当たりが強い人の心理【前編】
当たりが強い人は、無意識だとしても相手を傷つけたり悩ませたりすることもあるのに、どうしてきつい態度を取るのでしょうか?次は、当たりが強い人の心理をひも解いていきます。
周りに注目されたい
「周りに注目されたい」という目立ちたい心理を持っている人は、他者への当たりが強くなることも。そうした人には「強く見られたい」「権力があると思われたい」といった思いが隠れているケースも少なくありません。
承認欲求が強い人は、周囲へ当たりが強い姿を見せて自分の存在をアピールし、注目を浴びたと同時に「あの人は力があるんだ」と思われたい願望があるのです。
そうした人の場合、周りが自分にあまり関心を持ってくれないときに当たりが強くなるため、きつい態度を取るときとそうでないときとで波があるでしょう。
相手より優位に立ちたい
元々プライドが高く「相手より優位に立ちたい」という考えを持っている人も、当たりが強くなりがちです。
人に尊敬されたいといった気持ちが強く、きつい態度を取ることで周囲をけん制している状態ですね。特定の相手だけに当たりが強いとしたら、「この人には見下されたくない」という心理が働いていると考えられます。
この手のタイプには、損得勘定をする人が多いです。例えば、上司に対してはペコペコしているのに対し、部下には当たりが強いといったように、相手によって態度を変えるケースが多く見られます。
相手が自分より上か下かを日頃から見極めているタイプと言えるため、計算高い人とも言えるかもしれません。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていて、周囲に当たりが強くなる人もいます。心身ともに余裕がなくなり、人との接し方まで気が回らない状態です。
相手に対してストレスが溜まっている場合もあるでしょう。例えば「何度言ってもミスをする」という相手に対し、イライラが限界を迎えたときに当たりが強くなります。
一方で、日頃のストレスをまったく関係のない他者にぶつける人も少なくありません。仕事で抱えたストレスを友達にぶつける、といったケースもあるため、あなたが「自分にだけきつい態度を取ってくる」と思っても、必ずしもその人があなたにストレスを感じているとは限らないのです。
普通のことだと思っている
世の中には、相手の立場や気持ちになって言葉を慎重に選ぶ人もいれば、相手のことをまったく考えずに発言する人もいます。この後者の人は、当たりが強くなる傾向にあります。本人の中ではごく普通の発言であるため、相手が傷ついたり悩んだりしても気づきにくいのです。
つまり、当たりが強いことを自覚していないため、元々の性格と言えるでしょう。ただそうした人は誰に対しても当たりが強いはずです。
日頃から物事をハッキリ言う人、人によって態度を変えない人であれば、この心理に当てはまります。そのため「自分にだけ当たりが強い」と感じている人は、周囲にかなり多く存在しているはずです。