夫婦喧嘩が子供に与える影響(2)
怒鳴り声に対して異常に反応するようになる
大きな怒鳴り声は、子供にトラウマを残します。親が怒鳴り合っていた時に感じた恐怖が心に残り、怒鳴り声に対して異常な反応をするようになるでしょう。たとえ自分に向けられていない怒鳴り声だったとしても、恐怖を感じて平常心を失ったり、体が動かなくなったりといった悪影響が考えられます。
怒鳴り声への恐怖心が高まると、ドラマや映画などの怒鳴り声でさえも怖くなることも。フィクションだと分かっていても怒鳴り声への恐怖心を止められず、作品を楽しめなくなります。子供の日常生活に支障をきたす可能性が高いので、大きな怒鳴り声は出さないように努めてください。
自分のせいだと思い込む
常に夫婦喧嘩をしている状態が続くと、子供は「自分のせいで親は喧嘩しているんだ」と思い込むことがあります。これは、夫婦喧嘩の理由がわからないのが原因です。親は「子供には関係のないことだから」と夫婦喧嘩の理由を教えないことが多いですが、そうすると子供は勝手にいろいろな想像を膨らませます。
「自分が親の言うことを聞かないから喧嘩をしている」「自分が勉強のできない子だから親の仲が悪くなっている」など、自分に原因を見出して落ち込んでしまうでしょう。次第に自己肯定感が低くなり、自信のない人に育つ可能性が高まります。
眠りの質が落ちて成長の妨げになる
夢は、その人の精神状態を表すと考えられています。夫婦喧嘩を目の当たりにして不安を感じた子供は悪夢を見やすくなるとされているため、注意が必要です。悪夢によって睡眠の質が低下し、しっかり眠れなくなる日々が続きます。
眠りは、健全に成長するために必要不可欠なものです。良質な睡眠を取れないことで、子供の成長に悪影響が及ぼされます。身体的な悪影響だけでなく、学習能力などにも悪影響を与える場合があるでしょう。子供が気持ちよく眠れるように、親は最大限の配慮をすることが大切です。
人間不信に陥る
仲が良いと思っていた両親が喧嘩し、お互いの悪口を言い合っている様子を見ると、子供は人間不信に陥りやすくなると言われています。「人はみんな悪口を言うものだ」「もしかしたら、自分もどこかで悪口を言われているかも」といったように、親だけでなく周りの人に対してもマイナスなイメージを持つ可能性があるでしょう。
子供は、両親の様子を見て人間関係の育み方を学びます。本来ならローモデルとなるべき親が険悪な状態であると、子供は人間関係を作ることの大切さを学び損ねてしまう場合も。子供の心に人への不信感を植え付けないようにしてください。
夫婦が良いものだと思えなくなる
喧嘩ばかりの両親を見ていたら、「結婚しても幸せになれない」「夫婦は良いものではない」というイメージが強く残りやすくなります。通常であれば「好きな人と結婚して幸せになりたい」と思うはずが、「結婚は自分を不幸にするものだ」と勘違いする可能性が高いです。
結婚に対する希望を持てないのは、子供にとってつらいこと。好きな人ができたとしても、「自分と一緒になっても幸せにできないから、別れた方が良い」とネガティブな方向に考えてしまう場合があります。
夫婦喧嘩は子供の幸せを奪うものだと認識し、子供の心を守ることを最優先に考えてみてください。
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