「月が綺麗ですね」の由来
それでは、なぜそもそも「月が綺麗ですね」という言葉が誕生したのでしょうか。
結論から言うと、「月が綺麗ですね」という言葉の由来は、明治時代の小説家・夏目漱石が生み出した愛の告白から来ています。
夏目漱石が英語教師時代に「I love you」を生徒たちに訳させると、「我、あなたを愛す」という直訳的な和訳をしました。生徒たちの和訳を聞いた夏目漱石は、「日本人は直接的に愛を伝えることはしません。月が綺麗ですねとでも伝えておきなさい」と指導したようです。
この出来事から、「月が綺麗ですね」というメッセージが生まれたのです。現代人の感覚からすると、なぜ「月が綺麗ですね」というフレーズが愛の告白と結びつくのだろうと不思議に感じるかもしれません。
しかし、直接的な表現を使わずに相手への好意をさりげなくほのめかす品のよさと奥ゆかしさに、日本人ならではの美徳が感じられることでしょう。
元ライター・デザイナー。福岡出身の26歳。恋愛での多くの失敗をきっかけに自身の人生と向き合い、SNSでの発信活動を行う。現在、数々の恋愛メディアでの執筆やメディアディレクターを務める。