初めて来院したんですが、すごく丁寧だし、問診票も、事前にネットで入力できるので待ち時間もほぼなく案内してもらえました。 先生も受付さんすごく親切で、細かい相談まで聞いてくださり安心しできます。自分もクリニックで働いているからこそ、クリニックの口コミがすごく気になるので、事前に口コミを見てから来院を決めましたが、想像以上に丁寧で、レディースクリニックって行くのに不安だったりもある中ですごく安心できるクリニックだと思い口コミを書こうと思いました。
ルナレディースクリニックを編集部が取材!院長の社会に届けたい思いとは?
2018年に川崎駅前で開業したルナレディースクリニック。今回は、ルナレディースクリニック統括院長 産婦人科医の川原正行先生をキラクル編集部が取材しました。
川原先生のキャリアや医師として患者様と接するときに意識していることなど川原先生個人のことから、開業した経緯やピル処方、中絶手術といったクリニックの院長としての想いも伺ったのでぜひご覧ください。
川原正行 先生について
【プロフィール】
産婦人科専門医・母体保護法指定医師。1998年岡山大学医学部卒業。岡山大学病院、広島中電病院、福山医療センターでの産婦人科研修を経て、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)にて医薬品・医療機器の承認審査に従事。こうのとりレディースクリニック、新宿レディースクリニックにて勤務の後、駅近でピル処方・おりもの検査を中心に女性が気軽に安心して受診できる婦人科としてルナレディースクリニックを展開(川崎駅前院、新橋銀座口院、横浜駅前院)。
川原先生のキャリアについて
___川原先生の産婦人科医としてのキャリアについて教えてください。
産婦人科専門医の免許を取得後、病院で産婦人科医として勤務していました。そのなかで、医療をもっと利用しやすくできないかということを考えるようになりました。
産婦人科領域は国際的に見ても新しい薬が少ないうえに、日本では海外の薬や新薬が国内で承認されるまでに長い年月を要するという問題があり、次第に目の前の患者様を助けるだけではなく、医療によって社会のインフラづくりもしたいと夢を描くようになりました。このことがきっかけで、PMDA(医薬品医療機器総合機構)で、製薬系の研究に進み医薬品審査に携わることになりました。
その後は、婦人科クリニックで婦人科の一般の診療や不妊治療も手がけながら、美容皮膚科の診療も経験しています。産婦人科医・臨床医を経験してきてことを生かし、社会システムを変えたい、インフラを整えたい、困っている方たちに寄り添えるようになりたいと考え、現在はルナレディースクリニックの統括院長として日々働いております。
川原先生が患者様とのコミュニケーションで大切にしていることとは?
___患者様と接するときに大切にしていることを教えてください。
婦人科は、身体の悩みのなかでも特にデリケートな悩みで不安を覚えながら受診されることが多いので、どんなときにも優しく接することを大切にしています。患者様は、勇気を振り絞って来院している方ばかりなので、傲慢な態度をとっていると思われてはいけません。一貫性がなくてもイライラしないであったり、専門家から見てありえない、奇妙な質問をされたとしても、真摯に謙虚に対応するように心がけています。
デリケートな悩みだからこそ、寄り添うことが重要になるのですね。
産婦人科医療の分野の問題点は「タブー視」
___産婦人科医療の分野で最も課題と感じていることを教えてください。
産婦人科医・臨床医といったキャリアを重ねていくなかで、常に考えていたのが「いかに医療を身近に利用してもらえるか」です。
いままで、婦人科領域の健康問題はタブー視されることがとにかく多かったのです。その結果、健康問題が見過ごされたり重く受け止められなかったりすることが多くありました。1人で抱え込まれている方も多くいたのではないでしょうか。これらが日本の産婦人科医療の分野での課題といえるでしょう。
なので、私のミッションは、いままで医療を利用してこなかった方々に医療が届くようにすることに置いています。
いまでも誰にも相談できずに悩んでいる女性の方がたくさんいるでしょう。川原先生はクリニック、私たちは女性向けメディアという形で、救ていきたいと考えています。
「望まない妊娠」を防ぐためのピルについて
___望まない妊娠をしないためにピルが有効という認識は広まっていると思いますか?
あまり広まっていないと思います。私は、クリニックで中絶手術を受けられる方をほぼ毎日見るのですが、泣きながら手術を受けられる方もいるのが現状です。ピルを利用すべきという認識が広まっていないから、望まない妊娠をしてしまい、心を痛める方が今でもいるのではないでしょうか。私は、そういう方が少しでも減ればと願っています。
ピルを飲むべきという認識を広めるためには、啓蒙活動しかないでしょう。中絶手術を経験したことがある方が、それぞれの思いを伝えたり広めたりできたらいいが、「中絶手術」をタブー視される風潮があるので、声を上げて広めようという方は少数派になってしまっています。
望まない妊娠を現場の医師として目撃している川原先生の「中絶手術はなくなってほしい」という言葉は、心からの思いがあふれていると感じました。
ルナレディースクリニックを設立した経緯について
___ルナレディースクリニックを設立した経緯を教えてください。
ルナレディースクリニックは、「気軽に受診できる婦人科」を目指して2021年8月に川崎駅前で開業したのが始まりです。どのクリニックも駅から近く、移動に負担がかからないように工夫しており、仕事終わりの時間でも足を運べるように、年中無休、平日20:00まで診療しています。
ピル処方や、おりもの異常といった、仕事を休んで受診するほどではないような婦人科領域の症状でも、気軽に相談できるように日々努めています。
川原先生のキャリアには、一貫して「医療を受けられず悩みを抱えている患者様」があるなと感じました。医薬品審査、クリニック開業など、患者様のための行動力がすごいと思います!
ルナレディースクリニックのビジョンとは?
___ルナレディースクリニックの使命として最も大切にしていることを教えてください
ピル処方、中絶、おりもの検査といったタブー視されがちな婦人科の内容を、気軽に身近に相談できるクリニックを目指しています。その一環で、すべてのクリニックでは、女性のプライバシーに配慮した設計を採用しているうえに、基本的には男性が入れないことになっています。
私のクリニックは「婦人科」です。一般的な産婦人科は目指していません。一般的なの産婦人科は、「産科」ということで男性も入れるところが多いですが、「身近な婦人科」を目指すルナレディースクリニッでは、性病や中絶の話をするなど、クリニック内でデリケートな話もするので、男性は入れません。
男性がクリニックに入れないことに非常に驚きました。プライバシーを極限まで配慮して、相談しずらいことも相談できる空間にしようとする姿勢が、常に患者様に寄り添ってるなと感じました。
ルナレディースクリニックではピル処方で待たない
___ルナレディースクリニックでは「ピル」に力をいれていますか?
はい、もちろんです。婦人科を目指すなかで、ピル処方は非常に重要であると考えています。実際に、各クリニックでは、ピル処方の待ち時間が発生しない運営体制を実施しており、ピル処方の患者様に寄り添えるようにしています。
ピル処方の方を優先して診察。待ち時間順に診察はしていません。また、ピル診療と一般診療を分けて予約枠が設けられているので、無駄な待ち時間を極力なしています。初回の場合は、医師に診てもらう前に、トレーニングを受けてる専門の看護師が問診を実施。あらかじめ、疑問点や懸念点を看護師に相談ができます。2回目以降で追加の質問がない場合は、スムーズにピルを受け取れるといった体制を整えています。
一般診察と同じ順番で待っていると、ピル処方のためだけに何時間も待たされるのは無駄だなと感じていたのでとてもありがたいです!産婦人科でピルをもらおうとしたら待ち時間長いんですよね...。
ルナレディースクリニック利用者の多くが待ち時間の少なさに満足
___待ち時間なしでピルを受け取れる体制で、患者様の喜びの声や口コミがあれば教えてください。
ピル処方の方は「とにかく予約が取りやすい」「待ち時間が短い」といった声が多いですね。実際に、ほかのクリニックでピル処方を受けられていた方が、ピル受け取りまでの時間の短さから、私のクリニックに通うようになる患者様はいます。
川原先生が考える「悲しい思い」をしないための方法
___クリニックを開業してから直面した困難な課題について教えてください。
常に心が痛むのは、中絶手術ですね。男性はお金を払えばおわりですが、女性は身体的にも精神的にも実際に被害が出ます。一番の困難な課題といえるでしょう。当クリニックでは、女性が被害を被る前に予防し、経験してた方には再発防止に努めていただくようにお手伝いをさせてもらっています。
実際に、対策として中絶手術を受けられた方に、低用量ピルを基本的に全例で無料で配布しています。できれば続けて服用してもらい、再発防止に繋げてほしいと考えて実施しています。中絶手術は本当になくなってほしいです。禁忌の方以外には、基本的に処方するようにしています。
川原先生は、本当に患者様に寄り添った医師だと感じました。低用量ピルを無料で配るほど、中絶手術を受けられた女性に寄り添いたいと考える優しい先生です!
レディースクリニックのこれからについて
___レディースクリニックがこれからチャレンジしたいことについて教えてください。
「婦人科といえばルナレディース」と思われるように、複数店舗展開していきたいです。まずは首都圏で、おりもの検査やピル処方などの婦人科の診察といえばルナレディースという存在を目指します。
現在ルナレディースクリニックは、川崎・横浜・銀座の3店舗あります。今後の展開に期待です。
ピルが不安は交通事故が不安と一緒?!?!
___低用量ピルの副作用への不安を感じる方へメッセージをお願いします。
ピルが怖がられる原因の1つに、血栓症などといった副作用があります。症状としての副作用はイメージがつきやすいですが、どのくらいの確率で副作用が出るかはイメージしずらいのではないでしょうか。私は副作用が出る確率を正しく理解してもらうために、「車の運転」に例えて説明するようにしています。
低用量ピルの副作用の血栓症が出る確率は、車に乗っていて交通事故にあう確率とほぼ同じとなっています。交通事故にあう確率が高いのは車の運転手が、車に乗る多大なるメリットがあるから車に乗らないという方はあまりいないですよね。低用量ピルも同様です。低用量ピルを飲めば、生理痛の改善や気持ちの浮き沈みが少なくなるなどのメリットがたくさんありますが、リスクを伴います。
リスクを承知の上で車に乗るように、ピルのリスクとメリットの対比で「飲む」ことを選択するのは悪くないのではないでしょうか。婦人科としては、多少のリスクをとってでも低用量ピルの服用をおすすめしています。
車の運転の例えは、血栓症のリスクを非常にわかりやすくイメージできました。確かに交通事故を嫌がって車に乗らない人はごく少数ですよね。
川原先生からのメッセージ
___最後に読者の方にメッセージをお願いします。
まず、年に1度は子宮頸がん検診と婦人科超音波検査を受けることをおすすめします。子宮頸がんは、マザーキラーと呼ばれているくらい若い女性がなりやすい病気。症状が出たら進行している証拠です。年に1度の定期検診を受けることで早期発見に繋がり、若くして子どもやパートナー、家族を残して亡くなることを予防できますよ。
また、妊娠したら中絶を考えておられる状態なら、低用量ピルの服用を考えてみましょう。中絶手術を受けたい女性は誰もいないし、中絶手術をしたいという医師は誰もいません。男性はお金を払えばそれでおわりですが、女性は一生心に残り続けることになってしまいます。低用量ピルには、99%近い避妊効果があるので、ほぼ確実に望まない妊娠を避ける方法として、低用量ピルの服用を推奨しています。
私としては、これらの2つを若い女性の方に強くおすすめします。
産婦人科医だけでなく医薬品の審査にかかわるなど、常に心から患者様のことを考えて「医療を身近に」をテーマにキャリアを進められてきたと感じました。