人を愛せない人の特徴・心理とは?
そのためにはまず、”人を愛せない”ということはどのようなことなのか知る必要があります。冒頭の項目では、人を愛せない人の特徴・心理についてご紹介していきましょう。身近な人やご自分に思い当たる特徴がある場合、対応をこれまでとは変える必要があるかもしれません。
自己中心的
人を愛せない人の第一の特徴として、自己中心的なことがあげられるでしょう。愛情の深い人は、自分よりまず周りの人という考え方になりますが、人を愛せない人はその真逆の考え方になります。
人を愛せないぶん自己愛がとても強く、したがって自分中心で物事を考えるという思考になるのです。ここで間違ってはいけないことは、だからといって自分勝手ではないということです。
人を愛せる人ならまず、”相手ならどう考えるだろう?”という発想を持っています。しかし人を愛せない人は”自分ならこう考える”と、先に自分の考えを大事にしてしまうのです。頑固な部分も多少あるかもしれませんが、だからといって自分の考えを押し付けることもありません。
初対面の人には好印象
初対面の他人に対してとっさに、「この人、いい人っぽいな。」とか「ちょっと苦手なタイプかも…。」など、ご自分の頭の中で相手の印象を見定めることはありませんか?そしていい人だと思った人にはフレンドリーに、そうでない人にはちょっと引いた対応をしますよね?
ですが、人を愛せない人は他人に関してあまり関心をもちません。ですから、どんな相手であろうと対応の仕方は一定で、いつも裏表のない対応ができるのです。これは相手からするととても良い印象に見えるため、好印象と受け取られることが多いでしょう。
動物愛が強い
人に対してなんらかのトラウマがあって愛せなくなったという人も中にはいます。こんな人は単純に”人間”だから愛せない、しかし愛情がないわけではないので、その愛情を”動物”に向ける場合もあります。
人は感情から言葉を発する生き物です。言葉を使って面倒な人間関係を築いていかなければいけませんが、動物にはそれがありません。こちらが愛情を注いだぶんだけ無償の愛を示してくれることもあります。それゆえ、動物には深い愛情を感じられるのでしょう。
生活のルーティンには厳しい
人を愛せない人は、他人に関心がないぶん、自分の生活のルーティンには厳しいルールを作っていることがあります。学校や仕事は休まず行くということなどは基本中の基本、勉強や仕事量なども、自分で決めたことはきっちりこなそうとする人が多いでしょう。
自分の気持ちが他人に向かないため、自分で自分を見つめ直すクセがついており、生活の小さな事でさえ”達成”を積み重ねて努力することを好むようです。
人を愛せない人の特徴・心理とは?《続き》
極端に笑顔が多い・少ない
”笑顔は最大の防御”といわれることがあります。他人に好印象を与えることには違いないのですが、「それ以上近づかないで。」という心理の表れでもあるのです。人を愛せない人が第一印象で良く見られがちなのは、この”笑顔の防御”があるからに他なりません。
一方、まったくこの逆で、いっさい笑顔を出さない人というのも存在します。こんな人は他人を愛せないことから、「人にどう思われてもいい。」という心理が強くあることが考えられます。
異性に無関心
人を愛せない人は異性を異性として意識することが少ないでしょう。愛することや好きになるという感情が薄いので、異性という区別はあっても、だからといってそれを意識することはありません。したがって、ある意味男女の分け隔てなく接することができます。
家族愛が薄い
人を愛せない人は、家族に対しての愛情も薄いでしょう。家族から愛情を受けなかったことも人を愛せない要因になっていることが多いので、身近な家族への愛がどんなものか分からないという人が大半になるでしょう。
物に対するこだわりは強い
人を愛せない人は、物に対するこだわりが強い傾向にあります。自分の身に付けるものはこれでなくてはならないとか、物に対しての好き嫌いがはっきりしているでしょう。好きなものにはとことんこだわりますが、嫌いなものは断固として受け付けない、そんな一面もあるようです。
人を愛せない人がやってしまいがちな行動
恋人との交際が長続きしない
人を愛せないのですから、恋人との交際は順調に進まないことが多いでしょう。人間誰しも愛することで相手に対する思いやりの心が生まれるものです。ですが他人を愛することができない人は、この思いやり部分が人より少ないことが特徴としてあります。
この手の人と交際すると、二人の間にトラブルが起きた時や、相手を気にかけなければいけない場面で、思いやりが足りずに、お別れすることに繋がることがあります。普通であれば二人の関係が終わりを迎えそうになった時、なんとか修復の道を探すものですが、人を愛せない人はそれをしないことから長続きしないのです。
仕事ばかりしてしまう
人を愛せないということは、誰かに心を奪われる瞬間や時間がないということになりますよね。人を愛したり恋したりしている時、その相手のことを考えて何も手につかないという現象が起こります。
実際、恋人がいれば、デートや二人の間でのイベントごとなどを考える時間やそれに割く時間など、自分のプライベートの一部は自ずと恋人との時間へ費やされるはずです。ですが人を愛せない人にはそれがありません。その結果、仕事ばかりしてしまうことになるのでしょう。
他人の相談役
人を愛せない人には利点もあります。人に対して特別な感情移入がないため、第三者として冷静にジャッジができるのです。ですから、頻繁ではありませんがそこを見抜く友人から相談事をされることがあるでしょう。
人を愛せない人は、他人を偏った目で見ません。ドライな視点で他人を観察しているところがあるため、客観的な意見が出せるのでしょう。本人が望んでそうなるわけではありませんが、度々このような相談役にかり出されることもあるようです。
趣味に本気になりがち
人を愛せない人は、趣味に本気になることが多いようです。人に対して自分の情熱を注ぐことはしませんが、対するものが自分の趣味の場合は、そのために費やす時間や傾ける情熱も惜しむことはないでしょう。
趣味に取り組むことは、恋愛と違って、感情のキャッチボールの必要がないということが第一にあげられます。趣味に一生懸命になることは、こちらの感情を一方的に向けるということになり、相手からの反応などは考えなくても良いですよね。結果として趣味に本気になってしまう人が多いのでしょう。
「この人もしかして人を愛せない?」と感じたとき
最初は親友だと思っていたけど…
「いつも的確な意見をくれるところに興味があって、こっちから近づいたんだ。自分ではアイツのこと親友って思ってたけど、少し付き合いだしてから気が付いたんだよね。冷静なんじゃなくて、単に冷たいだけなんじゃないかって…。
困ったら助けるのが親友だと俺は思うんだけど、アイツはどうもそこまでじゃないらしい。人として人を愛することができないとなると、俺じゃなくても誰だって友達にはなれないんじゃないかな?」(19歳・男性)
この男性は、踏み込んだ関係性を相手が望んでいなかったことで、お互いの”親友”の感覚の違いに気が付いたそうです。
私から告白したけれど…
「最初に好きになったのは確かに私の方です。でも、彼だって納得して交際にOKしてくれたはず…なのに、全然うまくいかないんです。簡単にいえば頑固、少しもこっちの希望を聞き入れてくれないの!
大体相手のことホントに愛してたら、何かしてあげたいとか思うものなんじゃない?私のことをいつも考えて欲しいわけじゃないけど、あまりにも考え方がドライすぎて…もしかして愛されてないのかな?」(21歳・女性)
彼からの愛情が感じられないことから、”もしかしたら人を愛せないのでは?”と疑問をもっている女性です。さっぱりした性格の人は相手にこう思われてしまうこともあるでしょう。
仕事は完璧な上司だけど…
「僕の上司はとても仕事ができます。そんじょそこらの男性にはいないタイプ。仕事に関しては、ホント尊敬してるし自分もああなりたいって思ってます。だけど、たまに「この人冷たいな~」って感じることも。
円滑な仕事をするためだから仕方ないにしても、人に対しての愛情は正直感じられない。仕事は好きでも、人は愛せないんじゃないかなって感じることがよくありますね。」(27歳・男性)
これは男性あるあるではないでしょうか?この上司が「人を愛せない人」なのかははっきりしていませんが、仕事の場面ではよく聞かれる意見でしょう。
父親に対して…
「私の父は愛情表現がとても薄いんです。小さい頃の記憶を辿っても、手を繋いだことすらない気がします。
だからってわけじゃないけど、私が思春期の時も私に対してまったく関心がないように感じました。まぁ感情を表に出さない父なので…でも時々、人を愛せないんじゃ?と思うことはあります。」(20歳・女性)
父親からの愛をあまり感じなかったという女性です。この女性は過去を思い返しても父親との思い出はないことから、そう感じてしまうのでしょうね。
人を愛せなくなる原因とは?
親の愛情を感じられずに育った
「自分は親の愛情を感じられずに育ちました。小さいころに両親が離婚したためです。自分は母についていき生活してきたのですが、母は女手一つで自分を育てるためにいつも仕事で忙しく、家にはいつも自分一人でした。ですから自分は愛情というものがイマイチ分かりませんね。」(20歳・男性)
親からの愛情を感じられずに育ったという男性です。人を愛する気持ちとは、まず身近な両親から教わるものなのかもしれませんね。
短期間で失恋を繰り返したため
「小さい頃は”好き”とかいう感情はもちろんちゃんとありました。でも、中学・高校と思春期の大事な時期に、何度も失恋を繰り返したんです。
気持ちがまだ未成熟な頃に失恋すると、その後元の気持ちに戻れなくなるんでしょうか?私の場合は、失恋の繰り返しで誰も愛せなくなりましたね。」(22歳・女性)
人を愛する気持ちが分からなくなってしまったという女性の意見です。失恋を繰り返したことで、また人を愛することを諦めてしまうのでしょう。
人間関係が絡まない環境にいた
「学生時代は普通に育ちました。でも、自分の地元はものすごく田舎なんです。学校にもクラスメイトは数人しかいなくて…だからまず好きになる相手そのものがいなかったんです。
親や先生からはたくさん愛情をもらったのは理解してるけど、自分が愛するとかいう感情が分かりません。のんびり暮らしているからですかね?」(19歳・男性)
複雑な人間関係などない環境にいるから人を愛せないのではないかという男性です。これはとてもレアなケースといえますが、対象となる人間そのものが少ないと”愛する”こと自体経験することが少ないのでしょう。
過去に人間関係でトラブルがあったから
「僕じゃないんですけど、過去に人間関係で大きなトラブルがあったんです。その時は友人の一人がトラブルの中心だったんですが、結果僕含め、周りの人間も巻き込まれるはめに…。
周りの友人たちは、トラブルの中心になったやつのこと一生懸命かばったり助けたりしてましたけど、僕は自分のことじゃないのにって思っちゃったんです。
ふと我に返ったっていう感覚ですかね…それからなんでも冷静に考えるようになって、友達でも付かず離れずが理想じゃないかって思うようになりました。」(23歳・男性)
人間関係のトラブルがきっかけで人を愛せなくなったという男性です。男女の関係性でなくても、考え方は変わるようです。
人を愛せない人でも恋愛や結婚はできる?
時間はかかっても愛せる人は現れる
人を愛せないとはいっても、一生かといったらそうではありません。必ず愛せる人は現れます。しかし、それはいつなのか…人を愛せる人に比べれば、多少の時間が必要となるでしょう。
人を愛せなくても、人間ですから”感情”はあります。不快や苦痛ばかり感じて生きていくわけではありません。必ずその感情が愛によって動く時がくるのです。少し構えてしまうかもしれませんが、その時には少し気持ちを緩めると良いでしょう。
人を好きにならないということではない
人を愛せなくても、好きにならないということでは決してありません。”愛する”とは深く断続的なもので、”好き”とは浅く瞬間的なものです。深く長く人を愛することが苦手でも、瞬間的に人を好きになることはあるはずです。
人を愛せない人は、好きになった人や関わった人を瞬間的には好きでも、それが長く続かないだけのことなのです。ですから恋愛もできますし、それがやがて結婚に発展することももちろんあります。
むしろ交際経験は多い?
人を愛せなくても恋愛はできると述べましたが、実際のところそれが長続きしないという現状もあります。ですから人を愛せない人は、案外、異性との交際経験が多く経験が豊富という場合もあります。人より経験があるということは、自分の理想もそのうちはっきり分かってくるはずです。
人を愛せない人と付き合うには?
一定の距離感を保つ
人を愛せない人には、根本に”人間嫌い”の側面があることも考えられます。ですから、反応が薄いからといって、いきなり距離を近づけようとするのは逆効果です。相手の気持ちを察して、それ以上近寄らないように一定の距離感を保ちながら関係を続けていくことが賢明です。焦らずとも、そうすることで少しずつ関係性が良好になることが期待できます。
アクションはこちらから
人を愛せない人は他人に対して関心が薄いので、自分からアクションすることがあまりありません。それを不服と思うのではなく、理解した上でこちらからアクションを起こすように心がけましょう。最初はこちらからのアクションを苦手に感じるかもしれませんが、習慣になれば相手の気持ちが理解できてきて、心を開いてもらえるのではないでしょうか。
多くを求めない
人を愛せない人は、感情も言葉も少なめです。こちらからするととても物足りないと感じてしまうかもしれませんが、多くを求めないことが賢明です。もしも人を愛せない人に多くを求めてしまった場合、相手はリアクションが分からないことから今よりもっと距離をとろうとするでしょう。
嬉しいことには大きく喜ぶ
人を愛せない人でも、時には感情を言葉にしたり行動で感情を示すこともあります。もしもそれがあなたにとって嬉しいことだったなら素直に喜び、態度で相手にしっかり伝えましょう。あなたの反応が繰り返し相手に見えたり感じたりすることで、二人の関係性は深まっていくのではないでしょうか。
自分が人を愛せないタイプだと思ったら
他人の良いところを見るように心がける
これまで、どちらかといえば人の嫌な面ばかりに注目してきたかと思われます。他人と接する場合、どうしても悪い面が最初に見えるのは仕方のないことですが、その気持ちを切り替え、良い面を探してみてはいかがでしょうか?他人の良いところが分かれば、それが愛せる理由にも繋がります。
人間関係ですぐに諦めない
自分にとって居心地が悪い相手とは、関わることをやめてしまうことが大半だったのではないでしょうか。ですが、もうちょっと相手のことを観察してみましょう。
もしかしたら、ご自分の考えと相手の考えに食い違いがあるだけかもしれません。諦めず相手を見続けることで、お互いの希望をすり合わせることも可能になるのではないでしょうか。
会話をするように心がける
言葉は誤解を生むこともありますが、手っ取り早く相手の気持ちを知ることのできるツールでもあります。なので、これまでよりももっと会話をするように心がけてはいかがでしょうか。
相手の話を聞くだけではなく、こちらの気持ちも伝え、会話のキャッチボールをすることでお互いの気持ちが確認し合えるでしょう。その繰り返しこそが人を愛することに繋がるはずです。
相手の気持ちを聞くようにする
なるべく会話の機会を持つようにするだけでなく、相手が何を考えているのか、どのような気持ちなのかを推し量ったり、質問したりするようにすることも大切でしょう。
聞いた言葉を自分の中だけで解釈すると、必ずしも相手の気持ちを正しく理解できていないということはよくあります。ですから、こちらから相手の気持ちに寄り添うという意味で”気持ちを聞く”ことを進んですると良いのではないでしょうか。
人を愛せないのは一時のこと
人間には感情というものが必ずあります。好き・嫌いがあって当然なのです。あなたの周囲の誰かや、あなた自身が人を愛せないと思っていても、それは一時のことだと思われます。時間がかかったとしても、必ず誰かを愛すことはできるでしょう。
ただ、人により愛情の深さには違いがあります。そして表現の上手い・下手もあるでしょう。口下手な人などは、本当は相手のことを愛しているけれどうまく伝えられない場合もありますよね。そんな誤解を生まないように、意思疎通には欠かせない”会話”を大事に考えましょう。
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