「さみしがりやの彼女」に関する専門家の意見やアドバイス
愛が深まるほどさみしさは募る
彼氏に思うように会えなかったり、冷たくされていると感じたりしたら、さみしく感じるのは当然でしょう。『愛する気持ち、愛されたい気持ちの伝え方―「好きな人」ともっと気持ちが通じあう本』(吉元由美)には、以下のような記述があります。
「思うように会えない。この頃彼が冷たい……。恋のそんな淋しさは、努力次第で物理的に解決できるものだ。男と女の間のさまざまな出来事や感情は、結局あるひとつの点から発生しているのではないかと思う。その原点は男と女に分かれてしまった……という事実に遡ってしまうかもしれない。男と女の間のどうしようもない何かというのは、”決してひとつになれない悲しさ”なのではないだろうか。
恋をしたら、その人とつながりたいと思う。最初は心、そして体も。それは自然な衝動だし、相手を自分の中に取り込みたいというのも当然だろう。私たちは愛する人と『ひとつになりたい』と思う。心も体も、お互いに寄せる愛も。
けれど私たちは、そうはなれないということに、すぐに気づく。意識して気づかなくても、無意識に気づいている。恋をして淋しくなるのもせつない気持ちになるのも、ひとつになれない悲しみから派生しているのではないかと思うのだ。
(中略)
淋しさを受け入れたら……と前段で書いたけれど、そうなるには、ある種のあきらめが必要なのだ。心が一段階段を昇り、葛藤の重さがふっと軽くならなければ受け入れられない。人間の業の深さというか、想いの深さを感じてしまう瞬間だ。
愛と同じくらいの孤独……。愛すれば愛するほど、同じ強さで愛されたいと思う。この愛をすべて受け入れてほしいと思うし、相手のすべてを受け入れたいと思う。何というエゴ。ある意味で恋はエゴイスト同士のせめぎあいだ。好きにならずにいられないという、自分でも制御不能な状態、自分むきだしの状態になってしまうのだ。
けれど自分が思うのと同じ強さで愛されることはない。すごく愛していると思っているほうは、どれだけ相手に愛されても満足しないものだ。愛され方に妥協点を見いだすのはとてもむずかしい。また、自分の愛をすべて受け入れてもらえることはないかもしれない。」
このように、愛する人と心身ともにぴったり重なることがない限り、心が完全に満たされることはないでしょう。愛が深まるほどに孤独が色濃くなり、さみしさを抱えてしまうのは、どうしようもないことなのかもしれません。
SNSに頼り過ぎないことも「さびしがりや」脱出のカギ
電話と違い、相手の状況を気にせずメッセージを送ることができるSNSは、彼氏への連絡に非常に便利です。しかし、それに依存してしまうと、むやみにさびしさを感じることにもつながりかねません。『彼があなたに本気になる 恋愛×SNS講座』(高野麗子)には、以下のような記述があります。
「彼と会えない時間も、SNSでやりとりできていたら、ホッとしますよね。ぽんぽん会話が弾めば、その日1日ハッピーに過ごせるのが女心というもの。恋の途中の不安な気持ちが、彼からのメッセージで一気に吹き飛ぶことだってあります。
ただ、SNSを通じて得られる幸せは、恋の『劇薬』ともいえます。用法用量を守って使わないと、かえって自分を苦しめる原因になる、という意味です。
彼から連絡が来るのが当たり前。
大事なこともSNSでお話しするのが当たり前。
SNSで毎日の出来事を報告するのも当たり前。
そんなふうにSNSでコミュニケーションをとることが当たり前になってくると、ちょっと彼の反応が鈍くなるだけで、メンタルが崩れてしまうんですね。
『どうして今日は連絡してこないの!?』
『既読がついているのに、返事が来ないのはなんで……?』
『最近、返事が少なくなってきてる……。もしかして、彼は冷めてきちゃったの?』
なんて、心に不安の種がまかれて、やがてムクムクと芽が出始めてしまう。これはもう『劇薬依存症』の状態です。
ここで危ないのが、『もっともっと』と、さらにSNSによるコミュニケーションを求めてしまうこと。
『もう1回、メッセージしてみよう!』
『返事が来なくて悲しいから、うさぎが泣いてるスタンプを送ってみよう!』
これが『重い』『怖い』につながってしまうのです。
でも、安心してください。SNSは『依存性がある』ことをわかったうえで、程良い距離感を保って使えば、気持ちを安定させたり、ハッピーになれたりする、すばらしいツールです。正しい使い方をすれば、SNSはあなたの心の強い味方になってくれますよ!
たとえば、仕事で落ちこんで、どうしようもないとき。友達とケンカして、凹んでいるとき。ふと彼に連絡したくなることって、ありますよね。それ自体は、悪いことではありません。
ここで大切なのは、『返事が来なくても、気にしない!』と自分に言い聞かせてから、送ること。『返事が来ない=嫌われたわけじゃない。返事が来たら嬉しいな、とだけ思っておこう!』と思っておくことが重要です。
もちろん、いくらそう思おうとしても、心の奥底にモヤモヤが残ることはあると思います。そんなときは、モヤモヤする自分を責めないでくださいね。
対処法としては、まずは『そりゃあ、モヤモヤもするよね』と、自分の気持ちに共感してあげること。さらに、女友達に話を聞いてもらうのも、効果的です。
そうして気持ちが落ち着いてきたら、また連絡してみるのもいいでしょう。
この順番で繰り返していけば、そのうちだんだんと、SNSへの過度な期待が薄れていくはずです。焦らずゆっくりと、SNSとの付き合い方マスターになっていきましょう!」
このように、SNSには依存性があることを理解し、ほどよい距離感で使用すれば、彼氏の反応に一喜一憂し、さびしさを募らせることもなくなるでしょう。
<参考文献>
『愛する気持ち、愛されたい気持ちの伝え方―「好きな人」ともっと気持ちが通じあう本』(吉元由美)
『彼があなたに本気になる 恋愛×SNS講座』(高野麗子)
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