そもそも「誘い受け」とは?
「誘い受け」という言葉は、BL世界から生まれた言葉であり、活用されているのも主にBLの世界が多いです。ところが、最近ではこの「誘い受け」が他の場面でも使われることが多くなってきました。
そこで今回は、「誘い受け」とは何なのかを解説していきます。そして、その「誘い受け」に困ってしまうという人のために、対処法も紹介します。
「誘い受け」の意味と語源
前述した通り、「誘い受け」はBL発祥の言葉です。男性と男性の恋愛の中で、主に性的場面に直面した時に使われます。
「誘い受け」は、文字通り「誘う」と「受ける」を足したものです。「誘う」は一般的な意味と同じで、「相手を誘惑する」「相手を導く」などの意味として使います。一方の「受ける」は一般的な意味とは少し違っています。BL世界では、カップルの多くは男役(タチ)と女役(ネコ)とに分けられますが、この女役(ネコ)を属名として「受け」と呼ぶのです。
つまり「誘い受け」の意味は、「男役を上手に誘惑して、その気にさせる女役」ということになります。
「誘い受け」の対義語
「誘い受け」の対義語は、「誘われ攻め」になります。
「誘われ攻め」は、「誘われる」と「攻める」を足したものです。「誘う」に対して「誘われる」は、「誘われるように仕向ける」という意味になります。「攻める」は「受ける」の反対語ですので、男役(タチ)の属名として呼ぶのです。
「自分から誘ったりせずに、相手から誘われるように仕向ける男役」を「誘われ攻め」と呼ぶというわけです。「誘い受け」も「誘われ攻め」もプライドを崩すまいとしている点では同じですが、誘うか誘われるかという観点でみると対義語になります。
「誘い受け」はウザがられることも?
「誘い受け」の意味を理解してみると、誘い上手であるということがわかります。一見、誘い方が上手ってうらやましい!と思ってしまいますよね。しかし、「誘い受け」を鬱陶しく思う人もいるのです。
誘うという行為自体、相手を自分の思い通りにしようという駆け引きを含んでいます。どこかずる賢い面もあるので、ストレートに直球で恋愛したい人や駆け引きが苦手な人からしたら、「誘い受け」はウザったい存在になってしまうでしょう。