「押してダメなら引いてみろ」王道恋愛テクの方法と効果を徹底解説！

いろいろ手を尽くしたのにあまり効果が出ないとき、「押してダメなら引いてみろ」とアドバイスされたことはありませんか。「押してダメなら引いてみろ」という言葉を、一度は耳にしたことのある人がほとんどでしょう。

特に、恋愛における王道のテクニックとして知られています。付き合うか付き合わないかの微妙な関係のときなど、「押してダメなら引いてみろ」の精神でうまくいったという人も少なくありません。

今回は、「押してダメなら引いてみろ」とはどのようなテクニックなのか、その方法や効果、注意点などを詳しく解説していきます。気になる相手と進展がなく悩んでいる人は、ぜひ参考にして下さい。

そもそも、恋愛における「押してダメなら引いてみろ」とはどのような意味なのでしょうか。まずはこの言葉の意味や意図を押さえておきましょう。

王道恋愛テクニック

様々な場面で使える「押してダメなら引いてみろ」ですが、主に恋愛テクニックの王道として広く知られています。

「押す」とは好きな人にアプローチするという意味で、「引く」とはアプローチを控えることを表していると解釈して間違いないでしょう。

つまり、「押してダメなら引いてみろ」は、「アプローチしても気持ちを受け入れてもらえないなら一旦控えるべし」という意味の言葉ということになります。

押すだけでは恋愛はうまくいかない

「押してダメなら引いてみろ」という言葉が広く使われる背景には、「押してダメ」ということが恋愛において起こりやすいためだといえるでしょう。

恋愛は二人でするものであり、一方的に気持ちを押し付けるだけではうまくいかないということですね。「押してダメなら引いてみろ」という言葉は、そのことに気付かせてくれているのです。

押すだけでは恋愛関係は成り立たない。相手との関係を変えるためには、引いてみるということが必要なのです。

相手の反応を待つ余裕を持つことが重要

また、「押してダメなら引いてみろ」を実行するには、心に余裕を持つことが求められます。相手の反応を待つ余裕がないせいで、次々に押しの行動をしてしまうからです。

余裕がない状態でいると、自分が押してばかりなことにも気付けません。そのまま押し続けた結果、本当に相手から嫌われてしまうこともあります。

押すのを一度やめることができれば、相手からの反応を引き出せる可能性が高まるのです。

押していることが前提

ただし、それほど押してもいないのに引いてしまう人がいるため注意が必要です。「押してダメなら引いてみろ」が効果を発揮するためには、まずは押すことから始めなければなりません。

押す前に引いてしまえば、相手に好意が伝わることすらないのです。これまで押してきたということが前提にあり、その上で引いてみる。そうすることで初めて「押してダメなら引いてみろ」は意味を持つ、ということを忘れないようにしましょう。

では、恋愛で「押してダメなら引いてみろ」を実践すると、どのような効果が得られるのでしょうか。

明らかに自分に気があると思っていた相手に急に態度を変えられたとき、人はどのような気持ちになり、どのような行動に出るのか。また、二人の関係がどう変わるのか、「押してダメなら引いてみろ」の効果について見ていきましょう。

意識し始める

相手から散々アプローチされていたときは何とも思っていなかったのに、急にアプローチされなくなると「あれ？」と調子が狂う人がほとんどです。

押されるのが当たり前だったため、急に違う態度を取られてびっくりするとともに、それがきっかけで相手のことを意識し始めるというパターンも少なくありません。

このように、「押してダメなら引いてみろ」には、意中の人に自分の存在を意識づける効果があると考えられます。

不安になる

押されているのが当たり前だったため、それがなくなることで不安に感じる人もいます。「押してダメなら引いてみろ」には、意中の相手の心を揺さぶる効果があるのです。

「自分のことが好きなんじゃなかったの？」と不安になり、それがきっかけで気付いたら相手に気持ちが向いてしまっているケースも珍しくありません。

不安を抱くと自然と人を求めたくなりますので、好きな人の気持ちを一気にこちらに向けるチャンスが高まります。

相手から行動してくれるようになる

いつも自分ばかりアプローチしていたときは、相手は完全に受け身の状態になっていたと考えられます。黙っていても押されるため、相手はわざわざ自分から行動する必要がなかったのです。

ところが、「押してダメなら引いてみろ」の実践によりアプローチされなくなると、相手は戸惑いや不安に襲われ、自然と気持ちを確かめたくなるのでしょう。

つまり「押してダメなら引いてみろ」には、ずっと受け身だった相手が行動せざるを得ない状況を作り出す効果があるのです。

二人の関係のバランスがとれる

一方が押してばかりの関係は一方通行で、恋愛関係としても非常にバランスの悪い状態です。二人の間に温度差があるため、そのまま押し続けていれば溝がどんどん広がり、やがて決裂しまう可能性もあります。

そこで「押してダメなら引いてみろ」の実践により、意中の相手の気持ちや行動を引き出すことができれば、二人の関係のバランスが整います。

押すばかり、引くばかりではなく、お互いにフェアな関係でいられれば、居心地の良い恋愛関係を築けるのではないでしょうか。

恋愛を成就させるための大きな効果が期待できる「押してダメなら引いてみろ」を実践しない手はありません。意中の相手の行動を引き出せるような心の余裕を持つことにもつながりますので、単にテクニックというだけでなく、お互いにとって有意義なものになるはずです。

では、「押してダメなら引いてみろ」とは具体的にはどのような行動を指すのでしょうか。よく行われる代表的なものとその方法をご紹介します。

話しかけるのを控える

いつも自分から積極的に話しかけていた場合、それを控えてみましょう。相手から話しかけてもらえるまで待ってみてください。

相手にとっては話しかけられるのが当たり前になっているため、「なんで話しかけてくれないんだろう？」と違和感を抱きます。その違和感があなたを意識するきっかけになるのです。

ただし、ただ気まずいだけになってしまう可能性もありますので、なるべく近くにいるなど、相手が話しかけやすい状況を作ることも、併せて行うとよいでしょう。

自分から連絡するのをやめる

連絡するのはいつも自分からだった場合は、連絡を控えるという方法が効果的です。頻繁に連絡していた人は、その頻度を減らすことで「押してダメなら引いてみろ」を実践することができます。

頻繁に届いていた連絡が急になくなると、相手は不安や戸惑いを感じ、あなたを意識するようになるでしょう。「最近何かあった？」と心配するようなメールやLINEが相手から送られてくるかもしれません。

会えない時間を作る

顔を合わせるのが当たり前だった人と急に会えなくなると、一気に意識するようになるケースも少なくありません。この心理に働きかけるべく、あえて会えない時間を作るようにしましょう。

会いたい気持ちを「押してダメなら引いてみろ」の精神でぐっとこらえるのです。会えない時間に愛が育まれる可能性を信じましょう。

淡白な接し方をする

明らかに自分に気がある態度だった人が、急にそっけなくなったら「どうしたんだろう」と思いませんか？このように、わざと淡白な接し方で意中の相手の気持ちを揺さぶってみましょう。

ただし、あまり露骨に冷たくすると嫌われてしまいます。ほどほどに愛情表現を控えて、たまにそっけない態度を取るぐらいにし、基本的には他の人と同じように接するようにするのがポイントです。

これまでご紹介したものの他にも、「押してダメなら引いてみろ」を様々な行動で実践することができます。続きをご紹介しましょう。

相手から連絡がきてもすぐ返さない

自分からの連絡を控えた結果、相手から連絡をもらうことができれば、嬉しくて誰でもテンションが上がってしまうでしょう。すぐに返事をしたくなるのは当然です。

でも、嬉しさのあまり、また押しの行動に戻ってしまってはいけません。相手から一度連絡が来ただけで即レスして、そこから頻繁に連絡するという状況に舞い戻ってしまっては、意味がないのです。

もちろん返事をすることは重要ですが、少し時間を置くのがポイントです。あくまで落ち着いて「引き気味」をキープし、しばらく様子を見るといいでしょう。

他の異性とも親しくする

明らかに自分のことが好きだったはずの人が、他の異性と親しくしているのを見たら、少なからずショックを受けるのではないでしょうか。軽くやきもちを焼かせることで、こちらに気持ちを向けさせる効果が期待できます。

押してばかりだと相手にしつこいと思われるとともに、「何をしても向こうの気持ちは離れないだろう」と相手を安心させてしまいます。「押してダメなら引いてみろ」精神で相手と距離を取り、「他の人に気持ちが向いているのでは!?」と危機感を与えることも重要です。

忙しそうにする

いつも連絡をくれたり誘ってくれたりしていた人が、急に忙しくなって自分をかまってくれなくなると、距離ができたように感じて不安になるものです。

押してもあまり効果が感じられないけれど、そっけない態度をとることはできないという場合は、物理的に忙しくしてしまうという方法もあります。

仕事を詰め込んだり、新しい趣味を始めたりして忙しそうに振る舞うことで、相手に物足りなさを感じさせることができるでしょう。

諦めたふりをする

言葉の通り「押してダメなら引いてみろ」をそのまま実践するという方法です。つまり、好きな気持ちを伝えるのをやめ、さらに諦めることを宣言するのです。

「振り向いてくれないならもういいよ」という感じで諦めるそぶりを見せると、相手は急に寂しくなって追いかけたくなるものです。

気持ちが冷めたふりをすれば、相手はあなたを意識するようになり、追いかけさせることができるかもしれません。

さて、様々な方法で「押してダメなら引いてみろ」が実践できることをお伝えしてきましたが、ここで「押してダメなら引いてみろ」をされた側の本音を探ってみましょう。

今まで自分に猛アピールをしてきて、明らかに自分に気がありそうだった人が、「押してダメなら引いてみろ」精神で急に態度を変えたとき、どう思ったのでしょうか。世の男女の声をご紹介します。

寂しいと感じた

「いつも連絡をくれたり遊びに誘ってくれるAさんのこと、別に好きってわけじゃなかったんですけど、誘ってくれなくなって会えなくなると寂しいって思いました」（24歳/女性/事務）

このように、アピールされ続けていた相手に急に引かれると、寂しさを感じる人が多いようです。特に好きではない相手であっても、連絡が減ったり誘われることがなくなると意識してしまうのです。まさに「押してダメなら引いてみろ」の効果テキメンということですね。

もう好きじゃなくなったのかと焦った

「明らかに自分に好意を寄せてくれてた女性が急にそっけない態度になったので、最初は何か悪いことしちゃったのかと思いました。でも『何もない』って言われて…。急に嫌いになったのかと焦りました。それで自分も彼女のことが好きだって気付いたんです」（26歳/男性/販売）

このように、急に態度を変えられたことで焦りを感じたという声も多く上がりました。この男性のように焦りから自分の恋心に気付くパターンもあり、心を揺さぶる効果が高いことが分かります。

急に態度が変わって戸惑った

「そろそろ告白されるのかな…なんて思ってたら、急に目も合わせてもらえなくなって、なんなの？ってかなり戸惑いました。相手の態度があまりに豹変したので、本気で心変わりされたのかと思ったら、『押してダメなら引いてみろ』だったみたい。やり過ぎ！」（20歳/女性/大学生）

このように、態度の急変は確実に相手に戸惑いを与えます。それが恋につながる可能性もありますが、冷たくしすぎるなど、あまりにも度が過ぎると逆効果です。そのまま意中の相手に引かれてしまうことも考えられるので、ほどほどにしましょう。

他の男に心移りしたのかと思った

「いつも言い寄ってくるBちゃんが、なぜか別の男友達と一緒にいるようになったので、そっちに気持ちが移ったのかと思ってました。でもそうじゃなくて、僕との距離感に悩んでたらしくて…。それから自分もBちゃんのことが気になっています」（26歳/男性/営業）

この男性のように、自分に気があると思っていた人が他の異性と親しくしている様子を見れば、勘違いするのは無理もありません。それがきっかけで意識するという効果はありましたが、勘違いのまま終わるパターンも考えられます。

ご紹介してきたエピソードからもわかるように、「押してダメなら引いてみろ」には効果が期待できる反面、一歩間違えると逆効果になってしまうというリスクもあります。

上手に行動しないと、相手に嫌われたり誤解を与えたりする可能性もあるため注意が必要です。

そこで、「押してダメなら引いてみろ」を実践する際に心がけたいこと、注意点をご紹介しておきます。失敗を防ぎ効果を高めるために、ぜひ押さえておきましょう。

相手を振り回しすぎない

押し引きは効果的ですが、あまりコロコロ態度を変えるのは相手を困らせてしまうだけです。相手は振り回されている感じしかしないため疲れてしまい、関わることさえ嫌になってしまうこともあります。

「押してダメなら引いてみろ」は相手の様子を見ながら行うことが大切です。相手の反応や行動を見ながら、慎重に次の行動を考えるようにするといいでしょう。

引きすぎない

「押してダメなら引いてみろ」を実践した結果、引きすぎてしまい、相手との関係がそのまま自然消滅してしまうケースも少なくありません。

引きが強すぎると、本当に疎遠になったり、相手が「もう好きじゃなくなったんだろう」と誤解して別の人と恋愛を始めてしまうことも考えられます。

押しすぎもNGですが、逆に引きすぎにも気を付けましょう。相手から離れすぎない程度に引くことが大切です。

相手が押してきてくれたらちゃんと反応する

引いてみたことで、相手から連絡をもらったり誘われたりしたら、ひとまず「押してダメなら引いてみろ」は成功したと捉えていいでしょう。ここで食いつきすぎると元に戻ってしまいますが、相手が行動を起こしてくれているのに「引く」を続けるというのもおすすめできません。

いつまでも引いていると、せっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。連絡をくれたら返事をする、誘われたら応じるなど、相手が押してきてくれた場合は必ず真摯に対応することが重要です。

完全に誤解されるような行動は控える

他の異性と親しくしているところを見せるのは、やきもちを焼かせる効果がある反面、誤解されやすい行動でもあります。あまり親密にしていると引かれてしまいますし、本当の気持ちを信じてもらえなくなるでしょう。

相手の心を揺さぶるために行う「押してダメなら引いてみろ」のはずが、少しやり方を間違えるだけで、誤解を与えて完全に心が離れてしまう原因になるため注意が必要です。

相手に好意を伝えたいがために「押し」が強くなってしまう人は多いです。あまり押されてばかりだと、相手は受け止めるだけで精一杯になり、自分の気持ちに気づく余裕がなくなってしまいます。

恋愛関係をうまく続けるためには、相手の気持ちを大切にすることが欠かせません。相手の気持ちを引き出すには、押してばかりではダメなのです。

「押してダメなら引いてみろ」を上手に実践することができれば、相手の本当の気持ちを見ることができますし、恋愛の楽しさを共有することもできるでしょう。

お互いに押したり引いたりしているうちに、上手にコミュニケーションがとれるようになり、「押してダメなら引いてみろ」を意識しなくても、バランスのいい関係性になれるのではないでしょうか。