泣きたい時におすすめの映画
「泣きたい」と思っても、泣くきっかけになるような出来事は、日常ではなかなか起きないですよね。そんな時には、映画の力を借りて、思いきり泣いてしまいましょう。
映画は、自分の経験と照らし合わせて感情移入することもできますし、あくまでも作品として一定の距離を置いて鑑賞することもできるので、涙活にはぴったりなのです。
では、さっそく泣きたい時におすすめの映画をみていきましょう。
「ライフ・イズ・ビューティフル」
第二次世界大戦中のユダヤ人迫害を、ユダヤ系イタリア人家族の視点で描いた不朽の名作。強制収容所で、死と隣合わせになりながらも、過酷な状況を共に乗り越えようとする父と子の姿を描いた感動の作品です。
監督と脚本も務めた主演のロベルト・ベニーニは「イタリアのチャップリン」と呼ばれ、ユーモアと哀しみをあわせもった演技力を絶賛されています。カンヌ映画祭では審査員グランプリにも選ばれ、同年にはアカデミー賞で主演男優賞も受賞するなど、国際的にも高い評価を得ました。
理不尽な状況に陥りながらも、息子を最後まで守ろうとする父親の明るくも必死な姿に胸を打たれます。ユダヤ人迫害は大虐殺事件でもあり、題材は重く暗いものですが、そうした中でも「人生は美しい」と強く生き抜く姿に涙が止まらないでしょう。
「グリーンマイル」
スティーヴン・キング原作の本作は、アメリカ南部の死刑囚舎房を舞台に、不思議な力を持った大男の黒人死刑囚と看守たちの心の交流を描いたものです。
トム・ハンクス演ずるポールは、看守として毎日仕事をしていますが、ある日幼女を虐殺した罪である死刑囚が収容されます。ですが、その死刑囚と交流を深めるうちに、看守たちは死刑囚の罪を疑問視するようになり、信じられないような奇跡を目にしていくお話です。
ショッキングなシーンもあり、見終わった後には思わず脱力してしまう人もいるかもしれません。ですが、間違いなく、涙なしには見られない映画の代表格と言えるでしょう。
「この世界の片隅に」
第二次世界大戦下の日本を描いたこのアニメーション映画は、戦争中でも淡々と日々の暮らしを営む「普通の人たち」の視点から戦争や原爆に焦点をあてた作品として、口コミで話題が広がり有名になった映画です。
主人公のすずは、軍艦の母港として栄えていた広島の呉へ嫁ぎます。何もわからないながら質素に、日々のささやかな幸せを噛み締めて暮らしていました。しかし、戦争が佳境に差し掛かるに連れて、大切なものがどんどん失われていき…。
映画の雰囲気や主人公のすずの「のほほん」とした雰囲気とは裏腹に、テーマはしっかりと戦争そのものを捉えています。すず自身が泣きたい感情を爆発させるシーンもあり、見ているこちらも思わず涙が溢れてしまう、そんな映画です。
「星になった少年」
映画「誰も知らない」で、第57回カンヌ映画祭最優秀男優賞を日本人初、そして史上最年少でを受賞した柳楽優弥が、次に主演した作品が本作です。
日本人初の象使いとなるため、一人異国の地で学びながらも、20歳で急逝した主人公の坂本哲夢。日本にも像の楽園を作りたいと願った彼の、20年の短く儚い日々が描写されています。
「星になった少年」は、最後の展開もさることながら音楽も素晴らしく、自然と涙を誘われる映画になっています。
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