「女友達?セフレ?」に関する専門家の意見やアドバイス
「セックスするなら恋人になりたい」女性と「友達のままセックスしたい」男性のズレ
男友達とセックスする関係になってしまった場合、そこから「恋人」へと昇格することは可能なのでしょうか。『生き抜くための恋愛相談』(桃山商事)には、以下のような記述があります。
「(前略)
つまり、友だちからセフレ、セフレから恋人へという”昇格”を匂わせている。美樹さんの葛藤は、おそらくここから生じています。
しかし、これは本当に昇格なのでしょうか。美樹さんもどこかで感じていると思いますが、かなり怪しい。
彼にとって美樹さんは、これまで失恋の愚痴にも付き合えるような純然たる友だちでした。言わばこれは『セックスなしでも会う友だち』です。しかし、いったんセフレ関係になると、今度は『セックスすること』が会う目的になってしまう可能性があります。裏を返せば『セックスなしでなら会わない友だち』ということになり、これは恋愛関係を目指す美樹さんにとって昇格どころかむしろ”降格”と言える状況でしょう。
このように考えていくと、彼の言う<セフレ>と、美樹さんのイメージする<セックスありの友だち>は似て非なるものだということが見えてきます。それゆえに、今のまま彼とセックスをしても、美樹さんの望む恋人関係には近づいていかないだろうというのが我々の考えです。
しかし、これは結論ではありません。ここまではふたりの現状を整理しただけに過ぎず、『だから美樹さんは彼と付き合えない』という話では決してない。大切なのは、この状況を踏まえたうえでどのような決断を下していくかということです。
ここまで見てきたように、『セフレをやりつつ恋人に昇格するチャンスを待つ』というのは非現実的な道です。では、どうすればいいか。我々が推奨したいのは、『自分のスタンスを明確に伝える』というアクションです。
美樹さんの中には、彼とセックスしたい気持ちは存在しているように思われます。しかしそれは、あくまで『恋人としてしたい』というものでしょう。だとすると、『私はあなたのことが好きなので、あなたとセックスしたい気持ちはある。ただし、するなら恋人としてしたい。あなたに恋人関係になる気がないなら残念だけどセックスはできない』とハッキリ伝えるしかないと思うわけです。
ただし、これは何もイチかバチかの賭けに出ろという話ではありません。むしろ、こうすることで付き合える可能性は上がるはずです。
なぜかというと、彼は基本的に『セックスがしたい』からです。現在の彼のスタンスは、『セックスはしたい。もちろん友だち関係もそのまま。付き合うかどうかに関してはセフレになってから考えよう』というもの。要するにまずはセックスという目的『だけ』を叶えようとしているわけです。
ここで我々が提案しているアクションは、決して彼の目的を否定するものではありません。そこに『するなら恋人としてしましょう』という条件が乗っかっているだけです。彼と美樹さんの思惑は、とりあえず半分は合致していると言えます。」
このように、「セックスをするなら恋人になりたい」と考えている女性と、「友達のままセックスしたい」と考えている男性とでは、認識にズレがあるようです。男友達となし崩し的にセックスする関係になった場合、「セフレをやりつつ恋人に昇格するチャンスを待つ」というのは現実的ではないかもしれません。
「酔った勢いで一夜を共にする作戦」を成功させるには?
どうしても付き合いたい男性と、酔った勢いで一夜を共にし、その流れで彼女の座を手に入れようとする女性がいます。この作戦は、はたして有効なのでしょうか。『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか?』(松本一起)には、以下のような記述があります。
「男性をわざと『その気』にさせる女性がいます。
気になる男性と飲みに行き、彼が『電車の時間、大丈夫?』と心配そうに聞いたときは『まだ平気』と受け流します。さあ帰ろうというときになって、ここぞという決め言葉を、彼の目を見ながらいうのです。『終電、なくなっちゃった』と。
あとは彼の部屋に転がり込み、朝まで二人で過ごすことになるでしょう。これも恋愛の戦略の一つですから、悪いことだとはいえません。仕掛けるほうも、それに乗っかるほうも、どっちもどっちです。
けれども、既成事実から始まった二人は、果たしてうまくいくのでしょうか? 短いつきあいで終わるケースがほとんどのように思えます。
たいていの男は、朝には軽く後悔しています。男は酔った勢いだったのに、女性は計画的だったのですから、一晩で彼女のように振る舞いはじめます。ほくそえみ、その妖しい瞳の輝きが語りかけます。『あなたは私と既成事実をつくったのよ』と。無言の圧力が男の胸にグサッと刺さります。そのとき、『こんなもの本当の恋愛ではない。これは過ちなのだ』と目が覚めるのです。
自分の人生は自分でつくりあげていくものだと、男は思っています。恋愛に関してもそうです。人の策略に乗っていつの間にか始まるものではなく、自分の意思で始めるのが当然だと考えています。
既成事実をつくってしまったら、自分の恋愛を勝手にいじられたようで気分が悪くなります。それに簡単に乗っかってしまった自分自身にも嫌悪感を抱くでしょう。
あなたが既成事実をつくってまで彼と結ばれたいと真剣に思っているのなら、既成事実だということを上手に隠すべきです。あくまでも自然の流れで結ばれたかのように振る舞って、妖しい瞳で無言の圧力をかけないことです。
同じ既成事実でも、『素敵な想い出』といわれれば何も怖くはないのです。
すべて、言い方一つ、見せ方一つなのです。でなければ、その女性の人生の中に閉じ込められたような息苦しさを感じてしまうのです。」
このように、先にセックスすることで恋人の座に収まろうとする場合は、「既成事実」を振りかざすのではなく、あくまで自然な流れだという見せ方をするのが得策なようです。やり方を間違えると、相手を及び腰にさせてしまったり、セフレのような状態に陥ってしまったりする可能性があるため、気を付けましょう。
<参考文献>
『生き抜くための恋愛相談』(桃山商事)
『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか?』(松本一起)
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