表情が乏しい人の心理
なぜ感情を表情に出さないのでしょうか。それを考えるには、まず表情が乏しい人の心理を知る必要があります。ここでは、表情が乏しい人の抱えている心理として、特に目立つ4つの心理を挙げていきます。
気持ちを表に出せない
表情が乏しい人は、基本的に気持ちを表に出せないもの。喜怒哀楽の全てを無意識のうちにセーブしてしまうので、表情にでることがありません。自分の感情をセーブしなければいけないと思う人もいますし、無意識に感情を表に出すことをセーブしてしまうという人もいます。
どちらにしても、自分が思っているよりも、表情は強張ってしまっているでしょう。また、特定の感情だけを出せない人は、偏った表情しか見せなくなるようです。怒りや悲しみを見せたくなければ、ずっと笑顔でいるなども、典型的な偏った表情と言えるでしょう。
緊張している
緊張状態にあることで、どうしても表情が乏しくなってしまう人もいます。そういった人は、感情を表に出したいと思っても、なかなかできないでいるのでしょう。会話にミスがあってはいけないという緊張もあり、話に夢中になる時には、表情だって真剣そのもの。
緊張状態から解放されると、表情が和らぐこともあります。ですが、「人と接するのは緊張するもの」と思い込むようになってしまうと、もはや条件反射のように表情がこわばってしまうのです。
リラックスした状態であれば、多少は表情筋が和らぐこともあるでしょう。緊張している自覚がある場合は、そのリラックス感を意識するといいのかもしれませんね。
笑顔だと媚びているように感じる
表情が乏しい人の中には、笑顔を「媚びている」と解釈している人もいます。おそらく、根が真面目で、愛嬌よりも努力で乗り越える経験が多かったのでしょう。そんな自分を誇りにも思っているので、笑顔や浮ついた表情を他人に見せたくないと思っているのかもしれません。
また、周囲で愛嬌を振りまいて要領よくやってきた人がいる場合、嫉妬や悔しさを感じることもあります。そんな場合、「意地でもあんな風にはならない」と決意してしまうので、余計に笑顔に抵抗を持ってしまうようです。
退屈だと感じている
何事にも関心が持てずに、退屈だと心から感じていると、表情は乏しくなっていきます。ほとんど無表情になることも多く、人がなにを言っても表情が変わることはないでしょう。心がなにも感じていないので、ある意味では正直な反応とも言えますね。
落ち込んでいる時や、何もかもうまくいっていない時などは、全てが空虚に感じられて退屈に見えてしまうもの。なので、退屈を感じているという心理から、表情が乏しくなってしまうのは、誰もが経験してもおかしくはないことなのです。
気持ちが他を向いている
心ここにあらずの状態だと、気持ちが他を向いているため、目の前の人に対して感情を見せることがありません。そうすると、必然的に表情も乏しくなってしまうのです。
特に意味は無く、なんとなく別の事を考えているだけ、という理由である場合は、毎回表情が乏しいということはないでしょう。そうではなく、いつも他のことを考える癖がついている場合は、普段から表情が乏しいままの可能性があります。
目の前のことに集中することを拒否してしまうので、どんな場面でも他のことを考えてしまいます。そうした場合は、「いつもぼんやりしている人」と周りから思われているかもしれませんね。