「鼻で笑う」という言葉の意味
「鼻で笑う」の意味
「鼻で笑う」とは、文字通り、鼻から息を漏らして笑う様子をあらわす言葉です。しかし、単にその人の笑い方をあらわしているのではなく、「相手を見下した感じで笑う」という意味があります。
人それぞれ笑い方には癖がありますよね。中には、相手を見下すつもりはまったくないけれど、鼻で笑う人もいます。本人に悪気はなかったとしても見下す意味を含む行為なので、相手の気分を害してしまう可能性が高いです。
「鼻で笑う」の類語
「鼻で笑う」の類語としてまず挙げられるのが、「あざ笑う」です。「あざ笑う」も「鼻で笑う」と同じく、「相手を見下した感じで笑う」という意味です。「鼻で笑う」よりも、相手を見下している様子を強調してあらわすときに使われることが多いです。
また、「冷笑する」や「あざける」も類語として挙げられます。これらも「鼻で笑う」や「あざ笑う」とほぼ同じ意味なので、文章全体の流れやその人の雰囲気にあわせて使い分けてみましょう。
鼻で笑う人の心理
鼻で笑うことは、相手に良い印象を与える行為ではありません。しかし、それでも鼻で笑う人はいます。では一体なぜ鼻で笑うのか、そのときの心理状態が気になる人も多いでしょう。ここからは、鼻で笑う人の心理について詳しく見ていきます。
相手を下に見ている
鼻で笑う人の心理で最も多いのは、相手を下に見ているというものです。相手がくだらないことを言ったから見下したか、もしくは根本的にその相手を見下しているかのどちらかでしょう。
さほど面白くない冗談を言った場合などに鼻で笑われるのは特に問題になりませんが、根本的に見下されてる場合は、何をやっても鼻で笑われるでしょう。笑われる方は、とても不愉快に感じるはずです。
癖で無意識にやっている
癖で無意識のうちに鼻で笑ってしまう人もいます。大声で思い切り笑うのが苦手な人に、鼻で笑う癖がついてしまっていることが多いです。
笑い方の癖の1つなので、相手を見下しているなどの悪意はまったくありません。しかし、鼻で笑う様子を見ている側は、その人が意図的にしているのかどうかを見分けるのは難しいです。
憧れの人の真似をしている
映画や漫画などには、どんなことでも斜に構えて鼻で笑うクールな人物が数多く存在します。とても頭の良い人物や、クールな悪役がその典型例です。そのような人に憧れているので、自分も鼻で笑うという人もいます。
憧れて真似をしているだけなので、根本的に相手を見下しているというわけではありません。「嫌な気持ちになるのでやめてほしい」と言えば、素直な人であればすぐにやめてくれる可能性が高いです。しかし、憧れが強いと注意してもなかなかやめてくれないでしょう。
疲れている
笑うのも面倒なほど疲れているので、鼻で笑う場合もあります。ため息を漏らすように鼻で笑うので、見下しているような印象を受けることはほとんどないでしょう。
ただし勘違いしてしまう可能性もゼロではないので、笑い方以外の様子もしっかりチェックしてみてください。
疲れているときにあれこれ尋ねられると、答えるが億劫ですよね。パートナーなど親しい人がこのような状態のときに、鼻で笑ったことを問い詰めると遺恨が残る可能性があります。よって、一刻も早く休んでもらいましょう。
話がつまらないと思っている
人付き合いにおいては自分の思い通りにならないことばかりです。誰かのつまらない話しを聞いていなければいけないシチュエーションは年中ありますよね。そうした場合、相づちなどの何かしらの反応は示さないと失礼になってしまいます。
しかし、楽しんで話しを聞いてくれていると思われたくないという心理が働く場合においては、ある程度の不快感を示すために鼻で笑う人もいるのです。
反応はしているけれども受け入れている訳ではなくそこまであからさまに拒否もしていない、という、絶妙なニュアンスの使い方が可能なのです。
会話が苦手でどう反応していいか分からない
話しを振られても上手く返せない時ってありませんか?なんとなく皆で盛り上がっているけど自分はその内容が理解できなかったり、言葉がうまく聞き取れない時などが当てはまります。
前者の場合は周りに合わせてなんとなく頷いたり、皆が笑っていたら一緒に笑いますが、そもそもの内容を理解できていない後ろめたさのようなものがあるため力なく鼻で笑ってしまうのです。
後者の場合も似たようなもので、聞き取れないけれども「ここは笑うところかな?」と察したりしますが、それが合っているのかどうか自信がないために、前者と同じように力なく鼻で笑ってしまうのでしょう。
鼻で笑う癖がある人の特徴
鼻で笑う人が気になる場合は、まずはその人の特徴を理解してみてください。それでは、鼻で笑う癖がある人の特徴について詳しく見ていきましょう。
プライドが高い
鼻で笑う人の多くは、プライドが高いです。周囲の誰よりも、自分の方が優れていると思っています。よって自分と異なるどんな意見も、それが正しいか間違っているかに関わらず鼻で笑うでしょう。
プライドが高いのは決して悪いことではありませんが、他人を見下してしまうのは問題です。相手より自分の方が正しいという圧倒的な自信を持っているので、注意しても受け入れてくれることは少ないでしょう。
皮肉屋
どんなことも斜に構えて見てしまう皮肉屋な人も、よく鼻で笑います。このタイプの人の多くは、皮肉を言うことが格好いいと思っている、もしくは周囲と同調するのが格好悪いと思っています。
その人の根本的な考え方に関わることなので、注意されても改善しないでしょう。注意したことを鼻で笑われる可能性もあるので、その人の言うことを真に受けないなど、鼻で笑うのをやめてもらう以外の対処方法が必要になります。
自分をアピールしたい
周囲とは違う自分をアピールするために、場にそぐわないタイミングで鼻で笑う人もいます。自分の考えは周囲とは異なる、もしくは自分以外が間違っているということをアピールしたいのです。
周囲が本当に間違っていたり、ふざけたことを話しているとき以外にも、単に目立ちたいという目的で鼻で笑う人もいます。このような人は周囲と異なる自分が格好いいと思っているだけで、意見の内容に自信があるわけではありません。
周囲と異なる自分をアピールしたいだけの人に対しては、なぜ笑ったのか、ならば自分はどう考えているのかを論理的に問い詰めると、態度を改善してくれる可能性があります。
頑固
自分以外の意見を絶対に認めたがらない頑固な人も、他人の意見を鼻で笑うことがあります。これまでに得た知識や経験によって自信を持っている人もいるでしょう。中には特に根拠がないのに、自分が絶対に正しいと思っている人もいます。
どちらにしても、自分が正しいという絶対の自信を持っているので、こちらの意見を聞き入れてもらうことは難しいです。ただし、頑固なだけで悪意があるわけではない人もたくさんいます。
鼻で笑うのはやめてほしいと伝えると、意見は聞き入れてくれなくても、鼻で笑う行為はやめてくれることが多いです。
自信家
自信がある人の中には自分以外を見下している人もいます。常に自分が1番であり、周りの人は自分に適いっこないと高をくくっているのです。そうした場合も鼻で笑うことがあるでしょう。
この場合は嘲るように不適に口の端をあげ、鼻息も強めになる場合が多いです。これをされたら誰しもが深いになること間違いありません。
また、このパターンとは違う自信家もいます。自分に自信が満ちあふれているため自然と笑顔が多くなりながらも、闘志を燃やすために鼻息が荒くなってしまっている人です。例えるなら闘牛や競走馬のようなイメージでしょう。
鼻で笑う人への対処法
不快であることを伝える
鼻で笑われるのは不愉快だとはっきりと伝えるのは、とても有効な対処方法です。見下している、いないに関わらず、鼻で笑うことに徹底的にこだわる人はそう多くありません。
見下しているので鼻で笑う人は、はっきり伝えられると気まずくなってやめてしまいます。また、悪気なく鼻で笑っていた人は、相手を不快にしていたのだと反省してくれるでしょう。
はっきりと不快であると伝えるのは、少し勇気がいる行為です。しかし、はっきりと言葉にすることは最も有効な対処方法なので、どうしても我慢できない場合は、思い切って伝えてみてください。
相手にせずスルーする
中には悪気がない人もいますが、多くの場合、鼻で笑うのは相手のことを見下しているからです。自分を見下している人と対等に意見を交わすのは難しいですよね。よって、相手にせずスルーするというのも方法の1つです。
はっきりと不快だと伝えるのも勇気が必要ですし、伝えたことによって場の空気が悪くなる可能性もあります。鼻で笑う人とコミュニケーションを取るのが難しい、もしくは取りたくない場合は、適当にスルーして徐々に距離を置きましょう。
気にしない
相手を見下しているときにすることが多い鼻で笑うという行為ですが、中には何の悪気もなく鼻で笑う人もいます。笑い方には人それぞれ癖がありますが、その人は鼻で笑うのが癖なのです。
まったく悪気がなく、単純に癖なだけなのに注意されると、その人はきっと落ち込んでしまうでしょう。「自分の笑い方は人を不快にさせているのか…」と考え込んでしまったり、周囲を避けるようになる可能性もあります。
そんな事態になることも想定して、まったく気にしないというのも方法の1つです。
なぜ鼻で笑ったのか聞いてみる
あきらかに見下した感じで鼻で笑われた場合は、笑った理由を徹底的に問い詰めるというのも有効な対処方法の1つです。単に自分が優位に立ちたいだけの人であれば、理由を言えなくて以後態度を改善する可能性があります。
もし確固たる自信がある場合は、笑った理由を詳しく説明してくれるでしょう。その説明が問題解決のための重要なヒントになる可能性もあります。問い詰める際は徹底的に、そして真剣に行うのがおすすめです。
真面目に問い詰めるほど相手は真剣な答えを返してくれます。単に見下しているだけの場合は、気まずくなって鼻で笑うのを控えるようになるでしょう。
鼻で笑う人に対する周囲の印象
嫌な気持ちになるので一緒にいたくない
「鼻で笑われるのは、決して愉快ではないですね。だから、できれば一緒にいたくないです。一緒にいてずっと見下されている感じがするとか、耐えられないですね」(22歳/男性/飲食店)
一緒にいる間、ずっと見下されたように鼻で笑われるのは耐えられない、という意見です。これまでにどのような経緯があったのかにもよりますが、特に理由もないのに鼻で笑われ続けるのは、確かに耐えられないですよね。
相手が本当にこちらを見下している場合、注意してもなかなか聞き入れてもらえない可能性が高いので、態度を改めてもらう努力をするよりは、距離を置いた方が労力が少なく済みます。
癖なのかな?と思う
「こっちが何もおかしなことは言っていないのに鼻で笑う人って、いますよね。でも、なぜなのか聞く勇気もないし、『見下してるから』とか言われるのもショックなので何も言いません。もしかしたら癖の可能性もあるし、そういう人なのだと思うようにしています」(24歳/男性/服飾雑貨)
多くの場合、相手を見下している場合に鼻で笑います。しかし、中には笑い方の癖で鼻で笑ってしまう人もいるのです。
そのような人に鼻で笑うのをやめてほしいと伝えても改善するのは難しいですし、悪気がないことをやめてほしいと言われるのも、相手にとっては辛いことでしょう。癖かもしれないと思って気にしないというのも、対処方法の1つです。
距離を置きます
「鼻で笑うようなことをされたら、自然とその人とは距離を置きますね。見下されて愉快な気分になる人なんていないと思います。すでに見下されているのなら、何を言っても無駄でしょう。さっさと距離を置いてストレスを溜めないようにします」(26歳/女性/飲食店)
鼻で笑われることを嫌がる人は、とことん嫌がります。鼻で笑われたと感じた瞬間に、距離を置くこともあるのです。
もし相手が片思いの人だったりした場合は、完全に脈なしになってしまいます。何気ない行動のせいですべてが台無しになってしまうのはぜひとも避けたいところなので、鼻で笑う癖がある人は、早めに直した方がよいでしょう。
なんとも思わないです
「鼻で笑うのを気にする人は多いですが、私は気にしません。人それぞれ笑い方に癖があるのだと思いますし、全員が自分を見下しているのではないと思うからです。人の癖にあれこれ言うのはよくないと思うし、こちらが気にしなければ済む問題なので、気にしませんよ」(24歳/女性/雑貨店)
鼻で笑われるのを嫌う人もいれば、まったく気にしない人もいます。笑い方は人それぞれなので、気にしても仕方がないというのが、気にしない人に多い意見です。
たとえ見下されていたとしても、こちらが気にしなければ大した問題ではありませんよね。相手に態度を改善してもらうのが大変な場合は、自分の意識を変えて気にしないようにするのも対処方法の1つです。
鼻で笑う癖を直す方法
謙虚な心を持つ
自分に自信があるので鼻で笑ってしまう場合は、まず謙虚になることから始めてみましょう。自分が絶対に正しいという自信は、一旦心の隅にしまっておいてください。常に自分だけが正しいとは限らないと、自分の考えや態度に対して疑問を持つようにしてみましょう。
同時に、相手の話を真剣に聞くことも大切です。何気ない友人の一言がその後の人生の教訓になることも珍しくありません。自分の考え方を広げるチャンスですし、何より鼻で笑って相手を不快にさせることが少なくなります。
相手の尊敬できる点を探す
どうしても相手を見下してしまって鼻で笑ってしまう人は、相手の尊敬できる点を探してみてください。この際、どんな些細なことでも構いません。自分の話を真剣に聞いてくれるのであれば、そこを尊敬してみましょう。
仕事やバイトの同僚であれば、毎日きちんと出勤しているところを尊敬してみるのも方法の1つです。どんなことでも相手を尊敬できるようになれば、鼻で笑うという失礼な行動はできなくなるでしょう。
思ったことを口にしてみる
自分と異なる考え方を鼻で笑ってしまう人は、思っていることを口に出してみましょう。考え方が異なると分かった場合に鼻で笑ってしまうのは、自分の意思を相手に伝えたいという思いのあらわれです。よって、伝えたい考えを口にすると、鼻で笑う必要がなくなります。
思ったことを口にすると、相手と意見のすり合わせが可能です。今まで以上に知見を広げるチャンスにもなりますので、自分の意見はどんどん口に出しましょう。
ただし、露骨に相手を見下すような考え方の場合は、口に出すのはNGです。その場合はまず、相手を見下すのをやめる努力をしてみましょう。
思い切り笑う練習をする
思い切り笑うのが恥ずかしいと感じているので、つい鼻で笑ってしまう人もいます。その場合は、思い切り笑う練習をしてみましょう。笑い方の癖を変えるのは簡単なことではありませんが、どうしても気になる場合はぜひチャレンジしたい対処方法です。
思い切り笑うのは気持ちいいですし、何より周囲の人を笑顔にします。恥ずかしいと思っていることをするのは、かなりの勇気が必要です。しかし、思い切って笑うことで色んな人と接するのが楽しくなる可能性もありますよ。
【番外編】鼻で笑う以外の避けるべき仕草
会話中に目を合わせない
会話の際に目を合わせないというのも、できれば避けたい仕草の1つです。会話中に目を合わせないと、こちらの話を真剣に聞いていないのではないかと思われるでしょう。自分に興味がないと思われてしまい、距離を置かれる可能性もあります。
ただし、他人と目を合わせるのが難しい人もいるはずです。どうしても難しい、恥ずかしいと感じる場合は、話を聞いているときだけでも目を見るようにしてみてください。それだけでも、相手に与える印象は大きく変わります。
相手をジロジロ見る
相手をジロジロ見るのも、控えた方が良いでしょう。用もないのにジロジロと見るのは、失礼とされている行為です。相手に不快感を与えますし、場合によってはトラブルに発展する可能性もあります。用事がある場合もジロジロみてアピールするのではなく、すぐに声をかけましょう。
また、会話の最中はできるだけ目を合わせると、相手に良い印象を与えやすくなります。しかし、そんな会話の最中でもあまりジロジロ見過ぎない方がよいでしょう。
じっと目を見つめ続けるのではなく、大切なことを話そうとしたタイミングで相手の目を見るようにするのがおすすめです。
頻繁に時計をチェックする
一緒にいるのに時計ばかりチェックされると、ショックですよね。「自分と一緒にいてもつまらないから、早く帰りたいのかな」と思ってしまいます。よって誰かと一緒に居るときは、頻繁に時計をチェックする行為は控えた方が良いでしょう。
しかし、時間が押し迫っているなど、時間を気にしなければならないときもあります。そんな場合は事前に、「○○時から用事があるので、○○時までに切り上げなければならない」と伝えておきましょう。そうすると、頻繁に時計をチェックする仕草を不快に感じられなくなります。
腕を組んで話を聞く
腕を組む仕草を無意識のうちにやってしまう人も多いでしょう。しかし、中には腕組みを快く思わない人もいます。腕を組むのは自分の本心を隠したいからだと感じる人もいるのです。
本心を隠しながら接してくる人に、心を開く人はまずいないでしょう。それどころか、何かやましいことを考えているのではないかと警戒される可能性もあります。よって、できれば人と対面するときは、腕組みは控えた方がよいでしょう。
相手の方を向いて挨拶しない
挨拶するときに相手の方を向いていないのも、相手に不快感を与える行為の1つです。親しい間柄ならまだしも、職場で、しかも上司や先輩が相手だと確実に印象は悪くなるでしょう。
印象が悪くなると社内での評判も悪くなり、場合によっては職場での居心地が悪くなってしまう可能性もあります。学校内やサークル内でも同様なので、挨拶する際は必ず相手に体を向けてするようにしましょう。
鼻で笑う癖は早めに直そう!
鼻で笑うという行為は、相手に不快感を与えてしまう可能性が高いです。よって、もし鼻で笑ってしまう癖があるのであれば、可能な限り早めに直した方が良いでしょう。鼻で笑う人に対処する必要がある場合や、鼻で笑う癖を直したい場合は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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