「女嫌いの男性の増加」に関する専門家の意見やアドバイス
結婚願望があまりないモグラくんが増加!?
結婚に興味や憧れを抱いていない「モグラくん」が増えているといわれています。『結婚できない理由は統計で答えが出ている』(山田由美子)には、以下のような記述があります。
「モグラくんとは、結婚に対するあこがれや夢もなければ、興味も関心もありません。ひとことで言えば、結婚願望があまりない人です。女性との交際経験はない、あるいは少ないため、女性慣れしていない人がほとんどだと思われます。世の中にいる『モテ男くん』とは対極の位置にいます。
モグラくんは、野暮ったくて、いわゆるモテない部類に入る男性です。でも、野暮ったくて当然です。だって、他の男性が女性と付き合いたいからと自分を磨き、告白し、デートプランを考え、楽しい思いをしたり、失恋したりといった経験を重ねている間、『そんな世界と僕は無縁だ』とばかりに、恋愛から遠ざかり、婚活市場に参加さえしていないのですから。」
このように、「自分は女性と無縁である」と決めつけて頑なに恋愛から遠ざかる男性は、一定数いるようです。彼らは「女嫌い」というよりも、「女に興味がない」というポーズを貫くことで、モテない現実から目をそらしているのかもしれません。
「お金がかかる女」を嫌う一方で、高級品に財産をつぎ込む男性は多い
わざわざ女嫌いだと公言していなくても、「お金がかかる女」には不快感を示す男性が少なくありません。彼らはブランド品を好む女性を非難する一方で、自分の身につけるものは高級品で揃えたりする場合があるようです。『モテすぎて中毒になる男女の心理学』(神岡真司)には、以下のような記述があります。
「独身男性に向けた各種アンケート調査によれば、結婚相手の女性が『ブランド好き』というのはNGとした人が7~8割にも上っています。理由は、ブランド物は高価というイメージから『「贅沢な女』『派手な女』『金遣いが荒い女』という女性像が浮かぶからだそうです。結婚相手として考えると、たしかにその通りかもしれませんが、実は男性側のほうでも、特別のモノにやたらとこだわり、大金をかけるタイプの人が意外に多いのです。
たとえば、スーツやカバン、靴、腕時計、クルマなどに高級品を求めるマニアックな男性は少なくありません。給料がまだ安い若いうちから、こうした『特別のモノ』にこだわる男性心理とは、一体どうなっているのでしょうか。いくつかの理由が考えられます。
『ブランド好き』の女性と同様に、高級品を身に着けることで、自己拡大を図る心理です。高級品=高額品だからこそ、価値ある自分にふさわしい――と思いたい虚栄心なのです。
貧乏でも、自分に自信があれば、そんなブランド信奉者になる必要もないはずでしょう。
ブランド品は、周囲の人が見てすぐわかります。本当の金持ちは、かえって貧乏くさいとブランド品を嫌う人も少なくありませんが、周囲に見せびらかしたいとする心理学での『ウェブレン効果(顕示欲求)』がはたらくと、ぜひとも身につけたくなるのです。
また、高級なスーツを1点作ったことから、その高級なスーツに合わせて靴もカバンも腕時計も、さらにはクルマまで、高級品にしないと気がすまなくなる『ディドロ効果』がはたらく場合もあるでしょう。1点豪華主義のつもりが、次々と連鎖・波及するのです。
男性の場合、実はこうした高級な品々は『狩猟』に行く際の『武器』としての位置づけや『武装』としての意味合いも含まれます。仕事で勝負するための必須アイテムなのです。
さらには、勝負に成功してから、自分へのご褒美として、こうした品々を求めた場合は、戦利品の位置づけで、自身のアイデンティティがモノにまで及んでいくことでしょう。
(中略)一方で、この他にも趣味に凝る人が多いのも男性に多い特徴といえます。
これは、『男性脳』のもつ『子どもっぽさ』の象徴でもあります。
子どもの頃に、何らかの憧れをもっていたことに、大人になってから、その実現を図ろうとする『内発的達成願望』の発露なのです。
漫画の単行本を全巻大人買いしたり、釣りや竿に凝る、ガンダム・プラモ作りにはまる、洋酒やワインの収集、バイクいじり、ミニカー収集、おまけのカード収集……などなど、女性からすれば、ともするとガラクタにしか見えないものまでコレクションするのですから奇妙に映ります。実は、男性にとっては、これも『狩猟』の一環なのです。
子どもの頃、昆虫採集に夢中になるのは、男の子だったことを思えば理解できるはずです。昆虫の標本などは、まさに『狩猟』の成果であり、ゆえに男性はいつまでも子どものようにいろいろと、好きなモノをコレクションしたくなるのです。
これが、世にいう『男のロマン』とやらの正体なのです。
こうした特別のモノにこだわったり、趣味にはまったり。コレクションに走るのは、男性特有の習性に他ならないわけです。」
このように、「贅沢な女」を嫌うわりに、自分の持ち物や趣味のためには出費を厭わない男性は、虚栄心を誇示したいだけなのかもしれません。
<参考文献>
『結婚できない理由は統計で答えが出ている』(山田由美子)
『モテすぎて中毒になる 男女の心理学』(神岡真司)
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