自己愛が強い人とはどんな人?特徴や上手な対処法を徹底リサーチ!

自己愛が強い人とはどんな人?特徴や上手な対処法を徹底リサーチ!

世の中には過剰に自分を愛する、自己愛の強い人がいると言います。あなたの周りにもいるのではないでしょうか。この記事では、自己愛が強い人の特徴や対処方法について紹介します。自己愛に興味のある人や、自己愛が強い人への対処に困っている人は、是非読んでみてくださいね。


そもそも「自己愛」ってどんな意味?

自己愛の強い人は、「自己中心的」「わがまま」といったマイナスなイメージを持たれがちです。しかし、自分のことを愛せるというのは、決して悪いことではありません。問題なのは自己愛が強すぎ、周囲に迷惑をかけてしまうような場合です。

今回は「自己愛」の意味や、自己愛が強い人の特徴や上手な対処方法について紹介します。

「自己愛」の意味


自己愛とは、文字の通り、自分自身や、自分の持つ世界観を愛することです。本来の意味としては、自分を性愛の対象とすることを「自己愛(ナルシシズム)」と言い、ギリシャ神話に登場する美少年、ナルキッソスが語源とされています。ナルキッソスが、水面に映った自分の姿に恋をしたというエピソードが由来と言われているのです。

「自己愛」の類語


自己愛の類語として慣用的に用いられているのが「ナルシスト」という言葉です。これは前述のナルシシズムからきており、一般的にはいわゆる「自分が大好きな人」を指します。自分の容姿や言動、考え方などに酔いしれている人は「ナルシスト」という言葉で表現されることが多いですね。

他にも自己愛の類語として「自己陶酔」や、程度によっては「自信家」という言葉も類語として用いられているようです。他に「うぬぼれ」なども類語と言って良いかもしれません。

自己愛が強い原因とは?

まずは、自己愛の意味や類語について紹介しました。自分を愛することを意味する「自己愛」ですが、単純に自分のことを愛せるというのは素敵なことですね。しかし、この自己愛が強すぎると周囲に迷惑をかけてしまったり、程度によっては生活に支障をきたす場合もあるようです。

では、自己愛が強くなってしまうのに、原因はあるのでしょうか。続いては、自己愛が強い原因について紹介します。

親も自己愛が強い


自己愛が強くなる原因として、親の自己愛が強い場合があると言います。自己愛の強い親に育てられた場合、2種類のケースがあるようです。

ひとつは、子どもを自分のための所有物と考える親からの過剰な愛情や執着によるものです。ひたすら甘やかされ、崇められ、結果として子どもが「自分は特別だ」と思い込み、自己愛が強くなるというケースです。

もうひとつは、親の自己愛が強すぎるが故、子どもに興味を持たない場合です。そうすると、子どもは「自分は愛されていない、必要ない、価値がない」と無意識に追いつめられてしまいます。そして自分の心を守るために、徐々にその意識を抑圧し、「自分は必要な人間だ、自分は特別な人間だ」と自己愛が過剰になってゆくのです。

このように自己愛が強くなるには、育った環境や親が原因の場合があると言えます。

ルックスが良い


良いルックスで生まれた人も、自己愛が強い傾向があります。ルックスが良いと、周囲から褒められる機会や、異性からもてはやされることも多いでしょう。自分から何もしなくても周りがチヤホヤしてくれるので、当然自意識も過剰になってきます。

次第に、そんな自分の容姿ばかりを気にして、鏡を見てはうっとりするような自己陶酔に陥ってゆくのです。

頭が良い


もともと頭の良い人も、強い自己愛を持つ傾向にあると言われています。頭の良い人の中には、時として頭の良くない人を見下し、不快感さえ覚える人がいると言います。周囲が下等に見え、自分だけを信じ、自分は特別な存在であると思い込んでしまうんですね。

精神年齢が低い


自己愛の強い人は常に自分が世界の中心にいます。ですから、自分の思い通りにいかないことが発生すると、とたんに機嫌を損ねてしまいます。

まだ幼い子供の精神年齢が低いのは同然のことです。ですから、ちょっとしたわがままが思い通りにいかなくて、かんしゃくをおこすのも許容できます。ですが、これをいい大人がやってしまったらどうでしょうか。あまりにも自己中心的で、精神年齢の低さを感じざるをえないですよね。

自信がないことの裏返し


自己愛が強い人は、自信満々で自意識が過剰な性格の持ち主が多い中、逆に自分に自信がないために、自己愛に溺れてしまう人もいるようです。

自分のコンプレックスをカバーするかのように、他の人を下等に扱い、見下しバカにすることで、自分の価値を上げようとするのです。自信がなくてもプライドが高いと、まるで自信があるかのように振る舞ってしまう傾向にもあります。そうすることで、どんどん自己愛だけが強くなってゆくのです。

自己愛が強い人の特徴とは?

ここまでは、自己愛が強い原因について紹介しました。ルックスや頭の良い人が身近にいる人も多いと思いますが、該当する人が必ず自己愛が強いとは限りません。ですが、思いもよらない様々な原因によって、自己愛は強くなってしまうことがわかりましたね。では、自己愛が強い人にはどのような特徴があるのでしょうか。

次は、自己愛が強い人に見られる特徴を紹介します。

人を見下している


これは、自己愛が強い人に多く見られる特徴です。何と言っても自分を愛しており、自分が何よりも崇高な存在であるため、それ以外の人が下等に見えるのです。たとえ相手が会社の上司や学校の教師であっても「たいしたことない人」と認識し、敬う気持ちを持ちません。

いつでも自分が一番高いところにいるのが、自己愛の強い人なのです。

常に自分が正しいと思っている


自己愛の強い人は、常に自分が正しいと思っているので、ミスをしたとしても絶対に認めようとしません。それどころか、自分が引き起こしたミスであっても、あたかも他の人が無能であったから起こったミスであるかのように言い出すことも。

自己愛が強い人にとって自分の意見は絶対なので、自分の考えに賛同しない人は「自分を否定する人」になってしまうのです。

特別扱いされることが当たり前だと思っている


自己愛が強い原因のひとつとして、甘やかされて育ったからという話をしました。その場合、幼いころから特別な扱いを受けてきたため、大人になってもそれが当たり前だと思っているという特徴もあります。

自分が他の人と同等の扱いを受けることが嫌なので、行列に並ぶことも、欲しいものが欲しい時に手に入らないことも我慢できません。「なぜ自分が我慢しなければいけないのか」と怒り出すことも珍しくないのです。

人より優位に立とうとする言動が多い


いわゆるマウンティングも、自己愛が強い人の特徴です。友達から「素敵なレストランでデートした」と聞けば、「自分はもっと豪華な場所へ行った」と言い、「新しい時計を買った」と聞けば、「自分は宝石を買った」と言い出すような言動が目立ちます。

常に自分が一番でいなければ、気が済まないんですね。

自分以外への関心がない


自己愛が強い人は、自分以外の人には関心を持ちません。自分以外の人は、自分の話の聞き役であり、自分を引き立たせるための道具と考える傾向にあります。

例えば、友人から悩みを打ち明けられたとしても、関心がないので聞き流すでしょう。それどころか「私の場合は…」などと自分の話にすり替える可能性が高いです。

自分が人からどう見られているか気にする


自己愛の強い人は、自分以外の人には関心こそないものの、他の人から自分がどう見られているかを気にするという特徴があります。ですから、ヘアスタイルやファッションに敏感でこだわる傾向もあります。

外からの見え方を気にするので、写真や鏡はもちろん、ショーウィンドウや窓ガラスなど、自分の姿が映るのもので、常に自分チェックをしているのです。

自己愛が強い人への上手な対処方法とは?

自己愛が強い人の特徴について紹介しました。あなたの周りに当てはまる人はいたでしょうか。もし自分の周りに自己愛が強い人がいる場合、どのように対処すればよいのか、困ってしまいますよね。

続いては、自己愛が強い人への上手な対処方法について紹介します。

同じ土俵に上がらないようにする


自己愛が強い人には、常に一番高い位置にいたがるという特徴があります。ですから、万が一ライバルになりそうな人が現れた場合、どのような嫌がらせをするかわかりません。面倒なトラブルを避けるために、自己愛の強い人と同じ土俵には上がらないようにするのも方法のひとつです。

自己愛が強い人とは極力関わらない


そもそも自己愛の強い人とは関わらないというのも、処世術のひとつと言えるでしょう。自己愛の強い人の周りにいるだけで迷惑をこうむる場合もありますし、嫌な気持ちになることもあります。「この人は自己愛が強そうだ」と気づいた時点で関わるのをやめるというのは、最大の対処方法かもしれません。

とりあえず話を合わせる


自己愛の強い人と関わらないという方法が難しいのであれば、とりあえず話を合わせてみましょう。自己愛の強い人は、他人に特別な意見を求めてはいません。彼らは自分の話を聞いてほしいだけなので、「そうなんだー」などと当たり障りのない相槌を打っておけば良いのです。

適度に褒める


自己愛の強い人が会社の上司や先輩などであった場合は、対処に困ってしまいますよね。その場合は、話をあわせつつ、適度に褒めるのが良いです。自己愛の強い人は褒め言葉だけはよく聞こえるようなので、「さすがですね」「すごいですね」などを会話の中に散りばめておくと、嫌な空気を回避できるでしょう。

自己愛が強い人に遭遇した男女の体験談

自己愛が強い人と関係を断ち切れない場合もありますから、対処方法も様々ですよね。では実際に、自己愛が強い人と遭遇した人は、どのような感情だったのでしょうか。

最後に、自己愛が強い人に遭遇した人の体験談を紹介します。

どれだけミスしても「私は悪くない!」


「日頃から自分のことが大好きで、陰でナルシストと言われている同僚女性がいる。明らかに自分のミスでみんなの仕事が滞ったのに『これはミスではない』とか『そもそもこんな仕事がおかしい』とか非を全く認めない。あげく『自分は関係ないから』と定時で帰宅。その後、皆で手分けしてなんとか仕事を終わらせた」(24歳/男性/会社員) 

このような態度をとられると、周りが非常に迷惑します。仕事なので連帯責任のような部分もありますが、当の本人が帰宅してしまってはどうしようもありませんね。

プライドが高いので人の批判ばかりする…


「彼氏は自分のことが大好きで、プライドの高いです。友達が起業して成功したと知ったら、『どうせすぐつぶれる』とか『頭が悪いのに金にものを言わせて起業しただけ』とか批判ばっかり。そして『俺ならもっと成功する』とか、何もしないのに口先だけでウンザリ。もう別れます!」(24歳/女性/アパレル店員)

自己愛が強い人はプライドが高い傾向にありますから、人の成功は批判の対象になります。本心はきっと、悔しいのではないでしょうか。

なぜか常に上から目線で自意識過剰


「コンビニのバイト先に、同い年で同期なのにいつも上から目線の男がいる。そして『俺目当てで来る客がいる』が口癖。誰かと思ったら、いつも来る単なる常連さん。『俺しかいない時間帯でも来てるよ』って言っても、聞いてもらえない」(22歳/男性/大学生)

「友人A子はいつも『あんただって頑張れば私みたいになれるから』と言ってくる。別にA子みたいになりたいなんて思ってもいないし、なりたくない!」(26歳/女性/美容師) 

上から目線や自意識過剰な発言は、自己愛が強い人の大きな特徴のひとつです。少々カチンとはきますが、気にせず聞き流しましょう。

話題をかっさらって自分の話にする


「Zoomで飲み会した時の話です。みんなで恋バナしてたんですが、誰が話しててもY美が話にカットインしてくる。しかも『昔はモテた』とか『男が自分を取り合った』とか、本当かどうかもわからないモテ自慢ばっかり。話題は全部Y美がかっさらっていくから、誰も喋らなくなった。もうあいつを飲み会に誘うことはないと思う」(27歳/男性/システムエンジニア)

「仕事で悩んでることがあったから、女性の先輩に相談した。でも悩みを聞いてくれるのかと思ったら、『私は、私は』って自分の話ばっかり。悩んでることがバカバカしくなったのと、この先輩と関わりたくないと思ったから、転職を決めました」(27歳/男性/営業職)  

自己愛の強い人は自分以外に関心がないので、人の話をちゃんと聞くことができません。また、人の話題をそのまま自分の話にしてしまうことも得意としているので注意しましょう。

自己愛が強い人はSNSに執着しすぎ!


「自己愛強すぎの女友達は、SNSの更新頻度が半端ない。1日何十回更新してんだよ、って感じ。それも全部同じような角度の顔の自撮り写真ばっかり。満足のいく『いいね』の数になるまで投稿するつもりなのが恐い」(23歳/男性/飲食店) 

「SNSに『自分ブスすぎて辛い』のコメントと共に、キメキメの自撮り写真を投稿する女友達がいるのですが、ブス過ぎて辛い人は自撮り写真なんてアップしないし、みんなに『そんなことないよ』って言われたいのが見え見え」(25歳/女性/アルバイト)

自己愛が強い人は、承認欲求も強い傾向にあります。彼らにとってSNSはかっこうの自己表現の場です。気分を害する場合は、自己愛が強い人のSNSは覗かない方が良いですね。

周りに迷惑をかけない程度に自分を愛することは大切

いかがでしたか。今回は、自己愛の意味や、自己愛が強い人の特徴、上手な対処方法について紹介しました。自己愛は過度になると周囲に迷惑をかけてしまったり、人から敬遠されてしまったり、あまり良い傾向にはならないことが分かりました。

しかし、例えば自分の話をみんなに聞いてほしかったり、自撮り写真をSNSに投稿するのは、自己愛が強くなくても行うことですよね。ですから程度の差はあるとはいえ、もしかすると誰もが自己愛を持っているのではないでしょうか。

自分を愛することは決して悪いことではありません。両親からもらった命を大切にするという意味で、過度にならず周囲に迷惑をかけない程度に、自分を愛してゆきましょう。

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この記事のライター

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