優しすぎるのは良いこと?それとも悪いこと?
逆に、もしかすると自分自身が「優しすぎる人」になっている人もいるかもしれませんね。そして、それが良いことなのか悪いことなのか悩んでいるのではないでしょうか。
では、優しすぎるというのはどういうことなのでしょうか。その心理や周囲のイメージから掘り下げていきましょう。
優しすぎる人の特徴《性格編》
たくさんの人に頼られる
優しすぎる人は普段から多くの人に頼られています。友人関係でも職場の人間関係でも同じですね。
優しくするから頼られるという面もあれば、頼られるからそれに応えようとして優しくなるという面もあります。この連鎖が「優しすぎる人」を作るのだといえるでしょう。
とはいえ、あまりに多くの人に頼られると、すべてに応えることはできません。どこかで優しさをセーブしないといけないということですね。
自分より他人を優先する
これは美徳ではありますが、本人の人生を考えるとあまり良くない特徴ですね。優しすぎる人は他人を優先するあまり、自分自身を犠牲にしてしまうのです。
たとえば、人の相談に乗るあまり、自分が誰かに相談することはなくなりがちです。また、誰かのために時間を使いすぎて、自分が自由に過ごす時間がなくなることもしばしば。
最初は人に優しくすることで満足感を得られるでしょう。しかし、度が過ぎると自分のことに手間が回らなくなり疲弊してしまいます。
人に流されやすい
「優しすぎる人」とは、「はっきりNOと言えない人」とも言えますね。誰かに頼られたら断れないから、「優しすぎる人」なのです。
そのため、優しすぎる人は他者の意見に流されやすいという特徴を持ちます。たとえ相手と違う意見を持っていても、NOと言えなくて流されてしまうのです。このせいで、優しすぎる人はいつも自分の意見を折ることになります。
人に頼みごとができない
いつも誰かに頼られることばかりを考えているため、優しすぎる人は人を頼ることができません。人が困ったら手を貸すのに、自分が困っているときには人に手を貸してほしいと言えないのです。
これには嫌われたくないという心理が働いています。頼られたときに無視すると嫌われるので優しくするのであり、誰かに頼ると迷惑をかけることになるので助けを求めはしません。
しかし、そもそも万人に好かれるのは不可能。どこかで線引きをして、困ったときには頼れるようにならなければいけませんね。
人を注意できない
優しすぎる人は誰かが悪いことをしていても注意できません。しかし、これは本当の優しさではないです。相手が困った事態に陥る前にきちんと注意するのが本当の優しさですよね。
なぜ優しすぎる人が注意できないのかといえば、先ほども紹介したとおり、嫌われるのが怖いから。注意して嫌われるくらいなら、相手が悪いことを続けて勝手に痛い目を見るのを待っていたほうがいいわけです。こう考えると、優しすぎる人の優しさは、本人の利益に基づいたものだとみなすこともできるでしょう。
気遣い上手
優しすぎる人は「よく見てるね」と言われることが多いです。普段から周囲に気を配り、困っている人がいないかどうか見ているからです。
たとえば、誰かがペンを探して困っていたらそっと差し出したりします。頼まれていないのに手を差し伸べることができるのですから、周囲から感心されることが多いですね。
優しすぎる人の特徴《恋愛編》
相手に甘えられない
先ほど、優しすぎる人は誰かを頼ることができないと紹介しましたよね。それは恋人が相手であっても例外ではありません。本来は気を許せるはずの恋人にも甘えることができないのです。
恋人から頼られると喜んで応えますが、自分が困ったときに恋人に相談したりできません。その結果、相手は自分が信用されていないように感じてしまうのでしょう。
男女問わず、多くの人は好きな人に頼られたいと考えています。自分が頼るばかりでは物足りないのです。
恋人にも本音を言えない
恋人関係というのは本音を言い合ってこそ成立します。職場の人間関係や友人関係と違って、表面上の付き合いではいけません。相手の内面を知り、それが嫌な部分であっても受け入れるから、本当の信頼関係が築けるのです。
ところが、優しすぎる人は恋人の前でも腹を割って話すことができません。自分の本音を伝えることで相手を不快にさせるのが怖いわけですね。
それは優しさでもあるでしょう。しかし、これではいつまでたっても相手は信頼されている実感を持てません。
人任せにしがち
恋愛においては決めることがたくさんあります。デート1つとって見ても、日時や行き先などいろんなことを決めなければなりません。
ところが、優しすぎる人は自分で決定できません。自分の意見が相手と違うものだったら困るからです。しかし、このせいですべての選択を相手に任せることになってしまいます。
これは見方によっては、嫌われるのを恐れるあまり、決断するという苦労をすべて相手に押し付けているということ。優しいというより臆病といったほうが正しいかもしれませんね。
怒らない
優しすぎる人は何かあっても怒りません。腹が立つことがあっても、自分が我慢すればいいと思っているのです。ところが、人間はずっと我慢できるようにはできていません。やがてその怒りが爆発するときが来ます。
普段は優しすぎる人が怒ると、当然相手は驚愕してしまうでしょう。そして「そんなに我慢しているなら言ってくれたらよかったのに」と思われることになるのです。
不満を言わないというと美徳のように見えるかもしれません。しかし、それは単なるコミュニケーション不足です。もっと本音を伝えるようにしなければなりませんね。
尽くしすぎる
好きな相手に尽くしすぎるというのも優しすぎる人の特徴でしょう。相手が喜ぶことばかりを考えて行動します。
最初は相手が感謝してくれるので嬉しいかもしれません。しかし、大抵の場合、相手はそれを当たり前だと思うようになります。せっかく尽くしても感謝されなくなるのです。
その結果「これだけ尽くしているのに…」と不満を抱えることに。これも、優しすぎる人が不満をため込んで爆発する原因となります。
優しすぎる人の特徴《仕事編》
忙しくても頼まれると断れない
普通は忙しいときに頼みごとをされると断りますよね。すべての頼みごとを聞いていたらきりがないからです。ところが、優しすぎる人はそういう場面でも断れません。自分を犠牲にしてでも引き受けるのです。
その時は感謝されるでしょう。しかし、その分自分の仕事が終わるのが遅くなっては意味がありません。感謝はされるけど「仕事が遅い人」と思われることになるのです。
自分の仕事は自分の仕事。安易に人に任せてよいものではないですし、後回しにしてもいけません。自分が忙殺されないためにも、相手に甘え癖を付けないためにも、断るべきときにはしっかり断らなければなりませんね。
積極的に人の仕事を手伝う
気遣いが上手なので、優しすぎる人は積極的に人の仕事を手伝います。頼まれなくても自分から「何か困ってない?」と声をかけて手伝うのです。
周囲は最初は喜んでくれるかもしれません。しかし、自分の仕事を後回しにしてでも人を手伝おうとする態度は不自然ですよね。そのため、周囲の人は優しすぎる人の本心が読めずに不信感を抱くことになりがちです。
人のミスを引き受ける
誰かがミスした時には、本人に直させなければなりません。そうしなければ本人が成長できないからです。
ところが、優しすぎる人はそれができません。誰かのミスも「私が直しておけばいいか」と考えてしまいます。ミスを指摘して嫌われるのが怖いからですね。
これでは、ミスをした本人は自分のミスに気づくこともできません。その結果、同じミスを繰り返すことになり、そのたびに優しすぎる人が直さなければならなくなります。最初はよくても、やがて大きな負担となってのしかかってくるでしょう。
文句を言えない
理不尽な思いをしたときに文句を言えないのも優しすぎる人の特徴です。たとえば、過剰な仕事を押し付けられても引き受けますし、よく分からない理由で怒られてもとりあえず謝ってしまいます。
「私が我慢すればいいか…」という心理からきているわけですが、先ほども紹介したように、我慢は永遠には続きません。適度に吐き出しておかないと必ず爆発することになります。
そして、普段は優しい人が怒りだすと周囲に大きなインパクトを与えます。ギャップが大きいので、その瞬間に評価が暴落するのです。嫌われたくないという心理が原因で、かえって嫌われるという状態を招くことになるわけですね。
優しすぎる人の心理とは?
人に嫌われたくない
ほとんどの優しすぎる人が持っている心理が「嫌われることに対する恐怖」です。積極的に「人には優しくしたい」と考えているのではなく、嫌われるのが怖いからしぶしぶやっています。
もちろん、すべての優しさが「しぶしぶ」ではありません。本心から相手に手を貸したいと思うこともあるでしょう。しかし、優しすぎる人は多かれ少なかれ嫌われることへの恐怖を感じています。
こういう人は、周囲に冷たくされて育った人も多いです。「本性を出したら嫌われて当然」と思っているから、それを優しすぎる性格で必死に隠そうとしているわけですね。
自信がない
嫌われるのを恐れることと関係しますが、優しすぎる人は自信がありません。「優しくすれば好かれる」というより「優しくない私には存在価値がない」と考えています。
そのため、馬鹿にされるのを恐れるのも優しくしている理由の1つですね。もともと自信がない人は、誰かに馬鹿にされると心がすぐに折れてしまいます。そんな機会を最小限に抑えるために優しい人を演じるのです。
言い方を変えれば、周囲の人を基本的に敵とみなしているということ。敵に味方することで、攻撃を予防し自分の安全を確保できると考えて、優しく振る舞っています。
人に迷惑をかけたくない
人に迷惑をかけるな、とはよく言われることですよね。これをしっかりといいつけられて育った人も、人に対して優しすぎる態度をとるようになります。
確かに、意味もなく人に迷惑をかけてはいけません。とはいえ、それも程度の問題です。ある程度の迷惑は避けられないのですから、受け入れるしかありません。そもそも、自分だって誰かに迷惑をかけられているのですから、自分が誰かに迷惑をかけるのも許されるはず。
ところが、優しすぎる人はそういう柔軟な発想ができません。「自分が人に迷惑をかけるのはNG」「誰かが私に迷惑をかけるのはOK」と考えています。
優位に立ちたい
優しい人と優しくない人では、どちらが人間として優れているでしょうか?本当は上も下もないのかもしれませんが、多くの人は優しい人のほうが優れていると感じるはずです。「優しい」と「優れる」は漢字も同じですしね。
そのため、優しすぎる人は周囲の人より優れていたいと考えていることもあります。たとえば、先ほどの迷惑をかけるかけないの話でいえば、「私は人に迷惑をかけないが、皆は私に迷惑をかける。だから皆は私より劣っている」と無意識に考えています。
これも根底には「自信のなさ」があります。自分はダメな人間だという強い確信があるため、周囲より優位に立ってようやく一人前の自信を保てるのです。
優しくするのが当たり前
「周りの人に優しくしましょう」というのは、多くの人が親や先生から言われたことではないでしょうか。これがしっかり根付いていると、優しくするのが当たり前という価値観が育ちます。その結果、優しすぎる人間が育つのです。
しかし、求められるがままに優しくしていたのではきりがありません。正しい教えであっても、行動に移すには限度をよく考えなければなりませんね。
一方、「私は優しくされて育ったから、私も周囲に優しくするのが当たり前」と考えるタイプの優しい人もいます。こういう人は「異様に優しすぎる人」にはなりません。なぜなら、そういう人は自分には価値があると思っているため、自分を犠牲にすることがないからです。
優しすぎる人はモテない?その理由とは
つまらないと思われる
優しすぎる人は、自分の本当の姿が知られて嫌われるのを恐れています。これはつまり、いいところも悪いところも自分を隠し、「優しすぎる人」という仮面をかぶっているということです。
これは表面上の付き合いなら良いですよね。浅い付き合いなら、仮面の性格でも問題にはならないでしょう。
しかし、モテるモテないの話になれば事情は変わります。ずっと仮面をつけていると、相手から見て面白くないのです。何を考えているのか分からず、人間味を感じられません。そのため、恋愛関係という深い仲には発展しづらくなります。
優柔不断で頼りなく見える
恋愛の場面ではいろんなことを決断しなければならない、という点も先ほど紹介しましたね。そういう場面では、多少相手の意に背くことになってもビシッと決断する姿勢が求められます。
しかし、優しすぎる人はここぞというときにも決断できません。そのため、恋人から「頼りない人」と思われるのです。特に頼りない男性は、女性からモテるのは難しいでしょう。
特別感が感じれられない
恋人であれば、「自分が特別優しくされている」という実感が欲しいですよね。しかし、優しすぎる人は相手にこの実感を与えられません。
なぜなら、優しすぎる人は誰に対しても優しいからです。誰にも嫌われたくないと思っているので、必然的に全員に対して優しくなります。
皆に優しいのは良いことかもしれませんが、恋人との関係はほかの人との関係と一線を画するもののはず。大切な彼女・彼氏のことはほかの人以上に大切にしてあげたいですね。
物足りない
これは特に女性に多い意見ですね。相手の男性が優しいのは良いのですが、優しいだけだと物足りません。もっと積極的にグイグイ来てほしいのです。
相手がこちらを求めてくれなければ、こちらは自分が大切に思われていることを実感できません。これが実感できないと二人の関係は虚しいものになるので、長続きしないのは明らかですよね。
優しすぎる側からすると、迷惑をかけるのが怖いのでしょう。しかし、優しく接することだけが優しさではないのだと考えなければ、人間関係はうまくいきません。
優しすぎる人への周囲の印象
もっと頼ってくれればいいのにと思う
「気が付くとこっちばっかり頼っちゃってるんですよね。でもたまには頼られたいかな…。じゃないと私がすごく頼りないみたいですし」(29歳/女性/医療関係)
人には「困ったときに頼りたい」という気持ちと、「困っている人を助けたい」という気持ちの両方があります。優しすぎる人はそのうち片方だけを叶えてしまっているわけですね。たまには逆転してバランスを取りましょう。
なんだか頼りないイメージ
「優しすぎる人って、頼まれたら流されるがままに引き受けているわけですよね。そういうの見てると、かえって頼りないんですよね」(24歳/男性/IT関係)
頼りにされたら何でも引き受けるというのは、断る勇気がないということ。そのため、頼られているのに頼りなく見えるという矛盾が生じます。本当に頼れる人になりたいのなら、断るときはビシッと断る姿勢も必要ですね。
自分がなさそう
「当の本人は何考えているんだろう?っていつも思います。優しすぎる人って案外、中身がないから適当に周りの言うこと聞いているだけなんじゃないですかね」(26歳/女性/公務員)
優しすぎる人は自分の意見をあまり言いません。そのため、自分の意見がない空っぽな人だと思われることも。
何か裏があるのでは?
「普通そこまで優しくしないでしょ!って思ってしまうような人は、何か裏があるように見えますね。やましいことがあるから、それをごまかすために優しくしてるんじゃないでしょうか」(21歳/男性/飲食店)
優しすぎる態度に限らず、不自然な様子は周囲に違和感を与えます。周りに好かれようとする結果、かえって警戒されてしまうわけですね。
優しすぎる性格を改善するには?
みんなに好かれたいと思うのをやめる
全員に優しくしてしまうのは、全員に好かれたいと思っているからです。しかし、それはかなり非現実的。優しくすればするほど不信感を抱かれることさえあるのですから、どう頑張っても全員に好かれるのは不可能なのです。
そのため、「別に嫌われてもいいや」と思うことが大切。大抵の人は誰かに嫌われているので、少々嫌われるくらいは心配無用です。
自分の意思を強く持つ
誰かの頼みごとを引き受ける時、本当はどう思っていますか?「できればもう勘弁してほしい…」と思っていませんか?
少しでも思っているのなら、その気持ちを大切にしましょう。他人の気持ちばかり優先するのではなく、自分の気持ちも優先しなければ割に合いませんからね。
自分の損失も考える
人に優しくするとき、自分は何かを失っていませんか?たとえば人の仕事を引き受ける時、自分の仕事が後回しになっていませんか?
自分の手が空いているのなら人を助けてもよいでしょう。しかし自分が損をしてまで人を助ける必要はありません。
もし「自分を犠牲にしてでも誰かを助けるべきだ」と主張する人がいたら、その人は目の前の相手を自分に都合よく使いたいだけです。そういう意見に耳を貸してもあなたが損をするだけなので、聞く必要はありません。
勇気を出して誰かに甘える
これまで人に優しくしてきた人は、いきなり誰かに頼れと言われても難しいでしょう。頼ると拒絶されるリスクがありますから、途方もない勇気が必要になりますよね。
そのため、一番信頼できる人で構いません、その人に勇気を出して頼みごとをしてみましょう。その人が誠実な人であれば、むしろあなたが頼ってくれたことを喜んでくれるはずです。
もしここで冷たく突き放す人であれば、その人はあなたを都合よく利用したいだけ。あなたもその人に優しくする必要はありません。
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