上つき・下つきに関する専門家の意見やアドバイス
医学的には存在しない
ここまで紹介してきた上つき・下つきについてですが、実のところ、医学的な所見は無いと言われています。この件について『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)には、以下のような説明が書かれていました。
「女性の性器に関して、よく『上つき』『下つき』ということがいわれます。これには、膣口が前の尿道口寄りのほうに位置していると『上つき』、肛門に近いほうに位置している と『下つき』という説と、女性が立ったときに、小陰唇の上の合わせめのあたりが見えると『上つき』、見えないと『下つき』といわれるそうですが、医学的な診断(所見)ではありません。
膣口の位置に関しては、そもそも標準の膣口の位 置などはありません。たとえば恥丘は、若い女性はふっくらしています が、年齢とともに脂肪が減りやせてきます。若い女性は立ったときに、恥骨が高くて性器の合わせめあ たりが見えにくいので『下つき』、年齢が上がって恥 丘がやせてくると『上つき』に。もっと高齢になり、 性器が萎縮し小陰唇などが膣の中に引き込まれていくと、また『下つき』になるわけです。」
こう説明されているのを見ると、なるほど…と納得できる部分もありますよね。医学的な診断は無いという事ではありますが、明確な研究結果などが説明されている訳ではないので、もしかすると人によっては上つき、下つきといった事があるのかもしれません。
どちらにせよ、女性の身体というのはとても未知であり、神秘的ですよね。
挿入後10秒停止で気持ち良くなる!
『しみけん式「超」SEXメソッド 本物とはつねにシンプルである』(しみけん)には、「挿入後は約10秒静止」という見出しが存在します。
この見出しの中には、「正常位から始めるケースは多いと思いますが、『どの体位でも』挿入したら10秒は動かさないこと。膣が入ってきたペニスをホールドしようとするので密着度が増して気持ち良さがアップし、かつ女性の性交痛の予防にもなります。」という、AV男優のしみけんさんが実戦している内容が赤裸々に書かれているのです。
また、続けて「セックスで女性を痛がらせてしまったり、気持ち良くないセックスをする男は、挿入後すぐに激しいピストンをしてしまうケースが本当 に多いです。『10秒は動かさない』を守るだけで、セックスの気持ち良さは数倍に上がります。」とも。
この方法の良いよころは、どのような体位にでも有効という所でしょう。女性からの支持が厚いしみけんさんが説明しているということもあり、上つき、下つきなどが関係し、一定の体位が痛く感じる場合は、試してみる価値があるのではないでしょうか。
排卵前後で膣の皮膚の厚さが変化する
女性には生理といった毎月の身体のサイクルが存在します。それにより、膣の皮ふの厚さが変化するという事が説明されている書籍もありました。それは、『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)です。
「月経前になると女性のエストロゲン値が変化することによって、膣上皮が薄くなります。膣上皮とは膣の最も表面にあたり、ペニスと接触する部分です。薄い ほうが感度がよくなるのでは……と思われそうですが、膣上皮はセックスの摩擦に耐えるための組織なので、これに厚みがないとペニスが膣内を擦るたびに痛みが生じることもあるといわれています。
反対に、膣上皮が厚くなるのは排卵のとき。摩擦に負けないようにすることで、セックスしやすい環境を整えるということでしょう。 」
このように、排卵付近には膣上皮が厚くなり、逆に生理付近は薄くなると、医師である著者が解説しているのです。上つき、下つきという医学的診断はないという事ではありますが、膣上皮の厚さが変化するというのは、もしかすると上つき、下つきと関係があるのかもしれませんね。
<参考書籍>
『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)
『しみけん式「超」SEXメソッド 本物とはつねにシンプルである』(しみけん)
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)
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