「既婚なのに好きな人ができた」に関する専門家の意見やアドバイス
夫以外を好きになる既婚女性が増えている
不倫と言えば、どちらも結婚しているダブル不倫や、既婚男性と独身女性の不倫を連想しがちですが、最近は独身男性と既婚女性の不倫も多くなっているようです。『男と女のアドラー心理学』(岩井俊憲)には、以下のような記述があります。
「2017年は、ダブル不倫をテーマにしたテレビドラマや映画が話題になりました。
かつては不倫(婚外恋愛)といえば、妻子ある男性が独身女性と……といった構図が目立ちましたが、最近では比較的、既婚女性が陥るケースも多いようです。
女性側が婚外恋愛をする理由のひとつに、『パートナーに対する復讐』というものがあります。先に夫が浮気をしたいので、その腹いせに……というものです。
また、自分の『女としての能力』を確かめたいという気持ちもあるようです。結婚後に夫とのセックス回数が減ったりゼロになったりして、女性は自然に恋のはけ口を見つけているようです。『ほかの男である。ほかの男で証明したい』と。
よくある夫婦ゲンカで、
『お前なんか誰も相手しない!』
『何言ってんのよ!私のことをイイって言ってくれる人もいるのよ!』
男性も女性も、自分はこんなにすごいんだと感じたい他者称賛による優越感を求めているわけではありません。」
浮気をした夫への復讐のつもりで不倫に走る女性の場合は、「既婚なのに好きな人ができた」というわけではないのかもしれません。夫以外の男性と関係を持つことで、女性としての自信を取り戻したいという人も少なくないようです。
既婚なのに好きな人ができてしまう女性の特徴
人妻になってから不倫にはまってしまう女性と、未婚で不倫をする女性とではタイプが違うようです。『「妻のいる男」の愛し方 強くて綺麗な女になる 新・不倫のルール』(家田荘子)には、以下のような記述があります。
「(前略)W不倫ができる女性は、シングル女性のように、すべてをさらけ出すことはしません。心の使い分けができる器用な女性です。
家庭という居場所と、生活費という保証をしっかり確保した上で、別の時間や空間を夫以外の男性と共有できるのです。男性作家の書いた恋愛小説のように、愛しているがゆえに心中しようなどと、超ロマンチックなことなど考えてもいません。(人の夫と過ごすことがとっても楽しい最中に、なんで心中して、中段しなきゃいけないの?)
などと、自分の気持ちを第一にしています。
彼女たちは、W不倫の相手を愛していないわけではありません。世の中でとても好きな男性、あるいは、一緒にいて一番楽しい男性に対すると思っています。
でも、彼女たちが一番好きなのは、彼女たち自身です。彼女たちは、帰る家もいるべき空間も、守りたいものも持っています。それを壊したり手放したりするつもりはありません。
相手も同じです。家庭というものを土台にした上で、自分の心と体をフリーにして、好きな女性と充実した熱い時間を過ごしたいのです。結婚と恋愛は、まさしく別なのです。シングルであろうと、既婚者であろうと、好きな人はできます。
人の夫に思いっきり抱かれ、『愛している』と、さんざん言われ、『別れたくない。ずっと一緒にいたい』などと、ステキな会話を交わし、涙ぐんでさえ別れたあとでも、彼女たちには、その帰り道、スーパーで、いつものように晩ご飯の買い物ができるのです。いくら体に甘い余韻が残っていても、頭の中は、すでに妻であり母に戻っています。そうして、いつもと変わらない家事をこなしています。
不倫中のシングル女性には、とてもこういう芸当はできないですよね。体だけでなく、心も思いっきり引きずってしまうので、会わない時間を『彼がいないもの』として過ごすことが、とても難しいのです。だから、会えない間も、ずっと彼のことを想ってしまって、淋しくなります。
ところが、W不倫女性は、家で彼のことだけ思っているわけにはいきません。頭もパチパチッと切り替え、家事は家事でしっかりこなし、妻や母に徹するのです。そうせざるを得ないように時間も都合よく過ぎていってくれます。」
既婚女性が不倫する場合、相手と会っている時間以外は、頭も心も切り替え、妻や母に戻ることができるようです。不倫中の独身女性が身も心も捧げてしまうのとは対照的でしょう。
<参考文献>
『男と女のアドラー心理学』(岩井 俊憲)
『「妻のいる男」の愛し方 強くて綺麗な女になる 新・不倫のルール』(家田荘子)
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