遠距離恋愛で別れるのはどんなカップル？特徴や理由など徹底調査！

遠距離恋愛の別れの原因とは？

遠距離恋愛のネックとなるのは、物理的な距離や会うための費用の捻出でしょう。『遠距離恋愛で 幸せになる人 不幸になる人：遠距離がうまくいく5つの準備と9つの破局原因』（女性心理研究会 関西支部）には、以下のような記述があります。

「会わない時間が愛を育てる場合もありますが、あまり会わないことで愛情が冷めてしまうこともあります。

会っていなければ、相手の体温を肌で感じ、触れあうことも直接話すこともできません。リモートで会話はできますが、直接会っているのとは違いますよね。
実際同じ空間にいるわけではないのです。そこにいるかのような疑似体験をしているだけです。

触れたい時に触れられません。相手の姿や雰囲気を生で感じられません。直接会うのとリモートでやりとりするのとでは、感覚が異なります。当然、直接会ったほうがドキドキして緊張感があるでしょう。

直接会ってドキドキする時間があるほど、好きだな～、恋人だな～と実感するものです。
あまり会わないと、相手を生で感じ、ドキドキすることが減ってきます。

だから愛情を確認する頻度が減り、好きな気持ちが冷めたように感じてしまいます。冷めてしまうと、『付き合っている意味ないな～』と感じてしまうのです。

そのせいで自分たちは恋人同士だという実感がわかず、ほかの異性に目がいってしまいます。

（中略）

遠距離恋愛中、相手と会わない時間が長くなり、ほかの異性に惹かれてしまうことがあります。

遠距離恋愛している相手は、あなたにとって大事な存在ですよね。物理的な距離は離れているでしょう。遠い距離の人です。

連絡をまめにとって、定期的にデートをして身近な存在に感じることは可能です。しかし、近距離恋愛とはまた感覚が異なるでしょう。

もっと物理的に近い相手に目がいってしまいそうです。人は単純接触効果（ザイオンス効果）により、よく会う人ほど親しみや好意を抱いてしまうものです。

遠距離恋愛の恋人より、職場で一緒の女性と顔を合わせる機会が多く、好きになるケースもあります。

人は身近な人にこそ恋する傾向があるのです。これを踏まえるならば、遠距離恋愛で遠い距離にいると、単純接触数が減り、不利になります。」

このように、どんなに相手を想っていても、直接会うのが難しいという遠距離恋愛最大の障壁を乗り越えるのは並大抵のことではないようです。よく顔を合わせる身近な人物に気持ちが移ってしまうこともあるでしょう。

遠距離に住むことは別れの原因になる!?

婚約したカップルが実際に結婚まで漕ぎ着けたかどうかについて、興味深いデータがあるようです。『恋愛心理の秘密～ただの友達で終わらせない44の心理効果～』（渋 昌三）には、以下のような記述があります。

「結婚したカップルには、どのような要因があり、婚約解消の憂き目を見たカップルには、どのような要因があったのか、というテーマで研究がおこなわれました。

調査の結果、婚約後のカップルの居住地の距離に、大きな影響力があることがわかったのです。
居住地が近ければ近いほど結婚率は高く、遠ければ遠いほど婚約解消のケースが増えています。

適齢期の男性が仕事で地方に赴任するとき、交際中の女性と急いで結婚し、夫婦で赴任するという形をとるケースがあります。調査の結果をみれば、この決断は正しいのです。二、三年後、本社に戻ってから結婚をなどと構えていては、その間に破局が訪れる可能性は非常に高いのです。

（中略）

『結婚をする確率は、婚約を結ぶ両者の距離が増大するほど、着実に驚異的に減少する』
破断になったケースの特徴は、二人の居住地の物理的距離が、離れていたことです。
さらに、この居住地の物理的距離に応じて、二人の心理的距離も離れていってしまったのです。
実際、離れて住んでいれば、自然に二人が顔を合わす頻度は少なくなります。

（中略）

居住地の距離は、二人の心理に大きな負担をかけます。
好きな異性ができたら、相手の住んでいる町に引っ越すことは、とても展望の開ける方法です。お互いに負担なく顔を合わせることができるようになるからです。恋愛の環境づくりは引っ越しから始まる、ともいえそうです。」

「近くに住む」ということが、無事に結婚までたどり着く可能性を高めるとは、驚くべき調査結果です。遠距離恋愛で別れることを回避したければ、どちらかが近くに引っ越すのが手っ取り早い解決策かもしれません。

＜参考文献＞
『遠距離恋愛で 幸せになる人 不幸になる人：遠距離がうまくいく5つの準備と9つの破局原因』（女性心理研究会 関西支部）
『恋愛心理の秘密～ただの友達で終わらせない44の心理効果～』（渋谷昌三）