イケメンの基準はこれ！女性が定義するイケメンの外見や性格とは？

イケメンに魅力をプラスしてギャップ萌え

顔が良いのがイケメンですが、それにプラスして意外性があれば、さらに魅力的に見えるもの。また、その意外性のおかげで、近寄りがたいイケメンでも、親近感を抱かせることができるようになるかもしれません。『面白いほどよくわかる！ 「女」がわかる心理学』（齊藤勇）には、以下のような記述があります。

「女性が男性を選ぶときの基準としては、やさしさ、包容力などの人柄や経済力などがあげられますが、『頭のよさ』をあげる女性は少ないようです。しかし、本音では多くの女性が無意識のうちにイケメンに惹きつけられています。

『イケメン』の基準は人によっても違いますが、実は顔が左右対称（シンメトリー）であることが大きな条件になっています。人の体は、ほぼ左右対称に作られていますが、さまざまな部分にズレや、パーツの大きさに違いがあります。しかし『イケメン』とされる人の顔立ちは限りなくシンメトリーに近いといわれています。そして人は無意識のうちに、よりシンメトリーな異性に魅力を感じることがわかっています。

顔や体のシンメトリーは遺伝もありますが、環境にも左右されます。ストレスや病気、老化現象などによりシンメトリーは崩れていくとされているため、シンメトリーになることは難しいといわれています。人の顔や体の歪みは、ケガや病気のほか、生活習慣やストレスによっても生じます。つまり、シンメトリーな人は、環境からのさまざまなストレスを受けていないか、またはそのストレスに対抗するだけの強い免疫力があると類推できるのです。このことから、女性がイケメンに魅力を感じるのは本能的なものであり、より生存能力の高い遺伝子を得たいという進化心理学的な無意識の欲求からだと考えられます。

また、イケメンには何か欠点があっても許されてしまう傾向があります。『かっこいいのに実は天然』とか、『かっこいいのに実は甘えん坊』など。ただの天然や甘えん坊では魅力にならなくても、イケメンならOKです。これが許されるのは『ギャップ効果』のためです。同一人物のふたつの要素の間にギャップがあると、多面性をもつことで奥深い人物だと感じられたり、自分だけが知っている面があることで親近感が増す効果があるのです。」

顔が良いだけのイケメンは、容姿以外の良さがないと、ただの観賞用になってしまいます。見た目にプラスして、何らかの魅力があると、周囲を飽きさせることはないかもしれません。

「男らしい顔立ち」よりも「女性的なイケメン」のほうがモテる？

人気のアイドルグループを見ればわかるように、男らしい精悍な顔立ちよりも、女性的な雰囲気をたたえたイケメンのほうが人気を集めているようです。『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が３時間でわかる本』（内藤誼人）には、以下のような記述があります。

「男性のモテ顔は『4割くらい女性化した顔』？
男性のアイドルグループは昔から女性の心を離さず、不動の人気を誇っています。その人気ぶりは男らしい顔だちの人に比べて、はるかに高いように見えます。なぜなのでしょうか。　男らしい顔というと、顔が大きくてアゴがしっかりしていて、眉毛が太いといった特徴があります。男性ホルモンが多く分泌されているとこういう男らしい顔になるらしいのですが、実のところ、こういう男らしい顔はあまりモテない、という残念なデータがあります。

英国セント・アンドリュース大学のペントン・ヴォークは、イギリスの雑誌から男性の写真を抜き出し、その社員をCGによって、どんどん女性化させてみました。たとえば、鼻を小さくし、目を大きくし、頬をふっくらさせる度合を変化させて、女性らしい顔だちにしてみたのです。また、CGによってどんどん男性的にした写真も作ってみました。

さて、その写真を使って魅力の実験をしてみたところ、『4割くらい女性化した顔』がもっとも魅力的だという評価を受けました。ただし、女性的な顔だちがモテるといっても、それには限界があって、あまりにも女性的に見えすぎると、今度はナヨナヨしていると思われるのか、嫌われてしまうようです。また、極端に男性的な特徴を持った顔も嫌われました。

ではなぜ、女性的な顔だちの男性がモテるのでしょうか。その理由は、ペントン・ヴォークによると、女性的な顔だちをしていると、『この男性はとても自分にやさしくしてくれるかもしれない』というイメージを与えたり、『この男性は、面倒見がよくて、将来、やさしいパパになってくれるかもしれない』というイメージを与えるから、だそうです。

女性的な顔をしていると、『性格も女性的なはず』と、女性は思い込むのです。実際に、そうなのかどうかは別なのですが、ともかくそういう思い込みを与えやすいので、女性にモテるというわけです。」

このように、女性的な顔立ちの男性は、優しそうな印象を与えるため、好意的に受け止められているようです。モテを重視するのであれば、男らしさよりも柔和な雰囲気を打ち出したほうがいいのかもしれません。

＜参考文献＞
『面白いほどよくわかる！ 「女」がわかる心理学』（齊藤勇）
『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が３時間でわかる本』（内藤誼人）