美人はナンパされない？ナンパされやすい＆されにくい女性の特徴とは

美人はモテるの？モテないの？

美人に生まれただけで得をしているという説がある一方で、「高嶺の花」すぎて実はモテないという意見もあります。実際のところはどうなのでしょうか？『美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学』（越智啓太）には、以下のような記述があります。

「（前略）
美人やハンサムはいま述べたような『意外とモテない』という話をすると同時に『いろんな人から言い寄られて困る』とか『ナンパされすぎて本当に迷惑という話をすることがあります。私も以前、かなりの美しい人と（残念ながら）仕事で、ある繁華街を歩いていたことがありますが、周りの男性の視線をものすごく感じましたし、なんと、たかだか20分くらいの間に、2人の男性が（私と歩いているにもかかわらず）その女性に声をかけてきました。彼女は軽くあしらっていましたが、『こんなのが日常だったら、さぞかし大変だろう』と思いました。

さて、『意外とモテない』と言っておきながら『モテすぎる』などと言うとは何事か、本当に贅沢なやつだ、と多くの一般人は思うのですが、実際には違うのです。『意外とモテない』というときの相手は長期的な配偶行動、つまり、自分と長期にわたって関係を継続したいと考え、妻や夫になりたいと思ってくれるような外見的にもバランスのとれた相手をさし、このような人からのアプローチは実際少ないのですが、短期的な性的関係やワンナイトラブ、浮気などのつもりでアプローチしてくる者はたくさんいるのです。

しかも、そういう者たちは容姿のバランスをあまり考えませんので、『あわよくば』性的関係を結べるかもと考える度胸だけある、さまざまな容姿の人が自分にアプローチしてくることになります。このような相手はたとえ一時的につきあったとしても、関係が継続する可能性はあまり高くありません。つまり、主観的には『長期的な関係を築き、自分のことを本当に愛してくれるようなバランスのとれた相手はさっぱり来ないのに、短期的なつきあいをしようとする有象無象の人々が自分に接近してくる』状態が作られるのです。

このように、美人であること、ハンサムであることも、必ずしも良いことばかりだとは限らないというのが現実のようです。」

このように、美人は人目を引くため、ナンパされやすいのは事実のようです。しかし有象無象の人々に声を掛けられることと、安定したパートナーになるよう求められことは別なので、美人が置かれた状況は、必ずしも望ましいものとはいえないでしょう。

ナンパは出会いのチャンスかもしれない

「美人じゃないから彼氏ができない」「美人じゃないから出会いに恵まれない」などと嘆く女性は少なくありません。では、男性側はどう考えているのでしょうか。男性向けに書かれた恋愛指南書『モテ理論 5日間で女心をつかむ超恋愛テクニック』（植草 幸）には、以下のような記述があります。

「『いい人は常に求めているんだけど……ぜんぜん出会いがなくて』って言う人、本当に多いですよね。
でもね、はっきり言いましょう。そんなのウソ！
自分が出会いに気づいていないだけなんです。
見渡せば、そこらじゅうに出会いのチャンスがあるというのに……なんと、もったいないことでしょう。
とりあえず、道で行き交う女性から同じ車両に乗り合わせた女性、もちろん同僚の女性まで、『すべて恋愛対象』と考えてください。
はい、一瞬で出会いのチャンスが、一気に広がりましたね。

え⁉身の回りに好みの子なんていないんだけど……と思ったそこのあなた！
それでは、一生、モテませんよ。
好みの子にだけモテたいなんて、虫がよすぎます。
というより、いざ好みの子と出会ってから、いきなりモテる努力をしたって、とうてい追いつかないのです。
モテる男というのは、女とみれば声をかけるし、誰にでもモテようとする。
だから、女性慣れして、女性の心もわかるようになる。
結果、実際にモテるようになって、意中の女性ともうまくいくのです。

もしかしたら、あなたはすごく『誠実な人』なのかもしれません。
そんなチャラ男になんて、なりたくない。本当に好きな人が見つかったら、その人と大恋愛がしたいんだ、と……。

実は女性にも、そういうタイプは非常に多いのです。
でも、それは言ってみれば、予行演習なしの運動会、リハーサルなしの本番、みたいなものでしょう？
練習に練習を重ねて、やっとうまくできるようになるのは、なんだって一緒。
恋愛だって例外ではありません。

それに好みではないと思っていた子が意外といい子で、自分とも気が合った、なんてこともありえます。

恋愛慣れしていなくて、女性のことがよくわかっていない人であれば、なおのこと、じつはベストマッチの女性を（もしかしたら、たくさん！）見過ごしている可能性が高いのです。
『好みじゃないから』といって、可能性を排除してはいけない―これは、出会い力の基本中の基本です！　しっかり頭に叩き込んでくださいね。
いつ、どんな可能性が飛び込んでくるかわからないのですから、つねに心の扉をワイド・オープンしておきましょう。

モテたいのなら常時、臨戦態勢。これあるのみです！
『出会いがない』『好みの人がいない』なんて嘆いているヒマがあったら、周りの女性、すべてと恋愛するつもりで見てみたらどうでしょう。
そんな目をもって1日を過ごしてみたら、ほら、出会いなんて、そこらじゅうに転がっているでしょう？」

これは出会いを求める男性向けに書かれた本ですが、とにかく相手を探したいのであれば、道行く人に声を掛けるというのは、たしかにひとつの方法なのでしょう。とはいえ、普段からナンパされやすい美人にとって、気安く近づいてくる男性たちは、やはり鬱陶しいだけかもしれません。

＜参考文献＞
『美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学』（越智啓太）
『モテ理論 5日間で女心をつかむ超恋愛テクニック』（植草美幸）