人の気持ちがわからない人の心理と特徴｜治し方や接し方も詳しく解説

ここで、人の気持ちがわからない人と、わかる人の違いを見ていきます。その違いから、人の気持ちがわからない人に何が足りないのかも見えてくるでしょう。

人と触れ合う機会の多さ

人の気持ちがわからない人とわかる人には、「人と触れ合う機会の多さ」に違いがあると言えます。多くの人と触れ合う機会があった人は、その分人の気持ちも見てきたはずです。こういう意見がある、こういう見方があるといったことを触れ合いの中から学んでいるため、人の気持ちを理解することができるのです。

反対に人の気持ちがわからない人は、人と触れ合う機会が少なかった人が多いです。どんな意見や見方があるのかを知る機会がなかったため、すべての物差しは自分になってしまいます。

人に囲まれて生きてきたのか、それとも孤立状態で生きてきたのかで、人の気持ちがわかる人になるか、わからない人になるかが分かれるでしょう。

気持ちを同調させることができるか

自分の気持ちを、相手や周りに同調させることができるかどうかにも違いが見られるでしょう。

気持ちを同調するとは、相手の気持ちに寄り添ったり、その場の流れや空気に合わせること。それができる人は人の気持ちがわかる人、逆にできない人は人の気持ちがわからない人と言えます。

一緒にいる相手やその場の雰囲気などに順応できるかがカギになってきます。臨機応変な対応ができる人には気持ちを同調させられる人が多く、人の気持ちを理解できるからこそ自分の意見を曲げることもできるのです。

気持ちに余裕があるか

気持ちに余裕がある人は、他人のことをよく見て、他人のことを考えられる余裕を持っています。しかし、その余裕がなければ、人の気持ちまでは理解することができないでしょう。

人の気持ちがわからない人は、物事を自分の視点でしか捉えることができません。それに対し、人の気持ちがわかる人は気持ちに余裕があるため、周囲への影響や相手の思いにまで目を向けることができます。特に、自分のことで精いっぱいで人の気持ちがわからない人には、ここまでの余裕がありません。

相手との関係を重要視しているか

自分と似た人や憧れの思いを持っている人に対しては、「この人とは長く付き合っていきたい」「この人とは深い関係になりたい」などと思うものですよね。そう思った相手からは、嫌われたくない、距離を置かれたくないと思うため、その人の気持ちや状況を配慮した上での言動をとるようになります。

しかし、人の気持ちがわからない人は、この「長く付き合いたい」「仲良くなりたい」といった気持ちが薄いと言えます。相手との関係性が今後どうなってもいいと思っていたり、あるいは先のことまで考えていないため、相手の気持ちや状況を配慮した言動ができないのです。

相手との関係を重要視しているかしていないかによっても、人の気持ちがわかるかどうかが変わってきます。厳密にいえば、「分かろうとするかしないかの違い」とも言えるでしょう。