「親しくない人への送別メッセージ」に関する専門家の意見やアドバイス
昇進や栄転などで異動する人への送別メッセージ
会社勤めをしていれば、それほど接点がない人に対して送別メッセージを求められる機会もあるでしょう。ただの異動ならともかく、昇進や栄転などのケースでは、お祝いのコメントに悩んでしまうかもしれません。『手紙・はがき・一筆箋の書き方と文例集』(主婦の友社)には、以下のような記述があります。
「昇進・栄転祝い
これまでお世話になったお礼とともに、今後の発展を祈る晴れやかな言葉を贈ります。ただし、その表現の仕方は、相手との関係性によって大きく違ってきます。ビジネス上の関係者には、今後のいっそうの活躍と会社の発展を祈ることを主体に、形式、言い回しともあらたまったビジネス文書にします。相手が親しい場合は、激務への気づかいなど、親しみのある表現を心がけます。
(ビジネス上の関係者への昇進のお祝い例)
拝啓 陽春の候となりましたが、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびは、営業部長にご昇進になられます由、まことにおめでとうございます。(A)営業第一課課長ご在任中は、ひとかたならぬご指導とご厚情をいただきまして、あらためて厚く御礼申し上げます。
今後は、総括責任者としてのご重責を担われ、さらに激務となられることでしょうが、ご健康に留意なさいまして、いっそうのご活躍をされますよう、お祈り申し上げます。
(B)従前に増してのご厚誼を心よりお願い申し上げまして、まずは書中にてお祝いを申し上げます。
敬具
(A)の言いかえ
▼○○支社ご在任中は、格別のご高配にあずかりまして、深く感謝いたしております。
▼折にふれ、お心にかけていただきまして、ほんとうにありがとうございました。
(B)の言いかえ
▼いずれ拝眉のうえごあいさつ申し上げますが、まずは書中にてお祝いを申し上げます。」
このように、親しい相手であれば、激務への労いの文を添えるといいかもしれませんが、仕事で関わった程度の場合なら、定型文を盛り込んだビジネス文書の形にしましょう。
寄せ書きなら字を丁寧に書こう
同じような言葉が並ぶ寄せ書きであれば、内容はともかく、字を丁寧に書くことで好感度が上がるのではないでしょうか。『オトナの決断力 恋愛、仕事、人間関係、欲しいものを手に入れる!』(岡山里香)には、以下のような記述があります。
「字は下手でも丁寧に書けば味になる
現在の私の字はうまくはありませんが、いつしかそれは漫画に合う味になり、漫画の仕事でも『吹き出し内の文字は手書きでお願いします』と言われるようになりました。私にとって、字は商売道具の一部になっています。
わたしの文字の変遷を少し紹介すると、小学生の時は、書き初めや硬筆で賞をとっていたのですが、受験勉強や社会人生活を経て、読めるギリギリの文字でメモを取る癖がついて、とっても下手くそになりました。このように、上がったり下がったりの私の文字面ですが、うまく書けているかどうかは、『心がけ』なのだと思います。
字は、『丁寧』『雑』『上手』『下手』の掛け合わせで、4つに分けられます。『上手』で『丁寧』は最強ですが、下手でも丁寧に書くことが重要だと思います。下手でも丁寧に書けば、それは味になります。特に『トメ』『ハネ』『ハライ』という、小学校で字を習う時の基本は、大人になってからも重要です。このように『字のうまい、下手』も『丁寧に書くぞ!』というあなたの『決断次第』なのです。」
このように、「上手な字」には自信がなくても、気持ちを込めて丁寧に書けば、同じような文が並ぶ中で際立って見えるのではないでしょうか。
<参考文献>
『手紙・はがき・一筆箋の書き方と文例集』(主婦の友社)
『オトナの決断力 恋愛、仕事、人間関係、欲しいものを手に入れる!』(岡山里香)
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