バイセクシャルに目覚めたきっかけは?
バイセクシャルだという自覚のある女性が、バイセクシャルに目覚めたきっかけは何だったのでしょうか。
次は、これまで恋愛対象は男性だった女性が「女の子が好きかもしれない」と気付くきっかけとなったエピソードをご紹介します。
女性に告白されたとき
「小学生の頃からスポーツ少女で、髪も短くて男っぽく見られがちだった。中学生の頃は男の先輩を好きになったりして、恋愛対象は男性だと思っていたんだけど、高校生の時に後輩の女の子に『好きです』って告白された時、びっくりしつつも嬉しい気持ちが大きくて。
その時は同性愛とかじゃなくて、憧れとして好きって言ってくれたんだろうなと解釈してたんだけど、もしも付き合っても、あの子と普通にキスとかできるなとか考えてしまった。
もしかしたら、女の子が好きなのかもしれないと気付いた瞬間だった」(22歳/女性/飲食関係)
自分の恋愛対象は男性だと思っていても、女性から好意を伝えられた時に気持ちが揺らいだことがあるという人は多いといいます。
戸惑いの気持ちも大きいはずですが、女性から好きだと言ってもらえたことで、「もしかしたら自分も女の子が好きかもしれない」と気付くきっかけになる可能性は大いに考えられるでしょう。
女性しかいない環境が続いたとき
「中学までは共学だったけど、いつも女の子の友達と遊んでいて、高校は女子高に通っていました。兄弟もいないし、周りに女の子しかいない環境が続いてたんですよね。
友達と気になる男子の話をしたり、『彼氏欲しいね』なんてガールズトークもしてましたが、女友達と一緒にいるのは心地良くて、ふと『このまま女の子と付き合ってもいいんじゃない?』っていう気持ちになったんです。
女の子が好きかもしれないって気付いて、これって同性愛なのかなと思ったけど男の人が嫌いなわけではなくて、モヤモヤした感じでした。今考えると、それがバイセクシャルに目覚めたきっかけだったような気がします。」(25歳/女性/フリーター)
女性に囲まれた生活を続けているうちに、恋愛感情を抱く相手も女性になっていたというケースもよく見られます。
しかし、同性愛者かと言われるとそう断言できるわけではなく、異性にも恋愛感情はあるというのがバイセクシャルな人ならではの特徴だと言えるでしょう。
男性との酷い恋愛が続いたとき
「昔付き合っていた彼氏にDVを受けて、その次に付き合った彼は浮気性で3股かけられてた。その後もロクな彼氏に出会えず、もう男なんて信じられないと思っていた時に出会って、すごく惹かれた相手が女性だった。
このまま同性愛者として生きていくのも悪くないかなと思っていたけど、結局その彼女ともお別れしてしまった。それから出会ったのが、今の彼氏。最初は警戒していたけど、すごく優しい人で。
今は、パートナーとして素敵かどうかは性別の差じゃないんだなって思ってる」(31歳/女性/接客業)
男性との酷い恋愛が続き、パートナーに女性を選ぶようになったという女性もいます。同性愛に目覚めて、レズビアンのカップルとして生きていく選択をする人もいますが、再び良い男性と出会い、男女のカップルになるということも考えられるでしょう。
恋愛を繰り返すうちに、同性愛や異性愛にとらわれない、バイセクシャルだと自覚する人は多いといいます。
周りにバイセクシャルの人がいたとき
「昔からアニメの女の子のキャラクターやアイドルの女の子を好きになることがあったけど、一種の憧れみたいなものかなって、同性愛だとは思っていなかった。クラスの男の子を好きになったこともあったし。
でも、大学生の時、女友達にバイセクシャルだってカミングアウトされて、気持ちに変化があったと思う。最初は同性愛とかバイセクシャルってよくわからなくて戸惑っていたけれど、悩みを聞いているうちに『あれ?これって私も同じなんじゃないかな?』って共感できることに気が付いて。
『実は私も女の子が好きかもしれないんだよね』ってカミングアウトしてからすごく気持ちが楽になったし、友達とも悩みを共有できるようになった」(28歳/女性/販売員)
自分の気持ちが恋愛感情なのか、憧れによるものなのかよくわからなかった時、バイセクシャルだという人が身近にいたために、自分もそうだと自覚するようになったというパターンもあります。
こんな感情になるのは自分だけではないとわかると、なんだかホッとするのではないでしょうか。