ふてくされる人の心理は複雑だった！上手に付き合うコツを紹介します

すぐにふてくされる、ふてくされた態度など、日常生活の中で「ふてくされる」という言葉は意外とよく使いますよね。不満げな顔つきや、やる気のない態度に、ふてくされていると感じる瞬間は多いのではないでしょうか。

そもそも、ふてくされるとは、どういうことを指すのでしょう。そこで、まずはふてくされるの意味から考えてみます。

反抗的な態度をとる人のこと

ふてくされるという言葉には、『嫌なことがあると投げやりな態度をとること』という意味があります。

怒られたり注意を受けると、たちまちムッとした顔をして、投げやりな態度をとるというのはよく見かける光景。その態度は、非常に反抗的に見えますよね。つまり、ふてくされた態度には、反抗的な態度という意味が込められています。

つまり、『ふてくされる人＝反抗的な態度をとる人』のこと。周囲の人を嫌な気分にさせ、不快感を感じさせる人です。

拗ねる・いじけるが類義語

ふてくされるの類義語には、拗ねる、いじけるなどがあります。また、腐るといった言い方もおなじみですね。いずれも、何らかの不満を感じた時に、拗ねた態度をとる様を表します。

また、物事に対して感じた憤りを表に出すという意味で「ふてくされる」を用いる場合、類義語は、不機嫌になる、機嫌が悪くなる、プンプンするなど、行動を示す言い方になるのが特徴です。

いずれにしても、よい印象を受けない言葉ばかりなのは明らかですね。

ふてくされるとはどういう意味かがわかったら、今度はすぐふてくされる人の特徴を見ていきましょう。その特徴に、「あ～、思い当たる…」という人は多いかも？では、ご覧ください。

気持ちが表情に現れやすい

ふてくされる人の特徴で最もわかりやすいのが、気持ちが表情に出ること。嫌だと感じたらムッとした表情をしますので、「あ、ふてくされた」とすぐにわかります。

ただ、ふてくされる人の中には、無意識に顔に出てしまう人も。けれど、大半は相手にわかるように気持ちを顔に出して、ふてくされることがほとんどです。

気に入らない事があると無口になる

ムッとした表情でふてくされていることを表す人もいれば、無口になる人もいます。ただ、ふてくされて無口になる場合、普段から無口な人とは明らかに違うのが特徴です。

普段から無口な人は、たとえ面倒な仕事を頼んでも淡々と引き受けてくれるのではないでしょうか。それに引き換え、ふてくされる人は普段は無口ではありません。自分が嫌だと思った時だけ、無口になります。

仕事を頼んだ時に引き受けはしたものの、返事もせず、その後は無口になったとしたら、ふてくされている証拠。嫌な顔をされるのと同様、頼んだ人にとってはいい気がしない特徴です。

注意や指摘を受けると態度が変わる

仕事のミスを注意したり、間違いを指摘した途端、ふてくされた態度をとるのも、ふてくされる人の特徴です。

ふてくされる理由は、そもそも注意や指摘を受けるのがイヤだから。とはいえ、注意されれば聞かなければなりませんし、間違いを指摘されれば直さなくてはならないでしょう。

もともとは自分が発端なのですが、そこは都合よく棚に上げ、仕事をする態度がガラリと変わることがしばしば。これまた、ふてくされていることがはっきりわかる特徴です。

マイルールに固執する

几帳面で真面目な人に多くみられる特徴が、自ら定めたマイルールを持っていること。このルールを破らなければならない状況になると、ふてくされることがよくあります。

「こうしないといけないのに、あの人のせいでできなかった」といった具合に、自分ではなく、相手のせいになる点が一番の特徴。また、「いつもの時間に必要な物がこなかった」など、時間や品物も要因になります。

とにかくマイルールに固執するため、その通りにいかないとふてくされることに。挙句の果てに「勝手にすれば」と、投げやりな態度になるのが特徴です。

ふてくされる人のあるあるな特徴がわかると、今度は、なぜそのような特徴が出てくるのかが気になります。ここでは、ふてくされる人の心理を見ていきましょう。

無言で抵抗している

心の中では言いたいのに、それをうまく相手に言えない場合や、感情が高ぶって整理できない時、ふてくされた態度をとることがあります。この場合の心理は、無言の抵抗です。

また、相手に言いたいものの、互いの立場の力関係から、言い返せないこともありますよね。そんな言い返せない時にも、納得できない、あるいは不満があると知らせたいという時も、ふてくされた態度を取ります。

無言で抵抗する心理が働くと、返事はするけれどぶっきらぼうだったり、必要以外のことは話さないなど、可能な限り無言でいようとするでしょう。

本音を見抜いて欲しい

親しい間柄でふてくされる人に多いのが、本音を見抜いて察して欲しいという心理です。まだ言葉で気持ちを伝えられない子供がふてくされているところは、よく見かけます。

大人の場合、「ふてくされているのには理由があるのだから、何も言わなくても察してほしい」という心理。子供と違って言葉で伝えられるのですから、言いたいことがあるならはっきり言えばいいのにと思いますよね。

けれど、言葉に出して言いたくないのが、ふてくされる人の心理の厄介なところ。そのため、ふてくされた態度を取って、相手に本音を察してもらおうとします。

かまってほしい

いつもグループの中心でいたい人や、自分の話を聞いてほしい人がふてくされる時の心理は、かまってほしいという気持ちです。

自己愛が強く、いつも自分のことを気にしていてほしい心理から、ふてくされた態度をとって、周囲の関心を引こうとします。

こうした自分中心の考え方が「かまってほしい」という心理になり、それが叶わないとふてくされるのが特徴です。

不公平だと感じている

世の中、不公平だと感じることはたくさんありますよね。不公平だと感じた時、ふてくされる人は多くいます。

自分は忙しく仕事をしているのに、ペラペラとおしゃべりをしている人がいると、「自分ばっかり仕事させられてる」と感じても無理はありません。ヒマそうにしている人に腹が立ち、おしゃべりしている人を注意しない上司にも腹が立つといった具合に、周りの人たち全員がイライラの対象になります。

その結果、「不公平だ！」という気持ちが誰の目にもはっきりわかるよう、ふてくされた態度をとることに。とはいえ、この心理に関して言えば、共感できる人は多いかもしれませんね。

ふてくされる人の特徴と共に心理がわかると、「ふてくされる人と付き合うのは大変！」と感じますね。とはいえ、ふてくされる人と付き合わなければならない人も多いでしょう。ここでは相手別に分けながら、ふてくされる人との付き合い方をご紹介します。

すぐふてくされる彼女との付き合い方

男性はよく、女心ほど理解しがたいものはないと言いますよね。確かに男女では、物の考え方や捉え方が異なる点がたくさんあります。物の見方や考え方が違えば、価値観も変わってきますので、意見が衝突することもしばしばです。

そのため、彼女がすぐふてくされるのには、何らかの理由があるはず。最も多いのは、かまってほしい、理解してほしいという心理でしょう。

もし彼女がすぐふてくされるなら、「何か気に障ることしたかな？」と聞くのがおすすめ。男性にとっては大したことではなくても、女性にとっては重要なこともあります。

「そんなことで…」と思っても、そこは彼女の機嫌を直してもらうために「ごめんね」と謝るのがベストです。

すぐふてくされる彼氏との付き合い方

男性が女心の理解に苦しむのと同様、女性も男心を完全に理解するのは難しいでしょう。とはいえ、すぐふてくされる彼氏も、かまってほしい、理解してほしいという気持ちは女性と同じです。

そんな男性がふてくされる時の心理の特徴に、プライドがあります。特に、プライドが高い彼氏の場合は要注意。「そんなことがプライドに関係するの？」と思うような、ささいな理由でふてくされることも少なくありません。

もともと男はプライドの高い生き物。「気が付かなくてごめんね」と謝れば、傷ついたプライドも治るでしょう。カップルの場合は相手がふてくされたら理由を聞き、すぐに謝るのが、上手な付き合い方の共通点と言えますね。

すぐふてくされる部下との付き合い方

すぐふてくされる部下に悩んでいる上司は多いとか。一人っ子で大事に育てられてきた若い世代には、親から怒られた経験が全くないという人も珍しくありません。

それなのに、会社では上司とはいえ、家族でもない人に怒られるのですから、ふてくされるのも無理はないかも。こうした部下には、注意するのではなく「褒めて伸ばす」付き合い方が一番です。

何か間違いがあったとしても、まずは褒めていい気分にさせてから、「ただ、ここがちょっと足りないんだよなあ、惜しいなあ」といった言い方をすると、「じゃあ、やり直します！」となるでしょう。

上司としては頭の痛い部下ですが、ふてくされるよりはうんといいのではないでしょうか。

すぐふてくされる人全般との付き合い方

先輩や同僚、後輩など、他人はもちろんのこと、家族の中にもすぐにふてくされる人はいるでしょう。そんなすぐふてくされる人全般に言えるのが、精神的に未熟なこと。そのため、諦めの気持ちを持つことも必要です。

自らの非を認めずふてくされる人に「もっと精神的に大人になりなさい」と言っても、無理な話。本人は自分が悪いとは思っていませんから、余計にふてくされるだけです。

とはいえ、関らないわけにもいかないとなれば、期待しないのが一番。ただ、放置するのはよくありませんので、話を聞いてあげましょう。「気にしてもらえた」というだけで機嫌が直る可能性があるからです。これは、ふてくされる人全般に使える上手な付き合い方の1つとなります。

ふてくされる人には気を遣う必要があり、何かと面倒くさいですね。けれど、ふてくされる人には、その人なりの理由があります。そのため、ふてくされる人にしてはいけないNG行動を知っておくことも大事。ここでは、ふてくされる人にしてはいけないNG行動をまとめました。

怒鳴って責める

ふてくされる人は、ふてくされるだけの正当な理由があると考えています。そのため、怒鳴って責めるのはご法度。女性の場合、感情的になって泣き出しかねません。また、男性だと気持ちの持って行き場がなく、暴力をふるう可能性すらあります。

そもそもふてくされない性格でも、怒鳴って責められたら腹が立ちますよね。人によっては恐怖心を感じるかも。いずれにしろ、怒鳴って責める行動自体も、冷静さを欠いていると言えます。

そのため、怒鳴って責めるのは絶対にやってはいけないNG行動。ふてくされる態度は確かに問題ですが、怒鳴って責めるのも、人としてやってはいけない行動です。

否定的な発言をする

ふてくされる人には、自分なりのルールがあったり、ふてくされた態度を取るに値する理由があります。そのため、否定的な発言もしてはいけないNG行動です。

否定的な発言は、ふてくされる人が大事にしているマイルールを、真っ向から批判する意見になるかもしれません。あるいは、ふてくされているのが不公平への無言の抵抗だとしたら、「何もわかっていない！」と思われてしまいます。

いずれにせよ、理解してくれていないと感じさせるのは間違いないでしょう。また、人格を否定されたと受け止める可能性もあり、非常に危険なNG行動です。

無視する

ふてくされた態度を取られると、いい加減ウンザリするのも無理はありません。特に、ふてくされている本人が原因を作った場合、「こっちがふてくされたいよ」となりますよね。

しばしばふてくされると、そのうち腹が立ってきて、無視したくもなるでしょう。けれど、無視するのはよくありません。無視すれば、相手も無視するようになるからです。互いに無視しあう関係になると、修復は困難を極めます。どれだけ腹が立つとしても、無視するという行動自体が、大人として幼稚です。

また、ふてくされる人はかまってほしいという心理が強いため、無視することで状況をより悪化させるのは必至。無視は、絶対にやってはいけないNG行動です。

甘やかす

若手社員はちょっと怒るとすぐに辞めていってしまうからと、ふてくされたら甘やかしてご機嫌を取っているという上司は多いのではないでしょうか。そもそも、親にすら叱られたことがない世代、他人に怒られれば「やーめた」となるのも仕方ないのかもしれません。

とはいえ、ふてくされると困るからと甘やかすのはNG。怒鳴って責めたり、否定的な発言をするのはダメですが、言うべきことは言わなければなりません。何も言わずにいると、どんどん我儘になり、ちょっとしたことでさらにふてくされるようになるからです。

どうしても付き合わなければならない人がふてくされる人だとしたら、上手な付き合い方を考えるしかありませんね。そこで、ふてくされる人と上手に付き合うコツをまとめましたので、ご覧ください。

自分の意見をはっきり伝える

ふてくされる人の心理を理解すると、その人はふてくされることでしか、自分の気持ちを伝えられない人だとわかります。

そんなふてくされる人と上手に付き合うには、落ち着いて自分の意見をはっきり伝えることが大事です。相手がふてくされても、してもらわなければならない理由をきちんと伝えましょう。その上で、何が納得いかないのかを聞くのがポイントです。

自分の意見をはっきり伝えたら、「次はあなたの番ですよ」と相手にボールを投げましょう。そうすれば、ふてくされている人も、その理由を話さざるを得なくなります。理由がわかれば、折り合える要素が見つかるのではないでしょうか。

笑顔で明るく接する

ふてくされた態度を取られたら、不愉快な気分になりますよね。けれど、ふてくされている人にもムッとする理由がありますので、お互い険悪なムードになることが珍しくありません。

腹が立つからと無視したり、放置するのはかえってよくありませんので、あえて笑顔で明るく接しましょう。ふてくされた人に対して、明るく笑顔で「じゃあ、よろしく！」と言えるあなたに、周囲から称賛の目が注がれるはずです。

ふてくされた人も明るく笑顔で接して来られたら、いつまでもふてくされているわけにいきません。そのうち普通に戻り、頼んだことをしてくれるでしょう。

体調を気遣ってあげる

ふてくされる人はかまってちゃんタイプだと考えると、上手に付き合うコツがわかってきますよね。ズバリ、かまってあげるのです。ふてくされているなと思ったら、「具合悪いの？大丈夫？」と体調面を気遣うのがポイントです。

何かに腹を立てていると様子だとしても、そこには触れないようにしましょう。文句や不平不満を言えなくてふてくされているため、「言えたら苦労しないよ！」となるからです。

体調が悪くてふてくされているわけではなくても、周りの人に気づいてもらえた、気遣ってくれたというだけで気分がよくなるはず。ちょっとオーバーに心配してあげると、さすがに本人も気まずくなって、大人しくなるのではないでしょうか。

話を聞いてあげる

ふてくされる人は、相手に言い返せないために態度で不満を表します。けれど、実際には言いたいことはたくさんあるので、話を聞いてあげるといいでしょう。ただし、ふてくされている原因が、自分ではない場合に限定されます。

注意されたのなら、「何か言われた？」と尋ねてあげるのがおすすめ。相手には言えなくても、第三者には言えるからです。その際のコツは、ひたすら耳を傾けること。また「なるほど」や「うんうん」「それで？」といった相槌がいいでしょう。

ただし、「そうだよ！」などと同意すると、自分の考えに自信を持ってしまう恐れがあり、注意が必要。鬱憤を吐き出させるように仕向けつつ、話を聞いてあげるのがコツです。

ここまでふてくされる人についてご紹介してきましたが、「自分はふてくされる性格だ」という自覚がある人も多いのではないでしょうか。女性の場合、拗ねる性格もふてくされるのと同じ。できれば直したいところですね。

ここでは視点を変えて、ふてくされる・拗ねる性格を直したい場合におすすめの方法をご紹介します。

自分の機嫌は自分でとれるようにする

機嫌とは、愉快か不愉快かという気分のことを意味します。ふてくされる、あるいは拗ねる癖を何とかしたいと考えるなら、自分の機嫌は自分でとれるようにしなければなりません。つまり、感情のコントロールを自分でできるようになるということですね。

何を言われてもどんな状況下であろうと、常に愉快な気分を選択できるようになれば、周囲の見方も変わってくるはず。いつも機嫌よくいるのが難しいなら、せめて不機嫌さを放棄しましょう。

注意されればきちんと謝り、イヤな仕事を頼まれても「ハイ」と返事をして淡々とこなすなど、自分の機嫌は常に自分で選択すると意識する方法です。

現在の環境を変えてみる

すぐふてくされてしまう性格を何とかしたいと考えている人は、ふてくされていても物事が進んでいく環境にいるのではないでしょうか。何としてもこの性格を直したいなら、ふてくされることが許されない環境に変わるのがおすすめです。

極端なたとえになりますが、消防士が嫌な仕事を押し付けられたからとふてくされていては、本人だけでなく他の消防士にも危険が及びます。一刻を争う消火活動の場では、ふてくされている暇はありません。

そんなマイルールが許されない環境に身を置けば、自然とふてくされたり、拗ねたりする機会は減ってくるはず。そうすれば、性格も徐々に変わっていくでしょう。

ふてくされるのはみっともないと自覚する

ふてくされるのは、言いたいことがあってもそれを言葉にして言えなかったり、相手に察して欲しいから。つまり、大人として未成熟な人がとる行動ですね。

実際、ふてくされている人に対して周囲の人たちは、「大人のくせしてみっともない」と感じていることがほとんど。そこに気が付けば、ふてくされるのはみっともないと自覚できます。

自分でふてくされたり、拗ねたりすることが多いという自覚があるなら、ふてくされた態度がどのように見えるかを、動画などで確認するのがおすすめ。その姿に「みっともない…」と感じたら、何とかして直そうと頑張れるのではないでしょうか。

誰かのせいにするのをやめる

自分だけ仕事が多い、あの人はいつもチヤホヤされているなど、ふてくされる原因は誰かのせいだというのが、ふてくされる人の言い分。この言い分は、自分が正しく、周囲が悪いという考え方で成り立っています。

けれど、「自分は悪くない。悪いのは誰かのせい」という考え方自体が幼稚。周囲から嫌がられるのも当然です。また、誰かのせいにして、ふてくされたり拗ねたりしても、問題は解決しません。それどころか、自分の評判を下げるだけ。

誰かのせいにするのをやめて、わが身を振り返って反省すれば、ふてくされたり、拗ねたりすることも減ってくるでしょう。

人の心理にはさまざまなものがありますが、ふてくされる心理は複雑。中にはふてくされる本人でさえ、理解できていなかった心理もあったのではないでしょうか。

ただ、ふてくされる人の心理と特徴がわかっても、付き合うのが大変なのは変わりません。とはいえ、相手を理解すれば、上手な付き合い方もわかってきます。さらに、とってはいけないNG行動を知ることで、随分付き合いやすくなるでしょう。

もし、ふてくされる、あるいは拗ねる性格を直そうと努力する様子が見られたら、温かく見守ってあげましょう。改善する気が全くないふてくされる人には、自らの対応を上達させることで、上手く対処してくださいね。