなるのは排卵のとき。摩擦に負けないようにすることで、セックスしやすい環境を整えるということでしょう。 」
このように、排卵付近には膣上皮が厚くなり、逆に生理付近は薄くなると、医師である著者が解説しているのです。上つき、下つきという医学的診断はないという事ではありますが、膣上皮の厚さが変化するというのは、もしかすると上つき、下つきと関係があるのかもしれませんね。
<参考書籍>
『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)
『しみけん式「超」SEXメソッド 本物とはつねにシンプルである』(しみけん)
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!