発想力がある人とない人の特徴は？発想力を鍛えるトレーニング法も

みなさんは「発想力」という言葉をご存知ですか？発想力が豊かな人は、アイデアマンとも呼ばれます。発想力は社会においてとても大切な力。発想力がある人は、どんな職種でも重宝されます。

そんな発想力がある人になりたい。でも、どうしたらいいのかわからない…。そんな方でも大丈夫です。発想力は身につけることができます。

まずは、「発想力とはなにか？」ということから解説していきます。

「発想力」の意味

発想力とは、アイデアを生みだす力のことです。ひらめき力ともいえるでしょう。

発想力がある人は、一つの物事に対してアイデアが湧き水のように出てきます。仕事で何か案を出さなくてはいけなくなったとき、問題が起こったときなどに発想力が発揮できます。たとえ困難なことがあってもさまざまな手段を思いつき、乗り越えていくだけの力があるのです。

発想力は、仕事をしているのなら誰でも身につけておきたいスキルですね。

「発想力」と「想像力」の違い

発想力と似たような言葉で「想像力」があります。ですが、これは似ているようでまったく異なるもの。

想像力は、物事を具体的にイメージする力。発想力は、物事を具体的にイメージし、そこからさまざまな事柄を思いつけるようになることです。

たとえば、人との付き合いのなかで、「これをしたら相手は喜ぶかな？」「これは悲しませてしまうかな」と、想像力を働かせていることはたくさんあると思います。発想力のある人は、「こんなことをして相手を喜ばそう」という考えを持ちます。

想像力が受動的なら、発想力は能動的。発想力がある人は、目的のためにあらゆる手段を考えて実行していくことができるのです。

発想力が豊かな人にはいくつか特徴があります。前編と後編に分けて、一つづつ見ていきましょう。

当てはまるものが多い人は発想力のある人かもしれません。当てはまるものがなくても、発想力がある人になるためのヒントが見つかるはずです。

固定概念にとらわれない

発想力がある人は、固定概念にとらわれません。アイデアを生みだすには、物事を柔軟に考える必要があります。固定概念にとらわれてしまっていては、いいアイデアも浮かばないでしょう。

発想力がある人は、「今までがこうだったから、きっとこれも同じだ」というような、決めつけるようなこともしません。常に違う方法を模索しています。そして、今までよりもいいと思ったことは積極的に取り入れていくのです。

発想力のある人は、臨機応変に対応していくことができるといえるでしょう。

ユーモアがある

発想力のある人は、ユーモアもあります。

常に周囲の人をどうしたら楽しませることができるかを考えています。会話の中にモノマネを取り入れてみたり、オチをつけて話をしたり。持ち前のアイデア力で、あの手この手をつかって楽しませようとします。なので、発想力がある人との会話はいつも盛り上がってしまうことでしょう。

相手がどうしたら楽しい気持ちになるか。それを考える力も発想力なのです。

他人と同じ行動を好まない

発想力のある人は、他人と同じ行動を好みません。

なぜなら、他人と同じことをしていたのでは新しいアイデアは生まれてこないからです。他人と同じ行動をしていれば、安心できて楽だと感じるでしょう。ですが、周囲と合わせた行動をとるだけになってしまうと、考えるということをしなくなってしまいます。考えることが発想力には必要なのに、それをしないでいると衰えていってしまうことでしょう。

発想力のある人はそのことをよくわかっているのです。

失敗することを恐れない

発想力がある人は、失敗を恐れることはありません。

失敗を恐れずに行動していくことができます。失敗を恐れてばかりいては、新しいアイデアは生まれてきません。それは、思い浮かんだアイデアを行動に移す機会がないからです。せっかく思い浮かんだアイデアがあっても、アウトプットできない状態が続いてしまうとアイデアが思い浮かぶこともなくなってしまいます。

発想力のある人は、成功に失敗はつきものだということをよくわかっています。失敗を恐れず思い立ったらまずは行動に移してみることで、成功を掴めるのです。

まずは前編をご紹介しました。発想力が豊かな人の特徴にあてはまるものはありましたか？また、あなたのまわりはどうでしょうか？まわりに発想力が豊かな人がいるのなら、その人の言動に注目してみるといいですね。そこには発想力を豊かにするヒントが隠されているかもしれません。

発想力が豊かな人の特徴はまだまだあります。引き続き見ていってみましょう。

目標をもっている

発想力のある人は、高い目標をもっています。

目標を高く設定することで、どうしたら目標を達成できるのか、何をしていけばいいのかをいつも以上に考えます。また、高い目標を立てたことによって何が何でも達成させたいとの思いから、行動力も伴っていきます。もちろん、考えることによりアイデアが生まれたり、ひらめきもあるでしょう。

発想力を豊かにしたい人も、まずは高い目標を設定してみるのもいいかもしれません。

チャレンジ精神旺盛

発想力のある人はチャレンジ精神も旺盛です。さきほど述べた、失敗を恐れないと通ずるものがあります。

発想力のある人は、まずはやってみようという気持ちが強いです。やってみないことには、思いついたアイデアが良いのか悪いのか見当がつきません。実際にやってみたことによって、アイデアをさらに良くする考えが生まれてくることもあるでしょう。また、行動に移すことで、考えのアウトプットにもなります。

とにかく行動に移していく、チャレンジ精神旺盛な人は、発想力も豊かになっていくのです。

頭がいい

発想力のある人は、頭が良く、賢いです。この、頭がいいとは勉強ができるということだけではありません。機転が利いて賢い人のことをいいます。

発想力がある人は、頭の回転が早くどんなことにも臨機応変に対応できます。お笑い芸人を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。頭の回転が早く、瞬時に自分に求められていることを理解し、行動に移します。その結果、笑いが起きます。

ネタを書くことを考えても、お笑い芸人にとって発想力は必要なスキル。発想力の豊かさと、頭の良さはイコールの関係になっているともいえます。

柔軟な考え方ができる

発想力のある人は、頭が柔らかく柔軟な考え方ができます。

たとえば、問題に対してあっと驚くような解決策を思いついたとします。ですが、その方法でやってみても解決はしませんでした。そんなとき、柔軟な考え方ができない人は、その方法に固執してしまいます。それでは新たなアイデアが湧いて出てくることもないでしょう。

発想力がある人は、固執するようなことはしません。全く違う方法だとしても、いいと思えば取り入れます。常に頭を柔らかくし、物事に対して柔軟な考え方ができるのです。

発想力がある人の特徴があるなら、発想力がない人にも特徴があります。

ですが、特徴にあてはまるようなことがあっても大丈夫。意識していくことで、発想力は身につけることができます。それではさっそく見ていきましょう。

自分に自信がない

発想力のない人は、自分に自信もないです。

自信が持てないということは、成功体験が極端に少ないことが要因のひとつといえるでしょう。成功体験が少ないとせっかくアイデアを思いついても、どうせまた失敗するだろうと行動に移しません。行動に移さないでいるとだんだんと考えることをしなくなります。そうすると、アイデアを生みだす力がなくなっていってしまうのです。

自分に自信をもてない人は、小さなことでも成功体験を積み重ねていくことが必要といえます。発想力がある人は高い目標を立てますが、まずは小さな目標からでいいのです。一日の中で達成できそうな目標を立ててみましょう。

常に完璧を求めている

常に完璧を求める完璧主義者も、発想力がない人の特徴といえます。

完璧を求める姿勢はとても素晴らしいことです。しかし、完璧を求めるあまりに失敗を悪ととらえてしまってはいけません。物事が完璧にいくような無難な道を選んでしまう可能性があるからです。「失敗は成功のもと」ということわざもあるように、失敗をして初めて気づくことや、失敗したからこそ得られる経験もあります。

失敗からいかに成功へとつなげることができるか、発想力がある人はそういった考え方ができるのです。

考えることをしない

発想力がない人は考えることをしない傾向があります。決められたことなどはすんなりと受け入れる人が多いでしょう。その柔軟さは大切ですが、受動的になってはいけません。

たとえば、新しい職場で仕事のやり方を教えてもらったとき、発想力のない人はいつまでも教えてもらった通りの手順で仕事をしようとします。一方、発想力がある人は教えてもらっただけでは終わりません。どうすればもっと効率よく仕事ができるかを考えます。

発想力のある人が常に頭をフル回転させて考えているのに対し、発想力がない人の考える時間はとても少ないです。

自分と似たタイプの人と付き合う

発想力がない人は、自分と似たタイプの人とばかり付き合うことが多いです。

自分とは異なるタイプの人と付き合えば、考え方の違いなどで刺激をもらえます。その刺激が発想力を豊かにするためには必要なのです。しかし、自分と似たタイプの人とばかり付き合うと、考え方の違いがほとんどなく、刺激を受けることができません。物事を考えるときの引き出しが少なくなってしまうのです。

発想力がない人は、意識していろいろなタイプの人と付き合っていけるようにしましょう。角度を変えた物の見方ができるようになるはずです。

発想力がある人は、仕事ができてユーモアもあって、どんな環境でも人気者になりそうですよね。

発想力がある人についての気になる意見をまとめました。これを見たらなおさら発想力を身につけたくなるかもしれません。

知的でかっこいいと思う

「発想力がある人は頭がいいと思います。知的だし、かっこいいですよね」(28歳/女性/会社員)

「どんな悩みにも解決策を提示してくれる。そのスピードも早いから、男から見てもかっこいい」(35歳/男性/プログラマー)

「発想力がある人の頭の中は、情報が張り巡らされている感じがします。頭の回転が早いですよね」(30歳/女性/事務)

頭の回転が早い人は発想力があると思われているようです。実際、頭の回転が早い人はどんなことでもすぐに答えがだせます。それは発想力の豊かさも関係していることでしょう。そんな知的なところは男女どちらから見てもかっこいいと支持されています。

変わった感性を持っていて素敵

「発想力がある人を見ていると、周りと同じような行動や考えをしないんです。そこが面白いし、素敵だなと思います」(25歳/女性/営業)

「発想力がある人は、他の人と着眼点が違う。なるほどと思うことが多いです」(30歳/男性/会社員)

「職場にアイデアマンな先輩がいます。変わった感性を持っているひとで、とても素敵だと思います」(23歳/女性/OL)

発想力のある人は他人と同じ行動を好まないため、感性も独自のものを持っています。変わった感性を持っている人と付き合うと刺激を受けますよね。その刺激が、発想力がある人をより魅力的にみせているのかもしれません。

話していて面白い

「ユーモアがあるから、話していると面白いです」(25歳/男性/デザイナー)

「発想力がある人は、会話の広げ方が他の人と違うので驚かされます」(26歳/男性/美容師)

「発想力がある人と話していると、次から次へとユーモアを交えてきます。よくモノマネとかもしてきて、私がどうしたら楽しめるかを考えてくれています」(31歳/女性/パート)

発想力がある人はユーモアセンスもあるので、話していると面白いでしょう。面白おかしく話を展開することができるので、聞いているほうも飽きません。話が面白くてうまい人には自然と人が集まっていきそうです。

豊富なアイデアに関心する

「経験の浅さから、提案したアイデアが没になってしまうことが多い後輩がいます。ですが、それでもめげずに次々とアイデアを出してきて。その豊富なアイデアに感心しきりです」(38歳/男性/商品開発)

「一つ悩みを話すとたくさんの解決策を提案してくれる。そんな方法があったのかと、感心することが多いです」(29歳/女性/教師)

発想力がある人は、アイデアも豊富。また、失敗を恐れず前向きな人なので、湧き出てくるアイデアをばんばん提案していきます。あなたが後輩の立場でも、発想力があれば一目置かれる存在になるかもしれません。

豊富なアイデアを生み出す力、発想力。仕事をする人ならぜひ身につけたいスキルです。そうは言っても発想力なんてないと諦めていませんか？

しかし、諦めてはいけません。発想力はトレーニングで鍛えることができるのです。トレーニングといっても、どれも簡単にできるものばかり。日常生活の中で少し意識するだけで、発想力は豊かになっていくでしょう。自身のスキルアップをしたい人はぜひ取り入れてみてください。

連想ゲームで鍛える

発想力は、連想ゲームで鍛えることができます。

連想ゲームといっても、「バナナ→黄色→信号…」といった単純なことではないほうがいいでしょう。関係はあるけど、直接的ではない事柄を思い浮かべたほうがトレーニングになります。たとえば、「バナナ→サル→温泉…」のように。少々ハチャメチャでもいいのです。自由な発想で言葉をつなげていきましょう。

瞑想をする

瞑想をすることでも、発想力は鍛えられます。

瞑想とは、目を閉じ、姿勢を正し呼吸を整えて行います。自分と向き合い、心を整理していくのです。そうすることで、前向きな気持ちに。失敗を恐れない前向きな気持ちは、発想力を身につけていくためにはとても重要です。自分に自信がもてない人は特に、トレーニングに瞑想を取り入れてみましょう。

意外なもの同士を組み合わせてみる

日常的に意外なもの同士を組み合わせてみることも、発想力を鍛えるトレーニングになります。

特に、料理はトレーニングにうってつけです。和食と洋食など、ジャンルの違うものを組み合わせて考えてみましょう。美味しくなる組み合わせを探していくなかで発想力が養われます。日常生活に簡単に取り入れることのできるトレーニング方法なのでオススメです。

読書や映画鑑賞をする

発想力を鍛えるためには、さまざまな刺激を受けることはとても大切です。読書や映画鑑賞も多くの刺激を受けることができ、トレーニングにつながります。

読書と映画鑑賞をただ楽しむだけでも発想力は鍛えられます。ですが、ここはもう一歩踏み込んで、結末を予想しながら楽しんでみましょう。結末がわかっているものなら、違う結末をあなた自身が考えてみてください。これだけで発想力を鍛える立派なトレーニングになります。

日常生活の中で少し意識するだけでも、発想力は豊かになっていきます。発想力を鍛えることは、自身のスキルアップにつながります。仕事にも役立つでしょう。

発想力を鍛えるためのトレーニング方法はまだまだあります。気軽に始められるトレーニング方法から取り入れていってみましょう。

いろいろな人と会話をする

発想力を鍛えるために、いろいろな人と会話をすることはとても効果的です。会話をすることで、人それぞれの物の考え方や知識を得ることができます。それは、同年代の人との会話に限った話ではありません。年齢や性別が違う人との会話はより多くの刺激を受けることでしょう。

可能であれば子供と会話をしてみてください。子供は想像力が豊かで、突拍子もないことを話し始めたりもします。それが、大人にとっては大きな刺激となるのです。

このように、いろいろな人と会話をすることで頭の中の引き出しが増えます。引き出しを増やすことで発想力も豊かになるはずです。

初めてのことに挑戦する

大人になればなるほど、初めてのことに挑戦するのは勇気がいりますよね。ですが、発想力を鍛えるためには刺激が必要。どんどん挑戦していきましょう。

初めてのことに挑戦したからこそわかることはたくさんあります。失敗を恐れず挑戦し、経験値を増やす。こうしていくことで発想力も豊かになります。興味をそそられたものには積極的に取り組んでいくようにしましょう。

旅行に行く

発想力を鍛えるなら旅行もおすすめです。見たこともない知らない土地には刺激がたくさん。その土地の環境や風習、郷土料理などにふれれば、ますます刺激を受けることでしょう。

また、旅行中はすべてうまくいくとも限りません。道に迷ってしまったり、行こうと思っていたお店が閉まっていたり…。そうしたハプニングが起きたときの対処でも、発想力を鍛えることができます。旅先での経験は、きっと発想力を豊かにしてくれます。ぜひ一度も赴いたことがない土地に旅に出てみましょう。

さまざまな物事に対して考えるようにする

さまざまな物事に対して考える癖をつけることも、発想力を鍛えるトレーニングになります。

たとえばニュースを見るとき、自分と関係のないニュースは流し見…なんてことをしていたらいけません。自分と直接関係のないニュースでも一度考える癖をつけましょう。そうすることで、さまざまな事柄に対するアイデアが思い浮かぶようになります。

また、ニュースはスマートフォンではなくテレビでみることをおすすめします。スマートフォンで見るネットニュースは、どうしても知りたい情報のみ見ようとしてしまいます。能動的に情報を得ることができてしまうのです。

一方テレビでは、自分の興味に関わらず次から次と情報が流れてきます。情報の受け取り方は受動的です。そういった、自分とは無関係な情報に触れることのほうが発想力を鍛えるトレーニングになります。

アイデアを生みだす力は、停滞していた会議に一石を投じたり、爆発的なヒット商品を作りだす可能性を秘めています。発想力はビジネスにおいて、ぜひ身につけておきたいスキルなのです。

発想力はどんな職種でも活かすことができるものです。作業を効率よくさせるのも、お客様に商品を買ってもらえるように接客するのも、発想力が活きてきます。そんな中でも、特に活かせる仕事をご紹介していきましょう。

クリエイティブ系

クリエイティブとは「何かを創造する」という意味。なので、クリエイティブ系の仕事に就く人にとって発想力は必須のスキルといえます。

一から何かを作るということはとても大変で、容易なことではありません。しかし、発想力が豊かであればその負担は軽減されるでしょう。クリエイティブ系の仕事は、発想力を最大限に活かせるはずです。

営業

営業の仕事にも発想力は活かせます。

お客様にさまざまな提案をして、物やサービスを売る営業職。誰にでも同じ提案では売り上げも伸びないでしょう。しかし、発想力がある人は違います。お客様が感じている悩みや問題点から発想を膨らませて、それを売ろうとしている物やサービスに結び付けます。そうすることで、お客様に響くセールストークになるのです。

商品開発

商品開発の仕事でも発想力を活かすことができます。

商品開発は、利用者のニーズをとらえ、それを形に変えていかなくてはなりません。また、ターゲットとなる層に向けて、どんなものを訴求していく必要があるかということも考えていきます。発想力があれば、さまざまな角度からアプローチできる商品を開発していけるはずです。

デザイン系

デザイン系の仕事に発想力は必須といえるでしょう。

どんな物のデザインを手掛けるにしろ、同じようなものになってはいけません。オリジナリティをだしていく必要があります。発想力が豊かであれば、どこにでもあるようなデザインからアイデアを膨らませていくことも可能です。そうすれば、オリジナリティあるデザインを手掛けることができるでしょう。