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セックス嫌いな女性は意外と多い?男女の本音と克服法をご紹介

セックス嫌いな女性は意外と多い?男女の本音と克服法をご紹介

「セックスって好き?」と聞かれて、思わずネガティブな反応を示してしまうことはありませんか?本記事では、なぜ女性にセックス嫌いが多いのかについて検証します。また、セックスに対する男女の本音や、セックス嫌いの克服法もご紹介。セックス嫌いを直して、彼氏との良好な関係を目指しましょう!


セックス嫌いな女性は多いって本当?

「セックスは好き?」と聞かれると、「嫌いじゃないけど…」と曖昧な感じで答える女性は多いのではないでしょうか。はっきりと「セックスは嫌い」と言う人もわずかにいますが、多くの場合は答えに詰まってしまうのがセックスという行為なのかもしれません。

日本人は世界的にもセックス回数が驚くほど少なく、1か月のセックスの回数は、20代未婚者で約4回、30代は約2回と減っていきます。既婚の40代になれば1か月に1回セックスがあれば良い方となり、セックスレスが深刻化していく傾向に…。

セックスに後ろ向きなのは女性が多いイメージですが、最近では男性にもセックス嫌いが増えているようです。男女それぞれのセックスに対する意見を見ていきましょう。

男女では本能に違いがある


男女による本能の違いは明らかですよね。男性は射精を我慢すると欲求不満が溜まってしまってイライラしがちに…。一方、女性の場合は、男性のように何かが溜まることはありません。その分女性には月経サイクルがあるので、その周期によっては欲求が高まることもあります。

日本には、女性が性に関してオープンであることを恥とする文化があります。最近は変わってきたとはいえ、まだまだ後ろめたい気持ちになるのは確かです。そういった面からも、男性のように性欲を見せることはできない雰囲気が流れていますね。

男性にもセックス嫌いはいる


最近クローズアップされているのが、若い男性の「セックス嫌い」問題です。セックスに無関心で、セックスに必要性を感じないという若者が増えているってご存知でしょうか。「いかに早く童貞を捨てるか」を競う若者も少なくなってきているようです。

これに伴い、「セックスしたくない」「セックスは気持ち悪い」と発言する女性も増加している模様。セックス嫌いの男性が増えてしまうと、ますます女性がセックス離れしてしまうことが予想できますよね。

セックス嫌いな女性の本音とは?【20代編】

「セックスは苦手」「セックスはちょっと…」と、セックス嫌いを公言する女性たちは、どんな思いを抱えているのでしょうか。本当にセックスが嫌いなのか、本当はセックスを好きになりたいのかを探るのは、とても大切なことです。

セックス嫌いの原因を解き明かすためにも、女性たちの意見を聞いていきましょう。女性の年齢によっても悩みに違いがあるので、年齢別にまとめてみました。まずは、「セックス嫌いな女性の本音・20代編」をご紹介します。

痛みを感じることがある


「彼氏とエッチすると正直痛いんです。指を入れられても痛いし、挿入してからもやっぱり痛くて…。でも痛いって言えないのが悩みです」(22歳/女性/学生)

「セックスをすると痛みを感じることがある」という悩みは、どんな女性も持ったことがあるはずです。初体験の時の痛みは別としても、いつまでも「痛い…」と感じてしまうと、セックス中はひたすら我慢することになりかねません。

気になるのが、「指を入れられても痛い」という所ですね。愛撫で指を入れる男性は多いですが、この行為、本当に気持ちいいですか?

気持ちよくない


「まだ数えるほどしかエッチはしてないけど、何回やっても気持ち良くないんです。なかなか終わらないし、どんどん痛くなっていくし、こんなことを世の中の女性がやっているなんて信じられない…」(21歳/女性/フリーター)

気持ち良くないからセックスは嫌い、こう思っている女性もたくさんいるはず。むしろ、気持ち良ければ嫌いだなんて思わないですよね。まだセックスに慣れないうちからオーガズムを感じることは難しいものですが、ここには相手の男性がどんなセックスをするかも大きく関わってきます。

若い男性は、とにかく激しいAVをお手本にしがち。それでは気持ち良くないどころか、痛いだけで終わる可能性が高いでしょう。

自分の体に自信がない


「いつかは好きな人とエッチしたい気持ちはあるんです。でも、自分のスタイルに自信がなくって、裸になるのが怖いです…。エッチして嫌われたくないから、好きな人ができても告白できません」(25歳/女性/営業部)

自分の体に自信がない、だからセックスに恐怖心を持ってしまっているというこちらの女性。この気持ちにも共感できますよね。自分の裸に自信がある人なんて、ごくわずかではないでしょうか?モデルやスポーツ選手のような肉体美なんて、一般人は持っていないのが普通です。こんな恐怖心を解いてくれるような彼氏ができればいいですね!

セックスに嫌な思い出がある


「実は初めて付き合った彼氏のセックスが、フェラを強要したり痛いのにやめてくれなかったりで、散々な思い出があるんです。だから体が拒否反応を起こしてしまうのが本当に辛くて…」(24歳/女性/医療関係)

セックス嫌いの女性の中には、「痛かった」「無理やりされた」といった嫌な思い出がある人がたくさんいます。1度でもこういったセックスをしてしまうと、体が勝手に拒否反応を起こすようになってしまう可能性があります。

トラウマになってしまった記憶が上書きされるのを待つべきなのか、このままセックス嫌いのまま生きていくのか…これはとても深刻な問題ですね。

プラトニックラブが好き


「私はセックスしなくても仲が良ければいいと思ってるんです。好きなだけじゃダメなんですか?」(22歳/女性/福祉関係)

これも最近の若者たちの間でブームになっている「プラトニックラブ」です。セックスしない男女の関係こそ、心と心のつながりを大切にできるのでは?という考えですね。確かに、体目的で付き合うよりセックス抜きの方が心は満たされるかもしれません。

でも、セックス抜きで本当に良いのでしょうか?性欲というものを全く無視してしまうのは、やっぱり色々な問題が起きてしまうはずです。

セックス嫌いな女性の本音とは?【30代以上編】

20代女性のセックスに関する意見を見ると、セックスを「気持ちいい」と思っている人はごくわずかなのでは?とさえ感じてしまいます。ではセックスを楽しめないまま20代を過ごし、30代に突入するとどうなるのでしょうか?

30代に入ると、結婚や出産をする女性も増加します。こうした経験は、セックス観にどう影響するのでしょうか。ここからは、「セックス嫌いな女性の本音・30代以上編」をご紹介します。

妊娠が怖い


「いつか子供は産みたいけど、今は妊娠したくない。仕事を頑張りたい時は、エッチしたくないのが正直なところ。彼氏にしっかりコンドーム着けてもらっても不安なんです…」(31歳/女性/旅行代理店勤務)

セックスと妊娠は隣り合わせなので、コンドームなら避妊率が高いとはいえ、不安な気持ちを抱いてしまうのも理解できます。女性にとって結婚や出産は大きな変化になるので、そのタイミングは間違えたくない…という思いが強くなりますよね。

そもそも性欲が湧かない


「元々セックスは好きじゃなかったんです。でも、30代になったらますます性欲が湧かなくなって…。全然しなくても平気なので、夫に誘われてもつい断ってしまいます」(33歳/女性/事務職)

年齢とともに性欲が低下するのは仕方がないですが、元々セックスがすきじゃない女性にとっては別問題。渋々セックスの相手をしてきた…そんな感覚だったのかもしれません。こちらの既婚女性は、夫婦生活はできればしたくないから断ってしまうこともあるといいます。

そのままではセックスレス夫婦になってしまいそうですが、セックス嫌いを克服しない限り止めることはできなさそうです。

後処理が面倒


「エッチは嫌いじゃないけど、ベッドが汚れたりシャワーを浴びなくちゃいけなかったりするじゃないですか。そういうのを考えると断りたくなるんですよね…。明日の仕事が早ければ絶対にしません」(34歳/女性/化粧品メーカー勤務)

後処理が面倒というのはどの年代の女性も思っているはずです。シャワーを浴びたりティッシュで拭いたりという現実的な問題は、セックス嫌いの原因になりやすいようです。熟年カップルになればなるほど、面倒なことを避けたくなってしまうのも悩みですね。

セックスをする体力がない


「子供が生まれてからセックスしたいと思えなくて…。そもそも疲れ切っているからセックスするような体力がありません」(33歳/女性/専業主婦)

育児に追われている主婦にとって、夫婦生活は「疲れるもの」としか思えなくなる傾向があります。隣で子供が寝ていれば性欲が湧かなくなるし、物音を立てたくない気持ちが先に立ち、セックスを断る女性が多いです。

妊娠中を含めて、子供ができてからセックス観が大きく変わってしまう女性は多く、これがセックスレスの原因に直結しているのは確かでしょう。

睡眠時間を大切にしたい


「育児と仕事と家事で毎日クタクタなのに、さらにセックスを求められても無理。睡眠時間を削ってでもしなければいけないんでしょうか?」(37歳/女性/販売員)

忙しく働く女性にとって、睡眠時間をセックスで削られるのは心底ツラいものですよね。日ごろの不満も溜まっていれば、セックスばかり求めてくる夫にイライラしてしまうはず…。そこから夫婦喧嘩に発展してしまえば、ますますセックス嫌いになってしまうでしょう。

セックス嫌いな彼女に対する彼氏の本音とは?

もしも付き合い始めた彼女が「セックス嫌い」だと分かったら…?性欲がある男性にとっては耐えがたいことなのかもしれません。そして女性にとって気になるのが、セックスをしないと彼氏に嫌われるのではないかということですよね。

では、女性が参考にしたい「セックス嫌いな彼女に対する彼氏の本音」をご紹介していきます!

拒まれるのは正直悲しい


「セックスを拒まれるのはショックですね。誘うのって結構勇気がいるじゃないですか。それなのに断られたら…って思うと誘いにくいです」(27歳/男性/IT系企業勤務)

彼女が横にいれば自然と誘いたくなるものですが、そこでもし断られたら…。一度や二度ならともかく、何度も断られたらトラウマになりそうですよね。こうした経験が、セックス嫌いの男性を生み出すのかもしれません。

我慢にも限界がある


「彼女は好きでもセックス無しっていうのはさすがにキツイ…。セックスで愛情を確かめたいのに、どうしたらいいのか分からなくなります。我慢し続けるのは僕は無理ですね」(30歳/男性/運送業)

彼女は好きでもセックス無しではさすがに我慢の限界を感じるようです。セックスレスカップルが増えつつありますが、セックスレス状態で付き合い続けるのは厳しいでしょう。セックス嫌いの女性にとっては「たかがセックス」かもしれませんが、一般的な男性にとって重要な問題だったりします。

ラブラブカップルが羨ましい


「彼女とは1か月に1回あるかないかで、セックスしても盛り上がらないのがしんどい。イチャイチャしてるカップルを見るとジェラシー湧いちゃいますね…!」(29歳/男性/営業企画部)

彼女がセックス嫌いというのは男性にとって酷なことなのでは?と思えるのがこちらの意見。ほかのカップルみたいにもっとイチャイチャしたいのに、それを抑えなければならないのはまるで修行のように思えるのではないでしょうか。

セックスへの不満が溜まってしまえば、別れを考えたり、浮気に走ってしまうかもしれません。

浮気したくなる…


「正直、セックスしたくないって言われれば浮気したくなりますよ。我慢する意味が分からないし、将来のことを考えれば別れても仕方ないですよね」(27歳/男性/楽器店勤務)

付き合っていれば当然のようにセックスしたくなるのが男心ですよね。セックスしたくないって言われてしまえば、嫌いって言われているように受け止めてしまうでしょう。それが原因で浮気をしてしまう気持ちも理解できます。将来のことを考えて別れを決断する可能性も高いようです。

女性がセックス嫌いを克服する方法

「彼氏とはセックスしなくても平気」と思っていても、彼氏側はそうではありません。セックスに嫌な気持ちを抱いたままでは、彼氏も誘いにくい上に不満が募ってしまうはず。セックスが原因で別れてしまうのはやっぱり避けたいですよね。

本当は、もっとセックスにのめり込んでみたい…あなただってそんな願望も持っているはずです。その素直な気持ちを彼に伝えてみませんか?ここでは、「女性がセックス嫌いを克服する方法」をご紹介します。

正直な気持ちを伝える


彼に誘われるままツラいセックスに耐えていませんか?まずは、今の気持ちを彼に伝えるところから始めてください。「本当はもう少しこうして欲しい」といった要望を打ち明けてみましょう。男性側は、言われないと全く分からない人が多いです。

セックスについて話し合うことは、カップルにとって大切なことです。ぜひ、これからのためにも正直な気持ちを伝えてください。

触れ合う時間を増やす


いつもセックスが性急に始まってしまって、心と体がついて行っていない女性はたくさんいます。緊張状態のままセックスを始めてしまうと、濡れていないまま挿入に…なんていう状況も。そうすると、痛みに耐えることになるでしょう。

セックスする前には、積極的に彼にくっつくようにしてみては?イチャイチャする時間が、心と体の準備時間になりますよ。

優しく触れてもらう


彼の愛撫が痛い、とくに指入れが痛かったりしませんか?これは全女性が「痛い!」と思っていることなので、「そこは優しく…」とお願いしましょう。男性は激しいAVを見ているので、それが気持ちいいと勘違いしています。

一人エッチを習慣化する


セックス嫌いの女性は、一人エッチからも遠ざかっていたりします。濡れにくい人は、感じるまでに時間がかかってしまうので、ぜひ一人エッチを試してみませんか?女性ホルモンが上昇するので、肌ツヤも良くなりますよ。自分が気持ちいいポイントを知ることで、彼とのセックスでもオーガズムを感じやすくなるので、ぜひ習慣化しましょう。

軽く一人エッチをしてからセックスに入る


セックス嫌いの女性は、濡れにくい場合が多いもの。セックスで痛みを感じてしまう女性は、シャワーを浴びながら軽く一人エッチをしておくのがおすすめ。スイッチが入った状態なので、彼とのセックスも受け入れやすくなります。

セックスできる環境を整える


集中できないと気持ち良くなれないタイプなら、騒音や人の気配がする場所でのセックスは避けましょう。もし自宅が厳しければ、ラブホテルへ行くことをおすすめします。1度でもいいのでとことんセックスに集中してみてください。きっと、「気持ちいい」という感覚が理解できるようになります。

女性のセックス嫌いを克服させてあげる方法

彼女がセックス嫌いだと知ったら、何とかしようと思いますか?つい彼女にツラく当たってしまい、セックス嫌いが原因で喧嘩に発展…。最悪、別れてしまう可能性も出てしまいます。そんな別れ方をしてしまえば、お互いますますセックス嫌いになるでしょう。

そんな寂しい人生を歩みたくばければ、彼女のセックス嫌いを何とかした方がお互いのため。ここでは、「女性のセックス嫌いを克服させてあげる方法」をご紹介します。ぜひ、1つずつ試してみてください。

体をたくさん褒めてあげる


「太っているから」「胸が小さいから」と言う彼女には、「そんなことない」「素敵だよ」とたくさん褒め言葉をかけてください。とにかく安心させるためには、言葉で伝えるのが1番です。

時間をかけてゆっくりセックスをする


女性は感じるまで時間がかかるので、性急に始めてもなかなか濡れません。緊張をほぐす意味でも、前戯には30分くらいかけてあげてください。優しくマッサージするだけでも女性は喜びます。

丁寧に愛撫してあげる


女性がオーガズムに達するには、リラックスさせ、気持ち良さに貪欲な状態にしてあげることが必要です。それには、丁寧に愛撫が必須です。彼女が愛撫の虜になれば、セックス嫌いもあっさり克服できるはずです。指入れは絶対にせず、舌やローションを使って優しくマッサージするイメージで行ってみてください。

裸で抱き合ってたっぷりイチャイチャする


セックス嫌いの彼女は、裸になることに抵抗を持っていたりします。コミュニケーションのひとつとして、セックス前には裸で抱き合ってリラックスしましょう。裸になることに慣れてくると、セックスが嫌いという感情は薄れているはずです。

セックス嫌いを克服してラブラブを目指そう!

セックス嫌いの女性は多いですが、相手次第で克服できます。「気持ち良くないから…」という負の感情に襲われてしまう女性は、彼とセックスについて話し合う機会が必要ですよ。それは彼にとってもプラスになるので、お互い気持ちがいいセックスは何だろう?と追求し合っていきましょう。

自分が望むセックスができれば、敬遠する気持ちがいつの間にかなくなるのではないでしょうか。彼女がセックス嫌いなら、うんと優しく接することが大切です。ぜひラブラブカップルを目指してお互い歩み寄ってくださいね!

「セックスが嫌い」に関する専門家の意見やアドバイス

セックスが嫌いな女性が増えている!?


セックスが嫌いな女性が増えているという説があります。『男と女のアドラー心理学』(岩井俊憲)には、以下のような記述があります。

「女性のなかには、『セックスが嫌い』と悩む方もいらっしゃいます。
どうしてなのか? 理由を詳しく聞いてみると、実は『支配されるのが嫌い』なだけかもしれない、と思いつきました。または、『取り乱してはならない』『失敗してはならない』という、自己理想が強いタイプかもしれません。

つまりセックスをして我を忘れることは、『女性としてはしたない』とか『自分を明け渡すことだ』『男性に支配されてしまっている』といった感覚を持つことによって、セックスを嫌う女性がいるのです。

そんな女性がカウンセリングに来られた場合は、さりげなく『もしかして不感症ではありませんか?』と聞きます。すると『イエス』。きっと、自分を解放できないタイプなのでしょう。

男性に自らを委ねきることができない女性の場合は、夫婦間のマッサージをお勧めしています。セックスは、肉体的・精神的な一体感を図るために委ね尽くすことですから、まずはマッサージでそれを感じてもらうのです。」

このように、快楽に溺れたり、我を忘れるほど取り乱すことを「はしたない」と感じたりする女性は、セックスに対する嫌悪感を抱いていることがあるようです。信頼できるパートナーに時間をかけてスキンシップしてもらうことで、身も心も委ねられるようになるかもしれません。

性生活の不一致が原因でセックス嫌いになることも


パートナーとの性生活の不一致が、セックス嫌いの原因になってしまうこともあるようです。『この人と結婚していいの?―Are you ready?』(石井希尚)には、以下のような記述があります。

「性生活の一致がどれほど結婚生活にとって重要なことかを物語るケースをご紹介しましょう。
電話でカウンセリングを申し込んできたある主婦の例です。
彼女の話を聞いていると、彼女が抱えているご主人との問題はご主人を許せないという彼女自身の感情的問題であることが浮上してきました。ところがよく話を聞いていると、ご主人は決して赦されざる何事も行っていないことがわかってきたのです。

『夫婦生活は一般的に見ればうまくいっているんです。主人の仕事もこのご時世だというのに、リストラもなく安定収入がありますし、子どもの教育についても大きな食い違いはありません。でもなんていうか……どうしてもわからないことがあるというか……どうしても心を開けないところがあるというか……うまくいかないところがあるんです』

言いにくそうに話すこのご婦人に助け船を出すために私はこう切り込んでみました。
『それは、もしかすると夜の生活に関係があることではありませんか?』
ためらいながらも、彼女は『実は……はい……そうなんです』と言います。彼女の問題は、夜の生活を楽しめない、いやそれどころか時として拒否反応を起こしてしまうというものでした。

子どもがほしかった頃は、それでもいやいや夫の求めに応じてきたのですが、子どもが無事に成長している今、夜の生活はなくてもいいと言うのです。

しかし、さらに話を聞いていると、彼女の本当の問題はセックスという行為そのものへの拒否反応というより夫への拒否反応であることが分かってきました。

よくよく話を聞いてみると、なんと結婚当初のご主人の一つの行動にすべてが起因していることが分かったのです。二人が結婚した直後、彼女が一人で入浴していた時のことです。妙な視線を感じて振り返ると、夫がそっと風呂場の扉を開けて、こっそり自分の入浴姿を覗いていたのです。あまりにも突然のことに驚いた彼女は大声を上げて扉を閉めたといいます。この夫の行動は、彼女にとっては醜くて不潔であるとしか感じられない異常な行動でした。

そのときのショックが尾を引き、夫との性行為のたびに、『夫は嫌らしい目で私を見ているだけなのではないか』という不信感が長年の結婚生活で積もり積もって、いつの間にか、夫との性行為を拒否したい気持ちがどうしようもなく強くなってしまったというのが真相でした。

夫婦といっても所詮は他人です。生活を共にしてみて初めて知ることもたくさんあるでしょう。こればかりは、お互いに腹を割って話し合うしか解決策はないかもしれません。

<参考文献>
『男と女のアドラー心理学』(岩井俊憲)
『この人と結婚していいの?―Are you ready?』(石井希尚)

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Photo:All images by iStock

この記事のライター

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