どうして嘘つくの?嘘つきな人の心理
それなのに、つい嘘をついてしまう人は少なくありません。いったいどうして嘘をついてしまうのか、嘘つきな人の心理を分析していきます。
認められたい
人は誰でも「人から認められたい」「人に必要とされたい」という承認欲求を持っています。その承認欲求を満たすために、自分自身を磨いて努力をするのです。
しかし、努力せずに認められたいと願うなら、虚像の自分を演じなくてはなりません。嘘で自分をより良く見せて、自分の価値を上げるのです。
しかし、この方法では根本的な解決にはなりません。一時的に人を騙すだけであり、いずれ嘘はバレてしまうでしょう。
そうなると、認められるどころか信用を失ってしまうことも考えられるのです。この心理が原因で嘘つきになってしまっている人は、最終的に人から嫌われて孤立してしまうでしょう。
寂しがり屋
寂しがり屋で、いわゆる「かまってちゃん」なタイプの人も、嘘をついて周囲の注目を集めたがる特徴があると言えるでしょう。
たとえば幼少期に親に愛情を注いでもらえなかった人や、逆に賑やかな大家族の中で育ったあとに一人暮らしを始めた人など、人それぞれの理由で寂しさを抱えるあまり、嘘をつくことがあるのです。ありもしないことを言って嘘をつき、その話で周囲から注目を集めたいのですね。
しかし、すぐに嘘はバレてしまい、そのうち何を言っても、周囲から信用されなくなってしまうのです。寂しさゆえに嘘をつき、その嘘で孤立してしまう…。これでは本末転倒だと言えるでしょう。
嘘をつくことで得られるものは何もないということを、肝に銘じておかなくてはならないのです。
格好悪いところを見せたくない
仕事でミスをする、自分の間違いに気づく、友人や恋人に愛想をつかされたなど、人生には恥ずかしくなるほど格好悪い時があるものです。
格好悪いところを人に見せられない心理を持った人は、仕事でミスをしても、言い訳をして責任逃れをしてみたり、間違っていても屁理屈で強引に正論にもっていこうとするのですが、これでは余計に格好悪くなってしまっていると言えるでしょう。
友人や恋人に愛想をつかされても「自分が愛想をつかして離れたんだ」と言いはり、自分の価値を落とさないことに必死になってしまうのです。
人間は失敗もしてしまいますし、間違えることだってあります。格好悪いところを素直に認めることが、逆に好感度の高い振る舞いだということを理解しておきたいですね。
騙して自分に有利に進めたい
何らかの心理が働いて嘘をついてしまう人もいれば、最初から騙す目的で嘘をつく嘘つきもいます。このタイプの嘘つきは、自分に有利に物事を運ぶために周囲に嘘をつくので、とても厄介だと言えるでしょう。
他の心理とは違い、明らかに「騙す」という目的があるのが特徴ですので、このタイプの人は人間性に問題があるといっても過言ではありません。
「相手がつらい思いをしても、自分が良ければそれで良い」と考えているのですから、少しでも怪しいと思う人がいたら、距離をとって深くかかわらないようにしましょう。
虚言癖がある
虚言癖とは、嘘を繰り返すことが癖になっていることを指します。自分が嘘つきであることに慣れてしまい、しまいには罪悪感すらなくなってしまうこともあり得ます。
しかし、嘘をつく頻度が高すぎる、嘘の内容があり得なさすぎるとなると、心理的な病気を抱えている可能性も否定できません。
虚言癖のある人の中には、自分でもなぜ嘘をついてしまうのか分からずに悩んでいる人も珍しくないので、あまりにひどい場合は専門機関を受診し、専門医に相談する方が良いかもしれません。