事実婚のメリット・デメリット!《メリット編》
そこで、ここからは事実婚ならではのメリットをご紹介します。
手続きが必要ない
事実婚の最大のメリットは、通常の婚姻に必要な手続きが一切ないことです。つまり、婚姻に相当する事実さえあれば、いつでも結婚できます。
「好きな人と結婚している状況」で暮らしたいけれど、さまざまな手続きは面倒…というカップルには、手続きの必要なく結婚できる事実婚は非常に合理的と映るのではないでしょうか。
別れる時も手続きはない
結婚する時に手続きが必要ない事実婚は、当然のことながら別れる時の手続きも必要ありません。
正式な婚姻においては、離婚届の提出が必要となります。双方合意の下での離婚であれば、離婚するにあたって必要な手続きは、離婚届を提出するだけ。書類に不備がなければ受理され、これで離婚は成立します。
このように正式な離婚であっても、離婚手続き自体はそれほど面倒ではありません。ただ、まったく手続きがいらない事実婚と比べれば、手間がかかるのは事実です。
その点、結婚に手続きがいらない事実婚は別れる際の手続きも必要なしとあって、気分的に楽と感じる人は多いのではないでしょうか。
苗字を変えなくて済む
先ほども触れましたが、事実婚の大きなメリットが、苗字を変えなくて済むということです。特にキャリアを積んできた女性にとっては、これはかなりのメリットと言えます。
結婚しても、通称として旧姓のまま仕事ができる会社もありますが、中には正式な苗字しか認めないという会社もあるでしょう。
その場合、これまで関わってきた顧客に苗字が変わったことを伝えなければならず、非常に手間がかかります。また、クレジットカードや免許証など、さまざまなもので苗字の変更手続きが必要です。
その点、事実婚なら結婚しても苗字が変わることはありません。煩雑な手間が省けるという点で大きなメリットと言えます。
結婚に対して自由でいられる
結婚に対する法律は世界中で異なり、日本のように一夫一妻制の国もあれば、たくさんの妻を持つ一夫多妻制をとっている国もあります。
また、韓国では夫婦別姓が当たり前。日本のように婚姻によって女性の苗字が変わることはありません。
真面目な日本人の国民性を考えると、一夫多妻制が実現することはまずないでしょう。けれど、女性の社会進出にともない、正式の婚姻でも夫婦別姓にすべきという声がすでに上がっています。
とはいえ、法律上はまだ夫婦別姓は認められておらず、さまざまな手続きが必要です。それを考えると、好きな時に手続きなしで結婚できて別れる時も手間いらずの事実婚は、結婚に対して自由でいられるのがメリットでしょう。