そもそも「肩ズン」って何?
肩ズンの意味とは
肩ズンとは、相手の肩に頭をもたせかけることを意味する恋愛用語です。肩にズーンとのしかかると考えると、なるほどと納得できるでしょう。
肩ズンの特徴は、男女のどちらもが相手に対してできる行為であること。男性が女性にされれば守ってあげたくなりますし、女性が男性にされればびっくりするものの、胸キュン要素になります。
恋愛用語はしばしば独創的な言い回しがされますが、肩にもたれかかる仕草のことだとわかれば、確かに恋愛ではよく行われる動作であることがわかりますね。
正面からと横からの2パターンある
肩ズンという言葉が付いているだけに、相手の肩にもたれかかるのがベーシックな方法ですが、横から肩へのアプローチだけでなく、正面からのバージョンもあります。
正面からのアプローチの場合、相手と体の位置を少しずらして、肩に頭がくるところで向かい合うのがポイント。前からの肩ズンは横からよりも体の密着度が高まるため、より親密な雰囲気になります。
2つのどちらを選ぶかは相手との関係性にもよりますが、どちらを選ぶにしても優しく肩に載せるのが大事。くれぐれもドン!と載せないようにしましょう。
壁ドンはもう古い?肩ズンが人気の理由
女性に、一度は好きな男性にされてみたい行為は何かと尋ねれば、「壁ドン」を挙げる人は多いことでしょう。しかし、壁ドンには当然のことながら、壁が必要です。さらにいつでもどこでもできるわけではないため、実際にしてもらう機会はなかなかなさそうです。
そんなハードルの高さもあって、最近は壁ドンよりも肩ズンが女性に人気なのだとか。ちょっと強気な感じが際立つ壁ドンに対し、肩ズンは弱さを感じさせる行為ですよね。男性が見せる弱さに女性は弱いもの。ハードルの高い壁ドンより、チャンスがありそうな肩ズンに注目するのも当然かもしれません。
どう感じる?男性に肩ズンされた時の女性の心理とは
いつもは見せない姿にギャップ萌えする
どのようなシチュエーションで肩ズンされるかにもよりますが、多くの女性は男性から肩ズンされた時、これまで見たことのない姿にギャップを感じます。そして、そのギャップに萌えて胸キュンするというパターンが大多数です。
女性から男性への肩ズンは可愛らしい甘えた仕草に見えますが、男性がすると弱って見えるのが大きな違いです。男性のいつもとは違う弱い姿にギャップを感じて驚くのでしょう。相手の知らない一面を見ることで女性が胸キュンするのはよくあることなので、肩ズンのギャップに萌えるのも納得です。
守ってあげたくなる
肩ズンは、相手の肩に自分の頭を載せるので、相手にかなり近寄らないとできませんよね。横からするにしても正面からするにしても、肩に頭を載せる行為には「あなたを頼りたい」というメッセージが込められていると、女性に感じさせるはず。
普段は男性に頼るのが普通と考えている女性も、男性から頼られれば悪い気はしないはず。何が理由で肩ズンしてきたかはわからないとしても、とにかく頼ってくれるなら守ってあげたいと感じるでしょう。肩に頭を載せたまま、しばらくはそっとしておいてあげるものいいでしょう。
母性本能を刺激される
女性には母性本能が備わっているとよく言われます。通常、母性本能は子供に対して発揮される場合がほとんど。子供は無力な存在であるため、自らの手で守ってあげたいと考えるからです。
このような母性の特徴を考えると、立派に成熟した大人の男性に母性を刺激されるのは、珍しいことでしょう。それなのに女性が母性を刺激されるのは、普段は強い男性が弱みを見せるから。そんな時の女性は、母のように大きな愛でこの男性を包み込みたいという心理が強くなっていそうですね。
独占したい気持ちになる
肩ズンは親密な行為なので、男性にされたら一気に距離が近づいたように感じるでしょう。意中の男性はもちろんですが、これまで意識したことがなかった男性のことが急に気になりだすきっかけになることもよくあります。
というのも、肩ズンは弱っている男性が助けを求めているサインでもあるからです。そうだとすると、肩ズンされた女性が「私が慰めてあげる」という気になるのも、不思議ではありませんよね。
さらに、慰めてあげたいという気持ちだけでなく、頼ってきた男性を独り占めしたいという独占欲が生まれやすいのも、女性に見られる肩ズンされた時の特徴的な心理と言えます。
肩ズンされてキュンとしたエピソード
年下の彼氏が甘えながらしてくる肩ズンが可愛くて…
「付き合っている彼氏は年下で、もともとしっかり者の私とは、お互いにない部分を補っている感じがします。そんな彼は甘えながら肩ズンすることがしょっちゅう。『また?』なんて言いながらも、可愛くてうれしくなっちゃいます」(27歳/女性/看護師)
たいていの女性は男性に甘えたいと感じていますが、しっかり者の女性は男性に甘えるのが下手という特徴が。それだけに、年下の彼が甘えて肩ズンしてくると胸キュンしてしまうのでしょう。彼女がしっかり者の場合、男性が甘えることで彼女のハートをしっかりつかめそうですね。
普段は弱気な所を見せない彼の意外な一面が…
「どんな時もしっかりしていて、仕事もバリバリこなす彼。私の目にはほんの少しのスキもない人と映っていたのですが、あるとき『しばらくこのままでいさせて』と真正面から肩ズン。よほどつらいことがあったのでしょう。思わずそっと背中に手を回しました」(23歳/女性/事務職)
付き合っているカップルなら、正面からの肩ズンというシチュエーションもあるでしょう。普段は弱気な所を一切見せない彼が急に肩ズンしてきたら、驚くとともに何とか慰めたくなるのも無理はありません。言葉ではなく、ぬくもりで慰めたいものですね。
お酒を飲んでいた時に不意に肩ズンされて…
「並んで座ってお酒を飲んでいた時、男友達が『あー、酔ったー』と肩ズンしてきたんです。『ちょっと!重いよ!』と抗議すると、チラっと目をあげて『いい気持ち』と一言。これって反則ですよね。それ以来、友達として見られなくなっちゃいました」(22歳/女性/大学生)
20歳を過ぎたら学生でもお酒が飲めるため、友達とお酒を飲む機会も増えるでしょう。いきなり肩ズンされたら、どういう意図があってしてきたのかが気になってしまいますし、その上この女性は、上目遣いでの一言で追い打ちをかけられて、すっかりハートを盗まれてしまったようです。
電車の中で寝落ちした彼の肩ズンが映画みたいで…
「電車で横に並んで座っていた時、隣に座っていた同級生男子がコックリコックリうたた寝し始めました。そのうち、彼の頭がコトンと私の肩に。実は片思いをしていた相手なんです。いつか見た映画みたいと思いながら、一人ドキドキしていました。今は大好きな彼氏です!」(20歳/女性/大学生)
そもそも肩ズンという言葉が生まれたのは、有村架純さんと福士蒼汰さんが共演した映画『ストロボ・エッジ』からだと言われています。まさに映画そのままのような展開にドキドキするのも無理はありませんね。もしかすると彼も映画を見ていて、わざと肩ズンしてきたのかも?
どう思っているの?肩ズンする男性の心理とは?
続いては、肩ズンする男性の心理に迫ってみましょう。
男だって甘えたい!
男は男らしくあるべきとか、人に決して弱みを見せてはならないなど、男性は子供のころから我慢しなさいといわれて育つことが多いですよね。大人になっても、家から一歩外へ出ると7人の敵がいるとされる社会で仕事にいそしんでいます。苦しくても「苦しい」と言えなくて、つらい思いをしている人もたくさんいるでしょう。
苦しさやつらさが積もり積もって「もう限界!」となった時に、心を許した彼女に肩ズンしがち。男だって甘えたい、そんな心理が男性に肩ズンさせると言えるでしょう。甘えたいという気持ちは、心が弱っているしるしと言えそうです。
構ってほしい
しっかり者の女性は、何でも自分でさっさとことを進めてしまいますよね。一方の男性は、女性に頼られたい生き物。彼女が何でも要領よくこなしてしまい、自分の出番がないと不安になることもあります。
その結果、女性に構ってほしくて肩ズンしてくることも。しっかり者の彼女と甘えん坊の彼氏という組み合わせはしばしば見られますが、甘えん坊の男性ほど構ってほしがり、彼女に肩ズンしがちです。
こんなときは、「忙しいのに!」と怒らずに、構ってほしいという心理に隠された理由を理解してあげることが大事。しっかり者の女性と甘えん坊の男性は結婚に最適な組み合わせとも言われるので、女性が理解を示すとゴールインに結び付くかもしれませんね。
自分を意識させたい
好きな女性に自分を意識させたいという心理から、肩ズンしてくる男性もいます。女性が男性にする場合にもこの動機は当てはまるので、男女共に考えることは同じですね。
男性の場合は、女性に比べると驚きやギャップを与えられるため、女性がする場合よりも効果は大きいかも知れません。そのことを知っていて肩ズンを仕掛けてくる男性は、なかなかの確信犯と言えます。僕を見てほしいという意味を込めた肩ズンなら、意識せずにはいられなくなりそうですね。
女性の反応を確かめたい
自分は相手の女性のことを好きだけれど、女性がどう思っているのかが今一つわからない時に、相手の反応を確かめたいという心理で肩ズンしてくることもあります。肩ズンした時の女性の反応から、脈ありかそうでないかを確かめたいと仕掛けてくるケースです。
肩ズンという行為で確かめようとする男性には、はっきりと自分の思いを告げて振られるのが怖いという心理が働いています。肩ズンを払いのけられたら諦めようと思っている可能性もあるでしょう。
関係によって肩ズンの男性心理も変わる?
ここでは、女性との関係性やシチュエーション別に、男性が肩ズンするときの心理を見ていきます。
付き合う前の肩ズンは、探りの要素が大きい
できればこの子と付き合いたいけれど、恋愛対象として見られているかどうかをあらかじめ確かめたい、という心理が働いて行われるのが、付き合う前の肩ズン。払いのけられれば脈なしですし、払いのけられなければ「もしかしたらいけるかも」と思えるからでしょう。
そもそも付き合う前に肩ズンができるのは、気の合う異性の友達という関係だからこそ。そこから恋愛関係に発展させるために、彼女の心理を探りたいという思惑が込められているのは間違いなさそうですね。
付き合った後の肩ズンは、心を許している証拠
正式に付き合いだした後で、男性が女性にする肩ズン心理には、彼女に対して全面的に心を許しているという意味が込められているでしょう。たとえ付き合い始めたとしても、彼女に対して全面的に心を許すことができなければ、男の弱さを見せる行動はできないはず。
付き合った後に彼が肩ズンをしてきた時は、「彼女になら心を許せる」と彼が考えているのだと捉え、女性はできるだけ優しくしてあげるといいでしょう。
結婚後の肩ズンは、信頼の証
結婚してからも肩ズンしてくるなんて、妻に頼り過ぎの情けない夫でしょうか。いえいえ、決してそんなことはありません。付き合った後の男性の肩ズンが、彼女に心を許したという意味だとしたら、結婚後の肩ズンは人生の伴侶として信頼している証です。
ただし、信頼しているからこそ構ってほしい、癒してほしいという意味合いも強くなります。これは、結婚という結び付きがあるからこそ生まれる、男性側の甘えの心理の表れとも言えそうですね。
番外編:男女の間柄でない男友達からの肩ズンは?
付き合う前でも後でもなく、ましてや結婚後でもない男友達から肩ズンされたら、その心理を測りかねることでしょう。強いて言うなら「付き合う前」が最も近いシチュエーション。つまり、脈ありかどうかを探っているケースです。
ただし、友達同士の場合は、気のおけない間柄であるからなのか、それとも脈ありかそうでないかを探っているのかがわかりにくい点が、非常に厄介です。他の女友達にも肩ズンしているかどうかや、普段の態度を見て、男性の心理を探る他なさそうですね。
男性がつい肩ズンしたくなる女性の特徴とは
甘えさせてくれそうな姉御肌の女性
甘えたいという意識から肩ズンしてくる男性にとって、頼りがいのある姉御肌の女性は肩ズンしたくなるタイプの女性です。
兄弟姉妹のうち姉がいる男性は、お姉さんに慰められた経験があるのではないでしょうか。年が上ということもありますが、母親よりも姉のほうが感覚が近いため、頼もしく感じ、何度も慰められたはずです。
姉御肌の女性は、お姉さんのようにしっかりと受け止め、甘えさせてくれると感じやすいのが特徴です。
ふんわり優しく包んでくれそうな癒し系の女性
男性が肩ズンしたくなるときには、甘えたいというだけでなく、癒されたいという心理も働いています。癒されたい場合は、しっかりと受け止めてくれる姉御肌の女性よりも、癒し系な女性が適していますよね。
そもそも癒し系の女性は、自分自身も男性に甘えて肩ズンすることが多いです。そのため、男性が肩ズンしてくる心理を理解し、そこに込められた意味を察知する能力に優れているところが、最大の特徴です。
安心して弱みを見せられる信頼できる女性
肩ズンするときの男性は、心理的にも落ち込んで弱くなっています。もろくなっているため、普段は口にしないことを言ってしまうかもしれません。
そんな時に肩ズンしたくなるのが、弱みを見せても大丈夫と心の底から信頼している女性。男性が何を話しても、他人にペラペラ漏らすことなく胸の中に秘めておいてくれる口の堅い女性なら、信頼していろいろ話せますよね。
信頼できる女性への肩ズンで心が楽になったら、男性はこの女性を手放したくないと思うのではないでしょうか。
自分を理解してくれそうな聞き上手な女性
自分の中に溜めこんでしまいがちな性分の人は、誰にも話せずにつらい出来事を心の中で温めてしまいがち。誰かに話すことで心の重荷を吐き出せることはよくあるので、男性が聞き上手な女性につい肩ズンしたくなるのも無理はありませんね。
つらいことや理不尽なことがあった時、話を聞いてもらって心が楽になった経験は多くの人にあるでしょう。聞き上手な女性を前にして、肩ズンしながら話を聞いてほしいという心理が男性に働いたとしてもおかしくありませんよね。
肩ズンしやすい場所やシチュエーションって?
続いては、肩ズンしやすい場所やシチュエーションについて見ていきましょう。
並んで座れる個室居酒屋
お酒が入ると、それだけで何となく距離が近づきますよね。並んで座れて周囲の目を気にせずに済む個室居酒屋は、肩ズンが非常にしやすい場所と言えます。お酒が入って互いにほろ酔い加減になってきたら、シチュエーションは整ったも同然。
男性から肩ズンされた経験がない女性にはびっくりされるでしょうが、お酒が入っていい雰囲気になっていれば、払いのけることなく受け止めてもらえるのではないでしょうか。
カラオケボックスなど二人きりの密室で
二人きりになれる密室も、肩ズンをしやすい場所です。カラオケボックスなら並んで座れるので、肩ズンのシチュエーションを作るにはうってつけです。デュエットをすれば、自然に肩ズンできそうですよね。
他には、誰もいないエレベーターも、一瞬とはいえ密室で二人きりになれるので、最適なシチュエーションです。女性は、ほんの一瞬の軽い肩ズンにドキッとするでしょうし、「今のはどういう意味があったんだろう」と木になるはず。男性が女性に自分のことを意識させるには、最適な場所とシチュエーションになりそうです。
電車の中は定番のシチュエーション
肩ズンが、映画『ストロボ・エッジ』のシーンで生まれたとされているのは、すでにご紹介しましたね。横並びの座席に並んで座る電車の中は、肩ズンするための場所として定番と言えます。
満員電車の中ではさすがにやめておいた方がいいですが、昼間や夜遅くなど、比較的車内が空いている時は絶好のシチュエーション。眠ったふりをして肩ズンするのは定番というだけでなく、しやすさという点でもおすすめです。
仕事場も意外とアリかも
意外な印象を受けるかもしれませんが、肩ズンができるシチュエーションを見つけやすいのが職場です。その理由は、仕事をしているととかく落ち込んだり、凹むことが多いから。
年上の女性や同い年の同僚には、仕事のつらさを打ち明けながらというシチュエーションで肩ズンができますよね。仮に彼女が年下だとしても、年上の彼氏から肩ズンされたらキュンとくるはず。
仕事場は、たとえば誰もいない会議室など、肩ズンするのに意外と場所に困りません。ただし、人に見つかる可能性も高いので、短時間に留め、後でゆっくり慰めてあげるといいでしょう。
「肩ズン」以外にも!沢山ある恋愛用語を解説!
続いては、そういう意味だったのか!と納得することウケアイの恋愛用語を解説します。
不動の人気「壁ドン」
今や壁ドンよりも肩ズンが人気といわれますが、恋愛用語の筆頭に出てくるのは、やはり壁ドンでしょう。男性の腕の中に閉じ込められるドキドキ感を、一度は体験してみたいと思っている女性は多いでしょう。
肩ズンは男性が弱い時にするものなので、肩ズンばかりだと女性としてはちょっと物足りないかも。それに対して壁ドンは男性の強さを感じられるため、不動の人気なのもわかりますね。
後ろからがポイント「袖クル」
袖クルとは、男性が女性の背後に回り、袖をクルっと巻いてあげること。こちらも肩ズンと同様、有村架純さんと福士蒼汰さん演じる映画『ストロボ・エッジ』で登場したワンシーンです。この作品が、女性が胸キュンする「壁ドン」「肩ズン」「袖クル」という3つの恋愛用語を生み出したとされています。
壁ドンもなかなかにハードルが高いですが、袖クルはさらにむずかしそう。とはいえ、彼に後ろから手を回されて袖をクルっと折られたら、胸キュンどころか口から心臓が飛び出しそうですね。
寒い冬にオススメな「ねじポケ」
ねじポケとは、男性が女性の手を取って自分の上着のポケットに入れること。女性の手をポケットにねじ込むようにして入れることから、ねじポケと呼ばれます。
ねじポケは寒い冬に特にオススメ。手をつなぐ口実ができるからです。とはいえ、女性がぬくぬくとあたたかそうな手袋をしていると、男性としては口実がつかみづらくなってしまいます。女性はあえて手袋をしないという作戦で挑むといいでしょう。
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