まずはSMの正しい意味をおさらいしよう!
でも、自分がSなのかMなのか、また相手はどうなのか、と改めて考えることってなかなかないですよね。そもそも、SMの正しい意味をきちんと説明することのできない人もいるかもしれません。
SかMかによって性格は全然違います。まずは、それぞれの言葉の持つ意味からおさらいしていきましょう。
SMの「S」の意味とは?
SMのSとは、サディズム(sadism)の頭文字です。サディズムとは加虐嗜好という意味で、要は「いじめたがり」ということですね。サディズムの気質がある人のことをサディストと呼びます。
Sな人は、人をいじめて虐げることで喜びを得ています。よく「ドS」という表現がされますが、特に加虐嗜好が強く顕著に表れている人のことを表しているのですね。
SMの「M」の意味とは?
SMのMは、マゾヒズム(masochism)の頭文字です。サディズムとは正反対で、被虐嗜好(いじめられたがり)という意味を持ちます。マゾヒズムの気質がある人のことをマゾヒストと呼びます。こちらも、程度が強い場合は「ドM」という表現をしますね。
サディズムとマゾヒズムは、お互いに利害関係が一致しますので強く結びつきやすいのです。
SMの言葉の由来
SとMという言葉がサディズム(サディスト)とマゾヒズム(マゾヒスト)から来ていることは有名ですが、これらの言葉の由来まではあまり知られていません。
いずれも人名が由来となっており、サディズムは加虐嗜好を持つフランスのマルキ・ド・サド、マゾヒズムは被虐嗜好を持つオーストリアのザッヘル・マゾッホが語源です。
冒頭でもお伝えしたように、性的嗜好を示す言葉として性風俗界などで使われていましたが、現在は男女の恋愛や人間関係などにおいて広く使われる言葉となっています。
SかMか把握することで付き合いやすくなる
元々は「いじめたい」「いじめられたい」という意味ではありますが、SとMの特徴をもっと掘り下げると、様々なものが見えてきます。単に加虐被虐性愛の問題ではなく、コミュニケーションの仕方や付き合い方も、SかMかを把握することでスムーズになると考えられそうです。
SやMという言葉に今や抵抗を持つ人も少なくなってきて、日常会話にすら出てくるようになりました。そこでこの機会に、自分や気になる人がSなのかMなのか、チェックしてみてはいかがでしょうか。後ほど、チェックの仕方もご紹介します。
自分がSかMかって把握してる?男女に直撃!
自分ではSだと思っていたのに実はMだった…なんてこともあるかもしれません。ここで、自分がSかMかわかったという男女の声をご紹介します。
「絶対Sだと思ってたけど一度虐められて…」
「ずっと自分のことをSだと思っていたんです。でも、好きな人から散々冷たくされて気持ちを弄ばれたことがあって。本当にSだったら嫌いになるはずなのに、どんどん彼にハマっていく自分に気付いたんです。実は隠れMだったみたい…」(25歳/女性/営業)
自分ではSだと思っていたはずが、虐められる経験をして本当はMだと気付かされた、という人は結構いるようです。虐められているのに嫌いになれないなんて、Mそのものですよね。恋愛によって、眠っていたSっ気やMっ気が開花するということもあるのではないでしょうか。
「自分がSと自覚してからセックスが楽しくなった」
「彼女の嫌がる顔に興奮してしまう自分に、Sなんだと認めざるを得なかったですね。でも、俺はSなんだと自覚してからは、彼女を攻めることに喜びを感じるように…。前よりもセックスが楽しくなったような気がします」(28歳/男性/営業)
セックスでSな自分を発揮して楽しめるということは、彼女はMなのでしょう。SとMで付き合えばだいたいうまくいきますが、エスカレートして共依存やDVになってしまう可能性もありますので、ほどほどに楽しむことが大切ですね。
「ひどいことをされても許せちゃうのはMだから?」
「彼女に浮気されたり約束を破られたりしても、嫌いになれません。ひどいことをされても彼女が好きだから許せちゃうんです。でも、はたから見ると自分がドMだかららしくて。確かに、冷たくされた方が嬉しいかも」(27歳/男性/製造)
これは、明らかにMですね。心の広さや彼女のことが本当に好きな気持ちももちろんあると思いますが、それだけでは「冷たくされた方が嬉しい」とはならないはず。ひどいことをする彼女だから好きなのかもしれません。そんな彼女はきっとSなのでしょう。
「人に言われて初めて自分がSだと気付いた」
「自分ではSとかMとか考えたこともなかったんですけど、友達から『絶対Sでしょ』って言われて。言動のあちこちに滲み出てるらしいです(笑)。それから意識してみると、確かに虐めたがりな気質はあるかもって気付いて…。複雑な気持ちです」(21歳/女性/学生)
このように、自覚がなくても周りから指摘されてSやMだとわかるケースも多いです。やはり、自分の何気ない行動を自分で意識することって難しいですからね。そして自分の中にSっ気があることに気付いてしまうと、やはり複雑な心境になるのもうなずけます。
Sな人の特徴をご紹介!
まずはSな人の特徴から見ていきましょう。
世話好き、またはおせっかい
Sな人は、基本的に自分が何でもやりたいという性格なので世話好きです。アニキや姉御肌なタイプの人にSが多いでしょう。皆を取りまとめるリーダー気質もありますが、何せSですので、きめ細やかに配慮する、相手を立てる、共感する、などはやや苦手です。
グイグイ引っ張っていくけどあとはよろしく!という感じでしょうか。そして、人のことが気になると口出しせずにいられないので、おせっかいなところもあります。あらを見つけてはツッコんだりいじったり…。やはりいじめっこの本性がどうしても出てしまうのですね。
プライドが高い
Sな人はプライドが高いです。ただ、相手を虐めて優位に立つことでそのプライドを守っているので、本当の意味では自己肯定感は低いのかもしれませんね。そもそも加虐嗜好は倒錯的な気質ですので、健全なプライドとは言えないでしょう。
健全なプライドがあれば人を虐めたいとは思わないので、Sにはならないはずなのです。軽いSの場合も、自分の虚勢を張るために相手に対して強く出るのでしょう。このように歪んだプライドの高さがSに結びついているのだと考えられます。
いじるのは好きだがいじられるのは絶対に嫌
人のことはいじって笑っているのに、いざ自分がいじられる側になるとマジギレする人っていませんか?いじりたがりな時点で既にSっ気はありますが、自分がいじられるのは絶対に嫌という考えは、徹底されたSと言えるでしょう。
いじられるのが嫌なのは、自分が必死で守っているプライドがへし折られる気がするからです。Sな人は常に自分が優位に立っていたいので、笑いものにされたり虐められたりすることには耐えられません。どう反応したらいいかもわからないのです。
相手が辛そうにしている姿に萌える
好きな人や大切な人のことは笑顔にしたいと思うのが健全な発想ですが、Sの場合は相手が辛そうにしている姿の方が好きです。だから相手を苦しめるようなことばかりしてしまうのですね。
辛そうにしている姿を見ると快感を得て、さらに虐めたくなってしまう…。これがSの最大の特徴で、倒錯的な性癖なのです。虐めはしなくても、大切な人の苦しんでいる姿に萌えるという気持ちが少しでもあれば、Sな気質を持っていると考えられます。
Mな人の特徴をご紹介!
では続いて、Mな人の特徴についても見ていきましょう。Sとは正反対ですので、比べながら特徴を理解していけるといいですね。
人のために何かをするのが好き
自分よりも人のために行動することが好きというのが、Mな人の根本的な性格です。ただ慈悲深い、お人よしという程度の人も多く、軽度なら周りからも感謝され好かれますし、健全な人間関係を築けるでしょう。
ところが、度が過ぎると、自分を犠牲にしてまで人のために尽くすようになっていきます。奉仕することだけを生きがいとし、自分がボロボロになればなるほど幸せを感じる…。ここまでのMになってしまうと、やはり病的です。
優柔不断で断れない
「人のため」を優先し過ぎた結果、多くのMな人がNOと言えなくなってしまいます。元々優しくていろいろと配慮もできるという長所がある反面、優柔不断な性格の人が多いです。本当は嫌なのに断れなくて何でも引き受けてしまい、自分の首を絞めてしまうのですね。
断れない、辛い…と思っていても、そんな風になってしまう自分がまんざらでもない、というのもMの特徴です。自分がボロボロになることに喜びを感じるのがMですので、断れなくて辛くなるのも快楽の一つなのでしょう。
冷たくされるとキュンとする
Mな人は、好きな人には優しくされるよりも、冷たくそっけなくされた方がキュンとします。恋愛においても、そのように常に相手を追いかけていたいと思っています。嫌われてもひどいことをされても、そうされればされるほど好きになってしまうのです。
逆に、愛情たっぷりに大切にされる恋愛では物足りなさを感じてしまいます。愛されているかわからないくらいの不安定さがある方が、充実した恋愛ができるのですね。
いつも不安で辛い恋愛にハマってしまう
幸せにしてくれる相手との恋愛では満たされないMな人は、アブノーマルな恋愛にハマる傾向があります。例えば、絶対にものにならない不倫の恋やダメ男との恋、DV女との恋に幸せを感じ、そこから抜け出せません。
恋愛遍歴を見ても、浮気を繰り返すような相手とばかり付き合っていたり、ひどいことをされた武勇伝をいくつも持っていたりします。でも、Mな人にとってはそれも幸せな記憶。
周りから見れば絶対にやめたほうがいいというような辛い恋愛こそ、Mな人を虜にしてしまうのです。
【自己診断】SかMか!あなたはどっち?《前編》
そこで、SかMかを自己診断できるテストをご用意しました。これから挙げる項目の中でYESに該当するものが多いほどSっ気が強く、自分は逆だと思うものが多いほどMっ気が強いと考えていいでしょう。どちらでもないと思うものが多い場合は、ノーマルです。
デートプランなどは自分が決めたい
どこに行くか、何を食べるか、いつ会うかなど、デートに関することは相手に決められたくない。相手が行きたい所についていくのではなく、自分が行きたい所に付き合ってもらいたい。このように、デートなどの主導権を握っていたいと思う場合は、Sの可能性が高いです。
逆に、いつでも相手に合わせていたい、相手の好きなようにしてほしいと思うならMと考えていいでしょう。
また、相手に突然会いに来られると、嬉しいというよりは迷惑、でも自分が気まぐれに会いたくなったら、急に会いに行ったり相手を呼び出したりする、というのもSで、その呼び出しに喜んで答えるタイプならMでしょう。
人に合わせることが大嫌い
自分が人の都合に合わせることは絶対に嫌、相手が自分に合わせて動いてくれればいいのに、といつも思っている人はSです。人に合わせるくらいなら一人でいいと考えているため、一人で行動することも多いでしょう。逆に、合わせるのが好きならMですね。
Sな人は、遅刻やドタキャンなどをされることにもかなり抵抗があります。でも自分は必ず約束を守るというわけでもなく、とにかく人に合わせるということが大嫌いです。逆にMな人は、相手に遅刻やドタキャンをされることが苦にならないタイプです。
誰かに嫌われていても全く気にしない
自分が人からどう思われているか、まったく気にならないならSです。好きな人から好かれていればそれでいいし、自分が他の誰かに嫌われていても別にどうでもいいと思っていませんか?逆にMは、人からどう思われるか気にして自分を殺しながら生きがちです。
Sな人は、自分のことを好いていないと思う人に対して自分から歩み寄ることも絶対にしません。そっちが勝手に嫌ってるんだから、自分は関係ないとさえ思っているのです。人から好かれるために自分の性格を変えようという発想がありません。これがMとの大きな違いです。
面倒くさくなったらあっさり関係を断ち切る
「あ、この人無理かも」と思った瞬間、付き合うのをあっさりやめるならSです。Sな人は、基本的に面倒くさい人間関係はまっぴらごめんだと思っているので、無理して付き合うことは絶対にしません。
自分に合わないと思う相手ともそれなりにいい関係を築こうと、自分を犠牲にしてでも努力するならMです。
Sは仲がよかった相手でも、付き合ううちに面倒になってきたら、気を遣うこともなくスッパリと関係を断ち切ってしまいます。急に無視したり音信不通にしたりすることもありますが、それを悪いことだとは思っていません。
Mはそのようなことはしませんし、面倒くさくなること自体がなくいつまでも忠誠心を忘れないのです。
【自己診断】SかMか!あなたはどっち?《後編》
では、続きを見ていきましょう。
冷たくしてもついてきてくれる人が好き
冷たくあしらったりキツイ態度を取ってもついてきてくれる人が好きで、相手が悲しい顔をしているとますます冷たくしたくなるならSです。相手の好意を引くために優しくするなど、好かれるために行動するのは自分の性に合わないと思っています。
Mは逆で、相手に親しみを込めて接しますが、冷たくされてもめげません。むしろ冷たくされるのが嬉しかったりするのです。
Sは、相手がついてきてくれてもやはり冷たくあしらい、好きな相手に冷たくすることも自分の愛情表現の一つとさえ思っているのです。MはそんなSの態度にキュンキュンしてしまいます。
可愛いものを見るといじめたくなる
子どもやペット、恋人の純粋な笑顔など、可愛いと言われるものを大切に扱うべきという考えがSにはありません。可愛いものをいかに汚すか、傷つけるかということをイメージして興奮してしまうのです。Mは逆で、可愛いものには慈悲深いまなざしで接します。
Sの場合、可愛いものが嫌いということではなく、好きだからいじめたいという心理が働きます。もちろん犯罪につながるような加虐行為はしないにしても、積極的に可愛がったり関わったりしようと思いません。
Mは弱いものや可愛いものが自分と重なって見えるのかもしれませんね。でも、弱い者に冷たくしているSを嫌いになれないのです。
ついつい相手の嫌がることをしたくなる
特に恋人同士では、Sは相手が喜ぶことではなく嫌がることをしたくなる衝動を抑えられなくなります。わざと嫉妬させるような行動を取ったり、冷たくして相手を不安にさせたりすることが多いです。
Mは相手の喜ぶことをするという点では健全ですが、それに自己犠牲が伴うことが多いため、やりすぎ、尽くしすぎになってしまいます。
Sは相手から何かしてもらうことが当たり前だと思うし、足りないとさえ思って文句を言ったり、さらに要求したりします。そして、嫌がることをしても一緒にいてくれるMをますます愛しく思うのです。
自分が優位に立てる相手と付き合いたい
Sは誰かと付き合うなら、絶対に自分が優位に立ちたいと思っています。相手に主導権を握られることは避けたいので、自分に意見してこないような従順な相手しか選びません。Mはこの逆で、自分が常に下でいることに安らぎを感じます。
S傾向の強い人は恋愛に上下関係を持ち込みたがり、相手が自分に合わせることで成り立つ関係を望みます。もし相手が自分より優位に立とうとしてきたら、スッパリ関係を断ち切るか、相手をねじ伏せて自分が優位に立とうとするでしょう。
Mは相手に従い言いなりになることこそに幸せを感じるため、歯向かおうとも思いません。そもそも対等な関係より、自分よりも力のある人間に惹かれるのです。
すぐ出来る!簡単SMチェックをご紹介!
そして周りの人のことも、顕著でない限りSかMかはなかなかわかりませんよね。もし相手がSかMかがわかれば、付き合い方もそれに合わせて考えていくことができます。
そこで、相手がSかMかチェックするための簡単な方法をご紹介します。心理テスト感覚でできるので、気軽に試してみて下さい。
手でグーを作って顎を乗せてもらう
まず、向かい合って座っている時に「手でグーを作って、その上に顎を乗せてみて」と言ってみて下さい。この時に、相手が顎を乗せながらどこを見ているかでSかMかを判断します。
グーに顎を乗せながらすぐこちらを見てきた場合はS、下を見るなど目線を合わせてこない場合はMと考えていいでしょう。
何だかよくわからないことをさせられている状況で、堂々と相手のことを見られるSは、自分は平気というプライドを表しています。逆にこちらを見てこないMは、恥ずかしさや不安を隠すことなく見せているのです。
爪を見せてもらう
次に、「ちょっと爪を見せてくれる?」と言って相手に手の爪を見せてもらいましょう。この時の手の出し方でSかMかを予測する方法です。
手の甲を上にして、手を開いた状態で爪先をこちらに向けてくるのはS、手のひらを上にして指を軽く曲げて爪を見せたらMだと考えられます。
爪は武器のようにも捉えられるパーツですので、相手に対してまっすぐに向ける仕草は、その人の中にあるSっぽい攻撃性を示しています。逆に、爪を相手ではなく自分に向けながら見せるのは、同じ理由でMなのですね。
そして手の甲を相手に向け、爪先が天に向けられているという見せ方の人は、ノーマルだと言えるでしょう。
見つめた時にすぐ目を逸らす人はM?
相手をジーっと見つめた時に、見つめ返してきたらS、すぐ逸らす人はMという説もあります。これは、Sなら相手の視線に負けない強い意志の表れで、Mは白旗をあげるサインということでしょう。でも違う説もあります。
Sには、相手を冷たくあしらうという特徴がありますよね。そのため、目が合ってもサッと逸らすことが多いのです。見つめて逸らすかどうかでは、判断が難しいかもしれませんね。
プチドッキリをしかけて反応を見る
エイプリルフールのようにちょっとした嘘をついてすぐ「嘘でした!」と言ったり、食べ物を口に入れてあげようとして自分が食べちゃったり、といった可愛いドッキリを仕掛けてみましょう。その時の相手の反応がSかMかの目安になります。
Sの場合、自分が騙されることに強い抵抗がありますので「は?」「くだらない」などと冷たくあしらいます。逆にMはそういうのが大好きなので、恥ずかしそうに喜ぶでしょう。
自分や相手の性格を把握してうまく付き合おう
SかMのどちらかに分類してしまいがちですが、人の性格は様々ですよね。あくまでも一つの目安ですので、決めつけるのではなく自分や相手の性格をわかろうとすることが大切です。そして、それぞれの性格をできるだけ把握して、うまく付き合うことができるといいですね。
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