【男女の本音】「挿入の感覚・イク感覚」ってどんな感じ？男女別に聞いてみた

セックスはとても気持ちの良いものです。今回はセックスの一連の流れの中の大事な部分「挿入」と「イク」瞬間の感覚について深掘りしていきましょう。まず最初は男性の挿入時の感覚についてです。女性には知り得ない男性の挿入の瞬間の感覚とはどんなものでしょうか。

トロトロであったかい

「彼女に入れる感覚はオレの場合トロトロ～って感じ。で、根元まで入るとあったかいよね。トロトロして感じるのは彼女が濡れてるってのもあるんだろうけど、きっと彼女のアソコの中の構造にヒミツがあるんじゃないかな？」(26歳・男性)

セックスの時、女性は快感を感じると女性器が濡れてきます。これは男性器の挿入をしやすくするためなのですが、根元まで挿入すると生身の人間の体内なのであたたかいと感じるのでしょう。

ズブズブ挿入って感じ

「挿入の感覚はボクの場合ズブズブって感覚かな…彼女ってアソコの締まりがスゴク良くて。で、中まで入ってくと生ぬるいあったかさがある。彼女締まりはいいけどそこまで濡れるタイプじゃないみたい。だからちょっとキツめでズブズブした感じなのかも。」(21歳・男性)

中にはこんな意見もあります。スムーズな挿入というよりも女性器の内部に割って入っていく感覚なのでしょう。彼女の女性器の締まりが強く、愛液の量が少なめだとこの男性のような感覚に感じる人も多いようです。

挿入はヌルヌル…

「とにかく彼女の場合濡れるんですよ。感じやすいのかな？挿入はどんな感じって聞かれれば、まずヌルヌル！最初から最後までヌルヌルな感覚は続くかな～。生暖かいってのは皆同じでしょ？」(24歳・男性)

彼女が濡れやすく、愛液の量が人より多い場合はヌルヌルという感覚を覚えるでしょう。女性の愛液の分泌は個人差がありますが、感じやすい人は量が多いという傾向があります。ヌルヌルな刺激で男性はピストン運動もしやすいため、さらに愛液の量が増えヌルヌルな感覚は増していくでしょう。

ツルン！ギュッ！

「セックスの挿入の時は、ツルンと入って中でギュッと閉められる感じ…まぁ気持ちいいですよね。自分のサイズが人よりちょっと大きめなもんだから、締め付けられる感覚は人一倍なんだろうけど、彼女があんまり濡れてない時なんかはちょっと痛そうかも。そんな時は彼女のアソコが収縮してくるから、よりギュッとした感覚が強くなるね。」(22歳・男性)

彼女が濡れていないとそもそもの挿入ができません。どの意見もその人それぞれではありますが、ヌルヌル・ツルンなどが一番多い意見のようです。次に多いのがあたたかいという意見でした。

次に女性の挿入の感覚について体験談を覗いてみましょう。女性の場合挿入に関して表現が難しいところもあるようです。女性はセックスの時、挿入時でもっとも強い刺激と快感を感じます。それぞれの意見を聞いてみましょう。

「入ってくる」感覚！

「特になんですけど、彼がセックスしたくて我慢できない時ほど”入ってくる”感覚が気持ちいいですね。一刻も早く中に入れたいって思ってるから、私が濡れてても濡れてなくても関係なく強引に入れてくるんです。その感じがたまらない！たくさん時間があってリラックスした状態だとしても私の場合は”入ってくる”って表現がピッタリですね。」(23歳・女性)

女性は受け身のため、挿入時の感覚はヌルヌルとした感じよりも、刺激の強弱やその時の状態を表現することが多いでしょう。セックスの時の挿入の瞬間は、女性にとっては”待ち”の状態である事から、入ってくる感じという感覚になるのでしょうね。

食い込む感じの挿入

「挿入の瞬間って、女はイク時の次くらいに気持ちいいからどんな感じって聞かれても覚えてない人がほとんどじゃない？そんなこと考える余裕がないほど気持ちいいもんね。でも、しいていうならズルズルと食い込んでくる感じかな？」(25歳・女性)

セックスの時、受け身である女性は挿入のタイミングが分かりません。相手の男性に挿入は委ねられ、その瞬間は急に訪れます。ですからこの体験談の女性のように、いきなり快楽が訪れ考える余裕がないと答える人も多いようです。

初めはヌルンで後はツルツル…

「自分でいうのも恥ずかしいけど、私濡れやすいんです。だから挿入の感覚はとにかくヌルン！て感じです。その後はツルツルと中へ滑り込んでくる感覚があります。よくズズズって感じで表現する人もいるけど、私の場合はとにかく滑りが良くてヌルンって感じかな～。」(22歳・女性)

セックスの時に濡れやすい女性は、挿入の時の感覚をこのように表現しています。愛液が潤滑剤となって引っ掛かりを感じないため、男性器が滑り込んでくる感覚になるのでしょう。

無理に押し込まれてる感覚

「私の彼ってアソコがビックサイズなの。だからどれだけ私が濡れてても、グーっと押し込まれてる感覚があるかな。もちろん気持ちいいですよ、イヤな感覚ではないです。どんな感じ？って聞かれたら私の場合は、ただ入るじゃなく無理に押し込まれるって感覚がピッタリだなと思う。」(25歳・女性)

この女性のように彼の男性器が大きいと、挿入の感覚は無理に押し込まれている感じになるのでしょう。女性器は穴が開いてるとはいえ、口は閉じた状態ですので押し込まれるといった感覚は正しいのではないでしょうか。

初めてのセックスで、初めての挿入…皆さんはどのように感じたのでしょうか。100人いれば100通りの感想があるでしょう。ここで初めてセックスで挿入した時の感覚についてお聞きしました。

生きててよかった…！

「想像はしてたけど、やっぱ実際に入れた時の快感はもの凄かった！とっくにオナニーは経験してたけど、自分の手と女性のアソコは別物！何とも言えず気持ちいいって感じたね。感覚？そうだな～生きててよかった！って感じかな？(笑)」(20歳・男性)

自分の想像をはるかに超えて気持ち良かったため、”生きててよかった”という飛びぬけた感覚になる男性もいるようです。あまりの気持ち良さで頭の中は真っ白になり、このような感覚に陥ったのでしょう。

初セックスはとにかく痛かった

「この前初めてエッチしました。挿入の感覚はもう痛かったの一言ですよ…途中であまりの痛さにストップしてもらったんです。彼は痛がってる私に「大丈夫？」って心配してくれてたな。ホント、半分泣いてました。」(19歳・女性)

女性は初めてのセックスで乗り越えなければいけないのは”痛み”です。男性と違って女性の場合、挿入しても最初から気持の良い人は、ほとんどといっていいほどいないでしょう。この女性のように、あまりの痛みで彼にストップをかけるというケースも少なくないようです。

なんじゃこりゃ！

「AVなんかで観て、エッチの仕方は勉強したんだ。でもAV観てるだけじゃ入れる瞬間の感覚は分からないじゃん！俺の場合はまさになんじゃこりゃ状態だったな。気持ちいいのと、ちょっとビビっちゃったのと両方の感覚っていうのかな。」(23歳・男性)

気持ち良い感覚とともに、今まで味わったことのない刺激がこの男性のような感想を生むのでしょう。

初めてのセックスは思ったほど痛くなかった

「皆から聞いていた話では、初めてのエッチって涙が出るほど痛いってことだったのに、私あんまり痛くなかったのよね。終わった後に彼に「あんまり痛くなかった。」って言ったら、「君よく濡れてたからじゃない？」って言われて、ちょっと恥ずかしかったな。」(20歳・女性)

女性にとって初めてのセックスは痛いのがお約束なのですが、この女性のようにそこまで痛くなかったというケースもあります。体質的に濡れやすい女性は、挿入もスムーズで痛みも緩和されるのでしょうね。

キツイ！

「僕の初めてのセックスは、相手も初めてだったんです。だからなのかもしれないけど、挿入がうまくいかなかったのは覚えてます。穴は間違ってないのに、キツくてなかなか中に入らなかった…相手もガチガチに緊張してたから、アソコが縮まってたんでしょうね。」(23歳・男性)

この男性は挿入したらキツかったとの意見です。初めてのセックスで女性器の中に挿入するのですから、どの位の締め付けがあるのかなんて想像もできないですよね。

セックスってあったかいんだ～！

「初めてのエッチの時は感触なんて分からないでしょ。いざ彼女の中へ！って挿入したら、ほんわかあったかいのに感動！やっぱり人間の身体の中ってあったかいんだよね、当たり前だけど。そのせいか、気持ち良さは倍増だったな。」(20歳・男性)

人間の身体の中ですから、当然冷たくはありませんね。あたたかいことで初めてのセックスもより彼女とのつながりを感じられたことでしょう。

ここからはイク感覚について体験談を覗いてみましょう。挿入の感覚と同じように、イク感覚も男女で少しづつ違いがあります。そして、イクのはセックスによるものとオナニーによるもの両方の場合があるでしょう。

頭がふわふわする

「セックスで俺が出る瞬間の感覚は、頭がふわっとした感じ。快感がちょっとずつきて、精子が出そうになるでしょ。で、一時我慢するんだけどイク寸前とその瞬間は頭がふわふわ～ってしてる。」(24歳・男性)

一番多かった意見はこの男性の体験談と同じく、頭がふわふわするという感覚でした。セックスの刺激で快感が徐々に押し寄せ、血圧が上昇するとともに射精がおこなわれる時にこのような感覚になります。

アソコがビクン！

「セックスの時もオナニーの時も、イク時はアソコがビクンビクンしてるね。ザーメンが出る時にビクンってアソコがなって気持ちいい感覚におそわれる。男はみんなそうだと思う。」(26歳・男性)

男性は男性器が刺激され、クライマックスを迎えたときに射精します。このときに男性器がビクンと動くのでしょう。

腰の辺りがギュッ！

「彼女とセックスして挿入の後ピストンでしょ、そのうち気持ち良くなってイク瞬間は腰の辺りがギュッとなるね。ジーンって時もあるけど、その時の気持ち良さの度合いによって違う感じがするかな。」(24歳・男性)

腰の辺りがギュッとなったり、ジーンとなったりするという意見も多く聞かれました。この男性のように、気持ち良さによって感覚はまちまちでしょうけれど、腰の辺りに刺激が走る男性も多い傾向にあります。

脳天までツーン！

「彼女とのセックスでスゴク盛り上がって、イク時は快感が一気に脳天までツーンって突き抜けてく感じがあると思う。だからいつもいつもじゃないけど、満足がいくセックスの時は背筋に電気が走ったみたいに脳天までツーン！これだね。」(20歳・男性)

強い刺激が得られた時はこの男性のように”電気が走った感覚”と答える男性も多いですね。挿入しただけではこの感覚は味わえませんが、射精の瞬間は強い刺激とともにこのような感じがするのでしょう。

女性はイク感覚をどんな感じとたとえるのでしょうか。よく女性のオーガズムは男性よりも何倍も気持ち良いといいますが、その感覚はどのようなものなのでしょう。体験談から探ってみました。

イクというより「くる」

「セックスの時ちょっとずつアソコが熱くなってきて、ジワジワ～って感じになったらビクン！ってなってイクかな…だからみんなよく”イク”っていうけど、イクっていうよりも”くる”感覚に近いと思う。」(25歳・女性)

女性の場合はオーガズムが一気に押し寄せることが少ないのかもしれません。ですからこの女性のように、イクというよりは”くる”という表現になるのでしょう。

つま先がくすぐったい

「私変なのかもしれないけど、イク時に足のつま先からくすぐったい刺激が腰の辺りまでくる感じがあるの。ゾワゾワって感じで。それから最後はアソコがビクンってなっておしまいかな～。」(23歳・女性)

このようなおもしろい意見もありました。イク時の感覚は人それぞれですね、快感の波が足の先からくるというケースです。

頭は真っ白！

「私はイク時は頭真っ白！これに尽きますね。もう何も考えられないし、動きたくないって感じ。もしその時に彼が挿入してたら、早く抜いて欲しいって思っちゃう！そのくらい頭がボーっとして真っ白なもやがかかってる感じです。」(23歳・女性)

頭が真っ白になるというこのような意見は男女ともとても多い意見かもしれません。頭に血が上りクライマックスを迎えるので、絶頂を迎えた後は解き放たれ、頭が真っ白になるのでしょう。

アソコがギュー！ビクビクッ！

「イク感覚はたとえるなら、アソコがギューって締まる感じがして、そのあとビクビクって大きく震える感じ…そのビクビクがきたら後は頭が放心状態になる。だからまず先にくるのはアソコの刺激、それから頭ってとこかな。」(26歳・女性)

女性のイク感覚というのは、そのものに大差はありません。ですが、イク感覚を味わえる人となかなか味わえない人に分かれます。

セックスしたからといって、男性のように毎回クライマックスを迎えることができないのが女性の身体なんですね。基本、女性がイク時は徐々に快感がきて女性器内部が締まってビクビクと動く…これが通常なのでしょう。

セックスの時、自分ではなく相手がイク瞬間はどんな感じだと思っているのでしょうか。まずは男性の意見から聞いてみましょう。

セックス途中で締め付けられる

「セックスしてて、彼女のアソコがギューって締まる時はイク瞬間なんだよね？彼女もそう言ってるし…。こっちはその時やっぱり「締め付けられる～！」って感じになってるね。」(25歳・男性)

女性はイク瞬間、女性器が締まっていく自覚があるので、男性側も締め付けられる感覚があるのでしょう。

別物のように中が動く

「彼女がセックスの時イクのはすぐ分かるね。アソコがビクビクまるで別物みたいに動いてるから…最初は何が起こったのかと思ってたけど、聞いたら「イっちゃった。」っていうから、あれがその時なんだって理解したよ。」(26歳・男性)

男性にしてみれば、この体験談のように何がおこったのか一瞬分からないのかもしれません。女性もイク瞬間は男性と同じようにビクビク内部が動くので、別物のように感じるのでしょう。

セックスでは動いているから気づかない

「俺鈍感なのかもしれないけど、彼女がイク時って正直分からないんだ。彼女がセックスの途中で「イク！」って言ってるけど、あれって口癖っぽいところもあるでしょ。ホントにイク時は彼女抜いちゃうし、一生懸命腰動かしてる俺はいまだにその瞬間は気づかないね。」(22歳・男性)

意外に多い意見は「気付かない」です。セックスに夢中になっていることもそうですが、普通は男性がピストン運動をして動いている状態ですから分かりづらいというのが本音でしょう。

セックスで相手がイク瞬間を受け身の女性はどんな感じに捉えているのでしょうか。性器で感じ取るのは難しいと思われますが、それぞれに感じる瞬間があるようです。

セックスの途中一瞬彼自身がしぼむ

「男の人ってイク前に一瞬しぼむよね？これ最近気づいたんです。なんか、セックスしてて盛り上がってきたら急に彼の入る感じがユルユルになるの。それでピストンが早くなって彼が出て終わり…私達だけなのかな？」(22歳・女性)

こんな意見の女性もいました。この女性は男性器がしぼむ感覚があるようです。これは男性器が実際にしぼむのか、女性器が逆に広がるのか…真相は分かっていないようです。

セックスに夢中であんまりわからない…

「彼がイク瞬間は私ぶっちゃけ分からないかも。だってセックスの時ってこっちも気持ち良くなってるからそんな事考えてる余裕ないでしょ。みんな分かるのかな？」(20歳・女性)

女性はこの体験談のように「わからない」と答える人がほとんどです。理由は「動いているから」や「自分も気持ち良くてそれどころではない」などがあげられます。

挿入しながらビクン！ビクン！

「セックスで彼がイク時はビクン！ビクン！でしょ。私の中で生き物が動いてる感じよね。それが刺激になってちょっと気持ちいい！」(24歳・女性)

一番分かりやすいのが男性が射精する瞬間でしょう。大きくビクンと動くので、女性器からでもその動きは感じることができます。

人によりセックスでの挿入の感覚・イク瞬間の感覚はそれぞれです。そして男性・女性でもちょっとずつ違いがあります。快感であることは間違いありませんが、アクションする側・される側というスタンスの違いも関係があるのでしょう。セックスの時にお互いの意見を聞き合うのも面白いかもしれませんね。

女性はクリトリスでイクのが大好き！

女性が快感を感じることができる身体のポイントは、ひとつだけではありません。代表的なのは膣内、乳首、そしてクリトリスです。中でもクリトリスはとても敏感な部位であり、どんな女性であってもイクことが可能だとも言われているのです。

『女医が教える　本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』（宋 美玄）では、クリトリスについて以下のように説明していました。

「男性の亀頭と同じ数の神経終末が集中しています。豆粒のようなごく小さな器官に、神経が凝縮しているのですから、とても敏感です。感じてくると充血して勃起する様子もペニスそっくりです。（中略）マスターベーションでも膣には触れず、 クリトリスへの刺激で満足する人が多いだけあって、女性たちはここで得られる快感が大好き！」

やはり女性はクリトリスからの刺激を好む場合が多いようです。また、「男性の亀頭が小さくなったモノ」と聞くと、どれだけの快感が与えられる部位なのか男性でも想像しやすいですよね。

クリトリスはペニスと似ている！？

『女医が教える　本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』（宋 美玄）にはクリトリスについて、以下のように書かれていました。

「クリトリスがイクときの感覚も、ペニスと似ています。0.8秒感覚で血管が脈打ち、性器全体に甘くしびれるような強い快感が走ります。このオーガズムで女性が満足したからといって、膣での快感が薄れることはありません。むしろ入り口の筋肉が収縮し、膣がギュッと締め付けられるため、ペニスを挿入したときの性感が、さらに高まります。」

なんと、クリトリスでイクときの感覚はペニスに似ていると言うのです。確かに射精をすると、ペニスがどくんどくんと脈打ちますよね。亀頭と同じように神経が集中している、赤く充血し膨らむ、イクときに脈打つなど、男性器に似ている箇所がたくさんあると解れば、女性がどれだけの快感を得ているのか把握でき、思わず身体が熱くなってしまうのではないでしょうか。

男女ではそもそもセックスの目的が違う

『最高の快感に達する「スローセックス」の教科書―――すべての女性が「感激する」理由85』（アダム徳永）には、男女のセックスの目的について、著者が以下のような説明をしていました。

「ただ、男性は〝興奮して射精するため〟にセックスをするのに対し、女性は〝幸せになるため〟にセックスをします。」

全ての男女がこれに当てはまるわけではありませんが、納得できる人が多いでしょう。男性はセックスにおいてのゴールが射精である場合がほとんどですが、女性は違います。なぜなら、男性は一度射精してしまうとすぐに回復する事が難しい上、興奮状態が覚めてしまいますよね。しかし女性は、一度イッたとしてもその後すぐにイク事が可能であり、射精のように「目に見える終わり」がないからです。

この件について同書では、「男性は火のようにあっという間に燃え上がり、パッと消えてしまう。」という表現をしていました。

絶頂を感じると性的欲求は満たされはしますが、女性はそこを重要視していません。肌と肌を重ね合いながら、いかに自分が愛されているかを確認しているのです。これが男女の違いでしょう。

「イク」時の「深さ」に違いがある

『快楽の奥義 アルティメット・エクスタシー』（代々木 忠）には、一口に「イク」といっても、それぞれには違いがあるという一節があります。

「また、同じオーガズムでも失神してしまうような『深い』ものから、そこまではいかないものも ある。挿入しないままオーガズムに達する場合もあれば、極端な場合はほとんど性器への刺激がない状態でそこに達してしまう場合もあるの だ。」

どこにも触れない状態でイクというのは、なかなか驚きではありますよね。それだけ性的に興奮しているという事なのでしょう。そして興味深いのは、イク時の感覚についてです。

「この仕事を始めたころには、僕もオーガズムの定義など考えたこともなかった。『イク』か『イカない』かの違いだけだろう、くらいに思っていた。しかし、だんだんに『そういうことでもないらしいぞ』ということがわかってくる。失神してしまう子もいる。オーガズムのあとで『宇宙がわたしの子宮の中にある』などと言い出す子もいる。」

これを読むと、絶頂の感覚についてますます謎が深まってしまうかもしれませんが、そのくらい人により感じ方が違うのでしょう。性を仕事にしている人の体験談だからこそ生々しさがあり、イクことに関する興味がますます深まりますよね。

＜参考文献＞
『女医が教える　本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』（宋 美玄）
『最高の快感に達する「スローセックス」の教科書―――すべての女性が「感激する」理由85』（アダム徳永）
『快楽の奥義 アルティメット・エクスタシー』（代々木 忠）