密着正常位がたまらない！密着するメリットと気持ちよくなるコツは？

恋人同士のセックスで、いろいろな体位を楽しんでいることでしょう。その中で最もポピュラーな体位が正常位。どのカップルも、この正常位から始まるといっても過言ではありません。

いい雰囲気になっていざセックスという場面では、男性から女性への愛撫が始まりますよね。そのときに男性が女性の体に正面から触れることから、そのままの流れで正常位になると考えられます。

普通の正常位は女性が仰向きに寝て、男性の体は起こす形で挿入しますが、似たような体位に「密着正常位」というものがあります。今回は、正常位の変化形である密着正常位について深く掘り下げていきましょう。

気持ちいい密着正常位だけど…

密着正常位は、言葉通りの意味と解釈すればいいでしょう。正常位の体勢はそのままに、男性が女性の体に覆いかぶさり、ピタッと密着する正常位のことをいいます。

密着正常位は、女性が男性の体温を感じ、男性は女性の胸の感触などを楽しめることから人気の体位ではありますが、正常位と違いあまり頻度は高くないともいえます。

女性は正常位から密着正常位へ移行するのが理想と考えますが、正常位で体を起こしている男性は、そこから全く違う体位に移行したいという考えもあります。セックスでは男性が主導権を握ることが多いので、誘導されるまま正常位からバックなどへ移行したりすることが多くなってしまうのです。

意外にしそうでしないのが密着正常位ですが、取り入れやすい体位であることは間違いありません。そして一度深い快楽を味わうと、男女共に好きになってしまう体位でもあります。

この項目では、密着正常位のどんなところが好きなのか、皆さんから意見をお聞きしてみました。あまり密着正常位の経験がない人は、参考にしてみるといいでしょう。

彼のモノが奥まで当たるから

「密着正常位は、工夫すると彼のモノがグッと奥まで入るから好きなんです。ポイントは女性の脚の置き所かな。体が密着してるから難しいと思うかもしれないけど、意外に簡単。片足を曲げてもう一方は伸ばすとか、両脚を思いっきり開くとか。奥まで入る感触が掴めるまで、自分なりにいろいろやってみるといいかも」（26歳/女性）

密着正常位は、女性の脚をどうするかがポイント。男性の体が密着している状態なので、制限はありますが、感覚が掴めたら極上の快楽が得られるでしょう。

彼女の表情がたっぷり見られるから

「僕は目が悪いので、彼女の表情がよく見える密着正常位は大好き。あまり近過ぎても見えなくなるけど、ちょうどいいところまでいつも接近します。彼女の反応もとてもいいみたいだし、僕も気持ちいい。密着度は最高だから、興奮が高まりますよね」（22歳/男性）

男性は視覚からの刺激も大事ですから、密着正常位は適しているといえますよね。正常位よりもグッと顔が近づくので、彼女の表情の変化がたっぷり見られることでしょう。

疲労が少なくて済む

「密着正常位って、男にとっては楽な体位でもあるんです。彼女の体に覆いかぶさるから、あんまり疲労しない。それで彼女のおっぱいの感触とか感じられるから、一石二鳥。慣れるまではピストンがうまくいかなかったけど、今はもう達人レベルです！」（20歳/男性）

男性側の疲労が少ないという意見もありました。その上、彼女の体の感触も楽しめるのですから申し分ありませんよね。腰だけを動かすコツさえ掴めば、この上ない快楽が味わえる体位なのでしょう。

サイズの不満が解消されるから

「大きな声ではいえないけど、私の彼氏はサイズがちょっと小さめ…。だけど密着正常位だと、うまくGスポットに当たって気持ちがいい。密着正常位をするまでは正直不満もあったけど、今ではイケるようにもなったんです」（24歳/女性）

サイズの不満が解消されるとは、興味深い意見ですね。彼氏のサイズに関して、本人には言いづらいところもあります。密着正常位を試すことによって、オーガズムに達することができたのは大成功でしたね。

ここでは、密着正常位について具体的なメリットをご説明していきましょう。この体位でしか味わえない良い点とは何なのか、理解を深めてみてください。

お互いに顔を見られる安心感

正常位でもお互いの顔は見られますが、少々距離が遠く、細かい表情までは分かりづらいですよね。その点、密着していればお互いの顔をよく見られるというメリットがあります。

顔が近づくことによって吐息なども感じれるので、このこともお互いの興奮を高める材料となってくれるでしょう。

男女どちらもイキやすい

女性は男性の体温が感じられ、男性器が奥まで入る。そして男性は、女性の胸の感触などがダイレクトに感じられることで興奮が高まる。このような理由から、お互いにイキやすいのが密着正常位のメリットです。

挿入以外の部分でも快楽が得られれば、オーガズムにも繋がりやすくなるのでしょう。

恥ずかしさがない

体を密着させることで顔も近づきますが、顔を横にスライドすると、今度は相手の顔が見えなくなります。これも密着正常位の隠れたメリットといえるでしょう。お互いの顔を直視しなくなるので、恥ずかしくないのです。

見られる緊張も感じないため、照れ屋な人には向いている体位といえるでしょう。

何より愛情を感じる

お互いの体が密着し体温を感じ合うことで、何よりも愛情を感じることができます。セックスしているにかかわらず密着度が低いと、快感はありますが、あまり愛情を感じることができませんよね。

特に女性は「愛されている」と実感することで快楽がより高まる傾向も。密着正常位は女性には嬉しい体位なのです。

デメリットとまではいいませんが、お互いの体がピタッと密着していることで、気を付けなければいけない注意点もあります。以下に挙げる項目を頭に入れておけば、思わぬリスクを回避できるでしょう。

すぐに抜けないので避妊をしておこう

男性の体全部が覆いかぶさっているため、イキそうになっても咄嗟に性器を引き抜くことが困難です。体が密着しているということは、女性が男性の体に手を回しているはず。そしてそのに手には、快楽から思わぬ力が加わっていることが多いのです。

そのくらい大丈夫と過信して避妊を怠ってしまうと、素早い動きができず、思わず射精してしまうかもしれません。そもそも密着正常位はイキやすい体位でもあるので、避妊は必ずすること。とはいえ、このような理由がなくても普段から避妊しておくことは大事なことですよね。

締めつけ過ぎると痛いかも

女性が性器を締め付けすぎると、男性は痛いと感じることがあるかもしれません。ある程度力の入れ具合を調整できますが、締め付けすぎかなと思ったら「痛くない？」と彼氏に確認してみるといいでしょう。

女性の締め付けすぎは射精のタイミングを早めることもあるので、お互いがセックスを楽しむために、適度な快楽に留めておくことをおすすめします。

彼氏の体重のかけ過ぎに注意！

密着正常位で男性が全体重を女性にかけてしまうと、彼女は息苦しく、呼吸できない状態になってしまいます。それでなくてもセックス中は呼吸が激しくなるため、体を密着させても体重をかけ過ぎないよう注意しましょう。

この他、男性の体のあたり具合が悪いと、女性は胸が痛くなる場合があります。気持ちいいからと言って強くこする、または密着し過ぎると、女性側の痛みに繋がってしまうこともあるので、十分な配慮が必要です。

セックスの前半戦には不向き？

密着正常位は興奮度が高く、イキやすい体位なので、セックスの前半戦には不向きかもしれません。普段から少し早漏気味の男性ですと、最初から密着正常位をしてしまうと十分セックスを楽しめない可能性もあります。

最初に正常位から始まるカップルは多いと思いますが、流れで密着正常位に移行しないことをおすすめします。なるべくセックスの後半、できればクライマックスあたりで密着正常位を行えば、お互いに物足りないという不満を回避できるでしょう。

密着正常位の注意点を理解したところで、ここでは、さらに気持ち良さを追求する方法をご紹介していきます。男性は女性の上に密着しているためあまり自由がきかず、できることが限られます。ですから、女性が積極的に工夫することで、もう一歩先の快楽を味わうことができるでしょう。

キスしながら抱きしめあう

キスしながら抱きしめ合い挿入する。これが無理なくできるのは、密着正常位です。他の体位でも密着することは可能ですが、キスしながら抱き合い挿入するまでのことはなかなかできません。

キスしたり抱き合ったりなどの行為は直接の快楽ではありませんが、気持ちを高めるプロセスとしてとても大事なこと。他の体位では難しいこの行為が、密着正常位なら挿入しながらできるのですから、気持ち良さが倍増するのは間違いありませんよね。

「だいしゅきホールド」をする

女性が男性の背中に手を回し、なおかつ脚でも男性の体を挟むことを「だいしゅきホールド」といいます。手でも脚でもガッチリホールドすることから、男性は体の自由がきかなくなるのです。

このだいしゅきホールドも、他の体位では見られないこと。女性が男性の体の自由を奪える数少ない動作といえます。下になっているのは女性ですが、腕や脚の強さから女性の快楽の度合いが分かるので、男性にはなんともいえない快感が味わえるでしょう。

ローションを使ってみる

密着している感触をもっと違うものにしたい場合は、ローションを使うのもおすすめ。ローションを使うと、女性は感度が敏感になるというメリットもあります。ですからお互いの体の前面にローションを塗ってピストンをすると、女性も気持ち良く男性もいつもと違った感触が味わえるはずです。

注意点として、ローションは滑りが良くなってしまうので、激しい動きは出来ないということ。激しく男性が動いてしまうと、思わぬ方向へ体が滑ってしまうので、あざや擦りむきなどを作ってしまうこともあるでしょう。

他には、ローションによって布団も汚れてしまうので、ベッドでの使用は不向きです。汚れても洗い流せるお風呂などで使用するといいでしょう。

可能なら脚を伸ばしてみる

女性は性器に力を入れることで、オーガズムに達しやすくなります。力が入れやすい密着正常位の時は、女性は自分なりに力加減を調整してみるといいでしょう。

性器に力を入れるには、両脚をなるべく閉じることがベスト。ですから男性が挿入してから、可能であれば脚を伸ばす体勢をとってみましょう。両脚とも伸ばすことは難易度が高いので、片脚だけでも構いません。

こうすることで性器に力を入れることができるので、中イキすることも可能に。まだオーガズムを経験したことがない女性は、ぜひ試みてみることをおすすめします。さらなる快楽が味わえることが期待できますよ。

ここまで密着正常位について考察してきましたが、他にも密着できる体位はあります。ここでは、密着正常位以外で、密着度の高い体位をご紹介していきます。世の男女からの意見も交え、どんな体位だったら密着できるのか、理解を深めていきましょう。

対面座位

「対面座位は密着度満点だと思います。普通の密着正常位は、お互いの顔と顔が接近するけど、対面座位だと男の口は女性のおっぱいあたりになるんですよね。だから乳首を舐めながら挿入できます。

こうすると当然彼女も気持ちいいみたいで、自分から体を動かしてくれる。彼女が動いてくれないと男はちょっと大変だけど、たいていはアクティブに動いてくれるから、そんな彼女を見られるのも対面座位のいいところです」（27歳/男性）

たしかに対面座位も密着度が高い体位といえるでしょう。男性が座っているので、密着正常位よりも自由は奪われてしまいますが、乳首を舐めることができる点と、女性が力具合を調整できる点はメリットでしょう。

寝バック

「私は寝バックが好き。お互いに正面を向き合っていないけど、私の背中に彼がピタッとくっついてくれるから、その密着加減が好きなんです。女性はバックハグが好きな人が多いですよね？それと似た感覚だと思います。

彼のモノが入った時の、あたり具合もすごく好き。彼が片脚を持ってくれると最高！もう片方の手はフリーだから、いろんな場所を愛撫してくれるし。私たちカップルには定番の体位です」（24歳/女性）

バックハグの感覚でいくと、女性には嬉しい密着度なのかもしれませんね。ただ後ろから挿入されるだけでなく、男性も楽な体勢であるため、愛撫も自由自在にしてもらえます。挿入時に角度もつくので、より快楽が得られることでしょう。

立ちバック

「僕は立ちバックも密着できると思います。ちょっと説明が難しいけど、普通の立ちバックじゃなくて、彼女に上体を起こしてもらうんです。この時、彼女の片脚をどこかにかける必要がありますけどね。

うまくできれば僕の両手はフリーなるので、後ろから愛撫し放題！彼女だって気持ち良いに決まってますよ。場所は選ぶけど、密着もできて彼女も喜ばせられる立ちバックは最高です」（29歳/男性）

普通の立ちバックは女性が前かがみになりますが、このカップルは女性が上体を起こすとのこと。そうすればバックハグの状態ということになりますね。少々難易度は高そうですが、息の合ったカップルなら可能ではないでしょうか。

騎乗位

「密着正常位の男女逆バージョンで、騎乗位で密着するのも私は好きです。密着正常位は男性が上になるけど、騎乗位では女性が上ですよね。それで男性の体にペタッと寝て密着するんです。

騎乗位って女性はなかなか疲れるから、動くのに疲れてきたら彼の体に密着しちゃうんです。そうすると、ちょっと彼は大変そうだけど、下から突き上げられる気持ち良さが最高。だから私はこの体位が一番好き」（20歳/女性）

前述の立ちバックと同じく、少し変化形の騎乗位ですね。女性が男性の体に密着する騎乗位です。男性は下からピストンするので楽な体勢とはいえませんが、密着度も快感も増すのではないでしょうか。意外に人気の体位ですね。

バックでも密着はできる

「私はエッチの体位では特にバックが好きなんです。バックって密着しないイメージがあるけど、そんなことはない！きちんと密着できますよ。まず私が脚を伸ばして寝て、その上に彼が乗るバックです。密着正常位の、女性が腹ばいのパターンっていったら分かりやすいかな？

あと、普通のバックで彼氏が身体を曲げて、私がちょっと体を起こすのもいいですよ。するとお互いの体が近づくから、ピタッと密着できます。両方とも私のおすすめの体位です」（26歳/女性）

カップルによっていろいろ工夫しているようですね。バックでもやりようによっては、密着度が高まるようです。

冒頭でも書きましたが、密着正常位は正常位の変化形でありながら、意外に頻度が低い体位でもあります。これまでに経験はあるけれども、正常位ほど定番の体位ではないカップルがほとんど。

しかしながら、コツを掴めば最高の快楽が得られる体位です。どのようにすれば気持ちいいのか理解できれば、きっと定番の体位に成り得るはず。男性が密着正常位での動きに慣れて、女性が力加減をうまく調整できれば、それほど難しい体位ではありません。

前述のとおり、ローションなども使ってみると、もっと上の快楽を目指すこともできるのです。ぜひ上手に取り入れて、よりよいセックスライフに役立ててみることをおすすめします。

男性は正常位が感じる体位

フィニッシュの体位は正常位だというカップルは多いのではないでしょうか。それにはしっかりとした理由があります。

『ベッドの上の心理学 感じるオトナのための保健体育』（メンタリストDaigo）にはこの件について、以下のように書かれていました。

「正常位が感じるという人は、特に男性に多く見受けられます。男性が正常位を好む理由ははっきりしてい て、この体位がイきやすいからです。

正常位のとき、男性は前傾姿勢になりがちです。 前傾姿勢というのは交感神経優位の姿勢なので、射精しやすくなるのです。その意味で、射精したいとき、フィニッシュに選ぶにはいい体位である、とも言えます。」

つまり男性がイキやすい体位であるため、正常位はフィニッシュの体位に選ばれやすいのでしょう。また、女性からしてみれば密着感が良いですよね。大好きな彼が気持ち良くなっている姿を見られるのもポイントが高いと言えます。

挿入には時間をかけるべし

「正常位は、少しずつ気持ちよさが高まってくる体位なので、無理に挑発したりはせずに、まずは男性にじっくりと挿入感を堪能してもらって、その後、快感に身をゆだねる動きに持っていくのがオススメです。」

これは『「もっと愛される」30歳からのモテSEX』（川上ゆう）に書かれていた一節です。

確かに、正常位は入れてすぐよりも少し時間が経ったあとの方がもっと快感が増していきますよね。逆に挿入してすぐだと膣内がひきつってしまう場合があります。彼の挿入ペースをうまくコントロールして、なるべく気持ち良くなれるようにしていきましょう！

また、最低でも挿入してから最初の30秒程はペニスを動かさずにいると、膣がペニスの形にフィットしてくるとも言われています。

そうするともっと快感が増すというデータもあるため、ぜひセックスの際に実戦してみてくださいね！

正常位中の愛撫はマスト

『「もっと愛される」30歳からのモテSEX』（川上ゆう）には、以下のような内容もありました。

「また、正常位を盛り上げるのが、挿入しながらの愛撫です。見つめ合ってキス。男性が胸を揉む&舐める。 少し犯られちゃった感"を男性に求めるなら、手首をホールド(握る、または拘束)してもらいま しょう。

私は背が低いので、相手の耳や胸を舐めたりしています。密着して耳元でささやき合いながら、両手をつないだりなんていうのも、ラブラブ気分に浸れて、精神的にも満足感を得られますね。」

これは無意識のうちに行っている女性も多いのではないでしょうか。正常位の最中って、意外と手持ち無沙汰ですよね。でも、だからこそ自分か彼の耳元や乳首をいじり放題なのです。思い切りイタズラしてみましょう！

女性は正常位が好き

男性の性教科書はAVであることがほとんどなのではないでしょうか。そのため、激しいセックスや乱暴なセックスをなんのためらいもなくしてくる男性は多くいると言えます。

しかし、女性がしてほしいセックスはそういったものではありません。それは『女が本当にしてほしいセックス』(田辺まりこ)に以下のように書いてありました。

「中でも『女性はバリエーション豊かな体位によって燃える』などという迷信に至っては迷惑なことこの上ありません。48手なんてご勘弁。女性の多くは正常位が好きなのです。

正常位なら目と目で見つめ合うことができます。挿入しながらキスもできるし、体と体の密着度が高く安心感に包まれます。女性にとっては、正常位こそが愛し合う男女の営みの形なのです。」

燃え上がるような情熱的なセックスももちろん魅力的ではありますが、毎回のセックスが激し目だと疲れてしまいます。

また、激しい=気持ちいいではありません。男性はここを肝に銘じておきましょう。

女性が求めて居るセックスは「心地よく安心できる優しく丁寧なセックス」です。恋人になった相手にだけ裸を見せ、恥ずかしい部分までもを晒しているという事は念頭におきましょう。

女性の快感が増すのは男性のテクニックだけではありませんよね。「好きな人」としているという事そのものが快感に拍車をかけるわけです。

だからこそ女性は見つめ合える正常位が好きなのです。

＜参考文献＞
『ベッドの上の心理学 感じるオトナのための保健体育』（メンタリストDaigo）
『「もっと愛される」30歳からのモテSEX』（川上ゆう）
『女が本当にしてほしいセックス』(田辺まりこ)