「結婚を諦めた男性」に関する専門家の意見やアドバイス
どんな男性が結婚にたどり着くことができないのか
モテない男性が結婚できないというのは、なんとなく想像ができることですが、実際に縁遠い男性というのは、そういう人ばかりではないのです。『結婚できない理由は、統計で答えがでている』(山田由美子)には以下のような記述があります。
「結婚願望があまりない人『モグラくん』
『はじめに』でも触れた『モグラくん』について、詳しく話しましょう。モグラくんとは、結婚に対するあこがれや夢もなければ、興味も関心もありません。ひとことで言えば、結婚願望があまりない人です。
女性との交際経験はない、あるいは少ないため、女性慣れしていない人がほとんどだと思われます。世の中にいる『モテ男くん』とは対極の位置にいます。モグラくんは、野暮ったくて、いわゆるモテない部類に入る男性です。でも、野暮ったくて当然です。だって、他の男性が女性と付き合いたいからと自分を磨き、告白し、デートプランを考え、楽しい思いをしたり、失恋したりといった経験を重ねている間、『そんな世界と僕は無縁だ』とばかりに、恋愛から遠ざかり、婚活市場に参加さえしていないのですから。
ただ、自分がモグラくんであると潔く認めて、『こうしてはいられない!』と婚活市場に参加するだけで、磨かれさえすれば結婚できる『原石くん』にレベルアップします。
(中略)
モテるだけで満足している人『エリート難民くん』
次に紹介する『結婚できない男』は、これまでとはちょっと違ったタイプです。容姿、勤務先、年収の三拍子がそろっているのです。当然、モテます。ところが、それが裏目に出て、『僕クラスの相手は、若くて、かわいい子でなくちゃ』と、いつも上から目線で、いつまでも独身。それが、『エリート難民くん』です。
すぐにでも結婚できるスペックを備えているのに、過度に高く自己評価したり、高望みしたりするために、なかなか結婚に至らないパターンです。エリート難民くんは、謙虚さや思いやりに欠けているので、女性のデリケートな心理には鈍感だったりします。若いうちこそ、そうした面も含めてクールだとばかりに持ち上げられますから、自分の性格の問題に気付くことができません。」
このように、自分を卑下したり、逆に過大評価する男性は、良い出会いを自ら逃しているのかもしれませんね。女性の前では素直でありたいものです。
周りの夫婦の愚痴は話半分に聞こう
周りの夫婦がいつも喧嘩していて、そのたびに愚痴を聞いてあげていると、自然と結婚に対して良くない印象を抱いてしまうもの。しかし、一見、仲が悪そう見えても、わざわざノロケのようなことを第三者に報告する夫婦は少ないでしょうから、彼らの話を真に受けない方が良いかもしれません。『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本:35歳からのナチュ婚のすすめ』(トイアンナ)には以下のような記述があります。
「離婚、不倫、家庭内別居、セックスレス……。独身の夢を壊すような既婚者はたしかに多いです。既婚者を代表してここで謝りたいぐらい。ほんとに夢見させてあげられず申し訳ない!!ただ、伴侶の文句を言ってる人の話は全面的に信用しないように。
なんだかんだ言ってどの家庭でもいいことも悪いこともありますよ。そして、たいていは照れもあるので我々日本人はいいことあってものろけませんし、息抜きの意味で外では文句を言うこともあります。でも、そんな夫や妻でも、LINEではハートマークを使ってたりするものなんですよ。
本当にもめている夫婦もたくさん知っていますが、そういう夫婦は文句を言うんじゃなくて無関心になるんです。存在が一切気にならなくて悪口すら言わない。愛の反対は無関心、といいますが、まさにそれです。
『奥さん、最近どうなんですか』と聞いても、『んー、知らない、普通にいつも通り』とかふわっとしたことを言ってくる。こういう家庭は赤信号です。奥さんや旦那さんの文句を言っているほうが、まだ男と女として成立していて、ちゃんとコミュニケーションを取っている証拠なんですよね。
実際に、未婚と既婚の幸せ度を測ったデータでは、圧倒的に既婚者のほうが男女ともに『幸福度が高い』という結果になりました(図1参照)。『いろいろあるけど、幸せよね』と認識している既婚者は多数存在するということです。既婚者の愚痴は話半分で聞くのが吉です(ここ、テストに出ますよ!)。」
このように、夫婦とは、相手に関心があるから喧嘩もするし、誰かに愚痴も聞いてもらいたくなるもののようです。ですから、そういう話を耳にしても、うまくいっている夫婦なんだなぁと聞き流して、結婚に後ろ向きにならないようにしましょう。
<参考文献>
『結婚できない理由は、統計で答えがでている』(山田由美子)
『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本:35歳からのナチュ婚のすすめ』(トイアンナ)