目立ちたくない人の心理とは？目立つのが嫌い＆注目されたくない理由

世の中には「目立ちたがりな人」と「目立つのが嫌いな人」が存在します。注目を浴びて目立ちたい人からすると、目立ちたくない人の心理はなかなか理解できないでしょう。

たとえば注目されることで承認欲求が満たされ、心地よいと感じたり満足感を得られる人もいるはずです。しかし、目立ちたくない人にとって目立ち注目されるのは心地よくないですし、むしろ「この場を去りたい」という心理になるほど。

ではなぜ目立ちたくない人は注目されるのを苦手とするのでしょうか？その気持ちや心理を理解していないと、目立ちたくない人を傷つけてしまう可能性があります。

今回の記事では目立ちたくない人の理由や心理について解説しているので、注目されるのが嫌いな人の心理・理由を知ってみたいという方はぜひご覧ください。また、目立ちたくない人は注目されにくい方法を参考にしてみてくださいね。

注目されるのが嫌いで目立ちたくない心理の人は、どういう理由で目立ちたくないと思っているのでしょうか？注目されたくないのには、何か理由があるはずです。こちらでは、目立ちたくない心理を持つ人たちの理由を紹介しています。

目立つとトラブルに巻き込まれそうだし

「目につきやすいとトラブルに巻き込まれやすいと思うので、できる限りひっそり暮らしたいと思っています。目立たないようにしているのは、自衛のためにやっているんです」(29歳/男性/会社員)

目に付きやすい人はトラブルに巻き込まれがち。こちらの男性は、そういったトラブルに巻き込まれないようにするために、自衛として注目されないようにしているようです。

人とのトラブルは時に事件に発展するおそれもありますし、自衛のためにひっそりするのは間違いではないのかもしれません。

目立つことで過去に嫌な目に遭ったから…

「昔は目立つことが好きだったのですが、目立つことで色んな人から反感を買い嫌な目にあったことがあるんです。それからはもう目立つのが怖くなってしまい、なるべく注目されないよう静かにしています」(28歳/男性/建築業)

昔は注目されるのが楽しかったという人でも、嫌な目にあってからはトラウマになって目立ちたくない心理が大きくなったという人が多くいます。一度嫌な目にあうと「もう二度とこんな目にあいたくない」と思うことから、目立つ言動をやめてしまうのでしょう。

注目されると恥ずかしくなってしまうから

「たくさんの人に注目されると、恥ずかしくなって緊張してしまうので嫌です。色々な人の視線が集まっていると思うと顔が熱くなり、息がしにくくなるほど窮屈になってしまいます」(22歳/女性/学生)

他人の目にさらされることで羞恥を感じ、息苦しくなってしまうという人はたくさんいます。このような人たちにとって、注目されるのは苦痛なこと。目立ちたくないのは嫌な思いをしないようにするためなのです。

ペースが崩されてしまうから

「人に注目されていると何でもかんでも『早くしなきゃ』という気持ちになり、ペースを崩されてしまいます。私はマイペースにいきたいので、プレッシャーを感じる視線は苦手。なるべく目立たないようにし、ペースを崩されないようにしたい」(25歳/女性/事務)

他人の目があると圧力を感じてペースが乱されるという声です。目立ちたくない人は複数人に見られていると緊張しやすいので、プレッシャーを感じてマイペースではいられなくなるのでしょう。ですから、ペースを崩されないように目立ちたくないのだとか。

授業で当てられるから

「人前で何かを発言するのも苦手だし、勉強も得意じゃないから授業の時に先生に指名されたくない。だから目立たないように小さくなって座ったり、うつむいたりしてます。そういう生徒をあえて指名してくる先生もいますが、効果はあるかなと思う」(17歳/男性/学生)

授業で解答を求められるのが苦手なこちらの男性は、授業中はなるべく目立たないように小さくなっているとのこと。大人の方も、もしかすると授業で当てられたくないがために小さくなっていた経験がある人も多いのではないでしょうか。

目立ちたくないと思っている人には共通の特徴、心理があります。注目されるのが苦手な人の心理を理解すれば、そういう人との付き合い方もうまくいくはずですよ。

トラブルに巻き込まれたくない

目立たない人よりも目立つ人の方がトラブルに巻き込まれやすい傾向にあります。たとえば目立つ格好をしている人の方がちょっと怖い人に目をつけられやすかったり、いじめの対象、最悪の場合は事件の被害者になるなど。

目立つことでさまざまな標的になりやすいという訳です。目立ちたくない人は自衛のために注目されないようにしたり、面倒くさくて目立たないようにしている人が多いと言えます。そうすることで心や体を守ることができているのでしょう。

余計な詮索をされたくない

目立ちたくない心理の人は、人付き合いがあまり好きではない人が多く、自分のことを他人に詮索されるのを好ましく思わなかったり、面倒くさいと思いがち。目立つと人との関わりが増える可能性が高いですから、人との関わりをなるべく持たないようにするため、目立たないようにしているのだと考えられます。

また、育ってきた環境によっては聞かれたくないことが多い人も存在しているでしょう。人に話せないことが多い人ほど、目立たないように地味に過ごしがちです。

注目されるのが恥ずかしいので目立ちたくない

消極的な人や恥ずかしがり屋の人は、人に注目されると恥ずかしくて消えたくなるような気分や心理になりがち。人とのコミュニケーションが苦手な人や自分に自信がない人が、特にこのような理由・心理で目立ちたくないと思っているケースが多いです。

ですから、恥ずかしい思いをしないようにするために、目立たない「地味」を徹底しているのでしょう。

人と関わりたくないので目立ちたくない

人と関わりたくない人は、なるべく注目されたり話しかけられないようにひっそりと過ごしがちです。目立つ言動をしていると「話しかけやすい雰囲気」が出てしまい、人と関わる可能性が高くなります。

特に人間関係にうんざりしていたりトラウマを抱えている人は、人間不信に陥りかけている人が多く、他人をブロックしたがる傾向があるのです。ですから、人との関わりをなるべくブロックしたいという心理・理由で注目されないよう隠れるような生活をしています。

根も葉もないウワサをされたくないという心理

目立つ人は他人に面白おかしく根も葉もないウワサをされたり、どんなことを言っていた・していたなどを細かくネタにされてしまう可能性があります。ネタにされ周囲を笑わせたいと思っているなら問題はないですが、事実ではないことをウワサされるのは辛いですよね。

また、自分が知らないところで自分に関する話をされているのが嫌という人もいます。知らないところでウワサが独り歩きしたり、あまり良くない話をされるのでは…という理由・心理から、目立ちたくない人も多いのです。

自分がしたいことを優先したいという心理

「趣味に没頭したい」「仕事に集中したい」など、さまざまな理由で自分が今したいことを優先したい人は、なるべく目立ちたくないと思っている場合があります。もし目立ってしまうと集中したいのに話しかけられたり、別の仕事もお願いされるなどの可能性があるからです。

目立ちたくないのには「自分がするべきことを黙々と進めたい」という心理もあると言えます。

周りに合わせて馴染みたいという心理

周りが騒がしい人ばかりなら目立つ言動をしていても違和感なく馴染むのですが、控えめな人が多い場所で目立つことをすると浮いてしまいやすいです。しかも、控えめな人は目立つ人が苦手という人も案外多いので、避けられる可能性があります。

ですから、目立ちたくない心理の人は周りに合わせて控えめな言動を心がけ、周囲から浮かないようにしているのです。また、言動はもちろん服装・化粧・ヘアスタイルも控えめにし、目立ちにくいファッションをしている人も存在します。

目立つのはもういっぱいいっぱいという心理

今は目立ちたくないという心理の人でも、若いころは目立ちたがりで注目を浴びていた人もいます。昔は多くの人に注目されていた人が「もう目立ちたくない」という心理になるのは、目立つことに疲れているから。

例えば、他人よりも勉強や容姿が優れている・親が有名人・ヤンチャしていたことが理由で注目を浴びていた場合です。当時は目立って楽しいと思っていても、だんだんと疲れて「もう注目されたくない」という心理になるようになる場合があります。

では、逆に目立ちたがり屋の人はどんな特徴や心理を持つのでしょうか？目立ちたくない人にとってはその心理を理解しがたいかもしれませんが、目立ちたい人がどう思っているのか理解を深めてみましょう。

とにかくポジティブ

目立ちたがりの人はとにかくポジティブ思考で、注目されて恥ずかしい・緊張する・ウワサが心配などとはほとんど思いません。むしろ、注目されることは「自分がすごいから」と思っている傾向が強く、ネガティブな考えをしていないのです。人に注目されるのは名誉なことであり、ステータスのようなものになっているのでしょう。

承認欲求が強い人が多い

承認欲求が強い人は注目を集めたがる人が多いです。「見て欲しい」「聞いて欲しい」「認めて欲しい」という欲求が人一倍強いため、注目を集めるとそれらの欲求が満たされて心地よいのでしょう。

また、承認欲求が強くて目立ちたがる人は積極性にも優れ、他の人が嫌がることでも率先して行い、他人に認めて貰いたがる人も多くいます。

コミュニケーション能力が高い

積極的な性格の持ち主が多い目立ちたがり屋の人は、コミュニケーション能力に優れていて、友達を作るのがうまいのが特徴です。新しい環境でも、持ち前のコミュニケーション能力で他人とすぐに打ち解けられます。

また、コミュニケーション能力は仕事にも関わる大事なスキル。人脈づくりに役立ち、人を相手にする仕事や会社起こしでパワーを発揮することができます。

派手なファッション

流行りの服装、メイク、ヘアスタイルを常に追っているのは目立ちたがりの人の特徴です。常に流行の最先端のファッションを着こなし、派手な格好をすることで周りから注目され、褒めてもらうことに心地よさを感じています。承認欲求が満たされるのとほとんど同じような感じでしょう。

また、目立ちたがりの人は明るい性格の人が多く、それが服装やメイクにも現われているのだと考えられます。

では、目立ちたくないという心理を持つ人にはどんなふうに接し、対処すれば良いのでしょうか？トラブルになりにくい対処法についてこちらで4つご紹介します。

無理強いをしない

目立ちたくない心理を持つ人は言葉通り注目されるのが苦手という心理を持つので、目立つように騒ぎ立てたり人が多い場所につれていくのは控えるようにしたほうが良いでしょう。

目立ちたい人は「もっと人前に出た方がいい」「賑やかなところに行こう」と思うかもしれませんが、目立ちたくない心理の人はその考えとは真逆を求めているのです。

無理をして苦手なことをさせようとしたり、行きたくない場所につれていくのは大きなストレスになりかねませんから、注意しましょう。

距離はゆっくり縮める

コミュニケーションが苦手な人が多いので、目立ちたくない心理の人と仲良くなるには時間をかけてゆっくり距離を縮めていきましょう。いきなり距離を縮めようとすると、目立ちたくない人は距離を置こうとしたり、警戒してしまう可能性があります。

ですから、相手の心理をよく読み、急接近をしないようペースを合わせてゆっくり距離を縮めていくと良いですよ。そうすれば相手も安心し、あなたに心を開いていってくれるはずです。

話す隙を作ってあげる

目立ちたくない心理がある人は消極的で自分の意見を話すのが苦手な場合が多いので、自分の話ばかりしていると目立ちたくない人が話に入る隙を見つけられず、ストレスを溜めてしまう可能性があります。目立ちたくない人は、一方的に話をされるとなかなか意見を言えず、ひたすら聞き役に回ってしまうために疲れるのです。

もし目立ちたくない人と話すなら、ときどき「どう思う？」など相手が意見を言えるような状況を作ってあげると、会話がしやすくなり楽しんでくれますよ。

共通点を作る

目立ちたくない心理を持つ人はコミュニケーションを苦手とするので、共通点が無い人と接するのが特に苦手なケースが多いです。しかし、共通点があれば話しやすく、心理的にも楽になります。もし目立ちたくない人とお近づきになりたいなら、あらかじめ共通点を探してから接近すると良いでしょう。

トラブルを避けるため、注目されないようにするためなど、さまざまな理由で目立ちたくないという心理が働くことがあるでしょう。そんなとき、どんな風にすれば目立ちにくくなるのかをこちらでご紹介していきますね。

動作を小さくする

大きな動作は言葉を発していなくても目につきやすく、注目の的になってしまいます。目立ちたくない時は声を小さくするだけでなく、動作も最小限にしてみましょう。

動き回っている人は嫌でも目に入りますが、動かない人は目立たないですし存在が気になりません。動きを止めるだけでかなり効果があるので、目立ちたくない時には動作を小さくするのを心がけてみてください。

ファッションは地味にする

原色カラー、奇抜なデザインのファッションなどは人目を引いて目立ちます。目立ちたくない心理の人は、そのような格好を避けた方が心理的に楽になるでしょう。

たとえば、無地の服や落ち着いたカラーの服を選ぶなど、周囲に溶け込む服装を心がけると良いです。また、髪の毛も派手な色にはせず、落ち着いたブラウンや黒髪だと目立ちにくくおすすめですよ。

リアクションを控える

面白い場面にあっても目立ちたくない人は大声で笑ったり、大きなリアクションをとらないようにしましょう。大きな音・動作はどうしても人の視界に入りやすく、目立ってしまいます。目立ちたくない心理を持つ人は、なるべくリアクションを大きくとらないようにすることで目立ちにくくなるでしょう。

もし面白い場面に遭遇したら、思いっきり笑うのではなく控えめに微笑むくらいにすると良いです。周りにリアクションが大きい人がいれば、注目はそちらに行きあなたが目立つことはないでしょう。

あえて席の真ん中に座る

学校などでは「先生に解答をあてられたくないから」という理由で端っこに座りたがる人がいますが、目立ちたくない人はあえて中央寄りに座ると良いでしょう。真ん中に座ったら目立つのではと心配になるかもしれませんが、真ん中の方がむしろ目立ちにくいのです。

なぜかというと、自分の周囲を人が囲んでいるので周りの人に馴染んで目立たなくなるから。逆に、端に座ると人に囲まれていないので、むしろ目立ってしまいやすいでしょう。「木を隠すなら森の中」という言葉があるように、自分を目立ちにくくするには人の中に紛れ込んでしまえば良いということです。

「目立ちたくない」という心理・理由・原因は人それぞれ。世の中にはたくさんの人がいますから、注目されるのが嫌いな理由もそれだけたくさんあります。

目立ちたがりの人は注目されるのが嫌いなことがあまり理解できないかもしれませんが、目立ちたくないのも性格のうちのひとつ。苦手なことを無理強いしたり、否定をするのは良くありません。注目されたくなくて控えめ・地味なところを認めながら、相手に合わせて接するように心がけましょう。

また、目立ちたがりの人も時には目立ちたくなくなる時があるかもしれませんね。普段目立ちたがりな人も、いつも目立ちたくない人も、今回ご紹介したことを参考にしてみてください。