「愛されてるかどうか不安…」彼に本当に愛されてる証拠や確かめ方

「愛されてる」かどうか不安…!!言葉ではない男性からの愛のサイン

言葉で「愛してる」と伝えるのが苦手な男性は多いようです。しかし、言葉で伝えられない分、実は愛していることを行動で示しているのかもしれません。『上手な愛し方 [新版] (リチャード・テンプラーのRulesシリーズ)』（リチャード・テンプラー）には、以下のような記述があります。

「以前、ある夫婦と夕食をともにしたときの話だ。ふたりは、悪意のない冗談を言い合っていたのだが、そこで妻のほうは『夫はいままで、愛しているそぶりを見せたことがない』と言った。それにたいする夫の答えはこうだった。

『それは聞き捨てならないな。じゃあ、毎朝僕が入れるコーヒーはどうなんだい？　週末の朝は、僕が子どもの面倒をみて、朝寝坊させてあげてるじゃないか。それに、君の車を洗ってあげるのは？』
彼女はきっぱりと言った。
『だってそんなの全然ロマンティックじゃないもの』
夫はすっかりとまどった様子でこう言うしかなかった。
『じゃあきみは、なんで僕がそんなことをしてると思うの？』

相手が自分をどれくらい大事にしてくれているか知りたければ、ロマンティックなプレゼントにばかり気をとられていてはだめだ。日々の、なんでもない思いやりにあふれた行為が”愛のサイン”でなくてなんだろうか。ほかにどんな目的があるというのだろう。

パートナーの愛の表現方法が、あなたとまったく同じだと考えてはいけない。
チョコレートや花束のプレゼントはうれしいだろうが、たとえば洗車や庭の手入れなど『ほんとうはやりたくないだろうな』と考えて、あなたの代わりになにかをしてくれる―そのほうがあなたへの愛に裏付けられた行動ではないだろうか。
だからこそ、ありがちなロマンティックな行為をしてくれないからと言って、パートナーを責めるのはよそう。

さりげないサインをきちんと理解できるようになれば、あなたはパートナーがコーヒーを入れてくれるたびに『愛してる』のサインを確認し、安心感と幸せを感じることができる。そうしたら今度はパートナーにコーヒーを入れてあげて『あなたがわたしを愛してくれるように、わたしも愛している』と知らせよう。」

ロマンティックなことばかりでは日常生活は成り立ちません。大仰な言葉を待つのではなく、日常生活のさりげないシーンで「思いやりにあふれた行為」を見つけられると、相手の愛情を実感することができるでしょう。

見えないから確かめたくなる「愛されてる」気持ち

愛情の大きさを可視化するのは難しいもの。だからこそ「彼は私をどれくらい愛してくれているのかしら」と不安になったり、確かめたくなったりしてしまう女性は多いでしょう。『愛する気持ち、愛されたい気持ちの伝え方―「好きな人」ともっと気持ちが通じあう本』（吉元由美）には、以下のような記述があります。

「人は愛する想いをどのように伝えようとするだろうか。言葉で？行動で？大雨の中で『愛してます！』と叫べばいいのだろうか。動きだした列車の窓を叩きながら『好きだ！』と言えばいいのだろうか。気持ちを伝えることよりも、どのくらい恋人のことを愛しているかを伝えるのはむずかしい。

この沸きたつような想い、やるせなさ、胸が締めつけられるようなせつなさ……。そんな気持ちにあふれている自分をわかってほしいのだけれど、どんな言葉を使っても思うように伝えられない、そのもどかしさ。そのもどかしさこそ恋の素敵なエッセンスだ。もっとも渦中にいるとそれどころではないけれど。

そんなときに『ほら！』と手を開いて見せられる具体的な”愛するかたち”があったらどんなにいいだろう。と同時に、自分の気持ちを伝えたいという以上に恋人の気持ちを確かめたいという想いを、私たちはつい抱いてしまうのだ。

（中略）

私たちが恋人に抱く不安の多くは、『彼が何を考えているかわからない』ということだと思う。かたちのない愛を確かめるのは、所詮無理な話なのかもしれない。不安を少しでも解消する意味でも、自分の不安について正直に彼に打ち明けるのはひとつの方法ではないだろうか。
『連絡してね。不安になっちゃうから』
そんなひとことを言えただけで、胸のつかえが取れるものだ。勇気のいることだけれど、無駄に悩んでいるよりは一歩踏み込むべきだろう。また小さな胸のつかえはその都度解消していくのがいい。」

相手の気持ちが手に取るようにわかれば、「愛されてるかどうか」について不安を抱く必要もなくなるでしょう。しかし、その不安でドキドキする気持ちこそが、恋愛の醍醐味なのではないでしょうか。

＜参考文献＞
『上手な愛し方 [新版] (リチャード・テンプラーのRulesシリーズ)』（リチャード・テンプラー）
『愛する気持ち、愛されたい気持ちの伝え方―「好きな人」ともっと気持ちが通じあう本』（吉元由美）