いったいなぜ?内弁慶になってしまう原因とは?
子供の頃の家庭環境
おとなしい子供の性格を表すのに、しばしば使われる内弁慶。その他にも、人見知りや内気など、社交的でない子供の性格を表現する際に用います。親としては、社交的なよその子供と引っ込み思案な我が子を比べて、大丈夫だろうかと心配するのも無理はありません。
けれど、実は親との接し方が子供を内弁慶にするケースがよくあるのだとか。家の中で大人に囲まれ、甘やかされて育った子供は、家の中では自分の思いどおりに過ごせます。一方、外に出れば、子供には子供の世界があり、上下関係が生じます。
思いどおりにならないことで外の世界の厳しさを知り、たくましくなれればいいのですが、往々にして家では威張り、外では小さくなってしまう原因になります。
ストレスを感じやすい性格
子供の頃はもっぱら家の中でばかり遊び、親や祖父母などの大人に甘やかされて育つと、自分が一番偉いと勘違いしてしまうのも無理からぬことです。その結果、子供のころに内弁慶の性格が構築されてしまいます。
子供というのは、たいていは思ったことをそのまま口に出すもの。自分が言ったことが、どんな影響を及ぼすかまで考えません。一方、成長すれば知識も増え、言ってはいけないことを識別できるようになります。
その結果、成長する中で言いたいことがあっても抑え込むようになり、ストレスを感じやすい性格になるのも、原因のひとつです。
親が内弁慶
子供の性格は、親からの遺伝で受け継がれるわけではないものの、親の性格が子供に大きな影響を与えるのは事実です。
昔から「子は親の背中を見て育つ」と言われるように、子供は親をよく見ているもの。大人が使っているものを真似して使いたがるのは、その行動をよく見ているからこそでしょう。
家の外では誰に対しても優しく接しているのに、家の中では威張り散らす親を見て育ったとしたら、どうでしょうか。性格が内気という以前に、そうするのが当たり前と受け止める可能性があります。家庭環境が原因となる中では、もっとも負の遺伝が強いケースでしょう。
環境の変化
それまでは特に内気でも引っ込み思案でもなかったのに、急に内弁慶になるパターンには、何らかの引き金となる要素があります。その最大の要素が、子供の頃に体験する大きな環境の変化です。
小さなうちはもちろんのこと、そこそこ大きくなった中学生や高校生といった年齢でも引き金となります。これまで慣れ親しんだ環境が大きく変化するのは、誰にとってもかなりのストレスですが、自分を守るために周囲に合わせる内弁慶になりやすい原因です。
社会の仕組みがわかる年齢になってから内弁慶になった場合、家の中で暴れたり、暴力をふるったりする場合もあるので、注意が必要かもしれません。
自分への自信のなさ
内弁慶の性格の特徴のひとつに、自分自身に対する自信のなさが挙げられます。周囲に合わせて我慢することによって、自分自身を守ろうとする心理が原因なだけに、大人になってからもなりやすいのが特徴です。
大学までは友人たちと横並びの心地よい人間関係を築いてきた人ほど、縦社会で人間関係の構築のむずかしさを痛感した場合に多く見られるケース。自分を守るにはどうしたらいいかを考えた末、外では人に合わせて穏やかにしておこうという選択肢になります。
反論はせず、常にニコニコ。けれど、心の中では違うとしたら、そのうっぷんを家でまき散らすことがしばしば。多感な時期はもちろん、大人になってからの内弁慶はかなり厄介です。
プライドは高め
人に合わせてニコニコ、波風を立てずに反論もしない処世術の巧みさは長所の一つですが、実はプライドが高い人が多いのも特徴です。
プライドの高い人ほど、傷づけられることを極端に恐れます。内弁慶は、家の中と外ではまったくの別人と言ってもいいほど、性格が変わるのが特徴。その変化は自分自身への自信のなさからくることが多いだけに、プライドを傷つけられまいと躍起になることがしばしばです。
家族なら「これを言えばプライドを傷つけて、地雷を踏むことになるな」という要素を知っているでしょう。自然とそうした要素を避けて話をしてくれるため、安心できる環境になり、家の中では存分に威張り散らせるというわけです。
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