賢者タイムはなぜおこる?原因とメカニズム
主な原因は二つのホルモン
それまで感じていた快感や欲望が落ち着き、冷静になった状態のことを「賢者タイム」といいます。そしてこれを引き起こす原因になっているのは、主に二つのホルモンです。この二つのホルモンの変化により、賢者タイムは引き起こされます。
まず射精前の興奮状態ですが、これは主に「ドーパミン」が働いている状態です。ドーパミンは快感を司るホルモンなので、射精前はこれが大量に分泌されています。そして射精後には「プロラクチン」というホルモンが多く分泌するよう切り替えられるのです。
このプロラクチンはドーパミンの分泌を抑える効果があるとされるため、それまでの興奮や性欲が嘘のように感じなくなるのです。
賢者タイムは本能からくるもの?
自然界において、オスはたいていの場合、外敵から味方を守ろうとする強い生き物とされています。また、人間だけでなく動物も交尾をして子を成していくものです。そして交尾では、興奮と射精がセットになっていますよね。
交尾中は外敵から味方を守ることよりも、パートナーとの時間に夢中になっている無防備な状態です。しかし、オスが射精後もそのままでは、外敵に襲われても集団を守ることができずに、負けて終わりでしょう。
セックス後に素早くオスとしての意識を取り戻す仕組みがあるからこそ、種を残し、子孫を現在まで繋げることができたとも言えるでしょう。
賢者タイムはいわば生理現象
射精後に訪れる賢者タイムは、避けようのない自然現象と言ってもよさそうです。男性としての本能がそうさせているため、賢者タイムをなくそうとしてもそう簡単にはいきません。短くすることはできても、自分の意思で完全になくすことは難しいでしょう。
セックス中、またはセックス後の賢者タイムで彼氏と揉めないためにも、女性が賢者タイムに対して理解を示す必要があります。生理現象だから仕方ないと割り切るだけでなく、理解を示してあげると、彼からもっと愛されるかもしれません。
個人差はあるが一時間程度で収まる
男性に訪れる賢者タイムは、気だるさや眠気を伴うものです。また一時的なものとされていますが、人によっては一時間以上長引くこともあります。5分で回復する人もいれば、いったん寝ないと収まらない人もいるでしょう。
また時間だけでなく、状態にも個人差が出ます。ただ眠くなるだけの人もいれば、テンションが下がり話すのも嫌に感じる人もいるでしょう。そのため、パートナーが賢者タイムに入ると不満を抱いてしまう女性は多いようです。
賢者タイム中の男性はあまり余裕のない状態です。お互いに理解を示さなければ、後味の悪いセックスになってしまうでしょう。