お調子者に共通する特徴・心理とは？お調子者な性格を治す方法も解説

「あの人、お調子者だね」といった言い方は、会話によく出てきますよね。とはいうものの、人によってお調子者に対するイメージはさまざまなのではないでしょうか。

ノリのいい楽しい人というポジティブイメージもあれば、おちゃらけた人といった具合にネガティブに捉えている人もいるでしょう。

そこで、そもそもお調子者とはどんな意味なのかについてご説明します。

「お調子者」の意味

「お調子者」には2つの意味があり、まずはいい加減に調子を合わせる人のことを言います。

さらには、軽はずみでうわついた事をする人を指して言うこともあります。いわゆるおっちょこちょいな人ですね。

この2つの意味を見る限りでは、どちらに該当するにしてもあまりよい印象は受けないのではないでしょうか。

そもそもあまりいい感じのしない言葉だと漠然と感じる理由は、どちらに当てはまってもよいイメージがないからと言えますね。

「お調子者」の類語

辞書を元にお調子者の意味を紐解くと、マイナスイメージばかりが目につきます。けれど、お調子者特有の気軽な人柄や、滑稽な点が人に好かれる場合も少なくありません。

そのため、「お調子者」の類語は、言動が軽薄であるという意味で「粗忽者」や「はねっ返り」といった言葉が挙げられます。

また、言動の軽妙さや滑稽さが好まれている場合には、「ひょうきん者」や「面白い人」あるいは、「ユーモラスな人」といった言葉が類語になるでしょう。

あまりよい印象を受けない「お調子者」という言葉ですが、本来の意味とは別の要素を持った類語も存在するのが特徴です。

お調子者の正しい意味がわかったところで、世間の人々が抱いているお調子者に対する印象を尋ねました。

さて、世の中の人たちはお調子者に対して、どんな印象を持っているのでしょうか。さっそくご覧ください。

場が盛り上がるからいたら助かるかも

「職場で定例の飲み会があります。月に一度なのと全員参加が必須条件なので、けっこうキツイ。苦手な上司のそばに座ることになったら、もうビクビクものです。そんな時、お調子者がいてくれたらいいなあと思います。場が盛り上がるから、苦手な人とも話ができて助かるかも」（26歳/男性/研究所勤務）

職場で恒例の飲み会を実施しているところも多いでしょう。上司としては、部下と親睦を深めるチャンスです。

けれど、上司に対して苦手意識を持っている人なら、楽しめないのも無理はありません。話ができないくらい苦手な相手でも、場を盛り上げてくれるお調子者がいれば、お調子者を口実に話ができそうですね。

意外と周りをよく見ている

「お調子者の人って、意外と周りをよく見ているという印象があります。誰かが失敗したら、『あ～、やっちゃったか～。でもドンマイ！自分なんてしょっちゅうだから』なんて具合に、絶妙にフォローしてくれる。失敗を笑いに変えてくれるのはすごいと思います」（24歳/女性/医療事務）

人間、誰しも仕事の中で失敗することはありますよね。お調子者は周囲の雰囲気に敏感な人が多く、失敗した人のところに素早く行って、明るくフォローしたり慰めてくれることが少なくありません。

これは周りをよく見ている証拠であり、気遣いができる人でもあります。そう考えると、お調子者に対するイメージがガラリと変わるのではないでしょうか。

真面目なタイプなのでそもそも合わない

「お調子者に対しては、いい加減とか、調子がいいという印象しかありません。もともと真面目な性格だから、お調子者とは根本的に合わない。実際、これまで気の合ったお調子者は一人もいません」（27歳/男性/教師）

根が真面目な性格の人にとっては、お調子者は「軽いノリで仕事をするいい加減な人」という印象が強いのではないでしょうか。

また、お調子者の中にはひょうきんな人もいて、こうした人は好かれやすいため、失敗しても要領よく切り抜けることもよくあります。

真面目な人からすれば、「いい加減にやっているのに怒られないなんて…」という気になるのも無理はありませんね。

空気を読めないお調子者はちょっと…

「お調子者にもいろいろな人がいて、おもしろい言動で場の雰囲気を良くしてくれるのならいいですけど、空気を読めないお調子者はどうかと思います。言ってはいけないことを言ったりされると、こっちまでとばっちりを受けそう」（25歳/女性/銀行員）

いつも和やかな職場でも、「今、ここで冗談を言ってはいけない」という雰囲気になることはありますよね。

けれど、普段から和やかな職場だからと、職場の空気を読まずに言ってはいけない冗談を言うお調子者がいれば、よりいっそう雰囲気が悪くなるのは必至です。

もしかすると上司の雷が落ちるかもしれず、被害は避けられません。こうした空気の読めないお調子者だと困りますね。

お調子者という言葉の意味がわかると、「お調子者と呼ばれる人はどんな心理をしているのだろう」と疑問に思えてくるのではないでしょうか。

ここからは、お調子者の心理を探っていくことにしましょう。

場を和ませたい

仕事でミスをした時には、上司に怒られることもありますよね。怒られて落ち込んだ人がいる場合、職場が暗い雰囲気になることはよくあります。

また、ミスを指摘して怒った方もいい気はしないでしょう。お調子者は普段から周囲をよく見ていて、こうした雰囲気の悪さに敏感に気づくことが少なくありません。

ただし、怒った人と怒られた人の心理に配慮するというよりは、自分自身が雰囲気の悪い場にいたたまれないという心理になっています。

そのため、自らの心理的苦痛を取り除きたい一心で、場を和ませようと一生懸命になるのが特徴です。

人を喜ばせたい

もともとお調子者は明るい性格の人が多いため、人が喜んでくれるのを見るのが大好きという心理を持っています。

その結果、どんな時も人を喜ばせたいという心理が働き、場を盛り上げようと冗談を言ったり、ふざけてひょうきんな行動をとっていると言えるでしょう。

そんな様子を見て「職場でふざけるなんて不謹慎な」と感じる人もいるでしょうが、人を喜ばせたいという心理がサービス精神につながっています。

このサービス精神旺盛なところが、どうしても職場では目立ってしまい、「ノリの軽いお調子者だな」と思われてしまうわけです。

本当の自分を見せられない

お調子者はそのノリの良さから、どんな人にでもすんなり心を開いて付き合っていける人と思われがちですよね。ですが、実際には本当の自分を見せるのが苦手という心理を持っています。

人に対して素の自分を見せた結果、嫌われるのではないかと心配するあまり、本当の自分を見せることができません。

そのため、誰にも本当の自分を知られないようにと、あえてお調子者を演じているケースが少なくないのです。

こうした心理になる原因がある場合もあれば、本当の自分を見せるのがそもそも苦手なケースもあり、見た目からは想像できない心理と言えます。

実は怖がりで臆病

お調子者の人は、見た目の明るさやノリの良さ、ひょうきんな言動とは裏腹に、実は人間関係に対して臆病な心理を抱えています。

そのため、人から嫌われることを極端に怖がるあまり、何とかして嫌われないようにと明るく振る舞い続けるのが特徴です。

こうした心理は、「人間関係で傷つきたくない」という気持ちから来ており、過去に人間関係で傷ついた結果、お調子者になる人も少なくありません。そこには「もう人間関係で傷つくのはイヤだ」という心理が隠れています。

周囲の人からさまざまな見方をされるお調子者ですが、その心理は非常に複雑だということがわかりました。こうしたさまざまな心理は、お調子者のどんな特徴となって表れてくるのでしょうか。

そこで、ここからはお調子者に見られる特徴をまとめましたので、ご覧ください。

コミュニケーション上手

場を盛り上げたり、雰囲気を良くするには、周囲から注目される必要があります。したがって、場の雰囲気を変えるにはコミュニケーション能力が不可欠です。

もともとお調子者は周囲をよく見ていることが多く、場の雰囲気によって、どうすれば最善の方法になるかを考えられる人でもあります。

その結果、気さくに話しかけたり、自分から人にアプローチをしに行くなど、コミュニケーション上手なところは大きな特徴ですね。

人見知りしない

初対面の人とも気さくに話しかけるなど、お調子者は人見知りしないのも特徴です。初めて会った人とも気まずい雰囲気になりたくないという心理が働き、どんな人にも積極的にアプローチできる人でもあります。

もともと人に喜んでもらうのが好きで、人を喜ばせたい心理も持っていますので、初めて会う人とも積極的に話題を提供し、盛り上げようとするでしょう。

そんなお調子者の中には、もともと人見知りしない人もいますが、中には本当の自分を見せるのが怖くて、お調子者を演じている場合もあります。もしそうだとしたら、非常に努力して人見知りしない人になっていると言えるのではないでしょうか。

人当たりが良い

とにかく明るくて陽気なのが一番と考えているお調子者の特徴に、人当たりが良いという点が挙げられます。

けれど、人はたいてい誰かと接する時、明るく陽気で、自分から話題を提供してくれる人を好むのではないでしょうか。いつも難しい顔をして黙ったままの人が相手だと、緊張しますよね。

その点、お調子者は自分が緊張する場を嫌う心理の持ち主ですから、できるだけ自分はもちろん、場の雰囲気もよくしようと奮闘します。その結果、相手に対して「この人は気配りできていい人だ」という印象を与えるでしょう。

こうした人当たりの良さもまた、お調子者の心理から来ているとはいえ、努力しているのは確かですよね。

真剣・しんみりした空気が苦手

お調子者がひょうきんな仕草や、ダジャレといった言動で周囲の注目を集め、場を持ち上げる一番の理由は、緊張が走る真剣な空気が苦手だからです。そのため、何とかして真剣なムードを壊そうと、笑いを取ろうとします。

また、しんみりとした暗い雰囲気も同じく苦手なので、場が落ち込んでいる時も同様に、何とかして明るくしようとするのが特徴です。

ただ、時には真剣だったり、しんみりした雰囲気がベストな場合もあります。そんな時でも場の空気を変えようとするところが、お調子者として嫌われてしまうのではないでしょうか。

人の秘密をつい話してしまう

お調子者の心理として、とにかく相手との沈黙を避けたいという気持ちがありますので、話題が尽きてくると、人の秘密まで話してしまうことがよくあります。

とにかく沈黙したくないという心理が必死に働いているため、後になって自分が人の秘密を話してしまったことを覚えていないケースもしばしばです。

そのため、後で「秘密を喋ってしまって！」と責められた時にも「そんなこと言った？」となります。そもそも常に喋っているため、何を話題にしたかを忘れることも多いからです。

とはいえ、秘密を暴露された側は、そう簡単にスルーできませんよね。結果として周囲に「あのお調子者を信用するとろくなことにならない」と言われがちな特徴です。

守れない約束をしてしまう

場の雰囲気を壊したくないお調子者は、とりわけ盛り上がっている場で水を差すようなことは言いたくありません。そのため、とにかく場の雰囲気を悪くしたくないという一心で、守れない約束をしてしまいがちです。

また、お調子者は話題を合わせるために、嘘をつくこともあります。嘘を前提に話が進んで約束をしてしまうと、どうしたって守れない約束になりますよね。

楽しい雰囲気に水を差したくないという気持ちは分かるものの、守れない約束をする状況を作りがちなのは、ネガティブな特徴と言えるでしょう。

お調子者が周囲に気を遣う人だとわかっても、好意的に捉える人もいればそうでない人もいるのが世の常です。特に苦手と感じる場合、お調子者との接し方が難しいと感じる人もいます。

そこで、ここではお調子者への上手な対処法を見ていきましょう。

上手におだてる

お調子者には話の上手な人が多いため、巧妙な話術で仕事を頼んでくることがよくあります。お調子者から仕事を頼まれ、「もう、仕方ないなあ」と言いながらもやってあげた人は多いのではないでしょうか。

けれど、お調子者にも自分で仕事をしてもらいたいですよね。そのためには、上手におだてることが大事です。もともと人に嫌われたくない心理の持ち主ですから、明るいノリで接してこられると断りにくくなります。

何かと言うと人に仕事を任せるタイプのお調子者に対しては、明るいノリで上手におだてる対処法がおすすめです。

大事なことはこれでもかと念押ししておく

いくら相手がお調子者だと知っていても、時には重要な仕事を任せないといけないこともあるでしょう。そんな時は、軽いノリや口調では言ってはいけません。軽いノリに「大したことのない仕事」と考え、軽い口調には「テキトーにやっても大丈夫そう」とお調子者に思わせてしまう可能性があります。

そこで、お調子者に仕事を預ける場合、大事なことは「これでもか！」と念押ししておくくらいがちょうどいいでしょう。あるいは、具体的に「何月何日の何時までに仕上げること」と指示書を作るのもいいのではないでしょうか。

その際、間に合わなかったらどうなるかも書いておくと、さすがに自覚してくれると考えられます。

良い点が発揮できる仕事を割り振る

お調子者への上手な対処法として、お調子者が得意とする仕事を重点的にやってもらうという方法があります。

例を挙げるなら、初対面の人ともすぐに打ち解けられるというメリットを活かして、来客の対応は一手に引き受けてもらうといった具合です。

この時、「あなたはとても人当たりがよくて、初対面の人が緊張せずに話せる相手だから、あなた以上に上手にできる人はいない」とおだてて仕事を割り振るのがいいでしょう。

誰しも褒められれば悪い気はしませんよね。そのため、良い点を褒められ、認められて仕事を任せられたお調子者が、ビックリするほど活躍してくれる可能性があります。

そういう人だと割り切る

仕事で直接関わりがなくても、同じ職場に在籍していてお調子者の騒がしい様子が見える場合、お調子者の行動がイライラの原因になることもあるでしょう。

とはいうものの、職場にはさまざまな性格の人がいますし、お調子者はその中の一人です。となると、「あの人はノリがよくて陽気な雰囲気が好きだから、うるさいのも仕方ない」と割り切るしかありません。

時にうるさすぎるくらい明るいところは、お調子者が嫌われがちな要素ですが、一方でいつも仏頂面をしている人もいますよね。どちらもそれぞれの個性と考えることによって、「あの人はお調子者だから仕方ない」と割り切れるのではないでしょうか。

周囲を和ませたいという心理を持つお調子者は、周りへの気遣いができる人とも言えますよね。そのため、こうした点はメリットと言えるでしょう。

とはいえ、誰もが好意的に捉えてくれるわけではなく、時にはお調子者の心理や特徴がデメリットとなることも少なくありません。

ここでは、そんなお調子者である事のメリットとデメリットをご紹介します。

メリット：初対面の人とすぐ仲良くなれる

もともと人を喜ばせたいというサービス精神が旺盛なところは、初対面の人であっても変わりません。そのため、お調子者は初対面の人にも笑いを交えて話しかけ、すぐに仲良くなってしまいます。

また、真剣な雰囲気やしんみりした空気が苦手なこともあり、最初からフランクに接するのも特徴です。

大多数の人は、初対面の人と会う時は緊張するのではないでしょうか。そんな時、明るくフランクに接してくれる人だと安心するでしょう。

こうした人の心を一瞬で掴み、すぐに相手と打ち解けられるのは、お調子者が持つ大きなメリットです。

メリット：周囲の人から可愛がられやすい

暗い雰囲気や緊張した場が苦手なお調子者は、場の雰囲気を良くできるならという心理から、率先して笑いを取ったり、場を和ませる発言をします。

また、普段から周囲をよく見ているため、誰がどんなことに興味を持っているのかといった情報も収集しており、的を射た発言をする事も少なくありません。

その結果、周囲の人から「自分のことをよくわかってくれている」とか、「あの人のおかげで助かった」と思われることも多くなります。

あまり良い印象を与えないお調子者ですが、実際は周囲の人から可愛がられやすいというメリットがあるのは確かです。

デメリット：「口だけ」と思われる

お調子者は、とにかく話をしていると安心するという心理もあります。実際、人は自分の声を聞くことで精神的に安定するのだとか。そう考えると、緊張しがちな心理の持ち主でもあるお調子者がよく喋るのも納得ですね。

ただし、お調子者はとにかく場を和ませたい一心で、喋り過ぎることがよくあります。その結果、出来ないことまで出来ると言ってしまうことがあり、「口だけのお調子者」と思われることが少なくありません。

場を和ませようとして取った行動がしゃべり過ぎにつながり、口だけと思われるのは、かなりのデメリットと言えるでしょう。

デメリット：重要な話をしてもらえなくなる

お調子者はしんみりした雰囲気が苦手なこともあり、とにかく暗い状況にしないためにとずっとしゃべり続けることもしばしばです。

この時、お調子者の頭の中にあるのはとにかく沈黙を回避したいという思いだけですので、自分が話した内容を覚えていないことがよくあります。こうなると「あのお調子者に重要な話はできない」となるのも致し方ありませんね。

結局、他愛のない話はしても、大事な話はしてもらえなくなり、かなりのデメリットと言えます。

お調子者は好かれる一方、煙たがられる場合もあります。とはいうものの、誰からも好かれるのは不可能ですよね。

けれど、お調子者な性格を直したいと感じるなら、直す方法に取り組んでみるのもいいでしょう。

ここでは、お調子者な性格を直すために取り組める方法をいくつかご紹介します。

口に出す前に一度頭で考える

場を盛り上げようと大げさなことを言ったり、時には嘘をついてでも雰囲気をよくしようとしがちなお調子者は、そのうち話半分にしか聞いてもらえなくなるでしょう。もちろん、大事な話などしてもらえるはずがありませんよね。

そんなお調子者の性格を直したいなら、言葉を口に出す前に一度頭の中で考えることが大事です。そうすれば、不用意にペラペラと言葉が口を突いて出る癖にブレーキがかかるでしょう。

さらに、口に出す前に考える時間を取ることで、言っていい事と悪い事の区別がつくようになるはずです。そうなれば、自然と失言も減っていくのではないでしょうか。

有言実行で「口だけ」にならない

お調子者の中には、とにかく常に喋っているという人もいます。もしも自分がこうしたお調子者に当てはまると感じたら、周囲から「あの人は言うばかりでちっともやらない」と思われている可能性が大です。

お調子者は沈黙を嫌うあまり、ついつい話し過ぎる傾向に陥りがちになります。その中でよくあるのが、「今度みんなで飲み会やりましょう。幹事務めます！」などと言って場を盛り上げておきながら、実際には行動に移さないというパターンです。

しかし、お調子者の性格を直したいなら口にしたら必ず実行する、いわゆる有言実行の人にならないといけません。そのためには、自分は何ができるかを考えて発言することが重要ですね。

出来ないことは出来ないと伝える

お調子者は本音を言って嫌われるのが怖いという心理から、出来ないことを「出来ます！」という傾向があります。ただ、本人はその場の雰囲気を良くしたくて、軽いノリで言っていることがしばしばです。

けれど、相手は「出来ます」と言われれば、出来るものと捉えますよね。その結果、出来ない事をしなければならない羽目になる可能性があります。

ただ、そうなってもお調子者は持ち前の人当たりの良さを生かして、愛想よくふるまったり笑いをとったりして、何とか乗り切ってしまうことも少なくありません。

とはいえ、お調子者な性格を直すには、出来ないことは出来ないとはっきり伝えることが大事です。

誰に対しても謙虚になる

お調子者はしんみりしたり、緊張した場を嫌だという心理から、雰囲気が悪くなった場を盛り上げようと明るく振舞います。

けれど、これはあくまでも「いつも明るく陽気で楽しい雰囲気にしたい」というお調子者側の考えであり、誰かのためにという発想ではない事がしばしばです。

また、いくら暗い雰囲気が苦手とはいえ、どんな時でも場を盛り上げればいいとは限らないですよね。時にはしんみりとした雰囲気が適している場合もあります。

何でも明るくしようとする性格を直すには、謙虚さが必要です。相手の立場に立って物事を考える謙虚さこそが、お調子者に欠けている要素。相手の立場を思いやれば、自然と盛り上げるべき時が見えてくるでしょう。

「お調子者」という言葉の意味には、いい加減に調子を合わせたり、おっちょこちょいといったものがありました。一般的に「お調子者」にいいイメージがないのは、多くの人が大まかではあっても、言葉の意味を理解できているからと考えられます。

とはいえお調子者がいてくれることで、職場の雰囲気が和んだり明るくなったりと、周りから喜ばれるのも事実です。

また、お調子者にはメリットとデメリットがありますが、人は誰しも良い面と悪い面を持っているもの。そのため、お調子者に限ったことではありませんよね。

もし自分が嫌ならお調子者の性格を直すという選択もありますし、メリットを磨いて愛されるお調子者を目指すのもいいですね。