迎え舌の意味や特徴とは
この記事では、周囲の人に不快な印象を与える「迎え舌」の意味や特徴を解説。迎え舌になってしまう原因や心理を踏まえたうえで、迎え舌の直し方をご紹介します。
まずは、迎え舌の意味や特徴について確認していきましょう。
食べ物を舌で受け止める
「迎え舌」とは、読んで字のごとく、食べ物を「舌で迎える」食べ方です。口を大きく開けて舌を出し、食べ物を舌で受け止めるようにして食べるため、マナー違反の食べ方だと言われています。
大口を開けて、しかも舌を出して食べ物を迎え入れる食べ方は、見ていて気持ちの良いものではありません。周囲の人に不快な印象を与えてしまうので、しっかり直すべき食べ方だと言えるでしょう。
食事の際に何度も舌が見えてしまう
迎え舌というマナー違反の食べ方が癖になってしまっている人は、食事中、口を開ける度に何度も舌が見えてしまっていることに気づかないことが多いようです。おそらく物心ついた頃からそのような食べ方で食事をしてきたので、舌が見えていても気にしないのかもしれません。
ですが、一緒に食事をしている人からすれば、食べ物がまだ口に入っている状態で舌が見えてしまうのは不快そのものでしょう。もしかしたら、何とか直してもらいたいと思われているかもしれませんよ。
セクシーに見えるという肯定的な意見も
基本的に迎え舌は、その不快な見た目からマナー違反の食べ方だと否定的な見方をされる場合が多いですが、中には肯定的な見方をしている人も。好きなアイドルや芸能人が迎え舌になっている様子を見て、「セクシーに見える」という意見や「とくに気にならない」という意見をもつ人もいるようです。
ですが、そうした意見はやはり少数派で、ほとんどの人が迎え舌に対して良くない印象をもっているということは否定できません。
マナー違反?迎え舌の人に対する印象
迎え舌を見ると不快な気持ちになる
「大きな口を開けて食べるのはまだいいとして、舌を出しながら食べ物に近づく様子を見ると不快な気持ちになります」(27歳/男性)
「付き合っている彼が迎え舌で、見ていて不快になるので何とかやめてほしいのですが…。なかなか指摘することもできず悶々としています」(25歳/女性)
迎え舌に対する意見で最も多いのが、不快な気持ちになるという意見です。相手の気持ちを考えると注意もなかなかしづらいかもしれませんね。
人の食べ方はあまり気にならない
「食べ方もひとつの個性だと思っているので、どんな食べ方をしようがあまり気にならないですね。特別汚い食べ方でない限り許せます」(28歳/男性)
「わたし自身、食事のマナーには自信がないほうなので、他の人の食べ方は気になったことがありません。逆に人の食べ方をじっと見ているほうがマナー違反じゃないかと思います」(24歳/女性)
中には、人の食べ方はあまり気にならないという意見も。特にひどいマナー違反でない限り、許容できる人もいるようです。
口の中が丸見えで気持ち悪い
「迎え舌って口の中が丸見えになりますよね?口に入れた食べ物がぐちゃぐちゃになっているところまで見えてしまうので気持ち悪いです」(25歳/男性)
「食事中に口の中を見られるのは嫌だし、相手の口の中を見るのも嫌です。美味しいものを食べていても、口の中が見えてしまうと気持ち悪くなってしまいます」(28歳/女性)
迎え舌の人は食事中に口の中が丸見えになってしまいます。その状態を見て気持ち悪いと思う人も少なくないようです。
普段とのギャップに幻滅した
「上品で清楚な女性が迎え舌で食べている姿を見てガッカリしました。普段とのギャップがありすぎてちょっと引いてしまいましたね」(24歳/男性)
「憧れの先輩から食事に誘われたとき、舌を出して食べる様子を見て幻滅…。一気に気持ちが冷めました」(26歳/女性)
迎え舌はその様子から下品なイメージをもたれてしまう食べ方のひとつ。普段、下品なイメージが全くない人が迎え舌だということが分かると、受ける衝撃は思いのほか大きいようです。
迎え舌になってしまう原因や心理
つぎは、迎え舌になってしまう原因や心理をご紹介します。
食事マナーを教わらなかった
子どものときに親から食事マナーを教わらなかったことや、正しくしつけられなかったことが原因で、大人になった今でも迎え舌の癖が直らない人もいます。
小さい頃はあごや舌の筋肉が発達していないため、食べ物を口に入れるときに舌で迎えるような仕草をすることがあります。まだ上手に食べることができないので、皿で食べ物を受け止めるような感覚で舌を出すようです。
この迎え舌の仕草を親がしっかりしつけて直さないと、子どもは自分が食べやすいと思う食べ方でこの先ずっと食べ続けることになるでしょう。迎え舌がマナー違反だということも知らないため、このような食べ方が普通だと思っている場合もあるようです。
おしゃぶりが口に合わなかった
赤ちゃんが大好きなおしゃぶりですが、このおしゃぶりが口に合わなかったことが原因で迎え舌になってしまった可能性も考えられます。赤ちゃんの頃、口に合わないおしゃぶりを使っていたために舌の動きが制限され、舌先が正しい位置に置かれなくなってしまったことが原因となっている場合があるのです。
通常、舌先は上あごに付いているものですが、迎え舌の人はそれ以外の場所に舌先が付いていることがあるようです。そのため、舌の動かし方が通常とは異なり、迎え舌になりやすくなっているのかもしれません。
可愛い食べ方だと思っている
間違えたときなどに舌をぺろっと出す仕草をする人がいますが、それと同じような感覚で迎え舌を可愛い食べ方だと思い、あえて舌を出して食べている可能性もあります。これは完全に勘違いというものですが、迎え舌がマナー違反だと知らない場合は、可愛いと思って自信たっぷりにやっていることも。
ちなみに、舌を出す動作には自信と余裕があるという心理も隠れています。もしかしたら、迎え舌で食べる人には自信家が多いのかもしれません。
一口の量が多すぎる
一口で食べる量が多すぎるのも迎え舌になってしまう原因です。口に入れる食べ物の大きさが口のサイズよりも大きかったり、一口の量が口の容量よりも多かったりする場合は、どうしても口を大きく開けることになるでしょう。また、食べ物をすべて受け止めようとするあまり、迎え舌になってしまう可能性があります。
このような人は、「早く食べたい!」「いっぱい食べたい!」と急ぐあまりに舌で食べ物を迎えてしまっているのかもしれません。
食べ物をこぼしたくない
「食べ物をこぼしたくない」「キレイに食べたい」という心理から、無意識に迎え舌になっている人もいます。迎え舌の人は一口の量が多すぎるという傾向があるため、食べ物をこぼさずキレイに食べようと舌を出して受け止めようとするのでしょう。
もともとはキレイに食べたいという気持ちがあるわけですが、そのために迎え舌になっているのでは本末転倒ですよね。
口呼吸をしている
口呼吸が癖になっている人は、起きているときはもちろん寝ているときも無意識に口が開いてしまいます。このような人は口を閉じることに対して抵抗があるようです。そのため、食べているときも呼吸をしやすくするために舌を前に出し、口が完全に閉じてしまうことを防いでいるのでしょう。
迎え舌の人に見られる食事の仕方
つぎは、迎え舌の人によく見られる食事の仕方を見ていきましょう。
くちゃくちゃと音を立てる
迎え舌で食べる癖がある人の中には、くちゃくちゃと音を立てて食べる人もいます。いわゆる「クチャラー」と呼ばれる食べ方ですね。
迎え舌も自分では気づかない食べ方ですが、音を立てて食べる食べ方も人に指摘されるまで気づかないことが多いようです。食べることは毎日のことなので、音を立てて食べることが当たり前になっている人はその状態を何とも思わないのです。
大口で食べる
大きな口を開けて食べ物を口いっぱいに頬張るのも、迎え舌の人によく見られる食事の仕方です。迎え舌の人は一口で食べる量が多いという傾向があるため、食べ物をこぼさず一気に口に入れようと自然に大口になるのです。
大口で食べるとがっついているように見えたり、口の中が丸見えで下品に見えたりします。さらに舌まで出してしまうと、一緒に食事をしている人に不快な思いをさせてしまうことは間違いないでしょう。
よく噛まないで飲み込む
やわらかい食べ物ばかりを食べていると舌の筋力が落ちてしまうため、舌が前に出やすくなって迎え舌になってしまいます。
迎え舌の人は、あごや舌の筋力が弱い場合が多く、やわらかい食べ物を好む特徴があります。そのため、口いっぱいに入れた食べ物をよく噛まないで飲み込んでしまうことも多いようですね。
食べこぼしが多い
迎え舌の人は一気に食べ物を頬張る癖があるため、「食べ物をこぼしたくない」という心理が強く働く傾向があります。なるべくこぼさずキレイに食べたいと思うあまりに、舌を受け皿のように出して迎え舌になるのですが、それでもやっぱりこぼしてしまうことも。
食べこぼしをしたくないのに一口の量が多すぎて迎え舌になり、結局舌で受け止めきれずに食べこぼしてしまう…という残念なパターンになっている人も少なくないようです。
簡単にできる!迎え舌を直す方法
つぎは、簡単にできる迎え舌を直す方法をご紹介します。
食事マナーを意識する
子供時代に食事のマナーを教えてもらえず、正しくしつけてもらえなかった人は、迎え舌になっていてもそれがマナー違反だと気づかないことがほとんど。迎え舌は物心ついた頃から癖になっている人が多いので、まずはマナー的に良くないということを知る必要があります。
迎え舌がマナー違反だということを知って、食べるときに舌を出さないように意識することが大事ですよ。
一緒に食事する人に監視してもらう
自分が迎え舌になっているということは、実際にその様子を見てみないとなかなか知ることができません。スタンドミラーを食卓に置いてチェックしながら食べると、自分の食べ方を客観的に見ることができるでしょう。
そのほか、一緒に食事をする人に自分の食べ方を監視してもらうという方法をとるのもおすすめです。迎え舌になってしまったら、その都度注意してもらうと少しずつ改善の方向に向かっていくのではないでしょうか。
一口の量を少なくする
一口の量が多すぎると、食べ物をこぼさないようにするため迎え舌になってしまいます。迎え舌にならないようにするためには、一口あたりの量を少なくしたり、食べやすい大きさにしたりするのがポイントです。
口に入れようとする食べ物の量が少なければ大口を開ける必要もありませんし、食べ物を受け止めるために舌を出す必要もなくなります。一口のサイズを確実に口に入る大きさにすることで迎え舌を防ぐことができるはずです。
鼻呼吸をする
迎え舌になってしまう原因には口呼吸が関係している場合もあるので、普段から鼻で呼吸することを意識してみるのもひとつの方法です。
口呼吸から鼻呼吸に変えたからと言って、長年続けてきたであろう迎え舌がすぐに改善するわけではないかもしれませんが、迎え舌になってしまう原因のひとつをなくすという意味では効果が期待できるのではないでしょうか。
ゆっくり落ち着いて食事をする
迎え舌の人は、食べ物を早くいっぱい食べたいという気持ちが強い傾向があります。なるべく一気に口に入れようとするため、食べ物を舌で迎え入れる状態になってしまうのです。
一方、ゆっくり落ち着いて食事をすることを心がけると、自分の食べ方に意識を向けることができます。早くいっぱい食べようとする焦りをなくすことで、迎え舌が改善する可能性があるでしょう。
よく噛んで食べる
あごや舌の筋力が弱いと、舌が正しい位置に付けられなかったり前に出やすくなったりして迎え舌になってしまいます。そうならないためには、よく噛んで食べることが大事です。
やわらかい食べ物だけでなく、硬い食べ物をしっかり咀嚼することで筋肉が鍛えられ、迎え舌になりにくい状態にすることができるでしょう。
ガッカリ?迎え舌の芸能人
最後は、迎え舌になっている芸能人をご紹介したいと思います。
木村拓哉
元SMAPのメンバーである木村拓哉さんは、迎え舌になっていることで有名な芸能人のひとりです。これまでバラエティ番組で食べるところを見られることが多かったため、迎え舌であることが注目されてしまったのかもしれません。
迎え舌はカッコいい人がするとセクシーだと思われることもあるようですが、見た目のカッコ良さと迎え舌の下品さにギャップがありすぎて、衝撃を受けた人も少なくないのではないでしょうか。
指原莉乃
元AKBのメンバーである指原莉乃さんも、バラエティ番組で見せた食べるシーンがきっかけで迎え舌であると指摘されている芸能人です。
トップアイドルが迎え舌だと、せっかくの可愛いイメージが台無しになってしまい、印象も良くないものになってしまうでしょう。
大野智
嵐のメンバーでリーダーでもある大野智さんも、バラエティ番組の食事シーンで迎え舌になっているところをテレビを通してたくさんの人に見られてしまった芸能人のひとりです。
ですが、そのとき食べていた食べ物が熱いものだったこともあり、「熱い食べ物なら迎え舌になってしまうのも仕方ない」と擁護する意見も多かったようです。
相葉雅紀
またまた嵐のメンバーになりますが、相葉雅紀さんも熱い食べ物を食べるときに迎え舌になっていたことを指摘されています。
大野智さんと同じように、熱い食べ物だから仕方ないと擁護する声や、舌を出す姿がセクシーだという声までさまざまな意見が聞かれました。
武井咲
女優の武井咲さんも迎え舌であることが噂されている芸能人として有名です。ドラマの食事シーンではマナーを意識しているせいか迎え舌の様子が見られませんでしたが、バラエティ番組で食べ物を食べるときに迎え舌の癖が出てしまったようです。
容姿が整っていて下品なイメージがない女優さんだけに、迎え舌で食べている姿とのギャップが大きく、視聴者に大きな衝撃を与えました。
迎え舌を直して気持ち良く食事を楽しもう
幼少の頃からの癖として定着してしまっている可能性が高い迎え舌ですが、原因を知って意識的に気をつけることで少しずつ改善していくことができるはずです。一緒に食事をしている周囲の人に不快な印象を与えないためにも、自分の食事マナーを改めて確認し、迎え舌になっている場合は直す努力をすることをおすすめします。
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