40代のセックスに関する専門家の意見やアドバイス
経験を積んでいるからこそ濃厚なセックスができる
40代ともなると、10代や20代の頃のような激しいセックスは、体力的に難しくなってきますよね。そのため40代のセックスは深く濃厚なものである場合が多いでしょう。
しかしそれは加齢に伴う退化ではありません。40代は、10代や20代とは異なり経験が豊富だからこそ、濃厚なセックスが可能となるのです。
『スローセックス実践入門 真実の愛を育むために』(アダム徳永)には、この件について以下のように触れていました。
「一〇代のカップルならば、男性が、自分の欲望の赴くままに、エネルギッシュに腰を振りたて、射精に突き進んだとしても、女性は寛容な心で受け止めてくれ ます。けれども、二〇代、三〇代、四〇代と経験を積んでいく中で、セックスも年齢と共にステップアップしていかなければなりません。」
40代のセックスは若い男女のような激しさはありませんが、経験はあります。その経験をもとに、セックスのテクニックがステップアップし、濃厚なセックスが可能となるのでしょう。
セックスは健康のパロメーター
『スローセックス実践入門 真実の愛を育むために』(アダム徳永)には、以下のような内容も書かれていました。
「ご飯が美味しくいただけるとか、ぐっすり快眠できて寝起きもいい、というのは健康な証ですが、それと同じく性欲も健康のバロメーターです。
それが最近では、セックスレス化の増加に伴い、男盛り女盛りの年齢の男女が、『もうセックスなんかいいわ』と、開き直りというか諦めてしまう方がいらっしゃいます。これはいけません。
開き直りのモードに入った途端、男性も女性もホルモンの分泌に多大な影響を及ぼして中性化へ向かい、一気に老化現象が加速していくことになるのです。」
人間の3大欲求は、睡眠欲、食欲、そして性欲です。それらを感じるのは正常な事であり健康な事ですよね。性欲を感じるのは健康のパロメーターというのも納得ではないでしょうか。
また、そうした性欲を解消していく、つまりセックスをすればホルモンが活性化し若々しくいられるという事なのでしょう。これは大変興味深い内容ですよね。
年齢と共に愛液は減る
40代のセックスは濃厚であり、また、老化防止も期待できる素敵なものです。しかしやはり年齢と共に悩みは出てきてしまいます。それは愛液の減少です。
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 美玄)では、「また、 年齢を重ねれば、ホルモンのバランスが変わり、ラブジュースの量も少なくなります。多い、少ないに気をとられるのではなく、彼女なりの濡れ方を把握するのがよいでしょう。」と、著者が説明していました。
主に女性の悩みではありますが、これは男性と一緒に解決しなければならない事でしょう。どれだけ気持ち良くても濡れない時は濡れないもの。大人のセックスだからこそ、ローションなどのアダルトグッズに頼るのも大アリです。
素敵なセックスライフに必要なのは会話
日本はセックスレスが深刻な状態です。また、それについて開き直っているパートナー同士もいますが、ほとんどは「したいけどできない」という悩みを抱えているのです。
そういった時に必要なのは、やはり会話ではないでしょうか。『最高の快感に達する「スローセックス」の教科書―――すべての女性が「感激する」理由85』(アダム徳永)には、以下のように執筆されていました。
「私の元には、ブログや公式ホームページを通じて、日々さまざまな悩み相談が寄せられます。悩みの内容こそ違いますが、その多くは、『相手は何を思っていると思いますか?教えてください』という一文で終わります。
私は、そんなメールを読むたびに思うのです。私よりも、その相手に直接聞けばすぐわかることなのに、と。」
セックスレス、またはセックスの相性が良くないと感じるパートナーと、今更セックスについて会話をするというのは、なかなか気が引ける事ですよね。共に歩んできた時間が長い40代のカップルなら尚更でしょう。
しかし、それはそのままにしておいてはいけない事です。向き合って話し合うことが何よりも一番大切ですよ。
<参考文献>
『スローセックス実践入門 真実の愛を育むために』(アダム徳永)
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 美玄)
『最高の快感に達する「スローセックス」の教科書―――すべての女性が「感激する」理由85』(アダム徳永)