「自分を卑下すること」に関する専門家の意見やアドバイス
プラス思考、マイナス思考にもいろいろな考え方がある
プラス思考は良い、マイナス思考は良くないというイメージがありますが、それを覆す考え方を提案する本『“がんばりすぎ“は逆効果! 疲れ切ったこころを癒す「積極的マイナス思考」: 不安なこころが軽くなる14の提言!』(友末亮三,高田机上)には、プラス思考やマイナス思考を細かく分類するメリットについて、以下のように記されています。
「【消極的プラス思考】『もっとしっかりしよう』という、これまで言われてきたプラス思考に近い前向きな思考法です。自然にそう思うのではなく、努力してそう思おうとしているという点で、源は自分の外側にあると考え『消極的』という語をプラスしました。【積極的プラス思考】『おもしろい』『楽しい』というような、爽快感、達成感に基づく思考法です。自然にそう感じている点で、自分の内側に源があると考え『積極的』という語をプラスしました。【消極的マイナス思考】『どうせうまくいかない』『やっぱり自分はダメ』というような、これまでに言われてきたマイナス思考に近い後ろ向きの思考法です。一過性の浅い思考になることが多いので『消極的』という語をプラスしました。【積極的マイナス思考】『うまくいかなくて当たり前だ』『自分はダメでいい』というように、絶望感や深刻な悩みを受け入れる思考法です。こころの底まで深く届き、積極的プラス思考に転化していくので『積極的』というという語をプラスしました。この4つの思考は、どれも1ヵ所に留まることはありません。ぐるぐるとそれぞれを回るという関係性を持っています。」
このように必ずしも「マイナス思考」が悪いわけではなく、すべての思考にはぐるぐる回っているという関係性があるため、自分のダメなところにばかり目を向けすぎないようにしましょう。
話し方を工夫するだけで、相手に与える印象だけでなく、自分をも変えられる
知らない間に、過度に謙遜したり卑下したり、そういう話し方が習慣になったりしていませんか?人はアウトプットする言葉次第で、相手に与える印象どころか、自分自身をも自然に変えていくことができます。そんな口ぐせを身に付ける方法について書かれた本『「口ぐせ」を変えるとみるみる運がよくなる!』(植西 聰)には、以下のような記述があります。
「いい口ぐせは、いいエネルギーを生みだします。反対に、悪い口ぐせは、悪いマイナスのエネルギーを生みだします。いい口ぐせを選んでいると、脳は、その口ぐせ通りに、現実をポジティブにとらえ直します。その場の状況が、すべて自分に味方するようもっていくのです。人生がうまくいっている人やハッピーな毎日を送っている人を観察していると、あることに、気づきます。チャレンジするときや、ピンチに陥ったときの口ぐせがすごいのです。『案ずるより産むが易し。大丈夫、大丈夫!ちゃんとうまくいく』『何も問題ないですよ。なんとかなります!雨ふって地かたまるだね!』『結果オーライになる!』『問題ない!』などと口にすることで、脳はその状況を実現させる方法を見いだそうと、フル回転をはじめます。だから、どんな問題が起きたとしても、いいアイデアがひらめいて、口ぐせ通りの最高の結果を呼びこむことができるのです。逆に、『もうダメだ、失敗だ』『どうにもならない』などとつぶやいてしまったら、脳は現実がそうなるように、それ以上、問題を解決する方法を見つけようとしなくなります。そんなやる気のない人に、周囲も力は貸さないでしょう。」
このように、口ぐせには、人そのものを変える力があるのかもしれません。自分が発する言葉で自分を変えられるのですから、実践してみる価値が大いにありそうです。
自己理解を深めよう
自分の悪いところは目につきやすいものですが、誰にでも良いところは必ずあります。それをきちんと把握できれば、むやみに卑下する必要もなくなるはず。そのためには「自分のことを理解する」ことがカギとなってきます。その方法について書かれた本『自己肯定感を高める方法』(菅原隆志)には、以下のような記述があります。
「自分で自分を理解しないと、自分を肯定することは出来ません。自分のことを知らないのに、自己理解が出来ないのに、何を、どのように肯定するのか?ということです。僕自身も、自己理解が深まっていくことで、自己肯定感が高まっていきました。自己理解が深まる前は、自分なんて生きている価値がないとか、悪人だとか、自己否定ばかりしていた時期がありました。そして、自己理解が深まっていくことで、それまで気がついていなかった自分の良さ、価値などに気づくことが増えました。自己理解によって、良い部分に気づけるようになり、自然と自己肯定感も高まりました。自己理解が出来ていないと、自分のことを勘違いして見ていて、勘違いから自己否定をしている部分もあります。あなたには、あなたがまだ気づいてない『あなたの良さ』が隠れているのです。それを見つけてあげて下さい。あなたの内なる自分が喜んでくれると思いますよ。」
自分のことを勘違いしたまま、ダメな人間だと思い込んで生きていくより、長所に気付き、胸を張って生きていった方が良いですよね。自分自身はもちろん、周りにそういう人がいるようなら、そっと教えてあげると良いでしょう。
<参考文献>
『“がんばりすぎ“は逆効果! 疲れ切ったこころを癒す「積極的マイナス思考」: 不安なこころが軽くなる14の提言!』(友末亮三,高田机上)
『「口ぐせ」を変えるとみるみる運がよくなる!』(植西聰)
『自己肯定感を高める方法』(菅原隆志)
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