「情に厚い」という言葉について
今回は、「情に厚い」という言葉について、理解を深めていきましょう。正しい意味を知ることで、自分の身近にいる情に厚い人に気付くことができるようになります。
また、自分が「情に厚い人になりたい」と思う時の参考にもなるはずなので、ぜひ目を通してみてくださいね。
「情に厚い」の意味
まずは、「情に厚い」の意味から見ていきましょう。
情に厚いとは、相手を思いやる心が豊かであることを意味しています。他人の感情に敏感で、時には、他人のために喜び、涙まで流せる…。そんな風に心を動かせる人を、情に厚い人と呼ぶのです。
自分が力になることで人が喜んでくれたら、情に厚い人にとっても強い喜びとなるでしょう。
「情に厚い」の語源
なぜ、人のために心を動かせる人を、情に厚いと呼ぶのか知っていますか?情に厚いの語源は、それぞれの言葉を読み解いていくことでみえてくるでしょう。
人のためを思って感情や人情にも使われる「情」とは、人や物ごとに対した心の動きを指す言葉です。そして、情に厚いの「厚い」は豊かさを示しています。つまり、「人のために動く心」と「豊かさ」を繋げて、情に厚いという言葉が出来上がったということです。
勿論、この心はよくも悪くも動くものなので、自分の中の喜怒哀楽の全てが動かされます。人に対して真摯に向き合ってこそ、情に厚い人と呼べるのかもしれません。
「情に厚い」と「情に深い」の違い
よく、情に厚いという言葉と、情に(が)深いという言葉が混合されて使われることがあります。字面からしても似ている言葉なので、同じ意味で使ってしまうこともあるようです。
確かに、似てはいる言葉ですよね。しかし、情に深いというのは、主に男女の恋愛感情に対して使われるもの。女性側に使うことが多く、男性を思う気持ちが深く、上辺だけではない真実の愛情であることを意味します。
情に厚いの場合は、恋愛感情に限らず、他人のあらゆる感情を察して、応えようとする意味を持ちます。使い方を間違えてしまうと、誤解を招いてしまうこともあるので、注意して使い分けるようにしましょう。
情に厚い人の印象は?男女の意見
それでは、実際に情に厚い人を見た時にどんな印象を持つものなのか、人の意見を見てみましょう。情に厚い人に対する印象は、見ている側の心理や人間性によっても変わるもの。さらには、状況次第でも捉え方が変わってくるのです。
ここでは、4つの印象を挙げていきます。男女それぞれの意見を見て、情に厚い人に対するイメージを把握していきましょう。
いい人なんだろうなと思う
「誰に対しても平等で、いつも人のことを考えて、人のために動ける。根っからのいい人なんだろうなと思う」(26歳/男性/会社員)
「会社の先輩がすごく情に厚い。自分を後回しにしてでも、人のことを気にかけている。すごくいい人だと思うし、常に頼られる存在」(25歳/女性/事務職)
情に厚い人とは、他人の心情をまるで自分の心情のように捉えることができます。他人事とは思えず、熱心に話を聞いて力になろうとするので、人から見ても「いい人」という好感度が上がるようです。
正直ちょっと暑苦しいかも
「いい人なんだけど、いつも人のことを気にしてちょっかい出す感じが、ちょっと暑苦しい。そんなに構わないでって思う時もある」(27歳/男性/接客業)
「良かれと思ってやってるんだろうけど、正直ちょっとウザい時がある。悩み相談聞いてくれるのは嬉しいけど、聞いてくれるだけで良かった…」(30歳/女性/アパレル)
人が、落ち込んでいたり悩んでいたりすると、条件反射のように助けたくなるのが情に厚い人。ですが、中にはそっとしておいて欲しい人や、そこまで一生懸命にならなくてもいいという人もいます。そういった人には、少し暑苦しく感じられてしまうようです。
正義感に対して罪悪感を感じる…
「情に厚いで有名な友達は、正義感も人一倍強い。すごくまっすぐな目をして、不正を許さない感じ。そのせいか自分がダメな奴に感じる」(25歳/男性/会社員)
「知り合いに限らず、誰かが困っているとすぐに助けようとする友達。自分は電車でも人に席を譲らないような人間。なんかすごく罪悪感…」(27歳/女性/フリーター)
情に厚い人は、自分の利益を考えて人助けをするわけではありません。だからこそ、知らない人に対してでも、親身になることが出来てしまいます。しかし、このような正義感は、そういった行いができない人に、罪悪感を感じさせてしまうようですね。
気持ちがまっすぐで羨ましい
「人の裏ばかりを読んでしまう自分にしてみれば、情に厚い人ってすごく眩しい。そんな風に人に尽くせる精神が羨ましくなる時がある」(31歳/男性/飲食業)
「どっちかというと、自分はずる賢い方に入ると思う。自分が損するなんて絶対ムリ。損をしても気にしないで、人の力になる純な姿は時々羨ましくなる」(29歳/女性/接客業)
大人になるにつれ、人は様々な経験をすることになります。社会勉強として、痛みや苦しみを覚えた人もいるでしょう。そして、どこかでズルを覚えて、ストレスを回避しようとする人も。
情に厚い人は、基本的に損得勘定抜きで動けるので、気持ちも純粋なもの。そういった、忘れかけた純粋な心を、羨ましく感じる人も少なくはないのかもしれませんね。
昭和なイメージ
「なんとなく義理人情に厚い人って一昔前の人って思っちゃう部分がある。だから昭和とかのイメージです」(28歳/男性/飲食業)
「今、昭和レトロとか平成レトロとか流行ってるじゃないですか。昔のドラマとか見てるんですけど、情に厚いドラマのキャラって結構出てきますよね」(21歳/女性/学生)
今のようにスマホもテレビも復旧していないころ、より近所付き合いや仲間内での集まりが多くそれを楽しみとしている人が多かったといえます。そのため昔の人は人付き合いを大切にしようと、情に厚くなったのかもしれません。
真面目そう
「めちゃ真面目そう。冗談通じなさそう。」(19歳/男性/学生)
「なんか年上の人ですごく真面目な印象がある。裏切ったら許して貰えなさそうな感じ」(26歳/女性/会社員)
情に厚い=真面目というのもなんとなく納得できますよね。見て見ぬ振りなどをできないタイプで、ついつい人助けなどをしてしまうからでしょう。真面目すぎるが故にお堅いイメージも持たれているのかもしれません。
情に厚い人の特徴①
情に厚い人は、他人の心に自分の心を動かされるわけですが、それには性格や心理が大きく影響してくるもの。そして、もとの感情が豊かなこともあり、過剰なまでに反応してしまうようになるのです。
まずはじめに、情に厚い人の心理面から見られる特徴から、ご紹介していきます。
約束は必ず守る
情に厚い人にとって、約束とはとても大切なもの。どんなに小さな約束でも、決して忘れることはありません。それが、人として当然のことだと思っているのかも知れませんね。自分から言い出した約束であれば、尚更でしょう。
何がなんでも約束は守るべきだと信じているので、他人が簡単に約束を忘れると、傷つくこともあります。約束を破る=適当な関係性、と解釈しがちなのです。
約束を破られる悲しみを知っているからこそ、自分は他人にそんな思いをさせまいと、約束は必ず守ることを心がけています。
義理堅い
とても義理堅いことも、情に厚い人の特徴の一つ。特に、人から受けた恩には、きちんと礼を返すべきだと考えています。自分が受けた感銘次第では、礼をしたとしても、その恩を一生忘れることはありません。
恩を受けたのに、自分が何も返せないでいると、心苦しい思いを抱えることもあるようです。そうした人は、全身全霊でその人に尽くすことも、厭わないでしょう。
それだけ義理堅い人間であり、真摯に向き合おうとする心理を抱えているのです。
傷ついた過去がある
元から情に厚い人もいれば、人生において辛い経験をしたことがきっかけで、情に厚い人になった人もいます。
人に裏切られ傷ついたことで信頼の重要さを再認識した結果、「自分は裏切るような人になりたくない」という考えに至るのです。そして、人に対して慈悲深い気持ちを持つようになったのでしょう。
自分の傷ついた過去を、目の前の相手に投影させたりして、絶対に悲しませないと誓います。ある意味では、反面教師とも言えますよね。
傷ついた過去を塞いでしまわず、そうやって思いやりに変換できるのは、情に厚い人の根がまっすぐだからなのかもしれませんね。
感情移入しやすい
情に厚い人は、相手の感情を察するだけでなく、感情移入してしまうこともあります。つまり、自分のことのように感じてしまうのです。「人が泣いていれば我が事のように胸が痛くなり泣けてくる」などは、まさに感情移入した結果でしょう。
喜びはもちろんのことですが、怒りや悲しみなど、人の心に大きなダメージを残す感情に対してほど移入しやすくなります。そして、痛みを感じる人を労ると同時に、そんな思いをさせた人間を、自分の敵のように許せなくなってしまうのです。
情に厚い人の特徴②
次に、人と関わる上でみられる特徴を挙げていきましょう。情に厚い人の持つ心は、人に対してどんな風に表現されるのか、4つの例をご紹介していきます。
困っている人を放っておけない
基本的に、困っている人を放っておくなど、情に厚い人にはできません。身近な人であっても、知らない人であっても、困っている様子を見ると手を差し伸べたくなってしまうのです。
「困っているみたいだけど、どうしよう」など迷う必要もなく、ごくごく自然と声をかけていることでしょう。一般的に、そういった行為は親切と呼べるものですが、状況次第では、余計なお節介になってしまうことも。
それでも、情に厚い人は、困っている人に対して声をかけずにはいられないのです。
家族や友達は何よりも大事
義理堅く、心根がまっすぐな情に厚い人は、自分に無条件の愛情をくれる家族や友達のことを何よりも大切な存在だと認識しています。そうした身の回りの人達にいつも感謝の心と敬意を持っているので、何かしてあげられることはないかと、常に模索しているでしょう。
誕生日を含めたイベント時には、祝福の気持ちと感謝を伝えることを欠かしません。それは、離れて暮らすことになっても続くでしょう。いつまでも大事にしたいという気持ちがあり、時には自分を犠牲にすることだって、構わないと考えているのです。
人の話を聞くことが上手
情に厚い人は、人と話すことが大好きで、相手の話を聞くことを楽しみにしています。聞く姿勢がしっかりできているので、相手の話に耳を傾けることが上手です。途中で横槍を入れて遮ったり、否定するような発言はしないでしょう。
普通は、人の話が続くと「退屈だな」と感じてしまうもの。それは、他人事の意識で耳を傾けているから。情に厚い人は、我が事のように耳を傾けるので、聞き飽きるということがないのです。
また、人が話しているのであれば、きちんと聞かなければいけないという義理堅さもあり、聞き上手になれるのかもしれませんね。
見返りを求めない
誰かの力になるためなら、損得勘定抜きで動けるのも、情に厚い人の特徴でしょう。誰かの力になるようなことをする際に、一切の見返りは求めていません。打算のない、純粋な気持ちで向きあっていると言えます。
最初から見返りを求めていないので、自分に出来ることはなんでもしようとするでしょう。「ここまではするけど、これ以上はしてあげない」というような、制限付きの優しさではないのです。
自分のメリットありきに人の力になるのではなく、ほとんど奉仕の精神と言えるものなのかも知れません。
情に厚い人の性格
他にも、情に厚い人だからこそ持ち得る性格が、いくつもあります。中でも、大きく目立つ性格の4つを挙げていくので、目を通していきましょう。
正義感が強い
情に厚い人は、曲がったことが大嫌いで、とても正義感が強い性格をしています。平気で人を傷つける行為をする人を、絶対に許すことはできません。さらには、自分も正当な方法で、対処しようと臨みます。
特に、自分の身近な人、弱い存在の人が打ちのめされた姿を見ると、震えるほどの怒りを覚えるでしょう。場合によっては、痛みを覚えさせようと思うことも。その場合、相手がどんな人であっても怯んだりはしないので、暴走してしまう危険性もあります。
真面目
とにかく真面目な性格の持ち主の、情に厚い人。この真面目というのは、四角四面にしかできないという意味ではありません。譲れない部分はありますが、基本的には柔軟性のある思考の持ち主なので、全く融通がきかないわけではないのです。
何が真面目かというと、とにかく真っすぐな思想を持っているということ。物事を綺麗か汚いかで判断することもあり、汚いに部類されることは毛嫌いしてしまうのです。人に対してであれば、尚更いい加減なことはしないでしょう。
優しい
穏やかで優しさを持った情に厚い人は、誰にでも分け隔てなく接することができるでしょう。その優しには、慈愛も込められているので、相手の気持ちも暖かくさせるはずです。また、気分次第で態度が変わるということもないので、信頼されやすくもあるようです。
優しい気持ちを人に向けることができるのは、相手を理解して受け入れようという気持ちがあってのこと。自分と相手を全く別者として認識しているので、相手の心に寄り添った優しい言動がとれるようになるのでしょう。
思いやりがある
情に厚い人の性格として、思いやりがあるという点は外せないでしょう。思いやり=優しさという解釈をする人もいますが、優しさだけで思いやりは成り立ちません。時には、厳しい言葉をかけることになっても、それが相手のためと思えば迷わずそうするでしょう。
しかし、きつく当たってしまったあとのフォローはしっかりします。自分のとる言動は、よくも悪くも相手に影響を与えるものだと自覚しているので、中途半端に放りだすということもありません。最後まで責任を持って接する、これが思いやりのベースになっているのでしょう。
寛大
情に厚い人は寛大だとも言えるでしょう。広く穏やかな心を持っているからこそ様々なことに共感できたり、見過ごしたりできなくなってしまうのです。言い換えればとてもピュアで広い視野を持っているとも言えます。
寛大な心があればある程度の内容は許すことが可能です。広く大きな心故に相手の立場に立ち物事を考えられるからでしょう。その結果相手に感情移入してしまい、つい情に厚いことをしてしまう、言ってしまうのがポイントです。
涙もろい
情に厚い人は感情移入するとお伝えしましたが、その結果共鳴しすぎてしまいもらい泣きなどをしやすいとも言えます。また、これは真面目で心がピュアだからでもあるでしょう。
情に厚い人は感情豊かです。流す涙は悲しみの涙だけではなく喜びや怒りなども含まれます。誰かの立場や環境に過敏に反応してしまうのも原因かもしれません。
情に厚い人の長所はココ!
では、情に厚い人の長所とは、どのような点が挙げられるのかをみていきましょう。
純粋
情に厚い人は、変に曲がった考えをすることもなく、純粋な気持ちを持っています。相手の言葉の裏を読もうとしたりもせず、ありのままに受け止めようとするのです。だからといって、世間知らずというわけでもなく、きちんと一般常識は持ち合わせています。
廃れたところがなく、純粋で綺麗な心を持っていると、そこに付け込もうとする人もいるでしょう。そんな人には、警戒をしながらも、「信じたい」という気持ちを貫き、最後まで信頼しようとします。
そこで騙されたとしても、「疑わずに信じよう」と決めた自分に責任があると考えるのです。それすらも、純粋な気持ちと言えますね。
親身になってくれる
情に厚い人の長所には、親身になれるという点が挙げられます。悩み誰かに相談した時、適当に聞き流されたら悲しいだけですよね。しかし情に厚い人はそういったことをしません。前のめりの姿勢で、親身になって話を聞いてくれるのです。
親身になってくれる人がいる、という事実は、人の心を大きく支えます。何かあった時でも、話を聞いてもらってすっきりしたり、また前を向くきっかけにもなるかもしれません。
そんな風に、人の心に平穏をもたらすことが出来る、素敵な長所なのです。
マナーとモラルを大切にする
情に厚い人は、人としてマナーとモラルを守ることが当たり前だと感じています。正義感溢れる性格をしているので、マナーやモラルに背くことには、ひどく抵抗を持っているのです。そして、理不尽なことをする人にも、強い抵抗を感じるでしょう。
マナーとモラルを大切にすることで、どこにいっても人から受け入れらやすくなります。時には、「いい人ぶってる」と反感を買うこともあるでしょうが、基本的には「正しい人」という認識で、感心されることの方が多いはず。
周りから信頼される
周りから強い信頼を得ることができるのも、情に厚い人の長所でしょう。人を思いやり、自分のことには謙虚になれる人柄は、他人から良い評価をもらいやすくなります。また、適当なことができないので、最後まで責任を持って何事にも挑むのです。これが、信頼感を得るポイント。
身近にいる情に厚い人を見てみると、人から頼られていることが多くありませんか?目立ったことをしているわけでもないのに、人が寄ってくるというのは、信頼されている証拠。
そして、人が信頼を寄せているのを見ることで、他の人も「あの人は信頼できるんじゃないか」という目で見ることができるのです。
情に厚い人には短所もある?
人の感情に寄り添い、優しさを持つことで、どんな短所が生まれてしまうのか、具体例を4つご紹介します。
騙されやすい
情に厚い人は、人を疑わず、信じようとする気持ちを強く持っています。そのせいで、時には騙されてしまうことだってあるのです。純粋な心や人の良さを利用して、言葉巧みに騙そうとする人は、実はそう珍しくはないのかもしれません。
騙されているかも知れないと思っても、そこで信じる事をやめられないのが、情に厚い人。本当は騙されていない可能性、信じ続けることで変わる可能性まで持ち続けます。それでも、人を恨んだり、信じることはやめられないのです。
優柔不断
情に厚い人は、意外にも優柔不断な面を持っています。一対一の問題であれば、それほど優柔不断な面は目立たないでしょう。しかし、情に厚い人は、関わる人間全ての感情に敏感です。
誰か一人を切り捨てるということができないので、最善の策をとるために、どうしても迷いが生じてしまうようです。全ての人が笑えるように奮闘しますが、優柔不断のせいで、空回りしてしまうことも。
そういった奮闘がマイナスに働くと、今度は八方美人と思われてしまうので、人からの印象も悪くしてしまうでしょう。
貧乏くじを引きやすい
あまりにも人のことに熱心になり過ぎて、自分のことが疎かになってしまうと、貧乏くじを引きやすくなります。これは、情に厚い人の短所とも言えますね。
人のことばかり考えて優先することが当たり前になっているように、自分が貧乏くじをひいても仕方ないと思っている節もあるようです。欲求がないわけではありませんが、どうしてもそれを強く主張できないのです。
なので、貧乏くじを引いても「仕方ない」と潔く受け入れてしまいます。誰かが喜んでいるなら、それでいいのだと自分を納得させてしまうので、何度でも繰り返すでしょう。
NOが言えない
器用貧乏なところがある情に厚い人は、NOが言えない性質でもあります。相手のためになることであれば、「ダメ」と言えますが、何かを求められた時には大抵受け入れてしまうでしょう。それを断ることで、相手が傷つくと思えば、尚更NOが言えなくなってしまうのです。
一度許してしまうと、その後も断ることができなくなってしまいます。相手が傷つくことが怖い反面、相手が喜ぶ姿が嬉しくなってしまうのです。そして、相手が喜ぶ姿は、情に厚い人にとっての安心とも言えます。
ですが、NOが言えないことで期待を持たせてしまったり、ストレスを抱えてしまうので、結果的には状況を悪くすることになってしまうのです。
情に厚い人になる方法とは?
そして、どんな方法を重ねていけば、情に厚い人に近づけるかをみていきます。出来なかったことを出来るようにするためには、努力と時間が必要ですが、根気強くなるのも必要なことだと心に置いて、情に厚い人を目指していきましょう。
周りの人を大切にする
他人の気持ちを察することができるように、まずは周りの人を大切にするようにしましょう。大切にするというと、とにかく相手を喜ばせることを考えてしまいますよね。そうではなく、相手の言葉や雰囲気で、何を求めているのかを感じ取れるように努力するのです。
どうすれば大切にできるかわからない、という時は、とにかく相手の話に耳を傾けましょう。途中で遮ったりしないで、最後まで聞役に回るのです。そして、相手のことをよく観察してみてください。その人となりを知ることができるはずです。
そうすれば、どんな風に接することで相手を大切にできているのか、見えてくるようになるでしょう。相手の表情が穏やかに和らいだ時こそ、大切にできている証拠でもあります。
損得勘定をしない
情に厚い人になるためには、損得勘定をしないように気をつけましょう。自分にとっての利益ばかりを考えていると、結局は自分優先になってしまい、相手の感情すら置き去りにしてしまいます。
「これをすれば見返りがあるかも」「これを言えば自分には不利益かも」といったように、いつでも損得勘定を頭に置いているうちは、情に厚い人とは言えないのです。とにかく相手の感情に寄り添い、そこに得や損を考えないようにすることが重要と言えるでしょう。
自分を基準にしない
情に厚い人は、自分を基準にしたりしないで、視野を広くして物事を考えます。色々な状況を想定した上で、相手のためになることを探すのです。何かを基準にするとしたら、相手の感情でしょう。
相手の感情を自分のことのように感じるためにも、まずは自分の基準は端に置きます。ですが、何が出来るのかを探す中で、自分の考えが必要だと思った時には、その基準が必要になることも。
自分の考えが一般常識であり、相手も同じだという保証はどこにもありません。自分を基準にして、自分の物差しだけで判断することだけは、やめましょう。
恩や約束を忘れない
情に厚い人は、どても義理堅い性格をしていますから、そこを見習うことも大切です。親切にしてもらうことや、困っている時に助けがあるのは、当たり前のことではありません。恩を感じた時には、その恩を決して忘れず、その都度お返しをして行く様に心掛けましょう。
また、約束を軽視してもいけません。軽はずみな口約束だったとしても、それを蔑ろにしていては、相手を裏切り続けることになってしまいます。自分にとっては大した約束ではなくても、相手にとっては大きな意味のある約束だったということもあるはず。
恩も約束も、相手に感謝と敬意を持っていれば、忘れることはなくなります。周囲の人があってこその自分だと感じながら、恩も約束も、感謝の気持ちも忘れないようにしましょう。
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