生挿入セックスが気持ちいい…その理由と男女の本音を徹底解説！

生挿入が嫌なときは断ってもいい？

彼氏から生挿入したいと言われ、悩んだことのある女性は少なくないでしょう。『人生最高のセックスに出会いたい貴女へ -しみけんが教える56のルール-』（しみけん）では、「ゴムをするとイケない、感じないと言われました」という悩みに対して「『着けてくれないならしない』と宣言しましょう」と答え、次のようにアドバイスしています。

「これまで繰り返し言ってきましたが、お互いの全ての準備が整っていないのにコンドームを着けない男はクズです。『着けて』とお願いしても『着けるとイケない』『感じない』と理由をつけて拒む男は、あなたとセックスするのではなく、あなたのカラダを使ってオナニーをしようとしているのです。だって、相手の都合を考えず自分の都合ばかり押しつけてくるのですから。（中略）

そして、コンドームを着けないと萎える、気持ち良くない、というのは脳で興奮していない証拠です。物理的な快楽でしかセックスできないので、ドーパミン欲しさにいずれ浮気をします。目の前の状況に興奮していれば、コンドームを着けていても気持ちいいセックスができます。なので、コンドームを着けようとしない男には『着けてくれないならセックスしない』とはっきり言い、それでも嫌がるなら、どんな空気になろうが潔くその場を立ち去りましょう。」

彼女が着けてほしいとお願いしても生挿入にこだわる男性は、彼女のことを大切に考えていないということですね。また、コンドームを着用すると気持ちよくないというのも男性側の問題といえそうです。

セックスでコンドームを着用すべき理由

セックスでコンドームを着ける理由としては、「避妊のため」というものが真っ先に浮かぶでしょう。そのため、他の避妊方法を用いれば生挿入してもOKでは？と考えがちですよね。しかし、コンドームを着ける理由は避妊のためだけではないようです。『女も知らない女のカラダ』（対馬 ルリ子）には、生挿入のリスクに関して次のような記述があります。

「コンドームの装着が、めんどうと感じる男性は多いようですね。けれども、望まない妊娠やセックスによってうつる性感染症（STD）など、セックスにともなうリスクをきちんと知り、責任をもって行動しないと、ある日突然、思いがけないトラブルに遭遇することになります。

望まない妊娠は、人工妊娠中絶という悲劇を生みますし、からだの構造上、女性は男性よりも性感染症に感染しやすく、不妊の原因になるなど、深刻な後遺症を残します。セックスをするとき、お互いに妊娠を望まないなら避妊をする。そして、性感染症予防のためにコンドームをつけるといったことは、相手の健康を守るためにも、自分の健康を守るためにも必要なこと。成熟した大人の男性として、最低限守ってほしいマナーです。それがパートナーに対する優しさではないでしょうか。」

コンドームを着けずに生挿入することで、妊娠の可能性があるだけでなく、性感染病にかかる恐れもあるということですね。しかも、性感染症にかかったことで、不妊になってしまうこともあるとのこと。将来のこともしっかりと考えて、体を守りたいですね。

男性が生挿入したいのはAVの影響？

そもそもなぜ男性は生挿入したがるのでしょうか？『ヒアリングセックス』（長谷川 瞳）には、「AVが男性たちのセックスの教科書となったことは大きな弊害も生んでしまったのです。」との記述があり、AVの中出しや生挿入に関して次のように書かれています。

「（前略）『中出し』もそんなプレイのひとつかもしれません。ペニスを抜いた膣から精液が垂れるという、その瞬間を見せるためだけのプレイです。本物だと信じている人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は”疑似中出し”です。卵白やコンデンスミルク、ローションなどを混ぜた”疑似ザーメン”をAV女優の膣に仕込んでおいて、さも膣のなかで射精をしたかのように見せているのです。（中略）

その中出しを、AVは大きな快楽を伴うプレイとして描いてきました。もしかしたら、男性の征服欲を満たすという点においては、快楽を伴うということも正しいのかもしれません。そういう意味では、いわゆる”生挿入”も同じです。AVには、パッケージに大きく『生中出し』とうたっているものも多いですよね。ですが、夫と子づくりに励んでいる奥さまならともかく、望まない妊娠や性感染症の危険がある生挿入、中出しをされて喜ぶ女性がいるわけがないじゃないですか。まさか、『生で挿入して中出ししたら、どんな女性も気持ち良くて喜ぶ』なんて本気で思っている男性はいないですよね？」

AVの中で行われているセックスは、実際のセックスとは別物ということですね。AVを参考にしてしまい、生挿入が当たり前と思ってしまっている男性もいるかもしれません。性やセックスのことをきちんと学ぶ必要がありますね。


＜参考文献＞
『人生最高のセックスに出会いたい貴女へ -しみけんが教える56のルール-』（しみけん）
『女も知らない女のカラダ』（対馬 ルリ子）
『ヒアリングセックス』（長谷川 瞳）