泣きたい時のおすすめの小説
映画に比べると、普段本を読まない方には抵抗があるかもしれませんが、頭の中で想像して物語を読み進めることになるので、映画よりも感情移入がしやすいかもしれません。
『優しい死神の飼い方』(知念実希人/著)
犬の姿を借りて、地上に舞い降りた死神のレオ。彼が行く先は、古い洋館を改装したホスピス「丘の上病院」。ゴールデンレトリーバーとなってホスピスに住み始めたレオが、ホスピス患者のこの世の「未練」を解き明かしていくお話。
死神でありながらも、犬の姿をしたすこし天然なレオに癒された、と感じる読者も多く、「死」をテーマにしながらも、優しくほっこりした気分になることができる作品です。
『西の魔女が死んだ』(梨木香歩/著)
中学に進んで、学校に行けなくなってしまった主人公のまい。まいは、季節が初夏にかわる1ヶ月の間だけ、ママのママである「西の魔女」のもとで過ごすことに。西の魔女との約束はたった一つだけ。それは、なんでも自分で決めること。
中学生のまいは、学校に行けなくなり、英国人の祖母のもとに預けられることになります。日々の生活の中から、人生にとって大切なこと、自分にとっての幸せなど、生きていく上で希望となることを教わりながら、まいが自らの生活を取り戻していくお話です。
「西の魔女」ことおばあちゃんの深い愛情や、まいの素直ながらも中学生らしい心の動きに思わず共感し、ときにポロリと涙が出てしまうでしょう。
『君の膵臓をたべたい』(住野よる/著)
主人公である「僕」が病院で偶然拾った「共病文庫」というタイトルの文庫本。その持ち主である少女は、膵臓の病気を患っており、もう余命が長くないと知ることに。そのことをきっかけに、僕は少女の「死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことになって…。
主人公と少女は性格が正反対で、考え方も異なります。でも、だからこそ補い合って信頼を深めていく2人が眩しいと同時に、過ごせる時間が限られていることへの切なさから、終盤は涙なしには読み進めることができません。
『博士の愛した数式』(小川洋子/著)
家政婦の「私」、私の息子の「ルート」、そして80分しか記憶のもたない元数学者の博士が織りなす、儚くも切ない幸せな日々を描いたお話です。
様々なトラブルを抱えながら乗り越えていく3人の心温まる生活は、長くは続きません。どんどん記憶が短くなってしまう博士の姿に、思わず涙が溢れます。
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