後ろで手を組む人の心理や理由が知りたい!
そんな仕草のひとつが、立った姿勢で後ろで手を組むというものです。手を組むというのはよくある仕草ですが、前で組んだときと後ろで組んだときとでは、受ける印象が違うのではないでしょうか。
手は前でも組めるのに、あえて後ろで組む背景には、どういう心理が隠れているのでしょう。今回は、後ろで手を組む人の心理を徹底分析します。
後ろで手を組む人の基本的な心理とは
リラックスしている
リラックスした心理状態のとき、人は手を後ろに回すことがあります。これは男女に共通した心理で、一緒にいる人に警戒する必要がなく、緊張していないときに表れる仕草です。
子供や女性の場合、安心できる相手と一緒にいると、腕を後ろに組み、体を動かしていることがあります。これはリラックスしていると同時に、楽しいという心理が表れているとされています。
また、家族や友人、恋人など、心から信頼している人に対して「あなたと争う気はないよ」と示したいという心理から、無意識のうちに後ろで手を組んでいる場合もあります。
自分を大きく見せたい
誰かに対して、自分をより大きく見せたいという心理が働くと、人は後ろで手を組む仕草をします。後ろで手を組むと、自然と体が後ろに引っ張られ、体の前部分が反り返るため、その分だけ体が大きくなったように見えるからです。
これは視覚的な錯覚を利用して、相手に自分を大きく見せ、実際よりも自分を価値ある者に見せたいという心理の表れ。また、威圧感を与えることにもつながりますので、自分を大きく見せたいという心理でもあります。
冷静な状態にある
後ろで手を組むと、肩が後ろへ流れて胸が開きますよね。自然と堂々とした感じに見えるものの、そこに自分を大きく見せたいという心理はなく、単純に冷静なだけという場合もあるのです。
人は不安に陥っているとき、手があちこちに動くことがあります。頭を掻きむしったり、オロオロと手を動かす仕草はおなじみですよね。つまり、冷静な心理状態にない時は、後ろに手を組むこと自体が無理なのです。
こうしたことから、後ろで手を組み平然としていられるのは、冷静な状態にあるからこそと言えます。
後ろで手を組むことで気持ちをコントロールしている
冷静な状態でないと、後ろで手を組むことはできないとご紹介しましたが、あえて後ろで手を組むことで、気持ちをコントロールしようとする心理もあります。
不安に襲われた時、手があちこちに動くことで、それを見た自分自身がまたパニックに陥るでしょう。となると、手を動かすこと自体がよくないことがわかりますね。
自分の気持ちをコントロールしたいという心理は、誰もが持つ基本的な心理。そのため、後ろで手を組む動作には、自分自身の気持ちを落ち着かせ、コントロールしようとする心理が働いています。
男女共通!後ろで手を組む人の性格は?
落ち着いた性格
後ろで手を組む人に多くみられるのが、男女共に落ち着いた性格の持ち主だということです。後ろで腕を組むと、腕の自由がある程度抑制されます。その分、余計な腕の動きもなくなりますよね。
たいていの人は想定外の出来事に見舞われると、慌てふためくあまり、しばしば腕や手を忙しく動かすもの。その腕の動きを自ら抑制できるのですから、常に落ち着いた性格の持ち主というのも納得です。
感情的にならない
不安に襲われたり、パニック状態になったとき、人は少なからず感情的になります。そして、こうした心理状態のときは、せわしなく手を動かす人が多いのも特徴です。
中には「どうしたらいいんだ!」と感情を爆発させ、大きな仕草で手を振り回す人もいるでしょう。そう考えると、感情的にならない性格だからこそ、後ろで手を組むことができると言えます。
前向きな性格
後ろで手を組む人は、前向きな性格の人が多いのが特徴です。すでにご紹介したように、後ろで手を組む仕草は、落ち着きや冷静さといった心理的要素が原因となっています。
仕事はもちろんのこと、家庭での日々の暮らしの中でも、アクシデントやトラブルは起こるもの。そんな時、前向きな性格の人は後ろで手を組み、まずはじっくりと慌てずに考えます。その上で解決策を導き出せるのが、前向きな性格とされるゆえんでしょう。
実際、パニックに襲われたり、慌てふためくようなことが起こると、気持ちも後ろ向きになりがち。後ろで手を組む人特有の、落ち着きを兼ね備えた前向きな性格が、トラブルを解決すると言えます。
行動力がある
後ろで手を組む人の性格の特徴に、行動力があるという点が挙げられます。落ち着いてじっくり考える性格の持ち主でもあるため、自信を持って動けることが行動力のある性格と見られる理由です。
さらに前向きでもありますので、基本的に「できるのが前提」で物事を考えます。これに落ち着きと冷静さが加われば、取った行動が成功するのも納得です。
後ろで手を組む人の行動の結果がたいてい良いものになるのは、衝動的に行動するのではなく、さまざまな分析に基づいた行動力のおかげと言えるでしょう。
女性が後ろで手を組む意味&心理って?
一緒に居ると落ち着くと言う気持ちの表れ
誰かと一緒にいる時に後ろで手を組む女性の心理は、一言でいえば落ち着いている状態です。そのため、男性は彼女が後ろで手を組んでいたら、一緒にいて落ち着くという気持ちが表れていると考えていいでしょう。
これは女性ならではの心理で、男性とは正反対。おそらく、彼氏と一緒にいる時の女性が「彼氏のそばだから安心」と感じるからでしょう。
また、女性は落ち着かない時しきりに手を動かし、髪を触ったり、手に持っているものをせわしなく動かすことがあります。後ろで手を組んでしまうと、手を動かすことができませんが、安心している時は手を動かす必要がありません。それだけ安心し、気持ちが落ち着いていることの表れです。
相手に対して好意や信頼がある
女性の多くは、好意を持っていない男性に近づかれたら自分自身を守り、ガードしようと手を前に持ってきます。そのため、後ろで手を組むのは、自分を守る必要がない相手だと信頼している証拠です。
また、好きな相手とは距離を縮めたいという心理が働くため、手を後ろに持って行き、相手がもっと近づけるようにします。女性が後ろで手を組む時は、信頼していると同時に、好きだからもっと近づきたいという意味も含んでいるのです。
相手に身を任せている
信頼や好意と似ているのが、相手に身を任せているという意味です。この場合は、相手が彼氏に限らず、取引相手などにも当てはまります。
彼氏ならば、身も心も任せて大丈夫という心理状態ですが、ビジネスであれば「この人となら一緒に仕事をしても安心できる」という心理になった時です。
どちらの場合でも、女性から信頼された証拠。女性が後ろで手を組んだら「あなたに身を任せます」という意味だと考えて間違いないでしょう。
後ろで手を組む姿勢で性的に誘っている
女性が後ろで手を組むと、必然的に胸部分ががら空きになりますよね。相手に好意を持っている場合には、「相手に身を任せます」という意味の中に、性的な意味も含まれるのが特徴です。
つまり、『あなたに好意を持っている+身を任せていい=抱いていいですよ』ということ。意中の男性を誘うにあたって、ボディランゲージで心理を伝えている状態と言っていいでしょう。
ただし、単なる好意にとどまっているか、抱いていいレベルにまで来ているかは、後ろで手を組む仕草だけでははっきりしません。男性は、その他の要素も組み合わせて考慮した上で、アプローチするのがいいでしょう。
男性が後ろで手を組む意味&心理はどうなる?
相手の話に興味がある
男性の場合、相手の話に興味がある場合、後ろで手を組むことがあります。ただ、男性が後ろで手を組む場合、必ずしも話が面白くて興味があるとは限りません。
一般的には、相手の話が面白かったり、興味深い時、たいていの人は前で手を組むとされます。となると、後ろで手を組む男性が相手の話に興味を持っているのは、「相手の話をしっかり聞かなければ」という心理が強い場合です。
例えて言うなら、部活などで先輩や監督の話を聞くとき、後ろで手を組んでいる体勢と考えるとわかりやすいでしょう。まっすぐ立って後ろで手を組む姿勢によって、「しっかり聞いています」と相手に知らせようとする意味があります。
相手と同じ立場に立っている
相手と同じ立場に立っているという心理には、2通りの意味があると考えられます。
まず1つ目は、相手と同じ立場や権力を持っていることをわからせようという心理です。ビジネスにおいては、ライバルと見なしている相手に負けまいという心理から、「お前とは対等だ」とわからせようとする意味を持ちます。
2つ目は、相手よりも劣っているものの、負けたくないという心理が働いて、背伸びをしている状態です。この場合、相手に負けていることはわかっているけれど、それを認めたくない心理が働いています。
そのため、「今は負けているけれど、そのうち追い付くぞ」という心理を、仕草の意味に込めていると言えるでしょう。
緊張している
男性が緊張している時に、後ろで手を組む心理はさまざまです。たとえば、苦手な上司の前に立って話を聞かないといけない時、一刻も早くこの場を逃げ出したいという心理が働きます。ここから逃げたいという心理が強いと、後ろに手を組む仕草として表れるのが男性の特徴です。
通常、上司や目上の人の前で後ろで手を組むのは生意気な態度と映るため、本来はしない方がいい仕草。けれど、緊張すると頭の中が真っ白になって、どうしていいかわからなくなり、本来はしない方がいい仕草をしてしまう可能性が考えられます。
相手によい印象を与えないのに後ろで手を組んでしまう意味は、本人にもわかっていないかもしれませんね。
人を見下している
男性が後ろで手を組む時の心理とその意味でもっともわかりやすいのは、相手を見下していることです。
映画やドラマなどで上司が後ろで手を組み、部下の前でゆっくり歩いているシーンがよくありますよね。後ろで手を組む姿勢は、優位な立場にいる人特有のもの。部下に対して心理的プレッシャーを与えるには、非常に効果的です。
そのため、会社や学校、あるいは親戚からご近所づきあいまで、さまざまなシーンで後ろで手を組んで相手に向かい合っている男性は、相手を見下していると考えられます。
また、後ろで手を組むと体が大きく見えるため、相手に対して「見下していることをとわからせたい」という心理もあるのではないでしょうか。
手ではなく腕!前で腕を組む人の心理とは?
ここでは手からちょっと離れて、腕を組む人の心理に迫りました。前で腕を組む人の心理には、いったいどのような意味が隠れているのか、ご覧ください。
緊張している
緊張という心理はさまざまな仕草となって表れてきますが、前で腕を組むのも、緊張している時に見られる動きです。
ただし、緊張しているから腕を組むのではなく、緊張していることを周囲に知られまいという心理になるのが特徴。緊張をほぐしたり、緊張して苦しいという心理から取る仕草ではなく、動揺していることを知られたくないという心理が強くなっています。
周囲に緊張していることを悟られたくないという心理が強い人は、無意識のうちに前で腕を組んでいるのではないでしょうか。
人と関わりたくない心理が働いている
相手が一人のときはもちろん、複数集まっている場合も「人と関りたくない」という心理が働くと、体の前で腕を組むようになります。
この場合、前で腕を組むことによって「それ以上近づくな」という意思表示を意味しているといっていいでしょう。あるいは、何を言われても一切関わりたくないという、自らの意図を伝えたい心理もあります。
例えば、買う気がない物を勧められ、断ったにもかかわらずしつこく言い寄られることはよくありますよね。しつこさに腹が立つというのもありますが、この場合「あなたと関わることを断固拒否する!」という心理が、前で腕を組む仕草に出ているといっていいでしょう。
相手を警戒している
相手のことは知っているけれど、まだ完全に信頼しているとまでは言い切れない、人はそんな心理の時も、しばしば腕を前で組みます。
話を聞いているときに腕を組むのは、「あなたのことは信用していませんよ」という意思表示をしたい心理の表れの場合も。面と向かって信用できないとは言えないので、態度で示そうとしているわけです。
また、相手に対して不安を抱いている場合は、保身のために警戒を意味していることが多いでしょう。いずれにしても、不信感という心理の表れなのは確かです。
わかりやすい心理といえばこれ!怒っている
前で腕を組む人の心理としてもっともわかりやすいのが、相手に対して怒りの心理を抱いているケースでしょう。
例えば、デートの待ち合わせに遅れてきた彼氏に対し、彼女が腕を組んでふくれっ面をしているといったシチュエーションはよくありますよね。さらに、何度言っても言うことを聞かない子供に対し、親が体の前で腕を組み、子供を叱っている光景もおなじみです。
前で腕を組む人には、相手に対して怒っていることをわからせたいという心理が働いているのは一目瞭然と言えます。
後ろで手を組むのはマナー違反?その理由を知ろう
後ろ手は失礼にあたる
後ろで手を組むことを、日本では後ろ手と言います。見た目からして横柄な印象を受けるため、とりわけビジネスシーンでは絶対にやってはいけないと言っても過言ではありません。
後ろで手を組むとどうしても体が反りかえります。いわゆる、ふんぞり返った状態になるため、取引先や上司、目上の人からすると「なんて偉そうな態度なんだ!」となるのも当然です。
無礼な印象を与える後ろ手は、ビジネスだけでなく、さまざまなシーンでも失礼にあたることを肝に銘じることが大事。よほどのことがなければ、しないに越したことはありません。
手を前に組むのはOK
後ろ手は非常に失礼な印象を与えるのに対し、手を前に組むと非常に丁寧で、上品な印象を与えます。
お客様相手の接客業についている人は、しばしば立ち方や手の組み方から教わることでしょう。実際、接客業においてはすぐに手を差し伸べられるようにと、利き手の右を上にして手のひらを重ねるという細かい決まりもあるくらいです。さらに医療従事者も、患者さんにすぐに対応するため、右手を上にして手のひらを重ねて立つのが基本なのだとか。
このように手を組む仕草が与える印象には、前と後ろでは雲泥の差があります。手を前に組むのがOKなのは、相手に対する配慮というマナーがきちんとしているからですね。
ヨーロッパで始まったマナー
手を後ろで組むのがマナー違反なのは、ヨーロッパの王侯貴族に対する接し方の中で生まれたとされています。
古くからヨーロッパでは王侯貴族が権力を持ち、国を治めていることがほとんどでした。戦乱に明け暮れ、国盗り合戦が絶え間なく行われる時代には、常に敵方のスパイが潜り込んでいたことでしょう。
スパイが使用人に紛れ込んでいたと分かったら、即刻処刑です。そのため、主人に仕える使用人たちの間には、暗殺するための武器や危険なものを持っていないことを示すため、手を前に持ってくる仕草が定着したとされます。
後ろに手を回すことは、自らスパイだと認めるようなもの。手を前に組むことは、命がけのマナーだったのです。
日本では心理的不快感を与えてしまう恐れが
日本では後ろで手を組む仕草によって、相手に心理的不快感を与えてしまう恐れがあります。特に男性の場合「横柄なヤツだ」と感じるでしょう。
また、大人しい性格の人は、怖い人と感じるのは必至。後ろで手を組む仕草に、威圧感を覚えるからです。
かつてのヨーロッパのように、即処刑ということはありませんが、日本では心理的不快感を与えることにより、無用なトラブルやデメリットを招く恐れが。後ろで手を組むのを避けるのは、現代社会で身を守るためのマナーと思っておいた方がいいですね。
後ろで手を組む心理を知って人付き合いに活かそう!
また、前で腕を組む心理との違いも頭の中に入れておくと、後ろで手を組む人と比較検討できるでしょう。いずれもどのような心理からくる仕草なのか、その理由を知っていれば見分けが付くはず。
また、後ろで手を組むのがマナー違反になるとわかった以上は、マナーに沿った手の組み方で完璧に対応したいところです。後ろで手を組む人の心理と意味、さらには理由を知り、人付き合いに活かしてくださいね。
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