共依存親子になるデメリット
共依存も親子の形のひとつであり、決して悪いものではありません。しかし、デメリットがあるのも事実であり、それを踏まえた上でなお続けたいと思うなら、共依存親子という形を受け入れる必要があります。
共依存親子にはどういったデメリットがあるのでしょうか。代表的なものを紹介してきます。
自己主張ができなくなる
親の言いなり、または子供の言いなりになっていると、自己主張ができなくなるというデメリットが生じます。たとえば過保護な親や子供を言いなりにしたがる親の場合、子供は自由に自分の意見や気持ちを伝えることはできなくなってしまいます。
これは親の前だけではありません。子供の頃から親の言いなりになっているため、自分の意見や気持ちを伝えること自体に慣れておらず、必要な場面でも自己主張ができないのです。
親と子供の立場が逆でも、長年自宅で誰かの言いなりになっていれば、自然と自己肯定感は低下していきます。自分の意見や気持ちを尊重するという考えが抜け落ちてしまうため、誰を前にしてもうまく自己主張ができなくなってしまうことが多いのです。
パートナーとも共依存になりやすい
子供は親の振る舞いを見て大人になっていくものです。人間関係を築くときも同じで、親と自分の関係性を参考にして、パートナーや大切な人との距離や関係を築いていこうと考える人は少なくありません。
したがって、共依存親子の子供がいつかパートナーを作った際、関係を築く上で参考にするのは、自分と親がやってきた共依存の関係性となってしまいます。自分が親にされたように、パートナーに過保護になり、束縛し、言いなりにすることが増えていくのですね。
恋人や配偶者のそのような態度に冷静に対処できる人もいるでしょうが、必ずしも全ての人がそうだとは限りません。親が子供に、あるいは子供が親に共依存体質に変えられてしまったように、恋人や配偶者の振る舞いによって、共依存体質に変わってしまうケースも実は珍しくないのです。
精神的に不安定になりやすい
そもそも「依存」とは、その対象がなくなると精神的に不安になってしまう様子を表す言葉でもありますよね。共依存親子の場合、親なら子供、子供なら親がいないと、精神的に不安になってしまう傾向にあります。
共依存親子の中でも上手に関係を築いている人は多くいますが、それも親や子供の存在が精神安定剤の役割をしているからだと言えます。つまり裏を返せば、自分の依存先がなくなった途端、今の生活や情緒が崩れる可能性が高いと考えられるのです。
何でも決めてくれる親がいなくなれば、子供は次は何をすればいいのかと途方に暮れてしまいます。子供に依存している親も、子供が自分の人生の中心だと考えていることが多いため、子供が親離れしてしまうことで、生きる目的を失ってしまうというケースもあるのです。
パートナーと破局するリスクが高い
共依存親子のデメリットで多いのが、パートナーと破局するリスクが高いという点です。
たとえば、共依存親子の子供にパートナーができたとします。そして親にされたような振る舞いをパートナーにしてしまい、パートナーがそれに違和感を覚えたらどうなるでしょうか?おそらく自立していて精神的にも安定している人ならば、「別れたほうが良い」と判断し、その場から立ち去ってしまうでしょう。
また、2人の関係が順調にいくことで、親が不満をあらわにする可能性も否定できません。自分の依存先を取られた気持ちになってしまい、子供に「あの人はやめたほうがいい」などと助言するかもしれません。そして共依存親子の子は、親の言うことを真に受け、パートナーに別れを告げてしまう可能性が高いのです。
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