そもそも「苦労人」とは?苦労人の意味
まずは、「苦労人」の本来の意味や、類語についてざっくり解説していきます。
苦労人の意味
苦労人とは、苦労を経験して、世の中の事や人情に通じている人のことを意味します。苦労に対する感じ方はその人に委ねられるものですが、周りから見て、苦労人にはさまざまな共通点があるようです。
苦労人の意味や特徴を正しく理解することで、苦労人かどうかを正確に見極めてみてはいかがでしょうか。
苦労人の類語
苦労人の類語には、「遅咲き」「大器晩成型」などがあります。世に出るまでに長い時間がかかった人のことを意味する言葉で、苦労を経て成り上がった人にも当てはまります。
苦労人の特徴とは?《性格編》
真面目
苦労人は自分に与えられた仕事を感謝の気持ちを持ってやり遂げるので、周囲から信頼される傾向にあります。仕事中にイライラして周囲に八つ当たりすることもなく、常に真面目で冷静なのが苦労人のいいところでもあります。
苦労を重ねてきたからこそ、忍耐力が強く、何事にも真面目に取り組めるのかもしれませんね。そんな苦労人は、仕事場で先輩からも後輩からも尊敬される傾向にあります。
他人に優しい
本当に優しい人は、苦労を乗り越えてきたからこそ人に思いやりが持てる傾向にあります。苦労を知らない人は我慢することが苦手で、人に優しくできないことも。誰かに不満を抱いたら、我慢が苦手な人はその場で自分を主張して不満をあらわにします。
そのような人のことを、本当に優しい人だとは思えませんよね。苦労人は人生経験が豊富で、我慢すべきところは我慢できるので、簡単に人に厳しい言葉をかけたりはしません。本当に優しい人は、人に厳しくするのではなく、自分自身に厳しいもの。苦労人は自分に厳しいからこそ、他人に優しくできるのでしょう。
心配性
苦労人は、過去に人知れず辛い思いをした経験があるため、人の辛さを自分のことのように心配する傾向にあります。困っている人がいると心配になり、手を貸さずにはいられなくなることも。
特に、自分の体験と似た状況にいる人には過剰に心配してしまうこともあるようです。自分が辛かった経験を思い出すと、同じように苦しんで欲しくないと思うのかもしれませんね。心配性な性格でもあり、情があるところも苦労人のいいところなのではないでしょうか。
他人の罪に寛容
苦労してきた人は、経験を積んきたぶん、他人の罪に寛容な一面があります。他人が自分に対して納得のいかないことをしてきたとしても、怒らずその罪を飲み込むことで、相手を受け入れることもできます。
逆に苦労を知らない人は我慢が苦手なので、約束をやぶられたり、待ち合わせてに遅刻されたりなど、ちょっとしたことで怒る傾向にあります。苦労人は我慢することに慣れているからこそ、他人の罪に寛容なのです。
苦労人の特徴とは?《外見編》
年齢より上に見られる
苦労を積んできた人は精神的に大人であることから、見た目も大人っぽく見える傾向にあります。精神的に成熟した人や、頼りがいのある人は、内面が見た目にあらわれます。そのため、苦労人は周囲から年齢より上に見られがちです。
同世代の人たちが経験してないような苦労を知っているので、経験値が高く、大人びて見えるのでしょう。それだけではなく、苦労するあまり外見を気にする余裕がなかったことも、年齢より上に見られることに影響しているのではないでしょうか。
明るい笑顔
苦労人の顔つきには、笑顔が多いという特徴があります。苦労してきた人は、日常で起こるちょっとした困難に動じません。そのため、ネガティブな感情をいちいち顔に出さずに、笑って済ませてしまいます。そんな大人な振る舞いができるからこそ、いつも明るい笑顔でいられるのかもしれませんね。
そして苦労を知っているため、楽しいことや嬉しいことの価値を誰よりもわかっているのも苦労人の特徴です。明るい笑顔で周囲を安心させてくれる人は、実は過去に人知れず苦労を経験した人という場合が多いようです。
オーラがある
過去に厄介なことや辛いことを乗り越えてきた苦労人には、ほかの人にはない独特のオーラがあります。苦労を積んだ人は、周囲から頼られる傾向にあります。頼り甲斐がある人には、ほかの人にはない雰囲気があるものです。
苦難に打ち勝った経験からくる自信が、人に頼られる苦労人独特のオーラにつながっているのかもしれませんね。自信がある人はそれがオーラとして表れるので、見た目だけで内面が伝わることが多いのでしょう。
目立たない服装
苦労人の中には、恋愛や人間関係で苦労した経験を持つ人がいます。そんな人は、過去に苦労を繰り返したくなくて、あえて日頃から目立たないようにしています。
人から注目されると、嫉妬の対象となり、人間関係のトラブルに発展することは珍しくありません。そんなトラブルを防ぐために、あえて地味な服装を選んでいる苦労人もいるのです。
見た目は悪くないのに極端に目立たない服装の人が周囲にいたら、実は苦労人である可能性が高いと言えるでしょう。
苦労するほど強くなる?苦労人が持つ魅力
多少の事では動じない
苦労してきた経験があると、多少のことでは動じなくなります。アクシデントが起きたとき、多くの人は焦ってパニックを起こしてしまうもの。しかし、苦労人はちょっとやそっとのアクシデントには動じず、落ち着いて行動することができます。
過去にもっと厄介な場面に遭遇したことのある苦労人だからこそ、冷静さを常に保つことができるのです。そんな苦労人の強さに魅力を感じる人は多いです。
親身になって相談に乗ってくれる
周囲に悩みを相談するとき、親身になって相談に乗ってくれる人は、頼り甲斐がありますよね。過去に苦労を積んだ人は、悩みを相談されると親身になってくれる傾向にあります。苦労人は人の辛さを理解することができるので、相手の気持ちに寄り添うことができます。
そして、豊富な人生経験を踏まえて的確なアドバイスができるので、相談役としてみんなから慕われます。そんな苦労人の魅力に惹かれ、ついつい頼ってしまう人も多いのではないでしょうか。
物事を冷静に判断できる
苦労を重ねた人は、判断を間違うことが少ない傾向にあります。さまざまな苦難を乗り越えてきたため、いざというときに物事を冷静に判断できるのでしょう。冷静な判断ができると、焦って失敗を招くことがありません。
いざというとき落ち着いて冷静でいられることは、苦労人の魅力の一つ。苦労人は過去の厄介な経験があるからこそ、どんなときも落ち着いていて、正しい判断ができるのでしょう。
面倒見がいい
苦労を経験した人は、精神的に非常に大人びています。そのため、自然と周りの人の面倒をみる傾向にあります。しかし、それがときにはお節介と捉えられてしまうことも。
過去に苦労した経験があるからこそ、周りの人の失敗を防ぐために面倒をみてあげたくなることが多いのですが、実際に失敗を経験しなければわからないこともありますよね。
サポートするべきか見守るべきか、そのさじ加減がわかっている人こそ、本当の意味で面倒見がいい人と言えるのかもしれません。
気遣いができる
自分のことよりも周りを優先する行動は、過去に人間関係で苦労した経験があるからこそできるものです。過去に人間関係で苦労した経験がある人は、どうすれば周りから好感を持たれるのかを考えるようになります。
周囲をよく見て自分がすべきことを行動に移すことで、周りへの気遣いが充分に行き届き、好感を持たれるようになります。苦労人は人間関係で失敗した経験があるからこそ、人とのつながりを大事にしようと思うのかもしれませんね。
周囲の「苦労人」に対する印象とは?
真面目で努力家なイメージ
「どんなときも真面目で、努力することを苦だと思っていないイメージが強い」(23歳/男性)
「苦労人は、過去に苦労をした経験があるからこそ何事も頑張れるんだなって思う」(28歳/女性)
苦労を積んだ人は、辛い経験をしてきた分、努力を苦だと思いません。そのため、周囲からも真面目で努力家だと思われやすいのかもしれませんね。失敗もたくさん経験しているので、同じ失敗を繰り返さないように、何事に対しても真面目に取り組むのです。
落ち着いた性格
「苦労してきた人はちょっとやそっとのことでは感情を爆発させない印象で、落ち着いた性格の人が多い気がする」(25歳/男性)
「世間知らずな人ほどすぐ怒ったり焦ったりするけど、苦労人はどんなときも落ち着いて対応できると思う」(27歳/女性)
苦労した経験は、人のメンタルを鍛えることにつながります。そのため、苦労人は落ち着いた性格であると思っている人が多いようです。数々の困難を乗り越える中で、自分の感情を上手くコントロールする術を学んだのでしょう。
金銭感覚がしっかりしている
「お金にシビアとも言えるけど、金銭感覚がしっかりしているイメージ」(26歳/男性)
「苦労人の友人がいて、過去にお金で苦労したぶん、今はお金に関してきっちりしていて尊敬する」(29歳/女性)
「お金のことで苦労してきたタイプの苦労人は、金銭感覚がしっかりしているように見える」という意見も多数見受けられました。過去に辛い経験をしたおかげで、お金の大切さを身に沁みて分かっていて、金銭感覚がしっかりしているのです。
トラウマがある
「苦労して来た人は過去にトラウマがあるイメージが強いから、ついつい気になってしまう」(23歳/男性)
「苦労人を見ていると、過去の辛い経験がトラウマになっているから大人びているんだろうなと思って、人としての奥深さを感じる」(25歳/女性)
「苦労人にはトラウマがある」というイメージを持っている人も、多くみられました。中には、そこに魅力を感じる人もいるようです。辛い経験がトラウマになり、それを人に言わずにひたむきに努力する姿は、周囲から魅力的に見えるのかもしれません。
芯がある
「考え方がしっかりしていて芯があるように見える」(24歳/男性)
「芯がある人を見ていると、苦労してきたからこそ自分の考えに自信があるんだろうなって思う」(29歳/女性)
芯がある人は、自分の考えを決して曲げません。その自信は、多くの経験があるからこそ湧き出るものです。自信がある人は周囲から信頼される傾向にあるので、苦労人は周囲から信頼され、慕われることが多いのでしょう。
人を見る目がある
「苦労人は人間関係でも多くの経験があるから、人を見る目があるというイメージが強い」(27歳/男性)
「人間関係のことで相談したときに的確に分析してくれて、過去に人間関係で苦労をしてきたんだろうなと感じた」(26歳/女性)
こうした意見から、人を見る目がある苦労人は周囲から尊敬されることがうかがえますね。人間関係で苦労をした人は、人を見る目が養われているので、他人を正しく分析することができます。そのため、苦労人は人を目利きする能力を買われ、相談役として頼られるケースが多いようです。
こんな人も?著名な苦労人5選
浅田真央
フィギュアスケート選手として国民的な人気者となった浅田真央さんですが、実は両親を若い頃に失っている苦労人です。
浅田真央さんの母親は48歳という若さで病気で他界しており、父親はその後交際相手への暴行で逮捕。実は父親は昔売れっ子ホストだったそうで、浅田真央さんが幼い頃から女性問題が多かったともいわれています。
フィギュアスケート選手として華やかな印象が強い浅田真央さんですが、実はそんな苦労をしていたことに驚く人も多いのではないでしょうか。
カーネル・サンダース
「ケンタッキーフライドチキン」の創業者であるカーネル・サンダースは、90歳で他界するまでに、世界48カ国に6000店舗が加盟するという成功を収めたことで知られています。しかし、カーネル・サンダースは成功を収めるまでに苦労をしてきたことでも有名ですよね。
若い頃は何度も転職を繰り返し、40歳を過ぎようやく成功した店舗が火事にあい挫折。その後も成功しかけた店舗が不運にも倒産するなど、さまざまな失敗を繰り返しました。
それでも諦めずに挑戦し続けたカーネル・サンダースは、「失敗とは、再始動したり、新しいことを試したりするために与えられたチャンスだ。私はそう信じている」という名言を残しています。
エイブラハム・リンカーン
第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンが、失敗続きの人生からのし上がったのは有名な話です。
幼い頃に母親を亡くし、20代の頃には商売で2度の失敗、さらに恋人も亡くすという辛い過去があるエイブラハム・リンカーン。そんな過去の苦労があるからこそ、愚直な生き様と誠実さが国民に認められて大統領に就任することにつながったのかもしれませんね。
エイブラハム・リンカーンが残した「良いものが伝わるには時間がかかる」という言葉は、過去に苦労を積んだことがうかがえる言葉にも聞こえます。
YOSHIKI
X JAPANのピアノを担当し、現在も高い人気を誇るYOSHIKIさん。YOSHIKIさんは実は10歳の頃に父親が自殺してしまい、自分も後を追おうと考えたこともあるそうです。
X JAPANとしてデビューをした後も、TOSHIさんの洗脳がきっかけでグループが解散の危機に。さらに、HIDEさんが事故によって亡くなるなど、壮絶な人生を歩んできたYOSHIKIさん。
これほどまでに悲しい経験をしても、精力的に音楽活動を継続している姿に、感銘を受ける人も多いのではないでしょうか。
加護亜依
未成年での喫煙報道など、過去にたびたび話題となってきた加護亜依さんは、子供の頃から苦労が絶えなかったそうです。母親が17歳の頃に生まれた加護亜依さんですが、父親はかなり素行が悪く、10歳の頃に母親が再婚。異父弟妹ができて大家族になりましたが、加護亜依さんが働いたお金で生活を支えていたとのこと。
しかし、働いて得たお金を義父がほとんど使ってしまうなど、10代という若さで苦労が尽きなかった加護亜依さん。そんな生い立ちがあることを知ると、とても悲しい気持ちになりますね。
苦労人が成功するためのポイントとは?
ポジティブ思考でいる
ネガティブな考え方では、いくら苦労を重ねても成功へはつながりません。苦労人が成功を収めるには、ポジティブな気持ちでいることが大事。ネガティブな考え方を持っていると、トラブルを引き寄せてしまうこともあるので注意が必要です。
どんな失敗をしてもそれを引きずらず、ポジティブな気持ちに切り替えることで、前向きに次の行動に移ることができます。それが、苦労人が成功する秘訣なのかもしれません。
失敗から学ぶ
多くの失敗を経験すると、それを教訓にその後の行動に気をつけることができます。失敗から学ぶことは成功するために非常に大切です。失敗をいつまでも引きずるのは問題ですが、教訓にできる部分だけは忘れないようにしましょう。
また同じ失敗を繰り返さないことが、成功への近道になります。さらに、過去の失敗をバネにすることで成功に繋がることもあるでしょう。
失敗を糧にすることが、苦労の末に成功を遂げるための重要な鍵なのかもしれませんね。
今を生きる
過去にトラウマがある人は、それを気にしているとなかなか前には進めません。苦労人が成功するためには、過去のトラウマに縛られず、今を生きることが重要なポイントになります。過去を振り返ってばかりいると、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。
今起きていることと向き合い、集中することで、自然とトラウマに縛られなくなっていくものです。成功するためには過去と決別し、今をしっかり生きるよう意識してみてはいかがでしょうか。
人に協力を求める
トラブルが起きた時、1人で立ち向かうことには限界があります。ときには人の手を借りることで効率よくトラブルを解決することもあるので、無理は禁物です。
1人で突っ走って失敗した経験がある人は、それを教訓に同じ失敗を繰り返さない傾向にあります。困ったときに誰かに頼ることは、成功につながる重要なポイント。余計なプライドを捨てることができる苦労人は、困ったとき素直に頼ることができます。
余計なプライドを持たず、周りと協力し合えるところも、苦労人の魅力の一つなのかもしれませんね。
苦労人には魅力的なオーラがある!
そんな周囲から頼られる振る舞いこそが、苦労人の魅力的なオーラに繋がっているのかもしれませんね。
前述した「苦労を成功に繋げるためのポイント」を参考にすることで、これからの人生をより良いものにすることができます。今まさに苦労と直面している人は、その苦労が成功に導く鍵となるようしっかり向き合いましょう。
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