そもそもペッティングってなに?
言葉自体は色褪せつつあれど、「ペッティング」の表す内容はいつの時代にも欠かせない必須項目です。ペッティングの良し悪しが、男女のセックス引いては関係性まで左右すると言っても過言ではないでしょう。
男女の関係とは、セックスだけが全てではないにしても、少なからずセックスによって影響を受けるものです。ペッティングを上手にこなして、パートナーを虜にさせましょう!
「ペッティング」の意味
「ペッティング」とは、挿入を除いた性行為のことを指した言葉です。もっと具体的に説明するとすれば、「キス以降挿入未満」となります。おおまかに前戯と捉えても、ほとんど間違いはありません。
お互いの体を愛撫することがペッティングの基本的な意味となりますが、中にはクンニやフェラなども含まれます。
セックスにおける幅広い部分を指し、これによってセックスの良し悪しを決めるというのも納得ですよね。
ペッティング=恋愛ABCのB
ペッティングとは、いわゆる「恋愛ABCのB」に当たる段階です。恋愛ABCとは、異性との関係進度を表すものさしであり、それぞれAがキス、Bがペッティング、Cが挿入を表します。
たとえば「彼女とどこまでいったのか?」に対し、「Bだ」と答えれば、彼女とペッティングまで経験したという意味です。今でこそポピュラーに使われない表現ですが、一昔前には異性との関係を端的に表す言葉として親しまれていました。
3段階の真ん中にあたるペッティングですから、関係性を大きく左右することは言うまでもないでしょう。良くも悪くもなりうるポイントであるとして、真摯に向き合う必要があります。
ペッティングの重要な役割
ペッティングとはセックスにおける前戯にあたる部分ですので、セックスを充実させるために重要であることは想像に難くありません。それに加えて、セックスを超えた気持ちの部分にも影響する力を持っています。
セックスをよりよくすることから、2人の関係性が深まることもあるでしょう。単に気持ちいい瞬間を楽しむのではなく、2人の関係をより長く深くする目的を持って、最適なペッティングを習得しましょう。
気持ちを高めてくれる
ペッティングにおける重要な役割のひとつは、「気持ちを高めてくれること」です。セックスにおける興奮度を高めてくれるでしょう。
セックスとは体だけで行うものではありません。気持ちの部分がそれ以上に重要な要素となっています。特に女性は脳でセックスをするとも言われるほど、精神的な交わりを重要視しています。
また男性にとっても、気持ちを高めることは有益です。パートナーとのセックスをより長く深く楽しむことができるでしょう。性交渉に留まらない特別な時間を作ることに繋がります。
相手からの愛情を感じられる
ペッティングが相手に与えるものは、身体的な刺激や快感だけではありません。相手に尽くすことによって、愛情を表現することもできます。
セックスというものは、やり方ひとつで自分本位にもなってしまう行為です。自分の快感だけを求めて相手を利用することもできるでしょう。
だからこそ、相手を気持ちよくさせたり相手の体を知ろうとしたりすることは、安心感や愛情を感じさせるのです。
スムーズな挿入のために
ペッティングにおける身体的な効果としては、「スムーズな挿入を促すこと」です。挿入の前段階であるペッティングを入念に行うことで、女性の体を挿入へと促してあげることができます。
女性の体は実に複雑繊細で、いつでもペニスを受け入れられるものではありません。準備もままならないまま無理に挿入してしまうと、激しい痛みを伴います。もしそうなってしまえば、自分勝手で愛情の無い男だと見られてしまうでしょう。
ペッティングでしっかりと感じさせることは、膣内を潤わせ挿入の準備を整わせることでもあります。
性感帯の分析や開発に役立つ
一口にペッティングと言っても、その内容は実にさまざまです。全身に対するあらゆる愛撫が、ペッティングという言葉には含まれています。
ペッティングの表すところを隅々まで試してみれば、相手の体をより細かく知ることができるでしょう。相手自身も気付いていない性感帯や性癖があるかもしれません。
ペッティングとは、相手を知るための重要な過程とも言えます。相手の気持ちいいところを分析することで、より濃密なセックスを演出することが出来るでしょう。セックスへのイメージも右肩上がりです。
ペッティングは好きですか?男女の本音
ここからは、男女の本音を覗いていきましょう。
彼からの愛を存分に感じられるから好き
「彼の愛情を存分に感じられるから好き。全身で彼のことを感じられるし、彼も全身で私を感じてくれてるなって思います。」(25歳/女性/販売)
ペッティングの濃度は、愛情の深さを表すものでもあります。特に女性は、優しく丁寧に扱われることに幸福感を感じやすいです。
男性一人が気持ちよくなることもできるセックスだからこそ、女性は自分を気持ちよくしてくれることに+αの気持ちを感じ取ります。安心感を得られることで、快感を覚えやすくもなるでしょう。
ペッティングをしてくれるのはいいけど…
「ペッティングをしてくれるのはいいんだけど…してほしくないこともあるし、もう少し私のことを考えてしてくれたらいいなって思います。」(27歳/女性/会社員)
ペッティングはあるに越したことのない行為ですが、その全てがプラスに働くわけではありません。相手がどう感じるかを分析した上で、寄り添った愛撫をしてあげましょう。
あなたの嗜好を優先していたり、先入観で愛撫していたりと、相手の存在を見ていないペッティングは問題です。相手との時間であることを、忘れてはいけません。
感じてる姿が可愛くて好き
「感じてる姿が可愛いので、ペッティングをするのも好きです。どこでどんな反応をするか、楽しみながらやってます。」(28歳/男性/IT)
ペッティングに対する男性の認識はピンからキリまであり、好意的に解釈している人も少なくはありません。肌を重ねる気持ちよさだけでなく、女性側の反応を楽しんでいるケースが多く見られます。
視覚的に興奮を覚えやすい人は、女性の反応を見たいがためにペッティングを上手に活用することがあります。大好きなパートナーだからこそ、その全てが見たくてペッティングする心理もあるようです。
早く挿入したい時は面倒と感じるかも
「とにかく興奮して早く挿入したいときは、正直ちょっと面倒に感じたりもします。」(26歳/男性/製造)
男性には、どうしても抑え難い衝動というものがあります。性的興奮があまりにも高まってしまうと、挿入することに意識が傾いてしまうのです。それは、相手に愛情が深くともあり得ることでしょう。
ただし、単に挿入だけを目的としているケースもありますので、注意が必要です。その場合には、相手への愛情が薄く、健全な関係とはなりにくいでしょう。
ペッティングの方法や種類を解説!《基礎編》
しかし、ペッティングがあればいいというほど単純でもありません。心も体も感じ方は人それぞれですので、相手にあったペッティングをすることが何よりも大切です。
自分がしたいという欲望や、こうすれば気持ちいいはずだという先入観は隅に除けておきましょう。まずは基礎的なものから、少しずつ反応を窺ってみてくださいね。
全身に触れる
ペッティングの基礎は、相手の体を隅まで探ることです。胸やお尻といった所謂「性感帯」だけでなく、あらゆるポイントに触れてみましょう。
顔や首、腕、腰、お腹、背中、足など、体には多くの部位があります。相手の存在を確かめるように、あるいは自分の存在を全身に確かめさせるように、その全てにタッチしてみてください。
全身が見られている、触れられているという高揚感と、全てが受け入れられているという安心感を与えることができます。
キスをする・舐める
ここでのキスとは、唇同士を合わせるものではありません。「相手の全身にキスをする」という意味です。
口元のキスから徐々に下へ下りていくようにすると、全身を丁度良く網羅することができます。耳へ寄り道することも忘れないようにしましょう。キスをする際にはリップ音を少し立ててあげると、いやらしさが増します。
下半身までたどり着いたら、そのままクンニへ移行するのも良いでしょう。きちんと相手の反応を見ながら、無理をさせないように気をつけてあげてくださいね。
胸を愛撫する
ペッティングの定番といえば、胸への愛撫です。胸は女性の性感帯であるイメージが強く、これを意識している男性も多いでしょう。
ここで大切なのは、愛撫の加減です。乱暴にならないよう、相手の反応を見ながら優しく触れてあげるように注意してください。
胸は初めから性的快感を覚える部分ではありません。女性によっては気持ちよくないという人もいます。無理に感じさせようとするのではなく、どのようにすれば気持ちいいのかを探る姿勢が大切です。
ペッティングの方法や種類を解説!《中級編》
女性によっては多少抵抗を感じる段階ではありますが、基礎で上手に雰囲気を作り上げることができていれば、OKを貰うことも難しくはありません。
ただし、ここで自分の快感だけを追求しては全てが台無しとなりますので、お互いが気持ちよくなれる空間を忘れずに取り組みましょう。
手マン
手マンとは、指マンとも呼ばれ、手や指を使って女性器を愛撫することを指します。女性器の入り口を優しく撫でるところから始めましょう。
膣が濡れていることを確認できたら、指を挿入してみるのもOKです。まずは一本から反応を見てあげましょう。水の音が出せれば尚良いですが、無理に出そうとする必要はありません。
手マンをする際には、クリトリスを同時に刺激してあげると効果的です。女性の膣は性感帯が複雑で、必ずしも気持ちいいものではありません。クリトリスの刺激を上手に使って、快感を覚えさせるようにしましょう。
手コキ
手コキとは、男性のペニスを手で愛撫することを指します。ペッティングの際に、女性の手を自分のペニスへ促してあげましょう。
初めは抵抗を感じる女性も多いですが、あなたが気持ち良さそうにしていたり、褒めてあげたりすることで、積極的に手コキしてくれる可能性は高いです。
「気持ちよくしてもらったお返しに気持ちよくする」といったスタイルがお互いの中で成立すれば、充実したセックスは自然と作り上げられていくでしょう。
素股
素股とは、女性の股にペニスを挟んでシゴくことを指します。挿入の形にもっとも近く、お互いに興奮度が高まりやすい行為です。また挿入を焦らす効果もあり、挿入したい気持ちを強めてくれることにもなります。
素股をするのであれば男性が女性の後ろ側となり、胸など他の部分を愛撫してあげるのがおすすめです。正面から両足を開かせ、女性器とペニスをもっと直接的に擦り合わせてもよいでしょう。
ペッティングの方法や種類を解説!《上級編》
そこからさらに一歩進んだ関係へと深めていきたいのであれば、上級テクニックを試してみましょう。ここでご紹介するのは、口を使って性器を愛撫する方法です。
女性には抵抗のある可能性が高いので、充分な流れや経験が必要となります。強要することなく、女性側が快く受けてくれる雰囲気を大切にしましょう。
クンニ
クンニとは、女性器を舐めて愛撫することを指します。女性にとっては自分で見ることが難しい部分ですので、そこへ顔を埋められることには大きな抵抗があるでしょう。充分に興奮度を高めてから挑んでみてください。
クンニは舌を使った愛撫となりますので、手マンよりも優しい刺激を与えることができます。クリトリスへの愛撫には指よりも適していると言えるでしょう。
いやらしい音を出しつつ、気持ち的な快感を与える意識で行ってみてくださいね。くれぐれも、無闇やたらと強く激しくしないように注意しましょう。
フェラ
フェラとは、男性のペニスを舐めて愛撫する行為です。女性側の意識は人それぞれで、「好きな人のなら舐めたい」という人もいれば、「好きな人のでもちょっと…」という人もいます。
無理に強要してしまうと一気に嫌われてしまうリスクもありますので、慎重に相手を気遣いながら促してあげましょう。優しくお願いしてみることから始めると、警戒させずに済みます。
フェラしてもらうときに注意すべきは、感じることに集中しすぎないことです。女性を褒めてあげたり、頭を撫でてあげたりと、触れ合う姿勢を大切にしましょう。
シックスナイン
シックスナインとは、お互いの性器を口で愛撫する行為を指します。頭が互い違いになるようにして、お互いの性器を口へ運びます。
両者の合意がなければ実現されず、難易度は高めでしょう。女性に頷かせるだけの過程が必要となります。くれぐれも強要することのないようにしてくださいね。その場は成功しても、その後の関係は崩壊してしまいかねません。
シックスナインでは、フェラを妨害するように女性を攻めてあげるくらいが丁度良いです。その上でフェラを促し、競い合うようにできると盛り上がります。
女性が答える!ペッティングの不満
そのため、男性には気付かない部分で女性が不満を抱えていることも多くあります。女性の気持ちに配慮しなければ、良い関係を築くことも難しいでしょう。
相手を大切に思っていればこそ、思いやりをもってお互いのためのセックスを築き上げていかなければなりません。
すぐ挿入しようとしてくる…
「すぐ挿入しようとしてくるのにはうんざりします。こっちは気持ちよくないし、自分のことしか考えてないのか?って感じですね。」(27歳/女性/教職)
女性にとって、ペッティングの少なさは深刻な問題です。女性への配慮がなく、身勝手でワガママな印象を与えてしまうでしょう。
性処理の道具として見られているように感じる場合も多く、相手の男性を軽蔑したり、酷く落ち込み悲しむこともあります。
AVのような手の動かし方は痛い
「AVで見るような手の動かし方はハッキリ言って痛い。やめてほしい。」(24歳/女性/医療)
男性と女性の間にギャップが生まれる原因には、AVの存在が考えられます。AVから情報を得ている人は、現実の女性にも同じような愛撫をしてしまいがちです。
AVはあくまでも製作物であり、リアルな現実を映したものではありません。男性側の行為も女性側の反応もオーバーに脚色されたものとして、正しく理解しましょう。実際に同じ行為をすると、激しすぎて痛いだけのものとなってしまいます。
正直気持ちよくない
「正直、あまり気持ちいいと思ったことはないです。なんとなく感じてる風にしなきゃいけないかなって、気を遣います。」(25歳/女性/アパレル)
ペッティングのやり方が女性の好みにフィットしていない場合、残念ながら気持ちいいと感じさせることはできません。ペッティングで重要なのは、相手の良いところを探り当てることです。
どこをどう愛撫すれば気持ちいいのかを意識し、独りよがりにならないよう気をつけましょう。
もっと色んなところに触れて欲しい
「確かに気持ちよくはあるけど…もっと色んなところを触って欲しいかな。」(28歳/女性/介護)
ペッティングにおいて快感を与えられるのは、性感帯だけではありません。全身の隅から隅までを確かめるように愛撫してあげましょう。
全身を愛撫することには、興奮の他にも恥じらいやもどかしさ、安心感や幸福感など、様々な感情が入り混じります。その複雑な気持ちから奥深さが生まれ、より充実したセックスを作り上げるでしょう。
ペッティングをする時のポイント
そのためには、相手に合わせたペッティングを見つけることが何よりも重要です。人によって最適なペッティングは異なるものと理解しておきましょう。
そして、女性の体はくれぐれも丁寧に扱ってください。痛みを伴えば、セックスはおろかあなた自身に対してまで恐怖心を抱くことになりかねません。
焦りは禁物
ペッティングをする上で、焦りは禁物です。気持ちよくさせたいという思いばかり先走り、速く強い行為をすることのないように気をつけましょう。
速い動きや強い動作は、女性にとって負担となります。気持ちいいどころか痛みや不快感をもたらすことになるでしょう。それに加え、気持ちよさそうな反応をしなければならないとなれば、セックスが面倒になってしまっても無理はありません。
一つ一つを確かめるように、ゆっくりと愛撫してあげることを心がけてくださいね。
優しく丁寧に
ペッティングの全てにおいて共通するポイントは、「優しく丁寧に行うこと」です。女性の体は実に繊細なものですので、乱暴に扱うことはタブーと言えます。
また優しい愛撫はもどかしさを生む可能性があり、より刺激的なものを求めさせるには効果的です。微弱な刺激から様子を見て、徐々に刺激的なものにシフトしていくようにしてみましょう。
体全身を愛撫するように
ペッティングを充実させるためには、性感帯に囚われない愛撫をすることが必要です。性的快感を覚えるのは必ずしも性感帯に限ったことではありませんので、幅広く触れ合うことを心がけましょう。
女性は目的を感じさせるセックスを嫌います。性感帯や挿入に照準を合わせていると感じ取れば、警戒心や不安感を募らせてしまうでしょう。関係性が揺らぐ可能性も、なくはありません。
相手の反応を窺いながら
ペッティングを効果的に行うためには、相手の反応をよく見ることが大切です。どこをどのように愛撫するのが気持ちいいかについては、決まった形などありません。人それぞれに形があります。
相手の好みを把握することで、自然と満足させられるセックスを作り上げることができるでしょう。むしろそうでなければ、パートナーのセックスとしては不十分と言わざるを得ません。
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